2022年9月1日木曜日

Tinos島ータウンハーバーはやっぱ心配

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




8月30日、刑務所島のGiaros島を出発して、当初一気に行くはずだったTinos島に向かいました。

Tinos島までは20マイルぐらいかな。今日もセーリングできるかなって思ったのですが、こんな風にいい角度でまあまあの風があったのは島の周辺だけでした。



すぐにヘッドセールがへたれてきた。風力も5ノットぐらいしかなく、潮の流れに任せてプカプカ浮いているっていう感じになっちゃいました。

仕方なく、エンジンつけた。風がないから波もなく抵抗が少ないのでスピードは7ノット以上も出ます。


角度がよくなってきたのでヘッドセールも出しました。でもエンジンはつけたままのモーターセーリング。
風のスピードと自分達のスピードが同じ。

お決まりの、島に近づくと陸からの風が出てきます。そして海もちょっと乱れてくるのです。でももうすぐそこなので、今更セーリング走行に変えるのもめんどうだった。すぐにセールをしまうことになるし。今回は時間があるのと、タウンバースに入るのでアンカリングしてからメインセールを再度上げて、たたみながらレイジージャックにきれいに落とすっていうことができません。そこで、港に入る前に時間をかけてメインセールをジグザグになるように、少しづつ下ろしました。島の付近では突風が20ノットぐらいになっていたので、その中をあまりエンジンをふかさず船体を風の正面に保つのは結構難しいのです。バウが横風で曲がり始める前に舵をきっておかないといけないので。ある程度スピードを出して走っていれば舵はききやすいですが、それだとこの風の中ブームが揺れるとその付近にいる主人に危険が及ぶので、のろのろ走行というか動いていないようなスピードを保ちます。それだとぜんぜん思うように舵がききません。潮の流れでラダーが押されるのまあるみたいで、やっているうちに30度以内だったら早めに風の方向におもいっきり舵を切って固定していると正面を保てることがわかりましたが、突風が吹いたら仕方なくその時だけブーっとエンジンをふかしてコントロールしました。結局30分ぐらいかかったかな。
朝9時に出てきて、午後1時ちょっとすぎにTinos島のタウンハーバーに到着しました。久々のスターン・トゥーでしたが、問題なく接岸。岸ではポートスタッフがラインを受け取ってくれました。このタウンハーバーではポートスタッフが場所を誘導し、接岸を手伝う代わりにtチップを払うことになっています。5ユーロでOKなので安いもんです。

タウンハーバーに来た目的は、ここに係留しておいてここからミコノス島行フェリーに乗って観光しようと思っていたからんなんですが、久々にタウンハーバーに来たので忘れていたことがありました。それは「タウンハーバーではクロスアンカーなどが発生しやすい。」ということ。主人が「ここに置いておいて安心かどうかまだわからないから、次の日の予定とかわからないな。」という言葉ではっと気が付いた!
この時点では私達の隣は空いていたのですが、街をぐるりとして帰ってきたら、でっかいキャタマランが隣にいました。
黄色の部分は止めてはいけない場所みたい。このずっと前方はフェリーが接岸するし、その後ろは小さめ遊覧船が接岸するからです。でも夜になってこの場所にもう1隻ヨットが入ってきましたが、その人たちは止めてはいけないとわかっていたのか、翌朝早くに出発していました。
港内なのにすごく透明度があります。
ランチは目の前のカフェで。SATOMI号を見ながら。この時点ではまだ誰も隣にいませんでした。

この島はアテネからも4時間ぐらいでフェリーで来れる場所なので、週末になるとアテネからすごく沢山人が来るそうですが、週日でも観光客はまあまあいます。ティノス島はミニミコノスと呼ばれているらしく、確かに観光地特有のこじゃれたお店が沢山ありました。
さらに、この島にはギリシャ正教の中でもとても有名な、メッカともいえる大きな教会がありお遍路さん的な観光客も多いそうで、カトリック系グッズ屋さんも沢山ありましたよ。

ゆるやかな坂道の両側にはお店が沢山並んでいます。

大理石の水飲み場。この島、大理石でも有名らしい。



街の中をざっと歩いた感想としては、これまで行ったことがある代表的な観光島とそれほど違いはなく、あまり長居する必要もないな、という印象でした。そして次々出たり入ったりするタウンハーバーの様子を見て、長時間船から離れるのは心配になってきました。ミコノス島に近いので、そこからチャーターしたヨットでやってくる人たちも多いのです。私達が係留しているタウンバースとチャーター船が係留するバースは場所が分かれているみたいんなんですが、チャーター用スペースが満席になると、普通のタウンバースに誘導されるので、隣にどんな人がくるのかは選べません。一方、普通のタウンバースが満席でチャーター用の方が空いていても、プライベートヨットはそっち側には係留させてもらえないみたいでした。ちなみにタウンバースは52フィートで一泊9ユーロなので、他の島のタウンバースよりも安い方にあたります。電気水は別で10ユーロからのカードを売店で買うシステムはどこも同じ。

で結局、出入りの激しさを観ていて、丸一日ヨットから離れてミコノス島観光をするのは、ちょっと不安が残ると感じ、ここからフェリーでのミコノス観光は諦めたのです。30日夕方の時点ではよく31日に離れることにしていました。

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