皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
本日9日の午後便で中部国際空港を出発して、成田―ドバイ経由でギリシャアテネに戻ります。今年はコロナによる出入国規制が廃止されたので、出発前は一昨年年末に比べたらとてもお気楽でした。あ、それにSATOMI号の古いエンジンも引き取り先が決まったしね。
昨年末29日に日本に到着して以来、ほぼ6週間日本に滞在していました。これまでもだいたい3週間~1カ月ぐらいは毎回里帰りしていたのですが、6週間は過去最長でした。というのも一昨年はコロナの規制が日本ではまだ厳しくて、入国最初の3日間はホテルで検疫滞在、その後入国2週間目までは自主検疫で外出禁止でした。なので4週間いたうちの実質半分しか外出できなかったんですよね。その埋め合わせっていうことで、今回はちょっと長く実家にお世話になっておりました。それに、2月はまだギリシャ寒いからSATOMI号に戻っても外で行う作業はまだできない(古代遺跡の港跡で座礁した時こすってしまったキール下のコッパー塗装やり直しはぽかぽか天気にならないとできないのです。)ので、急いで帰ってもあまり意味がないのですよ。それよりも、私の実家にいて毎日美味しい日本食を味わっている方が断然いい!
基本、私の実家では朝はお味噌汁、それも具沢山の八丁味噌の赤だしです。子供のころから慣れ親しんでいるのでお味噌汁は赤だしじゃないと満足できません。主人も赤だしのお味噌汁が大好き。ギリシャにいる間もたまに作ってましたが、買ったお味噌と実家の自家製お味噌では味が違います。そしてお米も・・・。オーストラリア人の主人はお米は食べますが毎日食べなくても勿論大丈夫な人。そんな主人でも実家の米飯はよそより美味しいのがちゃんとわかっております。有機栽培のお米をわざわざ取り寄せているだけのことはある。外国人でも味の違いがはっきりわかるんです。
もう一つ、実家滞在中のお楽しみは、ほぼ毎朝欠かさずに食べている母手作りのヨーグルト。フルーツと一緒にいただきます。ヨーグルト自体には甘味がないので、これまた母手作りのフルーツジャムをかけていただきます。リンゴジャムがメインですが他には甘酸っぱい梅ジャムもあります。
庭になっているキーウィーフルーツのジャムなど常時週種類。今回の滞在でプチマイブームになったのは「小豆あんこ」をかけること。小倉トースト(愛知県民ならわかりますね。)ならぬ小倉ヨーグルト。今回初めて私も自分で小豆を煮てみました。小豆はギリシャでも売っているので(多分小豆だと思う。少なくともそっくりな豆は見た。)SATOMI号に戻ったら早速試してみることにします。甘いものがあまり得意でない私でもあんこは大好きで、甘党の主人に関してはあんこ大歓迎。自分で炊けば好みの甘さ加減にできるのもいいし、小豆を食べているととてもお腹の調子がいいのです。
実家滞在中は、「母の味」でしか食べられない茶碗蒸しや餃子、春巻きなど特別なもの以外は、夕食の支度はだいたい私か主人が中心にやっていました。普段、ほぼ純和食の両親ですが、父は目新しいものが好きなのでエスニック料理をとても喜びます。
私達がいる時じゃないと絶対食べないタコスとか、主人がお得意のパスタベイク、チキンカチャトーリなど、今回もいろいろ珍しいものが食卓に出て、父は大喜びでした。
お料理だけじゃなくお皿洗いも定期的に担当してくれた主人。
先週末は、日本滞在最後の週末ということで、普段単身赴任で東京に住んでいる弟や、駐屯地に住んでいる自衛隊員の甥も帰ってきていて「最後の晩餐」を楽しみました。たまにしか見ない甥や姪は会うたびに大人にになっていて、見違えてしまいます。特に自衛官という責任ある職務についている甥はまだ若いのに(そしてかなりイケメン&高身長。自衛官募集のポスターになったら女性自衛官が増えるんじゃないかな?と思うぐらい。)、とても頼もしくなっていて驚きました。週末といってもゆっくり滞在できない事も多く、この日も夕食が終わったらすぐに駐屯地に帰っていきました。
SATOMI号に住んでいる間は、私と主人の二人だけで食事なので、こうして実家で大勢で食卓を囲むのは本当に楽しいです。実家滞在中は年始に家族全員(マイナス甥っ子)で小旅行に行ったきり、あとは近場にちょこちょこッと出かけただけの主人と私でしたが、普通の日々を両親と過ごし「今日の晩ご飯はどうしようか~。」とお昼から母と悩みだす、何気ない毎日に十分満足でした。
それでも滞在中に変化もありましたよ。SATOMI号の古いエンジン、引き取り先が決まったのです。新しいエンジンを手配、設置してくれたパノスさんから「漁船で欲しいと言っている人がいる」という連絡が昨年末にあり、値段交渉の後、1月の終わりに交渉成立となりました。新しいエンジンの支払い残高から相殺するので、下取りに出したっていう感じになります。正直値段的は初期希望よりも低いのですが、他に売りに出した時、エンジンがあるのがギリシャ、というのがちょっとネックで、欲しい人が沢山いる国、ドイツとかフランスから離れすぎているので、送料が非常に割高になってしまいました。さらに発送手配とかを私達に依頼されたりするのも非常に面倒でした。しかも送料を加味してエンジン自体の値段をねぎられてしまい、最終的にはギリシャ国内で転売するのがベストだというのがわかりました。そこで、結果的に、すでに古いエンジンが保管されているヤンマー公認エンジニア会社のパノスさんが下取りをする形で、支払い残金から相殺してくれる形が、手間を考えると実質一番得な方法(&金額)となりました。すでに新しいエンジンは船内のエンジンルームに運び込まれているのですが、最終的な接続はまだされていません。作業を予定していた週が、とても天気が悪かったそうで延期にせざるを得なかったとのこと。つまりパノスさんとの関係はまだ続いているんです。なので古いエンジの下取りをパノスさんにしてもらうというのは、パノスさんにとっても非常にお得なお話で・・・だって自分でオーバーホールして転売できますから、かなり利益を生み出せます・・・だから新エンジンの最終インストールの仕事もより丁寧にやってもらえるんじゃないかなっていう期待もありました。
6週間、目一杯実家滞在を満喫して思い残すことはなし!といいたいけど、身近な場所がバンバン出てくる大河ドラマ「どうする家康」の続きが観れない事だけは、非常に残念ですが・・・あ、そうだ「連ドラ録画予約」をしておけばいいんだ!ということで出発前に自分で予約設定をしておきました。これで来年戻ってきた時にまとめ視聴できる!
これで本当に大満足心置きなくすっきり旅立つことができるようになりました。
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