2023年5月22日月曜日

このアンカレッジを選んだ理由

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





19日の午後からPaloirosの街のビーチアンカレッジに21日の朝まで2日間滞在しました。ここに来たのは、まだ来たことがない場所で「素朴でいい」という評判以上に強風待避のためだったのです。


19日はお天気が良くて夕方でも日差しが強く、初めて、新調した日よけを使ってみました。これ本当にいい!今年の夏は外で過ごす時間が増えそう。

アンカレッジを選ぶポイントは、ずばり風や波、ウネリからどれだけ守られているか、が最優先ポイントです。天候が穏やかな時は風光明媚のポイントを重要視しますが基本的に一晩を安全に快適に過ごせる場所を探します。今いる大きな湾の外では19日午後から日曜日の午前中ぐらいまで結構風が強く、特に20日土曜日は夕方から結構な荒れ模様の予報でした。なので、それを避けられてゆっくり2日ぐらい滞在できる場所を、として選んだのがPalairosでした。

午後になってから、続々と周りにサン・セールのチャーターヨットがやってきました。
荒れよあれと言う間に囲まれて、最終的には6隻のサン・セールのヨットがやってきました。最初に大きな旗を上げていたサン・セールのヨットは、じつはプロのスキッパーが乗船していて、後から来るヨットの指導やお世話をするためだったようです。チャーターヨット会社の中でも世界的規模の超大手サン・セールはオーストラリアにもあり、シドニー湾にも基地があるしクィーンズランド州のヨット天国ハミルトン島にも大きな基地があります。チャーターヨットといってもいろいろな借り方があり、ベアボートといってヨットだけ借りて自分でスキッパーをするタイプの物からスキッパーごと借入るもの、など全くの未経験でもセーリングを楽しめるものまで様々です。サン・セールは大手なので保有隻数も多く、一度に5、6隻がグループになりプロスキッパーのリードの元グループツアーみたいなのもあるんですね。私達が遭遇したグループもそんな感じでした。

旗を上げてるのがスキッパーが乗船している船。次々入っているヨットにテンダーで近づいていき何やら話していました。

何故そう思ったかと言うと、アンカリングの仕方を見て。1隻のヨットは本当に何も知らないようで、アンカーを落としてからも後進することなく、その場でチェーンを下ろし続けていましたが、あっという間に終了。10メートルちょっとしか出してないんじゃない?と言う感じでした。水深が少なくても3メートルぐらいはあるでしょう、というエリアだったのでさすがに少なすぎ。だって船のサイズが35フィートぐらいだったので、いくならんでもこれじゃあアンカーはきいていないでしょう。その様子を見ていたスキッパーがテンダーに乗って近づいていき、アンカーの仕方を指導し、やり直していました。いくら今晩それほど風がないと言ってもさすがにあれじゃあねぇ~。その後も、次のヨットが入ってくるたびにテンダーで近づき、大声で「まずアンカーを水面近くまで下ろしておいてください。」と叫んでいた!だから、みんなアンカーをダランとぶら下げたまま進んでいたんですね。バウをアンカーの先っぽで傷つける恐れがあるので、個人所有のヨットだったらアンカレッジでは絶対やらないと思う。それと、驚いたのは、みなさんアンカーを下ろした後、多少後進はしていましたが実際にアンカーが利いているのかどうかは誰も確認していなかったこと。後進するたびにだんだんアンカーチェーンが斜めになっていきテンションがかかっているのは見えたので、一見効いているようではありましたが、実はこのあたり海草が茂っているので、一見大丈夫でも実はダメっていうことがよくあります。SATOMI号も、場所を選んで砂地に落としたつもりでも、1回目は後進してふかしたら、ずるずる後ずさりしちゃったので、打ち直したんです。

アンカリング仕方までいちいち指導しないといけないぐらい、初心者が操縦しているヨットを数隻も面倒みないといけないなんて、自分にはとてもできないなあ~、よくやるな~と主人がこぼしていました。私達がこの場所を選んだのは土曜日の午後からこのあたりでも風が強くなってくるので、一晩安全に過ごせるように、と言う理由だったのですが、さすがにアンカーが効いているのかを確かめないでもいいほどこの場所が守られているわけではありません。いったいどうやって明日の夜を過ごすのだろう・・・と老婆心がざわついておりました。

私達の前方にもサン・セールのキャタマランが

この日の夜は風は予報通りあまりなかったのですが、その分ウネリの影響がちょっとだけありました。でも横揺れではなく縦揺れだったのでそれほど気にはなりませんでしたけどね。


