2022年12月2日金曜日

白豪主義世代まで虜にした恐るべきキューピーマヨネーズ?!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





スーパーマーケットは、その土地の人々に売れ線の商品を置いているので、地元の趣向を知るにはもってこいの場所です。海外旅行にったら絶対スーパーに「観光」するのがお勧め。ここオーストラリアでも、たった一年ですごく変化がありました。

オーストラリアのスーパーマーケットには2大大手スーパーがあります。「コールス」と「ウールワース」。その次にIGAとかディスカウントショップのALDIとかありますが、だいたいどの地域にも「コールス」と「ウールワース」はあって、両方が同じぐらいの勢力。ショッピングセンター内なら必ず両方存在しております。
なのでそのうちどれかを覗いて見れば、オーストラリア人の食文化がよくわかるのです。ただオーストラリア人っと一口にいっても州によって結構違うので、全体の事は言えませんが、今滞在中のNSW州セントラルコーストの街においても、ここ1年ぐらいで置かれている商品に変化があるのに気づきました。

ギリシャと比べると小さな街のスーパーでも品ぞろえが豊富で見ているだけで楽しくなる!

オーストラリアは移民の国、特にNSW州はいわゆる白人系オーストラリア人よりも移民、特にアジア系の住民の方が多いぐらいです。一口にNSW州といってもアジア系、インド系の移民は大都会シドニー周辺に集中しており、主人の義母が住むセントラルコーストまで来ると、まだまだ白人系オーストラリア人がメイン。(ちなみに移民といってもそれは親世代が移民してきて、その2世、3世だからオーストラリアで生まれた人たち、つまり中国系オーストラリア人とかインド系オーストラリア人が沢山いるという意味も含まれています。)

スーパーにどれぐらいアジア系食品が置かれているかで、その地域の人たちの異文化に対する親しみとか慣れ度がわかると思うんですね。またそれを好む人種も沢山住んでいるんだろうな、というのがうかがえます。5年ぐらい前までは、主人の実家で日本食を作る時は地域のスーパーでは材料がそろわないので、わざわざ自宅から持参しておりました。私と主人が住んでいた地域はシドニー市内まで電車で50分(といっても各駅なので日本並みの特急があれば多分20分以内の距離。)のベッドタウンだったし、中国系の住民が圧倒的だったので歩いて行けるスーパーにはアジア系専門スーパーがありました。魚屋さんには常に「刺身」で食べられるマグロや鮭が置いてあり、ショッピングセンター内にラーメン屋さんもあったのです。でもちょっとシドニーを離れると、まだまだそこまでは浸透していなかったんですよね。

でもここ数年、どんどんセントラルコーストのスーパーにもアジア系食品が増えてきているのに気が付きました。カップラーメンやインスタントラーメンはインドネシア、マレーシア系や韓国系の激辛ラーメンなど、かなり豊富におかれています。

日本食コーナーは以前から「キッコーマン醤油」はありましたが、今では醤油にもテリヤキ、減塩など、いろんな種類が登場しております。それを使い分ける消費者が増えてきたっていうことですね。
ラーメンは以前は「出前一丁」だけでしたが、その姿は消えていて、代わりにこんな「日清らーめん」という5個入りの袋ラーメンが売ってました。しかも味も3種類も。豚骨、醤油に味噌ラーメンまで。これは初めてみたなぁ。昨年の里帰り時にはなかった!

さらに驚いたのはキューピーマヨネーズ!!キューピーマヨネーズ自体は昔からあって、シドニー付近のスーパーなら普通に入手できました。ここ数年で、地方のスーパーにも置かれていたのですが、驚いたのはその種類が増えていた事!

赤いのはお馴染み普通のキューピーマヨネーズ、緑がワサビ風味、黄色は柚子風味。それだけでも十分驚いたのに、その隣のオレンジのは「Sriracha」風味って書いてあります。何それ????調べてみたら、ガーリックとかチリとかが入っているらしい。日本でも販売されているのかな?と思ってググったら、日本にはマヨネーズの成分のバリエーションがあるのはありましたが、「風味」が加わっているのは見つかりませんでした。私が探せなかっただけかもしれないけど。昨年里帰りした時には、こんなに何種類ものキューピーマヨネーズなかった!あったら目ざとく絶対見つけてたと思うんですよ。普通のオージーがキューピーマヨネーズを使うのも私にとっては珍しいのですが、しかも風味のバリエーションも楽しんでいるとは!!!

