2023年8月2日水曜日

ローストチキンでディナーパーティ&ローマ時代のモザイクの街Risan

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





ドライブ旅行に行ったら、モンテネグロに対してもうお腹いっぱい、と言う感じになりました。モンテネグロを離れる日も近いと思います。同じマリーナに滞在中のもう一組のオージー&日本人カップルも近々イタリアに戻られるということで、マリーナ滞在最後の夜にお家にお招きいたしました!

前日買い出しに行った時にいいサイズの丸ごとチキンを見つけたので、翌日が日曜日ということもあり「サンデーロースト」でベイクドチキンにするとことに。ベイク料理の時は主人の担当です。午後3時すぎから準備を始めました。すぐ一個となりのバースにいる彼ら。お家ディナーの方がゆっくり最後の交流を深められると思ったのです。

オーストラリア航海時代はよくこうやって、泊地で出会った人たちと意気投合したらディナーに招いたりしていたんですよね。でも地中海に来てからは、一昨年キオス島で出会ったドイツ人カップルをご招待して以来です。スナックとお酒でご一緒したのはこれまでも何回かありましたけどね。

夕方6時からスタートして、気が付いたら夜11時を回っていました。空になったボトルが4本ぐらいあって、驚き!そんなに時間がたっていたのを全く感じなかったです。同じ趣味を持ち、しかも出身地がカップル同士両方とも同じなんて!彼らはこの数日後イタリアに戻られるのですが、私達もビザの延長がコンプリートすればイタリアに向かうし、タイミングが合えば日本里帰り中にも再会できるかもしれないので、今後も楽しい交流が続きそうです。

7月31日(月):午前11時過ぎ、Kotorの街に近い小さなマリーナを出発しました。この日は同じ湾内にあるRisanという場所に向かいます。ローマ帝国時代のモザイクの遺跡がある場所です。


RisanはKotorの街からすると反対側のどん詰まりの場所にあります。途中Perastという街の前を通過。ここも観光スポットなのですが、街のお迎えにある2つの小さな島が有名なので、そこに向かう観光船の出発地なので、街の付近にアンカリングできないことになっているんですよね。モーリンもあるみたいですが、なんと係留代が1時間10ユーロもかかるとのこと!

そこで、そのちょっと先のRisanの街のアンカレッジに係留して、テンダーでここまで来ようという作戦です。

あれが有名な教会と修道院。島全体が教会の建物や修道院なのです。

手間の島が聖ジョージ修道院。


そして次の島がOur Lady Of The Rocks教会。教会や修道院にはもう何か所も行ったことがあるので私達にとっては物凄く目新しいわけではありません。

建物の全体は外から見のが一番ですよね。上陸しちゃうと全体像は見えません。まじかで見たらなんか満足しちゃいました。わざわざテンダーで戻ってくるまでもないかなぁ。それと観光客であふれているので狭い場所に人が一杯というのは結構苦手。

Perastを通過して右に曲がると目的地のRisanが見えてきます。

出発してから1時間もしないで着いちゃいました!



水深は10メートルなので、チェーンは50メートル出してあります。

到着したのは12時、ランチ時間でした。いつもなら上陸して食べに行くのですが、テンダーは吊り下げたままなので下ろすのがめんどくさいかったのでお家で済まします。

といいうのは、前夜にローストチキンを作ってその残りがある時はいつも翌日チキンリゾットを作るのです。残ったお肉をそのまご飯と煮込むので骨についたお肉も自然にはがれ、ローストチキンに味がついているので、塩コショウを足す程度でいいので、簡単。今回も美味くできました。

その後、前夜の飲みすぎもあったのか、二人ともすごく眠くなり、どんなに疲れていてもお昼寝を滅多にしない私でさえも爆睡しちゃいました。いつもよりもちょっと涼しかったのもあり、とても気持ち良かったのです。

で気が付いたら午後4時過ぎ。主人の方が先に起きていて、すでにテンダーを下ろしていました。モーターを下ろすのは二人必要なので、私もまだ寝足りない気がしてましたが手伝うことに。で夕方5時過ぎにRisanの街に上陸です。小さなマリーナがあるのでそこにテンダーを付けられます。


街の一部に古い街並みが残っています。ローマ帝国時代の建物のモザイクの床の遺跡で有名なRisanですが、なんと月曜日は博物館がお休み!