5月20日(土):朝から曇り空。今日は夕方から雨の予報です。11時ちょっと前にまたお散歩のため上陸しました。小さい街なので、前日街の位置関係を把握しておりました。暇つぶしにまた例の小さなハーバーの方に奥の方まで行ってみたんですが、何もなくて行き止まりに近い状態だった。そこに係留されているチャーターヨット、あ、あれクレオパトラマリーナのハードスタンド上にいた時、私達の後ろにいたチャーターヨット会社のマークだ!ここが基地だったのかな。
ハーバー沿いの建物に会社の旗がたっていました。ここが事務所だったのね。

さて、特に買い物が必要なわけではないのですが、主人が「なんかケーキみたいなのあるかな。」ということで、グーグルで探したケーキ屋さんに行ってみることに。その途中、ハーバーのすぐ裏の道ぞいにコインランドリーを発見。なるほど、チャーターヨット会社があるからねぇ~コインランドリー必要なんだ。ギリシャでは普通の街にはコインランドリーってほとんどないんですよ。B&Bみたいなまあまあ長期滞在型旅行者がいる観光地ならあるんですけどね。それとチャーターヨットが来そうな港町。エーゲ海の島々では、個人のヨッティ―しか行かないような島にはコインランドリーはなく、たまに村のおばさんが小遣い稼ぎに自分ちの洗濯機でランドリーサービスをやってくれるっていうのがありました。夏場は基本的毎日水着で過ごしてたから洗濯物ってあまりなかったので、数週間に1回ぐらいちょっと観光地に戻った時やマリーナに入港した時だけの洗濯で間に合ってました。

素朴な感じが本当にいいなぁ。

おや壁に絵が描かれていて、主人が珍しく興味を示して写真を撮っている。

途中、前日外からみただけの教会にさしかかり、ドアが開いていたので中をのぞいてみまたら、やはり超豪華!ギリシャ正教の教会は外は質素でも中は金ぴかの色とりどりですごくきれいなんですよね。入口におばさんがいたので、献金してキャンドルをともして今後の無事航海をお祈りしました。


求めていたケーキ類はなかったんですが、ミニエクレアやシュークリームみたいなものがあったので、それでティータイム。戻ってきた時には、例のサン・セールは一隻もいませんでした。なるほど、昨晩一泊だけだったから、アンカーが適当でもスキッパーは気にしてなかったんですね。この日はこのエリア以外はかなり風が強くなるので、他の場所でアンカリングしているとは思えず、もしかしたら昨日がチャーターの最終日で、この日はレフカスの基地に戻ったのかもしれません。サン・セールみたいにちゃんど指導してもらい行先も全部決めてもらえるなら、ほとんどセーリング経験がなくてもヨットチャーターができるって、いいことだなぁって思いました。ヨットに対する敷居が低くなりますよね。その分単にカラのヨットを借りて自分で操船するよりお値段はかかるとおは思いますが・・・・。

主人が「俺は絶対やだな~、ああいう仕事。だって何にもできないくせに知ったかぶりのお客さんとかいそうじゃない。」と言ったのも無理はありません。2020年にアテネ付近のアンカレッジではそういうタイプの口だけ、態度だけの自称セーラーのチャーターヨットからの迷惑を経験していますから。「でもさ、そういう人は自分ができると思っているから、グループで行動しないんじゃない?きっとベアボート借りてるよ。」と言うと、主人も納得。自信がないからこそ、グループで移動するチャーターを選んでると思うから、きっとスキッパーの指導に素直に従っていると思います。一番危ないのは「ちょっと経験がある」人達。過信しすぎてるからトラブった時に他人のアドバイスもきかなかったり「こういうことは危険だからやめてください。」という忠告も無視しがちです。

チャターヨット界には結構そういう「過信ヨッティ―」のお客さんが多そうだから、その業界のカスタマーサービス(ブリーファーと呼ばれていたりする、貸し出す時にいろいろ説明する係)だけはやりたくないなって思います。


夕方に近づくにつれて、空模様も崩れてきて気温も下がってきました。前日とお違い。そのせいかなんか眠くて体がだるかったので、夕食は主人だけ上陸してテイクアウトしてくれました。ギリシャには珍しいインド風カレーがあるレストランがあるんです。(こういうのも泊地アプリの口コミでわかります。)

夜9時を過ぎるころから雨風が強くなってきました。10時ぐらいに数回アンカーアラームがなりましたが、設定円周を小さめに設定しているので実際にアンカーが流れているわけではありません。数回主人が念のため外を確認に行きましたが、全く問題なし。風力発電がちょっとうるさいな、程度で揺れることもなく安心してぐっすり眠れました。だって、しっかりアンカー効いているって確認済みだからね。チェーンも沢山出しているし。そうでなかったら、この風だったらアンカー流れてたかもしれません。そして周りにはチャーターヨットらしき人達はだれもいなくて、後から入港してきたヨットは全てプライベートの年季の入ったヨットだけで、みんな安全な間隔を保ってアンカリングしていました。そういうのも、安心感があった要因です。


本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