ラグーンの中に浮かぶ小島の街Aitoliko散策

皆さんこんにちは！Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ！

Missolonghiに来た目的は、そろそろお洗濯が必要だったのと、ラグーンの中に浮かぶ小島の街Aitolikoに行ってみたかったから。22日タクシーに乗って散策。Missolonghiの街もゴーストタウンだけじゃない事も発見しました。

Aitolikoの街はこんな場所なのです。

マリーからタクシーを呼んでAitoliko散策に行きました。タクシー代は片道１７．５ユーロでした。これがMissolonghiの街側に通じる橋。

ここへ来る間、干潟みたいな場所を通過しましたが、そこには塩生産工場がありました。ギリシャで使用される塩の８０％がここで作られているそうです。

昔ながらの魚法の仕掛けがついた船。

Aitolikoの街は元はAD900年代に、現在のパトラス橋のコリントス湾側にあるNaupactosの街が当時の首都で、Aitolikoはその街の城塞として使われていたそうです。それが12世紀になってからは城塞だけではなく街として使われるようなったそうです。19世紀になってからMissolonghiと共にこの辺りはオスマントルコの襲撃にあい始め、攻防しつつも1826年4月にあった3回目の襲撃でついに陥落してしまったそうです。その時勇敢に戦って命を落とした人の記念碑がMissolonghiの街の中心にあります。Aitolikoに入る橋のすぐ正面の小さな広場にこの銅像が立っていたのですが、おそらく彼もその戦いで命を落とした勇者じゃないかな、と思います。

その広場から見えるＹ字路の真ん中に銅像の人と同じ人の絵が壁に描かれていました。

街は本当に小さいのですが、両端の端に続くこの通りが街に目ぬき通りのようで商店などは全てこの道沿いにあるみたい。

とてもユニークな建物があって、街散策は面白かったです。

街の中心にはかならず教会があります。

反対側の端にたどり着きました。こちら側の方がおしゃれなカフェが並んでいますね。

地図ではここの位置。

今度は街の円形になっている方にいってみました。

広場がありそこにも教会が。レストランは多分この辺りにしかなさそう。

家の作りや、石畳がとても趣があります。観光地ではないので、ツーリストらしき人はおらず、おそらく街の人たちはほぼ全部の人が知り合いではないかと思います。ハードウェアストアを探していて、小物店に入って聞いたら、すごく親切に道を教えてくれたし、自分のお店に私達が求めているものがないのがとても残念がっていました。郵便局にも寄ったのですが、そこの受付のお兄さんも、私達を物珍しがっているのがのがよくわかりました。ここでも熱心に道案内をしてくれました。

ここがカーブになっている部分。

地図だとこの青丸の位置。

そこに、自転車に乗った男性があらわれ、とても珍しい器具を使って魚釣りをしていました。手首にリールがついていて、器用にそれを投げていました。15㎝ぐらいの魚もこれで釣れるそうです。

あっちが反対側のカーブの部分。

カーブに沿って歩いて行ったら、あっという間にさっき来た街の反対側の端に着きました。午後1時ぐらいになっていたので、お腹が空いてきて、ランチができる場所を探しに行きました。

街の中を適当に歩いてたら、壁にこんな風に絵が描かれた一角にあたりました。

その奥にもちょっとした広場があり・・・・

この家は全面に絵が描かれています。アーティストが住んでいるエリアなのかな。

グーグルでレストランらしきものが数軒見つかっても、実際はこの時間はまだ営業していないのです。ほとんがカフェなので食事らしきものはなく、デザート的なものだけ。で、教会があった広場に戻ると、1軒だけすでに開いているお店が見つかりました。

メニューはなく、今できるものをウェイターのお兄さんに聞いてオーダー。グリークサラダにポークスブラキ（串焼き）を2本オーダーして主人と二人でシェア。ちょどいい量でした。

その後、タクシーを降りた場所にあった野菜やさんで新鮮野菜を買い込みました。朝送ってもらったタクシーの運転手さんを呼び家路につきました。タクシーは流しもあるみたいですが、台数は少ないみたいで、あまりお目にかかったことがありません。マリーナ受付に名刺を置いている運転手さんを呼ぶのが一番手っ取り早かったです。帰り道ではまたハードウェアのお店を探してもらい、運転手さんも誰かに連絡して問い合わをしてくれて3軒ほど回ってもらいましたが、残念ながらどこにもなく断念。でもいろいろ回ってくれても料金は20ユーロだったので、まあまあかな。いつもならレンタカーを借りる私達ですが、観光地じゃないMissolonghiはレンタカー屋さんもほとんどなく、マリーナにある1軒だけみたいでした。一日55ユーロと安くはなく、しかも空きがなくて数時間しか借りられない状態だったのです。なのでタクシーの方が安いかな、という感じ。

