2023年8月11日金曜日

あ~忙しい27時間だったけど充実してた!ギリシャコーフ島へ帰るPart1

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






昨日8月10日に無事ギリシャ、コーフ島に到着しました!計画は余裕を見て5ノット平均で32時間かかるとみていましたが、実際は平均スピードが速かったので、走行時間自体は約27時間でした!今回は走行中に何回もセールをあげたりしまったり、エンジンを付けたり止めたりと、本当に忙しくも充実したオーバーナイトでした。まずはPart1。

8月8日の夜は風も収まり本当に穏やかでした。

モンテネグロ最後の夜だな。風向き的に翌日カスタムワーフに付けた後離岸するのがちょっと面倒。朝には反対側に変わることを祈ってました。

ディナーはローストチキン。二人では一度に食べ切れない量ですが、航海中に残りを食べ続ける計画です。料理をしないで済むし温めることができなかったとしても、そのまま食べても美味しいのだ!

久々のロングセーリングと、モンテネグロ最後の夜を祝って乾杯!

8月9日(水):目覚ましを付けていたはずですが、起きたら5時45分でした。5時には起きようと思ってたのに!目覚ましならなかったなぁ。ま、十分早いからいいけど。6時15分マリーナバースを離れ、すぐお隣のカスタムバースに向かいます。

ここのワーフに接岸するのはこれで2回目なので楽々接岸。6時半にカスタムに。建物のドアは開いていて既に人がいるのがわかりました。前日に朝早く出発するこを伝えてましたけどね。パスポートに出国のスタンプを押してもらい、前日ハーバーマスターオフィスでスタンプを押してもらった書類を見せてチェックアウト完了。あっという間でした。

この背の高い男性がポートポリスの偉い人。入国の時観光スポットをいろいろメモって教えてくれた親切な方ですが、怖い時は怖い人だと思います。私達の事をよく覚えていてくれて「お勧めスポット行ってきましたよ。」と言って地図を見せたら、にこにこしてあ~ここも行ったんだね、と嬉しそうでした。特に昔の首都だったチェティニエに行ったことを話すと、彼のお気に入りの街らしくすごく喜んでいました。モンテネグロの歴史が詰まった場所なので一番いい場所だと言われていました。私も同感!記念に一枚とっていただきました。彼のおかげでモンテネグロの印象は最初から最後までばっっちりです。

さよ~なら~モンテネグロ!
湾を出る時はワーフから自然に離れる風向きで、接岸後すぐにジェノアを出してセーリングしながら湾の外に出ていきました!

午前6時55分、湾の外に出たのでジェノアを一旦巻き入れてメインセールをあげました。


でも微風ゆえスピードはのろのろ。

しばらく様子を見ます。のろのろで揺れもないからこの間、朝食準備。

テーブルクロスもセッティングしてちゃんとお食事。

食事が終わり7時53分、さすがにスピードが落ちてきて浮かんでいるだけになってきたので残念ですが、エンジンを付けることにしました。

スピードは一気に8ノット近くに。新しいエンジン、本当に速いなぁ。以前はマックス回転でも7ノットやッとぐらいだったのに、今はエンジン走行なら軽く平均7ノットです。

8時55分の位置。


1時間ほどエンジン走行を続けた後、風の強さと向きがいい感じになってきたのでエンジンを止めてセール走行開始です。

風はどんどん強くなっていてきいい感じのスピードになってきました。この調子でずっと吹いてくれれば32時間どころか24時間ぐらいで着いちゃうかな!この辺りがから動画を撮り始めました。海峡の変化、風の変化に応じて物凄く忙しく対応することがあり、その都度動画で記録していきました。編集した後Part2としてご紹介しますね。一緒に航海している気分をちょっとは味わっていただけるかもしれません。

9時15分。6.9ノット!

