2022年9月30日金曜日

来て良かったカラマタマリーナ!各分野のエンジニアの質が高い!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





今年の越冬地プレべザに向かって北西に進んでいるので、風向き的にはカラマタマリーナに入る必要はなかったのですが、冷蔵庫の修理やバウスラスターのバッテリーチャージャーを手配したり、さらには結局改善できなかったエンジン油圧アラームの問題を全て解決したくて、カラマタに立ち寄りました。その判断は大正解だった!

ポートポリスがあるカラマタ港ー大型フェリーも入ります

28日(水)のお昼ごろ、前日に様子を見に来てくれたマリン冷蔵庫のエンジニアから見積もりが来ました。チェックしてもらった結果、コンプレッサーに問題があることがわかりました。でも型が古すぎてもうパーツを仕入れて修理するとうことができず、まるっと新しいものと交換、となったのです。予想してたので驚かなかったけど。それ以外は問題はなくまだ数年ちゃんと使えるということで安心しました。見積もりにも納得できたので、すぐに手配をしてもらうことに。30日(金)に届くそうです。思ったよりも、というか、これまでギリシャやトルコのいろんな場所で、マリン関係のいろんな技術者や業者に関わりましたが、こんなに迅速に対応してくれたのは初めてかもしれません。日本は世界ではマレな「物事が予定通りに進む国」なので、それでいったら当たり前のことかもしれませんが、オーストラリアでもギリシャでも、業者が「いついつに来る」と言って、その通りの時間に来くることは非常にまれなのです。ギリシャでもそれは同様で、こちらが催促しないと見積もりすらちゃんと出てきません。さらに、その業者が適切な業者なのかどうかを判断するのは自分の責任。相場やある程度知識がなければぼったくられたりするのは普通にあります。ギリシャではぼったくられたと感じたことはあまりないのですが、技術者自体が、自称するほど専門家ではないな、と感じたことは結構ありました。でもカラマタのマリン冷蔵庫の技術者の方は、とても的確な判断で(主人は電気技師なので、冷蔵庫の件も原因の予測はついていましたが、細かい部分は専門家の意見を聞きたかったとのこと。)私たちがまだ移動中だという事を考慮して、迅速に対応してくれた点は、とてもプロフェッショナルでした。

ブルーの建物がポートポリス。今回は前回のチェックイン港で次の行き先はプレべザ、と報告してたので、ここに立ち寄る必要はありません。
マリーナ内にはアヒルの群れが住んでいます。

マリーナ入り口付近の小屋は、接岸を手伝ってくれるスタッフの待機場所。無線で呼びだすとここにいるスタッフが応答します。さらに、ここにいるスタッフは修理やメンテナンスに必要な業者の手配もやってくれるので、ヤンマーエンジンのスペシャリストがいるかどうか、聞いてみました。

あれが、入り口。昨年来た時は、このヨットがいる場所に案内されたんですよね。外からのウネリが入ってきて、あまり居心地がいい場所じゃなかったし、マリーナ施設にも遠かった。

今回はあの一番奥に係留しています。

ヤンマーエンジンのスペシャリストに連絡が取れたそうで、木曜日29日の朝10時頃に来てくれるとのことでした。マリーナに来てまだ2日目でしたが、どんどん物事が進んでいて、それもとってもスムーズに進んでいるので、本当に嬉しいです。今までこういう事あまりなかったからなぁ。さすが都会で大きな貿易港のカラマタだ!

28日の夜は、カラマタ港の近くにあるレストラン街に行ってみました。ランチをガッツリ食べていたので、おつまみ程度の軽い食事。

ここは観光船が係留されている港ですが、昨年夏に来た時より数がすくなかった。多分シーズンオフに近いので、ほとんどは営業終了で来年のシーズンまで別の場所に移動しているんじゃないかな。レストランも、何軒か休店日じゃないのに閉店になっていました。

お客さんもかなりまばらでした。今年のシーズンは終わりなんですね。だってもうすぐ10月だもんね。ちなみにカラマタに来たら、日中の気温はクレタ島にいた時より温かくなってました。まだ日中は30度近くまで上がりその上湿気も多いので、結構暑く感じますが、朝夕はかなり涼しいです。


