2023年2月11日土曜日

31時間かかってやっとアテネ到着!エアバスA380に乗れて大興奮

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




2月10日のギリシャ時間午後3時に無事アテネに着きました。総旅程時間約36時間の長旅でしたが、成田―ドバイ間が現時点で世界最大旅客機のエアバスA380だったので大興奮。ドバイ空港も楽しかったです。愛知県からギリシャアテネまでの移動レポートです。

2月10日午後、アテネは典型的冬空でどんより。山の上は雪に覆われていました。

2月8日(水)出発前夜、実家で食べる最後の夕食はカニと母手作りの春巻きに切り干し大根の煮物。

春巻きは主人が大好きなので、母が最後に食べさせてあげたいと腕によりをかけて作りました。でも本人的には納得いく仕上がりになっていなかったらしいですが、私にはちゃんとできていた時との違いがわからず。十分美味しかった。切り干し大根の煮物も安定の美味しさ。

2月9日(金):出発日はお昼12時ちょっと前に実家を出ました。最寄りの駅まで父が車で送迎してくれました。別れはいつも悲しいもの。なので比較的アッサリ気味に元気に出かけましたよ。高齢者枠に入っている両親ですが健康に気を付けて次に会えるのを楽しみに頑張っていてほしいです。

中部国際空港(セントレア)までは最寄り駅から名鉄電車で1時間弱で行けます。車で送ってもらうより断然早いんですよね。セントレアから成田までのJALは国内線扱いですが、荷物は最終地ギリシャまで直で行きます。なのでこの時点から手荷物だけとなるので、乗り換えがあっても楽。空港には午後1時半についていて、すぐにチェックインしてから軽食を取りました。チェックインの際、搭乗券を成田以降の分をもらえると思ったんですが、それは成田で発行されるとのことでした。成田―アテネもJALコードシェア便だと思ったので、不思議でしたが、後でわかったのは成田―ドバイまでがJALのコードシェアですが、ドバイ―アテネは違ってました。私達はエミレーツ航空でチケットを取っているので、成田でしか発券できなかったのです。

セントレアから出発は2019年が最後だったなぁ。ちょっと懐かしい感じがした。午後2時45分無事成田に向けて出発しました。

成田空港へは午後4時5分に到着。ターミナルまでバス移動です。成田ってセントレアからだとだいたいいつもこうなんですよね。だからちょっと乗り換えに時間がかかるのです。でも次のフライトは夜の10時半。待ち時間6時間25分でした。でもこの待ち時間を利用して、東京に住むお友達と待ち合わせ。成田までわざわざお越しいただいたのです。しかも手作りクッキーのお土産付き!

SUのデモ時代、私がオーストラリアやギリシャに引っ越してからもデモ活動が続けられたのはこの友人のお陰なのです。日本のお客様へのカタログ発送などを一手に引き受けてくださり、おっちょこちょいな私のミスをいつも発見してくれて助けてもらっていました。2019年11月に会ったのが最後だったので、本当に嬉しい再会でした。出発ロビーのカフェでおしゃべりに花を咲かせていたのですが、驚いたことに夕方6時半にカフェが閉店してしまったのです。以前なら夜8時ぐらいまで営業していたのに!他にも以前あったお店がなくなっていたり、臨時休業になっているお店も何軒かあり、成田ターミナル2の出発ロビーはちょっぴりシャッター街みたいになっていました。そこで、ちょっと早いかなとは思ったのですが、成田―アテネフライトのチェックインに行くことに。お友達も一緒に付き合っていただきました。夜10時過ぎのフライトなのに、すでにチェックインを開始していただけでなく、物凄い行列だったんですよ。時間より早く来て大正解でした。チェックイン待ちだけでも30分以上かかったと思います。出発ロビーではもういる場所がなくなってしまったので、早めに出国ゲートを通過することにしてお友達と名残惜しい別れをしました。来年もまた会えるといいなぁ。多分次に帰国するころには今よりももっと自由に気兼ねなくいろんな場所に移動できるようになっているじゃないかな。

