2022年9月27日火曜日

指の怪我の経過&日本語の看板から座礁したヨットまで!Kithira島は推し

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!



天気予報の関係で出発が26日の夜になったKithira島。指の怪我もあり、いつもほどアクティブに散策しませんでしたが、それでもKapsali港はギリシャ情緒にあふれていてこれまで訪れたギリシャ諸島の中では、かなり「推し」の島となりました。その理由をご覧くださいませ。

9月25日(日):午後2時ぐらいから、ちょっと港周りをお散歩することにしました。前日は過酷なオーバーナイトからの疲れと指の痛みでぐったりしていた私でしたが、一日たってちょっと元気が出てきました。港内でも海がとてもきれいなKapslali湾、ビーチで泳いでいる人たちを観たら羨ましくなったのです。

港沿いには主にタバーンやカフェが立ち並んでいますが、こじゃれたお店も数軒あります。


まずは遅めのランチに行くことに。メニューをチェックすると本日のスペシャルでビーフタタール(マリネした生肉)など、ちょっといい感じの品がありました。
お店からの眺め。どのタバーンも海沿いだからみんなこの絶景を眺めながら食事ができます。

定番グリークサラダ。でもケッパやラスクなど一工夫があり味付けも美味しかったです。

これがお目当てのビーフタタール。半熟卵黄をとろりと絡ませて。

主人はポークベリー。やわらかくて、ベリーの割には脂肉部分がくどすぎず、美味しかった。

周りのお店も風情があります。

おや?金魚とか書いてあるしジャパニーズ・サマーだって?!人生楽しめ?!

取り合えず日本語看板のお店を通り過ぎ、港の端っこまで歩いていきました。
こんな建物があり、何だろうと思って階段を上ってみましたが・・・

行き止まり。岩場に降りていく階段があり、鉄のわっかもあったのでここにスターン・トゥーでボートを係留して乗り降りするプラットフォームだったのかな?夏のシーズン中は観光船とかが来ていたのかな。Kithira島は本土からも近いんですが、とても落ち着いていた観光地なんですよね。今は特にシーズン終わりだからかもしれませんが、きっと真っ盛りの時でも、物凄い数の観光客が押し寄せてくるということはなかったんじゃないかな。少なくとも港の近くにはブティック系の小さな宿泊施設しかないみたいだし。

その後、もときた道を戻り、反対側の湾を見に行くことに。あっち側がメインの港。

こちら側は浅いので小型漁船とかしか入れない港です。その分地元感たっぷり。観光客は来ないだろうな。ビーチが砂利ビーチしかないし。


前方にある小さな丘の反対側にマストが見えたんですね。あれ?あんなところにヨットが係留できるの?と思いちょっと場所を移動してみてみたら、凄いものが見えた!

拡大で撮影しました!なんと岩場に乗り上げているヨットじゃないか!!!ヘッドセールがついたままだからまだ最近の出来事みたいです。ヨットもあまり痛んでなさそう。どうしてあんな場所に突っ込んだのかな。回収しないのかしら。どういう状況であそこに至ったのかが不思議。だってここアンカレッジじゃないからもともとここにはヨットは来ないで通過するだけだと思うんですが。またはどっか別の所で航行不能になったものがここまで流れてきたのかな。

坂道があったので登ってみました。丘の上の教会に通じているみたい。



教会の後ろからみると、例の座礁ヨットがよく見えます。

反対側がSATOMI号が係留されているワーフがある港。

教会から反対側の小さな灯台への道が続いてました。

1854年にイギリスがこれを建設したと書かれていました。
灯台から教会と座礁したヨットの眺め

SATOMI号は前から2番目です。




日が暮れる頃には、さらに数隻湾内にはいってきてアンカリングしていました。この夜から風がちょっと南寄りになり月曜日には西側に移動し始めます。西側からの風が強い場合は、ワーフにいるよりこのあたりにアンカリングしている方が波の影響を受けにくいらしい。

昼間見つけた日本語の看板があったお店に軽食に行くことにしました。お店のオーナーはギリシャ人なのですが、日本にとても興味があり、過去にであった奥様が日本人でご主人がギリシャ人のカップルに出会い、日本料理の事を教えてもらったそうです。なので、メニューに載っている日本料理は、焼きそば、唐揚げ、照り焼きチキンなど家庭料理っぽいものでした。

