2023年6月2日金曜日

いろんな街の美味しいとこ取りみたいなPargaの街

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





Pargaの街の魅力がわかった気がします。歩いているうちに、これまで訪問した沢山の有名どころのギリシャの街の雰囲気を一か所に集めた感じと、ほれぼれする天然の美しい港が一度に楽しめるから、人気のはずだ。

この雰囲気は観光客がイメージする「ギリシャ」にピッタリですよね。

6月1日(木):午前中の比較的涼しいうちに中世の城塞あとを見に行こうと思い、10時頃にPargaの街に戻りました。朝のうちは海も穏やかで風もなし。だいたい午後1時ぐらいから毎日風が吹き出しますが、メルティミほど強風ではありません。

この時間はまだ観光客はまだホテルでゆっくしている時間かな。お店もやっと開店し始めたところです。



このベーカリーでペーストリーと紅茶にコーヒーを買ってお店の前で食べました。ちなみに同じギリシャでもエーゲ海の真ん中あたりの島々だと「紅茶」を置いてないカフェは結構あります。ギリシャの飲み物としては圧倒的にコーヒーなんですよね。地理的なのかだからヨーロッパからの観光客が多いからなのか、(Brexit前はイギリスもEUだったから圧倒的にイギリス人の観光客が多かったはず。)イオニア海の観光地では、レフカスみたいにPargaほどおしゃれな場所じゃなくても、イギリス人が好むものによくお目にかかるようになりました。だから紅茶は勿論ですが、スーパーで本格的な「チェダーチーズ」に気軽におめにかかるようになっています。プレヴェザでは大型スーパーでもなかったんですけどね。需要と供給の関係だと思うから、それだけプレヴェザには海外の観光客が、すぐ近くのレフカスや車なら1時間ちょっとぐらいで行けるはずのPargaの街より少ないってことでしょう。

私としてはこてこてのギリシャの街も良かったけど、慣れ親しんだ食べ物や飲み物にアクセスできるタイプの「ギリシャ」の魅力は大きいです。

お土産物屋さんも、くどすぎない程度の数があって、丁度いい感じ。細い道の両側にお店が立ち並んでいる感じ、ミコノス島を思い起こさせましたが、ミコノスよりも値段が安くていいかな。


さて、丘の上にある11世紀の古城(城塞)を見に行くことにしました。海辺のギリシャの街には必ずある城塞型古城。Pargaにあるのはヴェネツィアやトルコからの侵略から街を守るために建設されたそうです。この地域、イタリアのベニスは結構近いもんね。陸沿いのどん詰まりがイタリアのヴェニスとなります。(間にアルバニア、モンテネグロ、クロアチアがありますけど。)


結構坂、きついですな。階段になってますけどあと少しというところに「50段目」と書いてありました。


ここが入り口だ。入場料とかはなく無料で入れるみたいですね。

ここからの眺めは本当に素晴らしい!古城に興味がなくてもPagaの街の美しさを知るためには古城まで登ってくるのは必須です。


プレヴェザで買った新しい帽子。涼しくてとっても気に入っております。

大砲が元の位置のまま置いてありますね。湾に入ってくる敵の船を入り口で待ち構えているんですね。

この古城をぐるりと右側にまわった湾の方にSATOMI号を係留しています。

あとであの小さな島、見に行ってみよう。



さて、古城あとは特に整備がされているわけでもなく、そのままの状態で放置という感じでした。案内サインもなかったので、無料なのは納得。

お、隣の湾の端っこ見える!SATOMI号を係留している湾から上陸したら、あそこのビーチにテンダーをあげておいて坂道沿いにPargaの街に歩いていく形になるんですね。徒歩20分じゃぐらいらしいですが、坂道だから、やはり直接テンダーでParagまで乗り入れるの方が便利だ。

わぁ~きれい!SATOMI号は画面左の方に見える3つ並んでいるヨットの一番後ろです。


あれがSATOMI号。

湾の反対側に見えるのが数日前までいたAntipaxos島とその隣のPaxso島です。次に移動先はPaxos島。

よく言えば、手を入れずそのままの状態の古城跡だし悪く言えば放置。

痛みも激しいですが、その分本物の貫禄も感じます。

標識とかがないのし、道も草が生え切ってて道がないような感じの場所をかき分けて歩く部分もあるので、ここに来る人全員が全ての古城跡を見れるわけではない気がします。だからいかにも「道」みたいな場所だけ歩いていると、建物の中まで行きつけなかったりします。


結構複雑な作りで、歩いているうちに「あっちにもあるよ。こっちにもあるよ。」となりました。



結構広い。

ここからもSATOMI号が見えるね。両方の湾を監視できる絶好のロケーションです。



さっきまであの屋根の上にいて、そこから反対側の湾の眺めを楽しみました。

ここは長い廊下みたいな感じで、廊下沿いに窓はないけどまあまあ大きい部屋が5,6個並んでいました。

部屋は窓がないから倉庫だったんでしょうね。



ここが正面入り口だったのかな。


建物の外に出て、城壁の外側を歩いてみると、最初の場所に戻りました。

古城の年代とは違う建物がありました。

「海洋クラブ」って書いてあるけど、長いこと使われていない感じです。

Pargaの湾を眺められる広場とかもありました。宿泊施設だったのかな?