出国した後も、まだ搭乗時間まで2時間弱あったので、足置きのある長椅子でくつろいで待ちました。お腹もそろそろ空いてきて、頂いた手作りクッキーを早速味見。夜9時45分搭乗開始だったので、9時半ごろゲートの方に移動。すると物凄い人数の人が待っているではありませんか!搭乗に関するアナウンスが流れたのを何気に聞いていたら機体の事をA380って言ったのが耳に入りました。(英語と日本語のアナウンスって内容がちょっと違うんですよ。英語の方が詳細です。)
で、もしや…と思い窓の外を見ると、二階建ての飛行機が!エミレーツって書いてあるからあれに乗るですよね。やったぁ~、あれはエアバスA380ではないですか!現時点で世界最大級の旅客機。すでに製造中止になっているし、各航空会社でも保有しているのは数社です。しかもコロナ後は一度に800人越えほどの座席を埋めることは非常に難しく最近ではめったにお目にかかりません。普通の人と比べると飛行機に乗る回数がとても多い私でもA380は見るのも乗るのもこれが初めて。乗る前から興奮マックスです。
2階席というのは、その昔日本―オーストラリア(おもにシドニー)がドル箱路線だった頃(1980年代後半から90年代)はカンタス航空がボーイング747(ジャンボジェット)で名古屋―シドニー間を就航しており、カンタスのマリレージクラブに入っていたので、座席が空いているとエコノミーのチケットでもアッパーデッキの席に乗ることができました。(ああ古き良き時代)でもA380はアッパーデッキは総二階で、超ワイドボディ。そりゃ沢山の人が待っているわけだ。搭乗自体にも時間がかかると思われましたが、3列でスイスイ手際よくこなされていて、それほど行列をつくらずに機内に入れました。3か所から入るそうで、アッパーデッキ(ファースト、ビジネスクラス)の専用とエコノミー席専用の入り口は勿論、この後、エコノミーでも座席のアルファベットで左右から分かれて機内に入ったのです。


あの一番前の前方にはトイレが4か所あって、その隣のドアがコックピットに通じるもののようでした。

入るとすぐにアッパーデッキへの階段が。でもロープがかっていて私達下々の民(エコノミー席)は上がれないようになっていました。

中はとにかく広くてゆったり。座席数は一列に3席、4席、3席とボーイング777と同じ席数ですが、座席の間隔や通路が広いんですよ。私達の席は57番だったから、かなり後ろと思いきや、一階席の一番最初がすでに40番台ぐらいからスタートしていたので、57番は結構前の方だったんですよ。一番前のトイレにも近い場所でした。

天井が高くて、背が低い私は頭上ロッカーには届きませんでした。ドバイ―アテネ間のボーイング777ならなんとか届く高さなんですけど。
オンデマンドのスクリーンに座席番号が出てました。

さて、トイレといえば、どの飛行機に乗っても気になる所。最近は飛び立つ前に一番きれいな状態のトイレに入ります。トイレは何か所かありましたが、一か所に4個の個室があるので沢山の乗客でも混雑しない配慮でした。その証拠に、食後のラッシュアワーでもほとんど待ち時間がなく快適。そして、広々としてきれいな個室。思わず写真を撮ってしまった!



フラッシュの音も蓋を締めているとほとんど聞こえず、流れたのか心配になるぐらい静かだった。



今時のフライトにはコロンなんか設置されていないですよね。あ~古き良き時代を思い出す。機内販売促進のため?!

オンデマンドも映画だけでも物凄い種類で選ぶのが困難なぐらい。
英語やアラブ語以外にも物凄い数の違う言語の映画が用意されていました。

安全のご案内は英語、アラブ語、日本語とご丁寧に三か国語で映像とアナウンスと共にやっていたので同じことを3回観ました。ドバイ―ギリシャ行の時はアラブ語、英語、ギリシャ語でした。トイレが綺麗だったり機内が広くて座席がゆったりしていたことは勿論、私的にA380の最大の良さは「機内の静かさ」。通常離陸の時、エンジンがスタートするとその轟音や振動で飛行機が動きだしたことがわかりますよね。でも、A380は、なんと機内安全アナウンスを3通り聞いているうちに、気が付いたら飛び立っていたんですよ。つまり離陸したことに全く気が付かなかったのです。機体が上昇する感じも全くなく、空調の音がしていただけ。エンジンに近い座席だったら聞こえてたのかも知れませんが、これまで乗ったどの飛行機でも、どこに座っていようが少なくとも離陸時のエンジン全開のゴーッという音は聞こえていました。すごいなぁA380!