驚いたのは実はそれだけじゃないんです、主人の母は今年91歳。ばりっばりの白人系オーストラリア人です。キューピーマヨネーズは私が使っていたものを、ギリシャに行く前に持ってきていたので、存在は知っていました。でもそれは2020年前半の話。きっと今頃捨てちゃってるだろうなって思ったのに、冷蔵庫の中にあったんですよ、普通のキューピーマヨネーズが!しかも大型サイズ。以前は「Kraft」というこちらでは一般的なブランドのマヨネーズだったのですが、今ではそれが見当たりません。ディナーの時にサラダを作った際、義母が「キューピーマヨネーズ出してね!」と言ったからびっくりしました。「え?キューピー使ってるの?」と聞いたら、「私だけじゃないわよ、イーボンもアイリーンも使っているから、泊まりに来た時に必要だし。」だって!!!イーボンとうのは義母の妹、アイリーンは義母の弟の奥さんなので、お二人とも余裕に80歳代です。この年齢の方達はオーストラリアが白豪主義の時代を生きているので、異文化の食生活にはあまりなじみがない世代。シドニー郊外に住んでいるイーボンは、近くに日本食レストランがあるのでよく通っていますが、マヨネーズまでキューピーを使っているなんて知らなかった!さらにアイリーン叔母さんはチャイニーズもあまり好きじゃない人で、食事に関しては典型的なオーストラリア人のメニューが好み。その彼女まで虜にしたキューピーマヨネーズ恐るべき!なるほど、その世代まで愛用しているってことは、もっと若い世代は当然、バリエーションがあるキューピーマヨネーズも需要があるってことですね。

私も主人に「一度キューピーマヨネーズを味わったら元には戻れないよ。」と言い続けてましたが、証明されました。味がね、やっぱいいんですよ。それにトマトケチャップやお醤油と混ぜたりして、アレンジができるし。お義母さんに、キューピーマヨネーズとお醤油&酢で味付けした「和風マッシュポテト」を味わっていただき、大好評でした。「イーボンたちが来た時今度作ってみよう」と言ってました。

アジア系以外にも、メキシカン、インディアンは専用通路があるぐらい人気。

それだけ需要が多いということですね。そういう意味では日本食はまだ「アジア系」という大きなくくに入っているので、まだまだなのかな。それにしても、キューピーマヨネーズの浸透ぶりには驚かされました。想像のできないSriracha風味っていうのが、すごく気になる。日本へのお土産に買って帰ろうかな。

レジはほとんど無人です。昔ながらのレジに人がいるのは2つしかありませんでした。
品数が少ないクリックレジはなんと10台近い数のレジがあった!

さて、気になっていた「日清らーめん」の北海道みそ味を試してみました。袋の感じからすると日本で普通に売っているレベルのものに見えるので、かなり期待が大きかったのですが・・・。

やっぱ麺がねぇ・・・ぶちぶち切れちゃいまいた。見た目はお店で食べるラーメンの太麺みたいですけど。スープは味噌味ですが辛しも別袋に入っていて、全部入れたら日本風というよりはマレーシア料理とか、別のアジア系になってしまった。

正直言うと、ラーメンに関しては、大昔から唯一オーストラリアにあった「出前一丁」の方が美味しかった気がします。子供の頃から親しんでいたからかなぁ。残念ながらその「出前一丁」はどこにも見当たらす。「日清らーめん」にとってかわられたのかしら?!こればっかりは日本食浸透してくれても嬉しくなかったな。

それにしてもたった一年で、キューピーマヨネーズの台頭ぶりがすごくて、本当に驚きました。世界に羽ばたくキューピーマヨネーズ!そのうちギリシャでもお目にかかるかしら?(ちなみにトルコに近い方のギリシャレスボス島のスーパーには売っていた気がします。)

 本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村


             





2 件のコメント:

  1. 凄い詳細なレポートですね。今回はさっと読んだけど、また、じっくりと読ませて頂きます。

    返信削除
    返信
    1. 誤字脱字の多い拙い文章をお読み下さり、ありがとうございます!

      削除