ちょっとずつ風による波が出てきました。
7.9ノット!実際は8ノットを超えた時もありました。

9時18分。

ちょっと荒れ気味になってきましたが、このぐらいは平気なSATOMI号。波をカットするかのようにスムーズに突き進んでいくのです。特にスピードが6ノット以上出ているとあまり波の影響を感じないんですよね。

10時11分。マストに振動を感じていたのでポート側のランニングバックスステイを設置。セールはスターボード側に出ています。


ヒールしてきました。この時まだ気づいてなかったのですが、メインシートを正しくブロックに通していなかったのです。Barマリーナにいた時、シートの捻りを正そうと思い一旦外したんですが、その時一個ブロックに通すのを忘れていた!10時20分。

10時38分、風が後方に回り始めました。

スピードは相変わらずいい感じ!

ちょっとずつ穏やかになってきたかな。この辺りからキャプテン・ロブは休憩にはいりました。

そらに飛行機雲を見つけました。おおきなXが。

2機のジェット機が飛行訓練をしているのかも。

11時18分。

風はこの頃から徐々に弱くなってきて、5ノット台のスピードに落ちてきました。
時々ジェノアが膨らまず、横波に揺さぶれるたびにバタバタするようになってしまいました。

11時半。小腹が空いてきた私は前夜の残りでランチ。

その後もどんどん風は弱くなり、それにつれてスピードも6ノットを切るように。

しばらく粘りましたが、最終的に風は10ノットを切るようになり午後1時半、セール走行をあきらめエンジンをつけました。そして、最終的にメインセールも下ろすことに。一息ついてからキャプテン・ロブは再びお昼寝に戻ります。

エンジンを付けている間も、私はちょくちょくTrue Windの方向をチェックしていて、ちょっとでもセール走行できるようにならないかと見張っておりました。

午後2時10分ごろ、風の向きが変わったのを感じたので、チェックしてみたら、さっきとは反対側の後方に変わっていて、10ノットぐらいになっていたので、これなら走行できると思い、キャプテンを起こしました。さっきセール下ろしたばかりで30分ぐらいしか休憩できていないので可哀そうとは思いましたけどね。

午後2時半、ジェノアだけ出してみました。いい感じで膨らんでる・・・がそれも長くは続かず、スピードがあまり速くなかったので後ろから来る波に揺さぶられるたび、ジェノアが左右に揺れるようになってしまい、そのたびにスピードがダウンするんですよ。

で、午後3時スピニカポールを立てて、ジェノアを固定することにしました!前の船ではよくやってましたが、SATOMI号でやるのはこれが初めて。ポールの立て方はアンカリングしていた時に一度練習したことがあるのですが、私はすっかりやり方を忘れていました。スピニカハリヤードを含め3点でポールを固定しているのですが、サイドのラインをポールにつなげるクリップがすぐに1個外れて、クリップは使わずボウラインで留めることになったり、ジェノアシートを外側から通さないとライフラインの邪魔になるなど、やり直しがあって3回目でやっと成功。
おかげで、スピードは6ノット台!体感風速が10ノットしかないのでこのスピードは上出来でしょう。さっきまで5ノット台のスピードだったし。

ちょくちょく休憩を邪魔されているキャプテン。今日あれこれ忙しい。でもね、これはまだ序の口で、一晩中こんな感じになったのです。

午後4時46分の位置。

午後5時、私は夕方6時~10時に仮眠を取るので、その前に夕食を準備しておきました。前夜のローストチキンの残りにちょっと野菜を足してチキンリゾット!温めるだけのバサマティライスを使ってるのであっという間にできます。自分だけ食べて、残りはタッパーに入れておきました。キャプテンは後で食べます。

午後6時、私は仮眠するため船内に戻りました。後方からの波で左右に揺さぶられるので横になっているとカウチの上でゆらゆらしちゃいます。クッションを一杯積んで周りを囲みカウチから落っこちないようにしました!久しぶりのオーバーナイトで、普段この時間には寝ないのでなかなか寝付けず、多分うとうとしたまま夜10時のウォッチ担当時間を迎えたのでした。

Part 1はここまで!明日のブログでは航海中の動画とコーフ到着までの様子をご紹介しますのでお楽しみに!

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