9月29日(木):朝10時ちょっと前にヤンマーエンジンのスペシャリストがやってきました。時間より早く来るなんてギリシャでは初めてだ!以前はアイドリングにするたびに油圧のアラームが鳴っていたのですが、最近ではアラーム以外にメーターも異常値を示すようになっていました。

早速エンジンを確認してくれました。ジョンさんは漁船のヤンマーエンジンを沢山取り扱っているとのことで、SATOMI号のエンジンが6000時間とうのは、まだまだいけると言われました。16000時間でも問題なく動いているエンジンもあるそうです。さすがヤンマーディーゼル!エンジンをスタートしながら、いろいろチェックをして、1時間ぐらいモーターを回したまま油圧の数値を記録するように、と指示されました。この時点でジョンさんも主人も、どうもエンジンではなく電気系統の問題で油圧ゲージ自体が不具合で正常に起動していないのでは、という予測がついたそうですが、念のためてエストをすることにしたのです。
1時間ちょっとの間、エンジンを付けていて10分おきぐらいに主人が数値をメモッておりました。その結果「電気系統が問題だった!」と確信したのです。これなら電気部品を交換するだけなので主人が自分で修理できます。エンジン自体には問題がないということがわかり、本当に安心しました。トルコチェスメでも技術者に見てもらいましたが、結局解決しなかった。でも今回は主人もジョンさんの知識や仕事ぶりから、信頼できる経験豊富な技術者だとわかり安心したそうです。実際の修理はプレべザに戻ってからでいいので、今回は不具合の診断だけだったので、なんと費用はたったの30ユーロ!信じられない安さでした。油圧ゲージチェック以外にもいろいろアドバイスをもらえたようで、主人はとても喜んでいました。

さらに、ジョンさんはステンレススティール関係の修理もできるということで、ポート側のストンションで曲がっていたものを直してもらうことになりました。曲がり具合はほんのちょっとだったのですが、Kithira島のワーフ接岸中に、ウネリがすごすぎて前後に揺さぶられ、さらにバージボードを吊り下げていた荷重からストンションの根本を固定する部品が壊れちゃってたのです。そのままではライフラインがしっかり固定できなかったので、なるべく早く修理をしたかったのです。ライフラインに関係することですから。

ポート側は現在ライフラインなし。バース内で落っこちないように気を付けないと!

カラマタマリーナには来週月曜日、10月3日までいる予定ですが、バウスラスターのバッテリチャージャーがいつ届くかによってはもう少し滞在が延びるかもしれません。でも、これまでずっと気になっていた不具合が、一度に解決できそうなので全然気になりません。改めてカラマタに寄る判断が大正解だったと痛感しました。だって10月からはマリーナ滞在費がほぼ半額になるしねぇ!プレべザまでだって、もうそれほど遠くないから焦る必要もないし。
あ、それと私の指の抜糸もあるから。30日金曜日に街のメディカルセンターに行くことになっています。その際、抜糸できるかどうかも、滞在日数に関係します。


29日の夜は、カラマタにある唯一の日本食レストランに行きました。ここも昨年来たことがある場所です。


街のショッピングエリアは、観光シーズン関係なくにぎわっています。

都会だけど遠くに山が見えるっていうのは、ギリシャ特有の風景。アテネもそうです。

これは何の建物かな。可愛らしい配色。

「旨味」という名前のお店。最近ではUmamiは5つ目の味覚として海外でも知られていて、ちゃんと英語になっているのです。



豆腐のサラダ。一口大の豆腐がフライになっていて美味しかった!これいいねぇ。豆腐のカツみたいで外がサクサクで中がふわっと、食感がいい。おつまみにもよさそう。普段はあまり豆腐を食べない主人も「カツ風」で気に入ってました。
これは日本食というよりタイ料理っぽいかな。でも台湾風ピリ辛ラーメンに乗っているひき肉ソースをライスヌードルに絡めてある感じで、ピリ辛だけどちょっぴり酸っぱさもあり、非常に気に入りました。これも主人にヒット。この他にマグロとサーモンの握りをオーダーしてましたが、写真を撮るのを忘れて食べちゃいました。

デザートは抹茶アイス!美味しかったぁ~。


ということで、カラマタに来てから今日(30日)で4日目となりましたが、毎日楽しくやっております。この後、街のメディカルセンターに行って指の具合をみてもらいます。抜糸できるといいなぁ。

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