48時間ーギリシャプレヴェザからオーストラリアシドニーへの旅

皆さんこんにちは！Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ！

20日の夜、現地時間夜9時過ぎに無事シドニー空港に到着しました！今現在はシドニーから車で2時間ほどのNSW州セントラルコーストにある主人の実家に滞在しております。ここに着くまでの長～い道のりのレポートです！

11月17日の夜はプレヴェザマリーナ（お気にいりレストランの２つのうちの片方）のレストランでディナー

11月17日（木）：出発準備ができるのは実質この日が最後。シドニーへのフライトは19日出発ですが、アテネからなのでアテネで前泊となり、18日早朝にプレヴェザを出るからです。ラストスパートで朝から大忙しで最後の船内清掃はキッチン周りが中心でした。主人が主に担当のメンテナンス系は、出発前にやっておきたかったことは全て完成。一番大きいハードルだったエンジンオーバーホールの問題が新品エンジン購入で、いきなり解決したので、とても気が楽になりました。主人はもともと家系で高血圧で常に血圧の薬を飲んでいるんですが、ここ半年ばかりはエンジン整備と内臓ジェネレーター問題でかなりストレスを感じており体の事が心配でした。取り合えずそれが一気に解決したので、ようやく心底ほっとできたよう。古いエンジンの下取りについての交渉がまだ残っていますが、それは新エンジン設置終了後に残金の支払いが発生する際に話し合いがスタートするので、今は考える必要がありません。デロス遺跡で座礁した時にキールをこすってしまってコッパーコーティングが剥げちゃった部分があるんですが、それらは来年2月に帰って来てからやればいいので、出発前にやるべき整備、修理は全て終了できました。

船内の片づけはキッチン周りが最後の仕事。冷凍庫にあるものを徐々に消費して、ようやく16日までに食べ終えて、必要最低限しか廃棄処分がありませんでした。冷蔵庫、冷凍庫をきれいにし、午後にはスイッチを切りしもとり開始しました。無事全てやるべきことが完了したのでプレヴェザでの今年最後のディナーはプレヴェザマリーナのレストランで。

やっと終わり出発前の乾杯！

例によってビーフカルパッチョは外せません。

私は大好きなマッシュルームリゾット。こういうのを食べられるのはプレヴェザではここだけです。

主人はステーキ、これも多分こういうちゃんとしたステーキはここでしか食べられないと思います。ギリシャではビーフは主に煮込み料理に使われているので、一般のお肉屋さんではステーキ用、それもフィレ肉はなかなか扱っていないんです。

小さなポテトコロッケがとっても美味しく、ステーキも焼き加減はリクエストどおりで大満足でした。

サービスのデザートはカスタードクリーム味のケーキ。ギリシャではおなじみ。連日の作業で疲れていたので、食後はさっさと帰って、夜8時すぎには寝ちゃいました。

11月18日（金）：まだ暗いうち、午前6時に起床。プレヴェザからアテネまで高速道路を含み4時間かかります。アテネに着いてからもやることがあるので、午前中につけるように早朝出発となりました。なんだかんだと時間がかかり、戸締りをしっかりして実際にクレオパトラマリーナを出発したのは7時ちょっと前でした。早朝にハードスタンドヤードを出るので、ゲートの守衛さんが「帰ってきますか？」と声をかけてきました。「来年2月に戻ります。」と答えると船の名前をボードにメモ。不在中に業者がSATOMI号で作業する旨を伝えると、その旨をボードに記入していました。指定業者とボートオーナーしか入れないようにセキュリティーがとてもしっかりしています。「良いクリスマスを！」と別れを告げて、いざ、アテネに向かってGO！

プレヴェザからアテネまではもう何度も車で行っているので、お馴染みです。この日は霧が立ち込めていました。アクティオ側なので、海底トンネルは通りません。

以前は、SATOMI号でも行ったAmflochiaの街を通過するまでは結構山道をぐるぐるしないといけなかったのですが、その街を迂回する新しい道が開通しており、小さな街の中を通過しないでパトラ湾を渡る橋までずっと整備された道を突っ走れました。これで30分ぐらい短縮されました。

