2022年10月25日火曜日

動画:ついに帰ってきました!一年半ぶりの古巣Preveza

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





10月23日レフカスタウンハーバーを出発して、私達のギリシャエーゲ海クルージングのスタート地点となったPreveza(プレべザ)に戻ってきました。一年半ぶりに故郷に帰ってきたような懐かしさと安心感で感無量になりました!

10月23日(日):レフカスを出るためには、本土とレフカーダ島を結ぶ橋を通過する必要があります。回転橋で朝8時から毎時間丁度の時間に開閉します。午前10時を狙ってタウンバースを出発しました。開閉は勿論通過する船がなければ開かないので、ちょっと前から橋の付近で待機して「通過したいですよ。」という姿勢を見せておく必要があります。ちなみにたしか夜9時から翌朝6時の間に通過したい場合は、予め連絡をしておく必要があるとのこと。

橋のすぐ近くで20分前から待機。橋のすぐ近くに行ったら橋の上の小さな事務所に人がいるのが見えたので、安心しました。日曜日だったので、ちゃんと開けてくれるのかちょっぴり不安でした。でも考えてみたら、レフカスは物凄い数のチャーターヨットがいて、夏のシーズンがとっくに終わった今でもまだ結構ビジネスが続いているみたいなので、新しいチャーターが始まる日曜日に開閉しないはずはないですね。
外側は物凄い浅いラグーンです。
反対側もそう。つまり真ん中だけ深くして運河が作られているんです。

運河の中も赤と緑の航路マークが設置されています。

左側の岸近くにダイバーが潜っていました。赤いブイの下あたりに潜っていたので、ブイの点検なのかな。


いつの間にか後ろには橋の開閉を待つ船が何隻もつらなっているのが見えました。

この後橋が開く様子から通過するまでの様子と、Prevezaに到着する直前の様子を動画にしました。

イオニア海に出てからも、知ってはいましたが全く風なし。プレべザまでは1時間ちょっとぐらいの距離なので、このままずっとエンジン走行を続けます。体感風速が11ノットで船のスピードが7ノットなので、本当に風ないねぇ。セールは全く出しておりません。最短距離を一直線だ~!

午前11時ちょっと過ぎ、プレべザの街が見えてきました!初めてこの景色を見たのはほぼ2年前の2020年11月のはじめ、イタリアのメッシーナ海峡を出て2日間かけてイオニア海を超え後でした。その時は、この日とは大違いで風もまあまああり、さらに海はもっと波が荒れていました。でもやっと着いた安堵感で一杯だったなぁ。その時の同じ角度で景色を見て、当時の事が思い出されてさらに感無量。

古巣のクレオパトラマリーナ。2020年11月から2021年5月半ばまでずっとあそこのハードスタンドにSATOMI号はいたんですよね。その間主人はほぼ毎日、SATOMI号のアップグレードに明け暮れていました。燃料タンクに新しく穴を開けて中の汚れを一掃したり、ブラックウォータータンクに配管をしてスターントイレを使えるようにしたり、新しいソーラーパネル設置にテンダーを吊り下げるフレーム設置、12個あるポートホールとハッチを全て付け替えてて雨漏りを防いだり・・・本当に大きな仕事が何個も残っていたんですよ。その間ギリシャは完全ロックダウンだったので、隣町に行くことも禁止されていました。私達が知ってるプレべザの街は、ロックダウンでスーパーや食べ物やさん以外のお店が閉店していた人気のないさみしい街。(主人だけは2019年11月に船探しの途中プレべザにも立ち寄っていて、活気のあるプレべザを知っていましたけどね。)

動画内でもお話していますが、昨年5月終わりにここを通過した時、私はまだSATOMI号に慣れていなかったしギリシャでのセーリングも初めてで、未知の事ばかりで、不安で一杯でした。今の自分を一年半前の自分は想像できませんでした。特に今年は、夏の間トルコ海域にも行ってヨットでEU以外の国に出入国する経験もしたし、すごく中身の濃い年だったんですよね。ほんの半年ぐらい前のことなのに、すっごく昔のように感じます。それだけ中身が濃い日々だったのでしょうね。


タウンハーバーにやってきました。ここは2か所に分かれていて、レストラン街から離れた方の端っこがチャーターヨット専門の係留地となっていて、街に近い方がプライベートヨットが係留できる場所なんですね。どちらもタウンハーバーなんですけどね。プレイべートヨットが係留できる方にはバウモーリンがないので自分のアンカーを使ってスターン・トゥーをします。ここで初めてスターン・トゥーをしている船を見た時「こんな事私できるのかなぁ。」って信じられなかった。今では何とも思わないけど。

不思議なことに、最初に係留すると決めたところはアンカーが効かなかったんですよね。岸にいた他のヨットの人たちがスターンラインを受け取ってくれて、一旦は接岸したんですが通常だったら、途中からアンカーチェーンが引っ張られるんですが、全然テンションがなくバウを支えていないんですよ。で、手ごたえがあるまでチェーンを縮めていくと、40メートルぐらいしかチェーンが出ていないのがわかりました。もっと遠方でアンカーを下ろしたのに、実際にアンカーが効き始めるのが遅かったのかな。40メートル出てれば大丈夫、という考えは結構一般的だと思うんですが、私達的にはちょっと短すぎるのです。納得できなかったので、やり直しました。2回目にも同じ場所にアンカーを下ろしたのですが、前にもまして全然アンカーがささった!という感触なし。直ぐにやり直して、3回目は場所を変えました。