私は焼きそば。キャベツに紅ショウガも添えてあり、ちゃんと焼きそばソースの味でしたが、ちょっとソースが濃かったなぁ。

主人はお腹が空いてないのでデザート系。お腹空いてなくて、なんでそれ?って感じですけど。ワッフルにフルーツとアイスモリモリ乗せ。
日本食以外にもベジタリアンメニューやインド料理など、バラエティーに富んでました。

こうしてKapsaliの港での2日目はゆっくり過ぎていきました。初日は湾内に押し寄せるうねりで船体が前後にひっぱられバージボードがコンクリートのワーフにこすれてうるさかったのですが、二日目は風向きが変わったのと外の波が収まったので、とても静かでした。

ギリシャの島々、沢山回ってきましたが、それぞれにいい部分がありどこが一番好きかっていうと答えられないのですが、本土に近い割にKithira島には離島の雰囲気があり、開発しつくされたような観光シーンもなく、昔ながらの素朴なギリシャの島の風情を楽しめるとてもいい場所だと思いました。あまり人が行かない、それでいていい感じでお手頃なレストランが充実しているKithira島のKapsali湾は、ギリシャの島ホリデーの場所として、かなり「推し」でございます。空港もあるし、本土からフェリーで来れるし、意外に便利。


9月26日(月):朝8時45分にタクシーを予約しておきました。土曜日と同じ運転手の方がやってきたので、どこに行くかも了解済み。時間通りに来てくれたので、病院は9時30分の予約でしたが、9時ちょっと過ぎに着きました。土曜日行ったのは救急外来の方だったので、この日は通常入り口の方に向かいました。運転主さんは私が終わるまで待ってくれました。

受付を済ませすぐにドクターの部屋に行けたのですが、ちょっと誤解があって、本当は今回も救急外来で実際に縫合してくれたドクターに会わないといけなかったのでした。そこでナースの方が救急の方に連絡してくれたので、隣の入り口に移動。そこの受付でもほとんど待たずに済みました。

処置室に入りバンデージを外し傷口を見てもらいました。残念なことにバンデージが水が入ってしまっていたようでちょっと化膿しちゃっていたのです。濡らさないよう細心の注意を払っていましたが、右手を洗ったとき中指の裏側に水がかかっていたようで、それがしみ込んでしまっていたみたいでした。そこで、傷口を乾かさないといけないので、包帯などせずに傷をさらしたままでいることになりました。

2,3日後にもう一度来なさいと言われたのですが、これからカラマタに移動するというと、カラマタのクリニックでみてもらうように言われました。病院があるけどそこは予約しないといけないから、メディカルクリニック(一つしかないからすぐわかるそうです。)なら予約なしですぐ診てもらえるからそっちに行ってくださいね、と丁寧に教えてくれました。抗生物質はすでに飲み始めているので、引き続きそれを終わるまで飲んで、毎日ベタディン(いわゆるヨードチンキ)を1日一回塗るよう言われました。

ヨットに戻ると、小型クルーズ船が入港していました。ワーフにいた他のヨットは今朝私達が目覚めたころに全て出港していきました。火曜日から水曜日にかけてこのワーフはあまり安全ではなくなるのです。湾内にアンカリングしていたヨットも最後の1隻が出ていきました。ブルーのヨットはアンカリングからワーフにスターン・トゥーで移動してきました。朝食を食べている間にその光景がみえたのですが、どうも乗っている人は一人だけ。シングルハンドでスターン・トゥーをしようとしています。でも慣れているのか、スターンラインの一つをわっかにしているようで、輪投げみたいに岸のクリートに引っ掛けていました!すごい技。この場所にも慣れているのかな。一方のスターンをこれで固定してから、岸に飛び移りもう一方のスターンラインをくくりつけて、難なく接岸終了。すばらしい!

その後SATOMI号に戻ってから、カラマタマリーナにいる間に冷蔵庫修理、バウスラスター用バッテリーチャージャーの手配のため、主人はあっちこっちに電話をかけてました。それ以外にも、故障というわけではないのですが、先日RayMarineのチャートプロッターのソフトをアップグレードしたら、最低限のチャート機能しか使えないようになってしまっていたので、チャートプロッターを送り返して直してもらわないといけないんですよね。幸いカラマタにはマリン関係のスペシャリストが何人もいるので、全ての修理の手配をすることができました。おもしろいことに、紹介されたRay Marineの送り先は、昨年ポート・ヘリ(ケリとも言われています。)にいた時Ray Marineのアップグレードをした時に手配してもらった人と同じ人でした。

ということで、26日は夜8時に出発します。これまでとは打って変わって穏やかな航海になるはず!?


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