Amfrochiaへはギリシャ開戦記念日の日に滞在していました。その時のブログ記事にはこちらから移動できますよ。

ガスってます。

2時間弱でパトラ湾の橋まで来ました。有料の橋で、この下は大型フェリーもくぐれます。ここをくぐるとコリントス運河に続くコリントス湾に入って行きます。ここまでくればアテネまでの道のり半分まで来た感じ。

橋の後から有料高速道路になっていきます。ギリシャの高速はとても整備されており、道路自体もそうですが、サービスエリアやお手洗いがとてもきれい。特に10キロごとにあるトイレは、掃除がちゃんと行き届いていてとても気持ちよく使えるんです。だから高速を走るのは私はとても楽しみ。トイレ休憩の事をあまり気にしなくていい。主人が「オーストラリアではこんなにきれいにメンテされているトイレ、あり得ないね。」と驚いていました。掃除が行き度といているのもありますが、使う人のマナーもちゃんとしているからだと思うんです。本当にギリシャ人は公共の場でのマナーがオーストリアと比べていいなぁと感心します。

最初のサービスエリアで朝食。前回高速を使用した時はまだロックダウン中だったので、サービスエリアにも人がまばらでしたが、今回は他のお客さんも沢山いて、とても活気がありました。

お手洗いは例によって、清潔でとても気持ちよく使えます。

食事を終えて出発した時は午前9時ちょっと前でした。

お天気がとてもよくなってきて、暑いぐらい。気温は25度を超えてきました。11月なのにね。カラマタへの道路標識が見えた。

アテネまでは何か所か料金所があるんですが、ここがアテネの入り口という感じの料金所。ここを通過すると「アテネに着いた」という気がしてきます。

もう何回もアテネに来ているので、今年は市内には行きません。今晩の宿泊先は空港の近くのエアB＆Bですが、その前にグリファーダという海辺の街に立ち寄ります。ここはアテネから1時間ぐらいの海辺の都会で、おしゃれなブティックが立ち並ぶ場所。ビジネス街でもあり、レジデントビザ取得をお願いした弁護士さんのオフィスもここにあります。

まずは銀行に行って、オーストラリアからギリシャの口座にアクセスした時の通知先の電話番号を変更しました。これで新エンジンへの残金支払いなどの手続きがオーストラリアからできるようになります。その後、携帯会社に行きギリシャの携帯を解約。来年2月に戻った後はプリペイドの物を使う予定です。主人のはもともとプリペイドで、私のだけは毎月の契約でした。でも初期契約がすでに今年夏ごろに切れていたので、毎月の支払いがちょっと高くなってました。2ヶ月ほど不在中に支払い続けるのはもう勿体ないので、解約することに。すでに契約が切れているのでいつでも停止できます。プレヴェザで停止させた時は、停止させたい時に店舗にこればいつでもできると言われたのに、実際は、後日携帯に電話がかかってきて「本当に辞めたいですか」確認が来るというのです。翌日ギリシャを離れるのでその電話出るのは無理。結局コールセンターに電話してなんとか、その日のうちに電話を返してくれるようにお願いしましたが、結局かかってきませんでした。多分大丈夫だとは思いますが万が一、また請求されたらクレジットカード会社に連絡して支払い拒否しようと思っています。

銀行と携帯の件を終えてしまえば、もうやることはありません。銀行の向かい側にあるKFCを見つけた主人、早速ケンタでランチ！KFCもギリシャでは珍しいんですよね。KFCやマクドナルドがあるのは大き目都市の証拠なのです。