フライト中も、エアコンの音が聞こえていただけで他の飛行機と比べたら各段に静かな機内でした。楽しみにしていた機内食もとてもおいしかったです。勿論ワインやビールも無料。主人が赤ワインを頂いたので、それをちょこっと味見した程度で私は飲みませんでした。これはビーフにヌードル。ヌードルはシンガポールヌードルみたいな感じでした。

とにかく、ゆったりとした座席で、私なんか座席を倒したら床に足がつかなくなったので、バックパックを座席下に置いて足置にしているのですが、通常はバックパックと座席の間で足が挟まっちゃう感じできつきつんなんですが、もう余裕たっぷり。主人も「こんなにゆったりしたエコノミー初めて!」と感激。軽いいびきをかくぐらい熟睡してました。私も映画を1本見た後、うつらうつらと眠りの世界に。気が付いたら、朝(ドバイ時間)となっていて、そろそろ朝食配膳の時間となっていました。ちなみに、成田―ドバイ間は12時間のフライトです。

飛行機がいい分、エミレーツは高い?という印象ですが、今現在はこれが一番安かったのです。ウクライナ戦争がスタートしてから日本発ヨーロッパ行は、ロシア上空を回避しているので、どの路線も非常に大回りをしているんですね。昨年はルフトハンザ航空が一番安くフランクフルトで乗り換えてアテネまで行きましたが、その便は現在大幅欠航便となっています。JALやANAはルフトハンザとコードシェアしていますが、アテネまで行く場合、今はブリティッシュエアウェイズやエアフランスとのシェア便でヨーロッパに入らないといけなないので高いのです。しかもそれらの便も大回りしているのでフライト時間が以前よりも長くなっています。

エミレーツのドバイ行はもともとロシア上空は飛んでおらず、インドとか中近東の方からドバイに入っています。カタール航空も同じような路線でドーハで乗り換えとなります。だから、もしこれから日本からギリシャに行くことがある場合、当面、エミレーツかカタール航空がお勧めです。どちらにも乗りましたが、両方とも機体が新しくフライトアテンダントもとても親切だったし、お料理もおいしかったです。乗り換え空港のドバイもドーハも待ち時間に退屈することが全くありませんでした。

12時間たって、ドバイに無事到着。現地時間の朝6時ごろでした。とにかくでっかい!乗り継ぎターミナルはどこだ?

大型エレベーターが何台もあり一度にかなりの人数を収容できます。

ちょっと迷いましたが、乗り換え&出発エリアに移動できました。アテネ行はBゲートからの出発ですが、一番最初はAゲートに着きます。BからC以降のゲートへは電車移動となります。


免税店が物凄く広く手荷物も重かったのですが、ショッピングとローリーを見つけたので利用しました。お買い物をする人用みたいですが、荷物ロッカーがありますか?と聞いたらお店の人が「ショッピングとローリーをお使いください。」とのことだったので。



フードコートエリアにはアジアンストリートなるものが。これはAゲート側です。近くのAゲートからはインドネシア行のフライトが出るからでしょうね。


ぐるっと見回してから電車に乗ってBゲートの食べ物屋さんも見に行ったのですが、そちらは巨大マクドナルドぐらしかなかったので、また戻ってきました。

日本語でも書いてあるサイン。

これワンタンスープなんですが、どこにワンタンが?と思うぐらいラーメンみたいでした。味はまずいということではないですが、スープにパンチがなく、備え付けのチリソースを足しておきました。シドニー郊外で食べるワンタンスープの方がまだ本格的だったな。

主人はフライトチキン。でも衣がデカすぎて、お肉は小さかったそうです。

となりのファミレスみたいなレストランの方がよかったかも。ちなみに、食べ物やさんで言えばちゃんとしたレストラン的なものはほとんどなく、AとBのゲートに行っただけでしたが、いずれもファーストフードは売店的なカフェばかりでした。その代わり、ビジネスクラスの方用のラウンジは物凄く広く・・・お金持ちが沢山いる国の空港の特徴かもしれません。ビジネスやファーストクラスの利用客数が他の空港よりも多いんじゃ何かな。エコノミー利用の下々の民の方が少数派かも。

下々の民二人。マスクは成田―ドバイ間は機内でもマスク着用でしたが、ドバイ空港では着用していない人の方が多いぐらいでした。でも私達はずっとしていました。面白いことに、成田―ドバイ間はエララインクルーも全員マスク着用でしたが、乗り換え後のドバイ―アテネは同じエミレーツ航空でしたが、クルーはマスクをしていませんでした!食事サービスの時もしてなかったな。

アラブ語でマクドナルドって書いてあるのかな?