夕方6時過ぎ、ちょっと涼しくなってからMissolonghiまで歩いてきました。

なかなかこのあたりの建物の雰囲気がいいですな。

向かった先は「The Garden Of Hero」という公園。どうも墓地にもなっているよう。

1826年4月のオスマントルコの襲撃で命を落とした英雄の碑が沢山立っていました。

そしてここはもともとは城塞だったようですね。Missolonghiの街の見どころというのはここぐらい。

壁の外と内側。

夕方の方が確かに賑やかで、ショッピング街もちょっとだけありました。でも全体的にさびれた感は否めず、勝手は反映していたであろう名残もあったのに、廃業のお店が連なる通りもありました。なので全体的には活気がない印象は避けられません。ま観光地じゃないからねぇ。でも観光地になろうと頑張った形跡はあった。

ここが町の中心広場のよう。カフェが回りに並んでいました。食事ができる場所も数軒ありますが、どれも普通のギリシャタバーンで、出している料理はスブラキにギロスやグリルした肉料理にグリークサラダと簡単なものばかり。

食事以外に、街にやってきた理由はコスモーテの携帯屋さんを求めて、です。以前はコスモーテ（ギリシャのドコモみたいな会社）で年間契約していたのですが、契約が切れたので、今年からVodaphoneに鞍替えしたのです。毎月二人分で90ユーロ払っていたのが、Vodaphoneに変えてからは電話番号は主人だけ利用で私は追加SIＭのデーターのみにして、二人で33ユーロという激安になりました。ですが・・・泊地でのネットアクセスが非常に悪いんですよ。コスモーテを選んだのは、どんなに離島にいってもネットのアクセスが抜群だと言われたから。確かに本当にすごい離島でも、人が住んでいればかならずネットは通じていて湾じゃなくて島の裏側の泊地でも全く不自由しませんでした。それがVodaphoneに変えてから、コーフ島でさえも、街中にいないとネットが途切れ途切れになるんですよ。アンカリングしている時なんか、街が周囲にあるにもかかわらず・・・・。かなりフラストレーションがたまっており、結局バックアップとしてコスモーテのプリペイドを新たに購入することにしたんですね。

使用期限は1年間なら何回もリチャージできて、初期に５０ＧＢで35ユーロというプリペイドＳＩＭカードを買いました。月で５０ＧＢというような制限はなく、ＧＢを使い切ったらおしまい、というタイプなので損しません。期限がないのでデーターヘビーユーザーの旅行者にもピッタリだと思います。で、そのＳＩＭをコスモーテのルーターに入れておき、Vodaphoneが使えない時だけ、ＷＩＦＩ元として使う事にしました。

その後、夕食場所を求めてフラフラしていましたが主人が「パスタとかでもいいよ。」となったのでイタリアンに入りました。ここのピザはMissolonghiで一番、という評判です。

私はパスタのオーブン焼きみたいなの。オーダーした時はそういうのだって知らなかったけどパスタベイクは嫌いじゃないのでOKです。

主人はシーフードスパ。どちらもトマトソースですが、味はちゃんと違いました。涼しくなってから出かけたので、食事を終えた頃には私達には遅い、夜9時過ぎとなっていました。

港に戻ってくると、とても賑やか。Missolonghiでは港沿いが一番賑やかかもしれません。

レストランもこの周辺にあるものの方がメニューにバラエティがあって質が高いと思います。お値段的にはそれほど高くないし。やっぱ街の中はさぶれてしまったいるのかな。

ギリシャのベニス！なんてすごい聞こえはいいですが、そんなことを言ったら本家のイタリアに申し訳がない感じのMissolonghiでしたが、それはそれで、フツーのギリシャの観光地じゃない街を体験できるので、私達的には十分満足できましたよ。特にAitolikoの街は、本当に小っちゃくてさらにフツーの街だったのもすごく楽しめました。素顔のギリシャっていうのかな、作られた人工的な雰囲気の街よりも面白かったりします。

さて、当初の予定ではマリーナには2泊だけして23日に出発しようと思っていたのですが、今週は熱波で毎日日中気温が37度とか36度とかに上がっており、22日一日だけでは洗濯、観光、買い出しをこなす気力がありませんでした。そこで1泊追加滞在で22日は観光に専念、23日に洗濯と買い出しを涼しいうちにしようとうことになりました。

このブログ更新される24日のお昼には、マリーナを出てパトラス湾内のアンカレッジに向かっております。

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