ランチ後のデザートも欠かせない主人

ライトのカバーがアイスクリームのコーンの形になってたのもおしゃれ！さすがグリファーだ。アイスクリーム屋さんまでおしゃれ。

カバーの中はグルグル回っている、新鮮なソフトクリーム。

グリファーダをお昼ごろ出て、エアB＆Bがあるアルテミダという街に向かいました。空港まで来るまで15分の場所にありますが、グリファーダからはなんと40分もかかる！空港を挟んで反対側、つまりエビア島ぺダリオン湾沿いにある町です。SATOMI号でもこの街の沖を通過したことがあったんだ！陸路からは初めてだったけど。

エアB＆Bは小さな街の住宅街の中の一軒家でした。朝早くて疲れてたので、いつもなら宿泊先の写真を撮るのですがすっかり忘れていました。到着してからちょっとお昼寝をし、午後3時すぎに周辺ドライブに行くことに。一番近い港町ラフィナ（Rafina）に行ってみました。車で15分。

途中アルテミダの港に立ち寄り。B＆Bからは5分ぐらいでビーチもありました。ギリシャではどこにでもあるような漁港でした。

小さいからSATOMI号では入れないかもね。ま、来ることはもうないと思うけど。

ラフィナは大型フェリーが出る、まあまあのサイズの港街。

エーゲ海のアンドロス島、ティノス島、ミコノス島へのフェリーはここから出発します。3つの島ともSATOMI号で行きました！でもフェリーが入る大きな港を実際に見たのは、ミコノス島だけでしたけどね。オフシーズンの今でも利用客が沢山いるようで、この日もスーツケースをコロコロする人が港周辺に結構いました。

港沿いにはレストランが連なっていました。夕食はグリファーダのお気に入りの店に行こうと思ったんですが片道40分もかかるのでめんどくさくなり、ここで取る事に。まだ4時半ぐらいでしたが、19日も早起きなのでこの日も早寝となりますから丁度いいかも。

レストラン数軒ごとに魚屋さんがあり、新鮮な魚介類が食べられそうです。

「サイレン」というお店の評判が良かったので、ここに決めました。サイレンというのは日本語のサイレンではなく、Sirenつまりギリシャ神話の人魚のことです。

主人はお昼にKFCでガッツリいってたので、あまりお腹が空いてなかったのですが、私はコールスローしか食べていなかったので、私が食べたいものを選びました。オクトパスボールとグリークサラダ。オクトパスボールはタコ焼きを思い起こす味。タコのミンチボールです。とてもおいしい。

お腹空いてないといいつつ、海老のガーリックソースをオーダーした主人。なんだちゃんと食べられるんじゃん！タコボールといいエビガーリックといい、これらは前菜なんですよね。でも量は二人でシェアして丁度いいボリュームです。これで当分ギリシャ料理とはお別れなので、最後はギリシャ料理で丁度良かった。

宿に戻る途中、ガソリンを給油したりスーパーで飲物などを買いました。結局この日も、疲れから夜9時には眠りについてました！翌19日は午前11時アテネ発のフライトですが、その前に空港でレンタカーを返すので早めに行きます。

シドニー行のフライトはスクートというシンガポール航空のLCCです。実際に乗るのは初めてですが、昨年予約した時、出発の1週間前になってから「接続ミスです。」という理由でスクートから連絡がありフライトキャンセルになったんですよね。無事返金はしてもらえましたが、そういういきさつから今回もちょっぴりハラハラしていました。予約確定通知もあったし前日になっても連絡ないから、今度こそ大丈夫でしょう。でもねぇ、格安航空会社といいつつ、この季節、チケットは昨年よりも高くなっており、スーツケース預け入れも追加なんですよ。さらに事前座席予約も追加料金になるので、座席予約していないんですね。だからもしかしたら、主人と隣同士の席にならない可能性もあるので、早めに空港に行きたいんです。

明日のブログではアテネ空港出発からシドニーに着くまで編です。比較的スムーズに進んだ旅でしたが、最後の最後シドニーに着いてからちょっぴりアクシデント発生。必ずいつも何がしか発生する私達の旅です！

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