2022年10月27日木曜日

またしても故障発生!アンカーローラーが壊れたよぉ~ーMenidi

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




10月25日(火)はGulf Of Amvrakiaの北の方の一番奥にあるMenidiの街のアンカレッジに移動しました。途中ギリシャでは珍しいイルカ遭遇が2回もあり!でもやっと到着してアンカーを下ろした途端、ローラーが壊れていることに気が付いたのです!

風が全然ないのはわかっていたので、最初からセールを上げる気もなくひたすらエンジン走行。

10月25日(火):目的地のMenidiまでは18マイルありますが、風も波もないとわかっていたのでスムーズエンジン走行となるはず。7ノットはスピードが出ると思うので3時間ぐらいで行けちゃうだろうなって思っていました。なので朝は超ゆっくりで、朝ごはんもタウンバースにいる間に済ませ、それから泥で汚れいたバウやアンカーチェーンのロッカーを水で洗い流しました。レフカスを離れた時、海底が泥だったのでチェーンを上げている間、ウィンドラスの周りは泥だらけ。普通ならバウに着いている海水組み上げポンプを作動してチェーンを上げながら海水で洗っていくのですが、実はこの海水ポンプが現在故障中。ヒューズが飛んでしまっているそうで、部品調達しないと修理できないのです。どうせもうすぐハードスタンドに上げるのでそれから直すつもりで、ここ数日汚いままでした。プレヴェザではタウンバースで水接続したので、やっと洗い流せました。そんなこんなでようやく出発したのは12時ちょっと前!

Gulf Of Amvrakiaに向かう途中、航路マーカーの付近で、水面下で動きがあるよう・・・と思っていたらイルカ発見!ゆったり泳ぎながら何回か潜ったり、海面に上がったりを繰り返していました。ギリシャでは本当に滅多にイルカにお目にかからず、この2年間で片手で数えられるほどだったのです。これまでもやっと遭遇しても、ヨットに近寄ってくることはなく、まともに写真を撮ることはできませんでした。今回もあっという間だったので、ちょっぴりでしたが、ちゃんと背びれ(?)は映ってた!
みてこのまっ平。SATOMI号がおこしている波でさえも、スムーズ。

イルカ見たのはこのあたり。ということは帰りにまた見れるかもしれないなぁ。きっと湾内に住んでいるでしょう。

Gulf Of Amvrakiaに向かう途中にはフィッシュファームが何か所もあります。チャート上でもしっかり示されているし、こんなに大規模なので目視でも遠くから良く見えるのです。
あ、またあった。

12時40分ごろ、このあたりにいたんですが、周りにフィッシュファームがあるからなのか、またイルカに遭遇したんですよね。海面に鳥が数匹群がっていて海面下でも何やら動きがあり、小さな魚が飛び上がっていました。こういう時は海面下で大きな魚が獲物を追っている場合が多いんです。すると、いました!イルカ二頭がお食事中。同じ場所をぐるぐる泳いでいたので、おそらくそこがハンティングの場なんでしょう。この時はちょっと遠方だったので写真は撮れませんでしたが、湾内にイルカがいることがわかり楽しくなりました。またイルカ遭遇の機会があるかもしれません。オーストラリア海域ではイルカはもう飽きるぐらいいて、2回に1回は走行しているとイルカの群れが寄ってきてバウウエーブでサーフィンしたりして遊びに来てくれたんですよねぇ。ジャンプしたりバックフリップしたりも常に目撃していました。だいたい退屈した頃にイルカの群れを見ていたのです。ヨットに伴走するだけじゃなく、下にもぐって行ったり、体を横に倒してこちらを見ている事も常にありました。ちなみに6月から10月はクジラが北上するので、よく遭遇していました。クィーンズランド州のハービーベイはクジラのお産の場所として有名で、湾内には赤ちゃんクジラと一緒に泳ぐ親子クジラがいたし、人気のクジラウォッチングの場所でもありました。私達がセーリングしていた時も、親子クジラが近寄ってきて、まるでお母さんが「いい、あれが人間が乗っている船なのよ。」と教えているような感じ近寄ってきて、ヨットの下にもぐって反対側から出てきたり・・・なんてこともあったんです。あ~あギリシャに来てからはそういう事がないなぁ。そういう点、オーストラリアの海がとっても恋しいです。

