2023年8月26日土曜日

中世城壁内のおしゃれな街ナフパクトスの魅力(Nafpactos)

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!







中世の城壁内にあるおしゃれな街、ナフパクトスを散策してきました。コリンス湾の入り口にありパクソスの端(と私が勝手に呼んでるだけで本名はRion-Antilionといいます。)も見える絶好の地。そしてオスマントルコとの激戦がすぐ近くの海域で行われた歴史的な街でもあるのです。

8月25日(金):前夜はウネリの影響もなく、とても穏やかで平和な夜を過ごせてゆっくり休めました。午前中は気温が高かったので(今週は真夏日が戻ってきて日中最高気温が36,37度まで上げります。)、デッキで涼んでました。

前日は気づかなかったけど、橋がここらも橋が見えるね。

午後になってから久しぶりにテンダーを下ろしました。最後にテンダーを使ったのはコーフ島を離れた時だったから、もう1週間ぶりぐらいかな。

午後4時半、上陸。天気予報が夕方から時々サンダーストーム、となっていました。空模様ももちょっとそれを予想させるような感じだったので、念のためポートホールや天井ハッチは全て締めて出かけました。(これ大正解だった!)

小さな港は小型ボートが沢山係留されていましたが、テンダーが何隻かつないであるコンクリートのワーフがあり、私達もそこに繋ぐことに。階段もあって上陸がとても便利。


わあ~なんかいい感じ~!

あれが時計台か。あれも観光スポットなのです。

港の周りの城壁へは登れませんでした。階段がふさがれています。

外への出口がありました。

アンカリングしているSATOMI号が見えます。


左側には砂利と砂が混ざったビーチが続いていました。


港の周りにはカフェやレストランのテーブルが並んでいます。ディナーはこの辺りでしよう!超観光スポットかもしれませんが、この景色を堪能しないではナフパクトスに来た意味がないと思います。

ちょっぴりですが、角度によっては門の間からSATOMI号が見えました。

テンダーはあそこに係留しています。

湾沿いに歩いてみました。



おしゃれな感じのカフェがここにも。奥にも数軒お店があるみたいです。

この建物は「フェティエ・モスク」となっていましたが、現在は展示会やイベント会場として使われているとのこと。この日は閉まっていました。
その奥の路地にもレストラン。港周辺にレストランやカフェ・バーが連なっているのでお店探しにも便利。

その後、街のはずれの方に向かって歩いていきました。その辺りは普通の街並みになっていてスーパーマーケットや美容院、ブティックなど普通の街の繁華街という感じでした。ビーチもパラソルは所々しかなく、地味な印象。観光客向けというよりは地元の人が泳ぎに来る感じの場所でした。この時あたりから、ゴロゴロっと雷の音が聞こえ始めました。

ポツポツと雨が降り始め、10分後にはあっという間に土砂降り。ビーチ沿いのカフェのテントの下で雨宿り。

あら、こんなところにアヒルがいる!

と思ったら、ビーチ沿いに山からの湧き水が流れ出る小さな川があり、その近くにこんな場所がありました。あのアヒルたちは普段はここに住んでいるでしょうね。雨は5分ぐらいで止みました。

そのまま港に向かい、ビーチ沿いをしばらく歩いていきました。もう8月の終わりだから本格的観光シーズンが終わり近づいているのかな?観光客はいましたが、圧倒されるような数ではなく落ち着いた雰囲気が漂っています。夕立のお陰で涼しくなったので、今晩は過ごしやすそう。

ここからもSATOMI号が見えます。お隣りさんも沢山。だいたいいつも20隻近くはいるみたいです。前日橋の下をセーリングしながら通過してきたのですが、実はそれは結構珍しいことだったみたい。特にタックしながら斜めに橋の下を通過してたし。他のヨットは皆さんエンジン走行で真っすぐ通過していました。後で主人が押してくれたのですが、橋に近づいた時フェリーも近くにいたんですね。それでVHFでトラフィックコントロールの人がフェリーに「出航してもいいけどセーリングしているSATOMIに気を付けてね。」と言っていたそうです。FBライブをしていた時にスターンに向かってフェリーが近づいていたんですが、相手の方がコースをちょっと変えてくれて私達のスターンですれ違う形になっていました。確かに普通なら、交通量が多い橋の下だから、さっさと最短距離で通過しますよね。場所によってはエンジン走行じゃないと通過禁止という所もあるし。でもセール走行の方が面白い!