あ、この道を下っていくとSATOMI号を係留している方の湾に通じている気がする。あっち側から徒歩で来たらここに出るんでしょうね。



とにかく眺めが素晴らしくて、ため息が出るほど。Pargaに来たら絶対にここに来ないと街の魅力を知らないで帰ることになってしまいます。



この辺りもブティックホテルがひしめいていました。

外から見るととても質素な小さな教会。

でも中には金ぴかのテーブル?がありました。比較的質素な方ですが、それでも金ぴか家具はあるんですね。

坂道沿いにもお土産物屋さんが連なっています。








あ、また教会があった。


途中で裏道に入ったら、車で坂の頂上まで行ける道路に出ました。

港に戻ってからは、レストラン側をさらに進んでビーチの端っこまで行ってみました。


これからテンダーであの小島に行きます。

これこれ、古城と坂に段々とたっているカラフルな建物。ギリシャのイメージピッタリで、期待を裏切らない!



港内にもかかわらず、海がすごく透明感があってきれいです。エーゲ海よりきれいだと思うなぁ。エーゲ海の有名どころの島々は、観光化が進みすぎてフェリーや観光船の出入りが多い過ぎるのか、はたまた人が多すぎるのか、海にゴミが浮いていたり濁っている場合もあってあまりきれいとは言えない場所も多かったなぁ。

小島にも教会がたっています。

コンクリートのワーフにテンダーが擦れるのが嫌だったので、アンカーを打ち岸から少し離れるように係留します。

テンダーと言えどもアンカーを積んでおくのはとっても大事です。これもオーストラリア航海時代に、条件の厳しい場所に上陸せざるを得なかった事が多かった経験から。




水がガンガン湧き出ていた。


あの足漕ぎボートでやってきた人が小さなビーチでくつろいでました。岸から泳いでも来れるぐらいの距離です。



おお~小さな湾の内側にアンカリングしていますね。海底に岩場があちこちあるので、1隻ぐらいしか安全にアンカリングできないのです。SATOMI号だと安全な長さのチェーンを出した場合、反対側に回転した時後ろが結構画面右端の岩に近くなっちゃうから、スターンを結ばないと安心できないな。でもね、ここはすぐまわりを常に人が泳いでるし、足漕ぎで滑り台が着いた乗り物の人が周りをグルグルすることになるので、結構騒がしいと言えば騒がしい場所です。

12時ぐらいに街散策を終えました。この頃になると気温が上がってくるので観光終了。船に戻ります。その後午後は船上でゆっくりしていました。午後1時ぐらいからお決まりの風が吹き始め、ちょこっと揺れも出てきましたが、不快と言うほどではありません。そのまま夕方までまったり過ごしました。

夕方6時近くになると風はおさまってきます。まだちょっと反対側の湾に向かう途中の海は三角波が残ってましたがうちのテンダーなら問題なし。どうせ帰ることにはまた穏やかなになっているしね。この日はイタリアンレストランに行くことにしました。もう正直普通のギリシャ料理には飽きてるんですよぉ。


真鯛のカルパッチョとエビのアランチーニは前菜ですが、メインは一つだけにしたので前菜2つ。ピザみたいに見えるのはガーリックブレッドとして出てきたもの。

メインはビーフ・タギリアータ。イタリアで発見して病みつきになったもの。要はスライスされたビーフステーキなんですけどね。

レストランの質は、昨日のチャイニーズといい、とても高いものでした。どれも本当に美味しかったし、盛り付けにも工夫があり、スタッフのサービスもすごくいいです。これだけレストランが沢山並んでいれば競争が激しいから当然かもしれませんけどね、同じような状況でもそうでない場所は沢山ありましたよ。しかもそれはエーゲ海の有名どころの島々だったりします。多分、それほど努力しなくても観光客が大量に押し寄せてくるからでしょう。

Pargaは来る前は名前もきいたことがなかった街ですが、2日間滞在してみてすごくいい印象を持ちました。その理由は、まず観光客がいだく「ギリシャの田舎街」をハイセンスな感じで再現していること。本当のギリシャの田舎町は、西洋社会の便利さに慣れ親しんだ人には受け入れがたい部分があると思います。タバーンもどこにいっても同じメニューしかなかったり、バラエティーも豊富じゃないし。その素朴さが魅力なんですけど、建物もおよそ綺麗とはいいがたいし。特にエーゲ海の島々はその乾いた気候から緑がほとんどなく、ほこりっぽくて岩がごつごつした丘があるだけ。海だって観光地に行ってしまったらそれほど綺麗とはいえないしね。

Pargaの魅力は、とても洗練された観光地なのに、身近の海がすごく綺麗で、レストランも質が高いこと。景観もすごく美しい自然の湾を上手に活用されています。ホテルもいかにも大型リゾートホテル、というのもあれば、一見すると段々に立てられた普通の家みたいに見えるブティックホテルもあり、「地元で暮らしている」雰囲気も味わえます。とにかくいろんな場所のいい所を一度に短期間で味わえるっていうのが、一番じゃないかな。

ギリシャに来てから3年目になりますが、最初はね、やっぱ「エーゲ海でしょ!」って思ってました。でも実際に行ってみてかなりその印象は変わってきて、勿論エーゲ海の島々でしか味わえない景色もありますが、もし一週間ぐらいしかなくてそこそこおしゃれなホリデーを楽しみたい場合は、イオニア海沿いの町Pargaはかなりお勧めです。しかも全世界的に知られるほどの知名度はないっていうのが「とっておき」な感じです。アクセスもにもプレヴェザにもインターナショナル空港があるので便利と言えば便利。

勿論私個人の偏見に大きく影響されている印象ですが、日本人だったら結構ここ気に入ると思うなぁ。

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