石畳みの床も当時のままで、石の並べ方で模様ができています。


そしてなぜか公園には巨大ベンチが一つ。私なんかベンチによじ登る形でやっと吸われました。

主人は街にあった数軒のタバーンのメニューをのぞいてましたが、私は最近モンテネグロ料理には飽きが来ており、どうせお金を出すならいい感じのイタリアンを食べたいと思うようになっています。主人も特に外食が好きなわけじゃないのですが、「お出かけ気分」が好きな人なので外で食べたがるんですね。昼間ガッツリ食べているから軽食程度でいいと言っているにもかかわらず!そこで「じゃ、私は食べないで見ているだけでいいよ。うちに帰ってからチーズとクラッカーにプロスキュートで済ませるから。何種類かサラミも買ってきてるし。」と言ったら「え?まだチーズ残っているの?じゃおれもそれでいいや。」となりました。ダメと言うと余計やりたがる5歳児のような主人。逆に「いいよ、好きにしな。」というとやりたくなくなるそうです。完璧に5歳児だね。
夕方になっても湾内に10ノットぐらいの風が吹いていたので、夜がふけるにつれて風が強くなってきてもあまり驚きませんでした。突風時で25ノットは超えてていたと思います。アンカーアラームも数回なりましたが、アンカーが流れたのではなく向きが変わったり、GPSのエラーで位置情報が途切れるとなっちゃうんですよ。泥の海底なのでアンカーの効きは抜群で、しかも50メートルもチェーンが出ているのでこれぐらいの風ではアンカーが流れることはないので、安心してました。アラームが鳴るたび確認のため起きていく主人には申しわかなかったですが、私は音が聞こえてもそのまままたすぐに寝ちゃいました!


8月1日(火):昨晩何回か眠りを妨げらた主人は、朝は9時ぐらいまで寝ていました。Risan の街は小さいので前日お散歩したらそれで満足。モザイク博物館を見たらもういる意味がありません。Perastまでテンダーで行く話も、外からみたらもう満足しちゃった。そこで午後からRisanを離れることにしたので、急いで博物館を見学に行きました。

発掘現場をカバーするように建物が建てられています。だから外側はあまり魅力的ではありません。入場料は一人5ユーロなので、よほど歴史に興味がないと高いと感じるかもしれません。



ちゃんと説明が英語でも書かれています。それを読んでいるだけでも結構面白かった。というのは、ローマ帝国が反映する前の時代、つまりローマ人の先祖と呼ばれているイリヤ人の暮らしが書かれていたんですね。イリヤ人というのはトロイにいた人たち。トロイから陸伝いにここまで来ていたんだ!海上からはギリシャの島々を征服していたし。実際にトロイや、クレタ島、デロス島など古代文明遺跡を見てきた私達にとっては物語が繋がるのです。すごいなぁ~全部繋がっている!紀元前13世紀ぐらいからすでに地中海一帯は交流があったなんて、すごい!としか言えません。

ちなみに、こういうモザイクはレスボス島にもありました。あまりちゃんと保存されておらず、いきなり街の中にあって驚いたけど。

わかりやすい説明でした。













過去2年間、ほぼ全部のギリシャの地域を回り、さらにエーゲ海沿いのトルコにも行き同じような時代の遺跡や有名な古代都市を沢山見てきました。なので、お馴染みの名前が別の場所で何回も出てくるうちに、点と点だったのがだんだん線で繋がってきたのです。クルージング生活の中で、私達が一番満足感を得られるのは、こんな風に今まで知らなかった場所や歴史を体験できること。勿論セーリングも好きですけど、私にとってはセーリングは未知の場所に行くための移動手段。移動過程も楽しいけど目的地での探検はもっと楽しい!

モザイク見学の後は次の泊地に移動しました。なんと湾内移動で初めて最初から最後までセールのみで走り続けることができたのです。しかもエンジンを全く使わなかった!その模様は明日動画と共にレポしますね。

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