き~きらきらのショッピングフロアー。


このブランド、SUでユタ本社に行ったときお土産に頂いたハンドバッグのブランドでした。知らなかったなぁ有名ブランドだったんだね。結構いいものを頂いてたわけですな。偶然にも今回の旅行でポシェット代わりに方からかけていました。




次の出発はBゲートからなので、電車で移動。数分間乗車なので結構距離があるみたい。



Bゲートの方にはH&Mなど若者向け(&ロープライス)のお店が数軒ありました。

6時間20分の待ち時間も、それほど退屈することなくアテネ行に乗れました。搭乗ゲートではこれからEU兼に入るからなのか、パスポートと顔認証を機械で厳しくチェックしていました。

これがドバイからアテネまでの航路。

5時間35分のフライト。ボーイング777で、ボーイングとしては大型ジェットなのですがA380の後では小さく感じてしまいました。座席数は横10席とA380と同じですが、食事の際肘が隣の人にあたってしまう座席の小ささ。多分普通はこのサイズなんでしょうけどね。A380を経験してしまうとね普通の機体には戻れない!音も同じみのゴーッという音で映画とかもかなりボリュームを大きくしないと聞こえないし、寝るのも耳栓が必要。

私が座った席が、あいにく音声装置が故障していて、音がステレオで聞こえなかったのです。イヤホンではなく差込口そのものが故障していました。クルーの方に連絡すると、別の座席に移動できないか確認してくれました。あいにく満席状態で、移動する場合は私一人が移動することになったので、「大丈夫我慢します。」とお伝えしました。でもその後で「普段私達クルーが休憩用にキープしている二人席があるので、よかったらそちらにお二人で移動できますよ。」と再度いいに来てくれました。実はこのフライト、アテネで終了ではなく、給油後にアメリカまで引き続き行くフライトなんですね。なので途中でクルーが交代となるので、クルー休憩座席が用意してあったのです。でも私達が移動しちゃうと座って休憩できなくなってしまうのが申し訳なかったし、途中で寝ると思ったので、ありがたいお申し出ですが辞退しました。自分達の休憩をあきらめてでもお客さんの快適さを優先してくれるエミレーツのクルーの方達のサービス精神、とても感心しました。ドバイ―アテネ行はギリシャに帰る人以上にアメリカまで行く人たちも多いみたいで、しかもドバイから乗っている人たちだと「ベジタリアン」の方も多いみたい。機内食サービスではベジタリアンなどの特別食は通常サービスの前の時間帯に行われるのですが、その数の多いこと多いこと。半分ぐらいの方がベジタリアンみたいでした。その分、クルーの仕事は通常フライトよりも多いかったと思います。そんな中、私のために一生懸命対策を考えてくださって、本当にありがたかったです。A380に乗れたのも嬉しかったけど、そうでないフライトでもクルーの方の一生懸命さに心が打たれました。エミレーツ航空最高です!

ギリシャ現地時間午後3時に無事アテネ到着。ちょっと心配していたのは私達のレジデントビザの残り期限があと10日ほどしか残っていなかった事。すでに延長手続きをしていますが、その証拠がまだ届かなかったんです。手続きを依頼している弁護士さんからは「今のIDカードのままで問題なく入国できる。」と連絡をもらっていましたが、それでもドキドキでした。オーストラリアだったら残り10日しか滞在が残っていないビザだったら、その期間内に出国するエアチケットや延長証拠がなかったら絶対入国拒否されただろうなぁ。

10日のアテネは小雨模様の寒空でした。気温8度。ドバイは20度だった。

レンタカーはこのままプレべザまで乗って帰れます。でもこれから3日間アテネに滞在。


ホテルまでは車で45分ぐらい。途中アテネを囲む高い山は雪に覆われていました。

長い道のりでしたが、やっとアテネに戻ってきた!一晩明けた今日11日は、昨晩ホテルについてすぐぐらいに寝ちゃったので、朝はすっきり起きられました。時差ボケもほとんどなし。これからホテル周りをちょっと散歩してこようかな。

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