普通の住宅街の中の商店街にも教会の広場がありました。



それから港の方に戻ります。ここは港から一本入った奥の道。観光スポットらしいお店があるみたい。

おしゃれな雑貨屋さんがあります。ちょっとおしゃれ系で自分への「ギリシャのお土産」を選ぶのに丁度いい感じのものが並んでいました。



あの古城は、明日(26日)の夕方登ってみよう。ナフパクトスには3泊することに決めました。3泊と言っても初日は到着が夕方5時過ぎだったから、正味2日間ですけどね。

一旦港まで戻り、さらに通り越して城壁の外から続いていた方のビーチにいってみました。コンサート会場が設営されていて、音響テストが行われていたので今夜コンサートがあるのかな。

食前の一杯ということで、主人はロングアイランドアイスティー。私はノンアルのモックテル。(偽カクテルという意味)。


そして6時半、そろそろお腹が空いてきたのでディナーの場所を探しました。でも結局港周辺でごてごてギリシャ料理以外のもの、ということで最初にみたイタリアンのお店に落ち着きました。


もう景色は最高です。


サービスのタラマ。魚の卵のムースです。


料理を待っていたら、またしてもゴロゴロ・・・今度はピカ!ドドーンと本格的に雷が鳴り始めました。かなり近くでも一回落雷したみたいでした。次にドジャブリがやってきた。前のよりも風が強かったので、ちょっとSATOMI号が気になり始めました。というのは門の間から見えていたのですが、風によって向きが変わったのでどんどん視界から消えて行ったんですね。チェーンを40メートルも出しているので大丈夫なんですが、気にしいの私は主人に「見に行った方がよくない?」と言い、ドジャブリの中主人をレストランの外に出して門の外から様子を見てもらいました。主人は大丈夫だからその必要はない、とわかっていたのですが、私の不安を解消するために行ってくれました。帰ってきた時には全身びしょ濡れ。まさに「水もしたたるいい男」状態!ご苦労様でした。ありがとう。これで安心してディナーができます。

今度も雨は10分ぐらいで止みました。その後はずっと晴れたままでした。

そうこうしているうちに私がオーダーしたパスタがやってきました。パスタは自家製でもっちりした食感が美味しかった。マッシュルームとチキンのクリームソースです。

主人はイベリコ豚。このほかにサラダもオーダーしています。ポークはベークドポークみたいで外がカリッとして中はしっとりですごく美味しかったです。

食後の腹ごなしとデザートのアイスクリーム屋さん探しで再び散歩。(本当はどこにあるかすでに分かってるんですけどね。)





おしゃれで感じのいいお店が沢山あります。それでいてごてごてしてない感じがすごく気に入りました。

で、さっきディナーをしたお店の2軒先にあるアイスクリーム屋さんに戻ってきました。


時間は夜8時20分ぐらい。でも雨雲が立ち去ってクリアな空が広がっています。

SATOMI号に戻ってからはネットフリックスをしばらく見てくつろぎました。外にはこんな素敵な夜景が広がっています。

天候の具合にもよりますが、ナフパクトスのアンカレッジは西から東まで、つまり南以外はほとんど大丈夫な素晴らしいアンカレッジなのです。海底も砂地や泥でアンカーの効きも最高。しかも通過するヨットが立てる波以外、ウネリによる横揺れも全くなし。橋をくぐってすぐのコリンス湾の入り口にあるので立地も抜群です。Missolonghiにいた時、タクシーで小島の街Aitolikoに行きましたが、当時はその地域とここは同じ地域となっていて、ナフパクトスが首都だったそうです。そして橋の向こう、Missolonghiの辺りの海で、1571年オスマントルコがスペインやヴェネチア共和国が支援した中世キリスト教騎士団と戦った「レパントの戦い」があった歴史好きにはたまらない場所なのです。ちなみにレパントの戦いではオスマントルコ海軍が大敗しました。


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