最初にトライしていた場所からさらにタウンバースの奥の方、プレべザマリーナの入り口に近い方を選び、そこにアンカーを下ろしました。今度は途中からアンカーチェーンにテンションがかかりギアを締めていてもチェーンがしばらく引きずりだされました。つまり、アンカーが効いているのでヨットが後進し続けてる力でチェーンが引き出されていったのです。ワーフに近づいてきたのでギアをさらに締めて、リモコンでチェーンを出し続けました。お隣にいたヨットの方が今度もスターンラインを受け取ってくれて3回目のトライで無事終了。ワーフとの距離を調整するためアンカーチェーンを引き上げていくと、50メートルちょっとの所でいい角度でチェーンが海中に消えていきました。うん、これで安心。50メートルならOK。普段はもっと長く出している場合もありますが、アンカーを下ろした場所は水深6メートルぐらいの場所なのと、これから数日は風もほとんどないし、前方はマリーナの出入り口付近なので高速で通る船舶はなく、ウォッシュを受けることもないのです。

あそこのヨットの隣辺りに入ろうと思って2回挑戦したのですが、2回ともアンカーが効いた手ごたえがなかったのです。後で他のヨットが入ってきましたが、みなさん特に問題ないようでした。私達も40メートルのチェーンでチェーンの角度的には一見大丈夫みたいだったので、その状態で満足しても不思議はないのです。だからやり直ししなくてもよかったのかもしれませんが、納得できなかったので不安が残ったまま滞在するのは嫌だったんですよね。
3回目でやっと納得できました。

プレべザのタウンハーバーに係留するの、一年半前だったら考えられなかったなぁ。

時間を見たら午後1時ちょっと前、お腹が空いてきたので軽くランチに行くことに。私達がプレべザをたつ1週間ぐらい前にやっとお店が全面解禁になり、海沿いのレストランも営業し始めたんですよね。街の中のテイクアウトのお店とかはロックダウン中も営業していましたが、このエリアは過疎地みたいになっていたので、空いてるレストランはほぼ皆無でした。
ハーバー沿いから一歩入った路地にレストランが密集しているエリアがあるんです。
軽くで良かったので、トマト&キュウリのサラダ(グリークサラダにするとフェッタチーズが加わって3ユーロ高くなるし、ボリューム的にそこまで食べられないと思ったのです。)

ズッキーニボール。これでギリシャに来てから私の好物になりました。ちゃんとタヅキもついてきた。あと、カラマリフライもオーダーしましたよ。ウゾが一杯お店からサービスで付いて全部で23ユーロでした。お値打ち!プレべザは夏の間は海外からセーリングを楽しむツールリストでも賑わい、シーズンが終わった後はアテネとかの地元の観光客が訪れる場所で、一年中賑やかな場所だそうです。それが本来のプレべザなんですって。私達が滞在していた時は「異常事態」のプレべザだったわけですね。
このレストランも前は営業していなかったなぁ。本当に賑やかになっていた。

ちなみにこの裏通りは日曜日なので、閉店しているお店も多く静かなんですが、港ぞいのカフェは日曜の午後と合って、どの店もお客さんであふれかえっていました。
プレべザはPort Of Entryの港なので、ポートポリスに出向いてトランジットログをチェックインしに行きます。その途中、こんなクラシックなスクエアリグの船が係留されていました。ツールスト向けの観光船というよりは、個人の所有で普通にこれでクルージングしているようでした。

船籍はポーランドのようです。

ポートポリスはタウンハーバーの端っこ、プレべザマリーナに続く方の広場にあります。ピンクの建物は郵便局で、その後ろの建物がポートポリス。無事チェックインを終了し、ハードスタンドに上げた後でまたここに戻りチェックアウトの手続きをします。

その後また来た道を戻り、反対側の端に向かいます。その途中にハーバーマスターの事務所があり、係留代はそこで支払うのですが日曜日だったこともあり、事務所が閉まっていましたが、後でわかったのですがシエスタタイムだったからでした。日中午後1時~7時まで閉まっていて、夜は7時から9時にまた開いているらしい。月曜日に出直しました。

その帰りにチャーターヨット係留のエリアを通過。

すごいねぇ、プレべザにもこんなに沢山チャーターヨットがあるんだ。レフカスにも何百というチャーターヨットがあるのに、それだけお客さんが多いのかしら?確かにエーゲ海だと9月後半あたりから途端にチャーターヨットの数が減り、プライベートクルーザーも減るのに、レフカス手前辺りからまたすれ違うヨットの数が増えてきました。しかもレンタルヨットもまだまだ沢山見るし。このエリアはまだシーズン終了じゃないんですね。聞いたところによると10月はドイツ人が多くレンタルヨットするそうです。すでに10月といえばドイツは冬のムードで寒いんですが、それに比べるとギリシャはまだまだ暖かいのです。それに、プレべザにはインターナショナル空港もあって冬場でもヨーロッパからは最低一日一便あるそうです。位置的に首都アテネ方面よりイタリヤとかに近いし。でもね、国内のアテネ行はすごく不便なんですよ。だから私達はオーストラリアに帰国の際、プレべザからアテネには飛行機ではなくレンタカーで行きます。プレべザ空港の近くのレンタカー屋さんで借りて、アテネ空港近くで、返せるので。高速で4時間でアテネに行けるし、ギリシャの高速ってサービスエリアもきれいで頻繁にあるから私は大好き。

ということで、これからの予定は10月31日にハードスタンドに上げるまで、プレべザから奥に入ったGulf Of Amvrakia(アンヴラキコス湾)内をプカプカして時間つぶしを致します。前にいた時はVonitiaに入ったことがあったけど、他にも沢山きれいなアンカレッジがあるのです。25日火曜日に(このブログが更新される頃)タウンハーバーから移動となります。

 本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村


             





0 件のコメント:

コメントを投稿