ほぼ真ん中あたりでお食事中のイルカ2頭に遭遇。目的地のMenidiは画面の右端です。

本当にスムーズ過ぎて何の面白みもないぐらい。





午後2時10分過ぎ、目的地のMenidiの街が見えました。あと30分ぐらいで到着かな。

午後2時半ごろアンカリングして終了。
水深10メートルほどの場所に浮いています。いつも通りぐるりと円を描いております。

こじんまりとした普通の小さな街ですね。ビーチでは泳いでいる人が何人かいました。

さあ、着いたぞ!テンダーを下ろして上陸…と思った矢先、スナッバーを付けようとバウにいった主人が「あ~アンカーロールが壊れている!」と言ったんです。え?何なにと思って見に行くと・・・・チェーンが垂れているすぐ上に白い円盤が見えますよね、それが右側のカバーから外れているほがわかりますか?

つまり下のロールが片方でしか繋がっていない状態。やばい!これではローラー自体が落ちてしまう危険があるし、アンカー引き上げられないんじゃないの?

でまずはチェーンを以前のローラーの方にかけておきました。

でローラーをひもで結わえて落っこちないように固定。

そこからローラーをカバーに接続する作業開始。でもこれがなかなかうまくいかないのです。


ボルトでしめるのに、二つの穴が全然合わせられない。

ローラーをカバーに接続していたネジがベアリングの中ではまったまま切れてしまっていたそうで、単にネジを変えればいいという事ではなかったのです。
私は何がどうなっているのかわからず、作業の邪魔になるといけないので、アシストできることがないとわかってからは、室内に戻りました。しばらくすると電動工具を出してきて外ではドリルの音がしていました。どうなっているのかなぁと気にはなっていましたが、作業に集中してもらうために質問はできません。

作業開始から2時間ぐらいたって、ようやく主人が室内に戻ってきました。「なんとか仮修理ができた。」ということで、ローラーは使えるようになったようです。でもベアリングは使えなくなっていたので、取り合ず同じ長さのボルトをローラーに通して、両側をネジでしめて固定しているので、本来の強度がありません。なのでアンカーを上げる時はちょっと注意しながらチェーンを引き上げてく必要があります。また一つ修理事項が増えたなぁ。何はともあれアンカーは作動するので一安心。

すでに夕方5時を回っており、本当は上陸してタバーンに行くはずでしたが、これからテンダーを下ろして、というのは作業でお疲れの主人には可哀そう。お家ディナーに変更です。

料理をしていると小さな漁船が近寄ってきました。漁師さんは「チェーンは何メートルですか?」と聞いてきました。どうもアンカリングしている周辺で網を出そうとしているようで、50メートルです、というと「今日は風がないから10メートル縮めてもらえませんか?」とのこと。40メートルでも全く問題ないので、リクエストにお応えいたしました。
焼きあがったサーモン。カラマタにいる時に買ったんですが、真空パックになったものを冷凍していたので、今でも新鮮でした。味噌とバジルペーストに付けておいてから焼くだけ。簡単で美味しいのだ。前日プレヴェザでの食事でお持ち帰りしたポークとライス、グリル野菜の残りが丁度いい付け合せとなりました。


アンカーローラーが壊れてしまった時は、本当にどうなるのかしらって、私はドキドキ不安だったのですが、主人は冷静にあれこれ試しながら、応急処置ではありますが、最終的には修理できたので本当に頼もしいキャプテンです。

この2年、アンカーはかなり酷使してきたのでウィンドラスも総点検する予定でしたが、アンカーローラーも合わせて修理することになりましたが、ある意味いいタイミングで壊れてくれました。

 本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村


             





0 件のコメント:

コメントを投稿