2023年8月28日月曜日

コリンス湾に浮かぶ小さな島トリゾニアまで快適セーリングーTorizonia

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






27日、3泊したナフパクトス古城の泊地を後にして20マイルほど先の小さな島の泊地に移動しました。このまま移動すればいずれコリントス運河にあたるのですが、まだ通過するかどうか決めていません。費用の問題もありますが、運河を抜けた後の治安がちょっと気になっているのです。


8月27日(日):午後にならないとセール走行できるほどの風がないはずだったのに。嬉しい方に天気予報はずれ。ま、当たらない方が多いかもしれませんが。11時ちょっと前、アンカーを上げました。

風向きは、コリンス湾のさらに奥の方に向かって進むには最高の風向き。といってもタックしていく前提ですけど。メインセールをあげている所。うちは電動ウィンチなので、主人はセールの様子を見ながら足の指でウインチのボタンを押しております。

ジェノアも全部出してすぐにエンジンを切りました。
進みたい方向はチャート上で向かって右方向。なので泊地を出てぐるりと出っ張った場所を回るのですが、タックしてくにしても最高の角度じゃないですか?!前方60度ちょっとと抜群の角度だからスピードも最初から7ノットと快速です。ヤッホー!

その分ヒールしてますが、これぐらいは大したことありません。

風の強さも方角も安定しているので、オートパイロトにしておきました。

11時17分、泊地を離れるにつれて風もちょっと強くなり、スピードは軽く7ノットを超えるようになってきました。


まだこの位置からもRion-Antilionの橋は見えますね。

何隻かスターボード側からこちらの進路とクロスする形の船舶が向かってきているのがわかりますが、みなさんエンジン走行のモーターボートなので、もし接触する危険がある場合はあちら側が進路変更の義務あります。でも私たちが7ノット越えの快速でもおそらくあちらの方が先に前を通過すると思われますが。

ちょっぴり風の起こす波があり、時折デッキにもしぶきが!でも快速しているので全然波に揺さぶられたり、ということはありません。突っ切って走っている感じ。


ちょっとずつ進路を変更していきます。なので風の角度が90度に近い方になりました。そのためちょっぴりスピードも落ちましたが、それでも6ノット後半のスピードだから文句は言えないね。

その10分後。オードパイロットのウィンドベーン機能を使っているので、風を一定の方角から受けるように調整して進んでいるので微妙に進路がちょとずつ変わっていますが、それが行きたい方角に対して丁度いい感じなのです。

あっち側の岸は、ぺロポネス半島の北の端です。私達がエーゲ海に向かって進んでいた当時は、コリントス運河が土砂崩れで閉鎖になっていた時期だったこともあり、運河を通過せず、ぺロポネス半島の南側を通っていました。運河が再開された後も、クレタ島からプレヴェザの方に向かう形だったので、運河の方に行くとかえって遠回りなったのでした。

方角的には今、コリンス湾内にいるし端っこまで行ってみるのでコリントス運河を通過することはできますが、費用が最低でも片道300ユーロを超えるのでちょっと考え中。それにアテネの方にセーリングで行っても途中港とかマリーナにはほぼ入れない可能性の方が高いのです。というのはアテネ付近、マリーナは沢山あってもほとんどがチャーターヨット専用のものでビジターバースがないのです。年間契約しか受け付けてもらえらなかったりすのですが、それも空きがない・・・とうのは私達がギリシャに来てからずっと同じ。それにアテネ郊外には10回以上行っているし、最初にギリシャに来た時も1かっ月住んでいたので、特に目新しい場所はありません。同じアンカリングするなら自然にあふれた場所とか、いかにもギリシャのムードが漂う小さな街とか村の方が面白い。あ、それとね、もう一つ問題があるんですよ。治安の問題。ギリシャはEUの中でも一番と言っていいぐらい治安がいい国です。こんな場所でどうやって生活しているんだろう、と思うような場所でもそれほど生活に困っている様子がなく、さらにホームレスに遭遇する確率費が非常に低い。(オーストラリアと比べた印象)だから、アンカリングしてたりマリーナに係留している時なんかは、外出する時は勿論入り口のカギは締めていますが、船内にいれば夜でもドアは開けっぱなしです。テンダーもラインでつないでいるだけで問題なし。

ですが、コリントス運河を通過したあたりから、海上での治安が悪くなっていくのです。ジプシーと呼ばれる移民の人たちだと思うんですね、ギリシャ人が自分達と区別していますから。ジプシーの若者による船舶内の窃盗が多発しているんです。それがマリーナ内係留していても発生するんです。さらに中に人がいても夜中に船に上がってきて船内に侵入してまで窃盗をする大胆ぶり。武器を持っているわけではないらしいのでコソ泥なんですが、そういうのギリシャの他の地域では聞いたことがありません!でもコリントス運河の先の泊地ではよくそういうことがあるようで・・・。勿論これからイタリアの方面に進んでいけばギリシャよりも治安が悪くなるので、施錠など自己責任で対応するのが当然になるし、SATOMI号も前のオーナーの時なんかセンサーの防犯アラームまでついてました。施錠は内外からちゃんとできるので対応方法に関しては問題ないのですが、ここまでギリシャの治安の良さ、人々の正直さがギリシャが大好きな理由だったので、それが覆されるような体験は、できればしたくないな、というのがあります。それでも行く価値があるのような素晴らしい泊地ならともかく・・・・ま、それは行ってみないとわかりませんがアテネ付近に対して、観光目的もなく物珍しさもない私達には、どうしても運河を通過したい、どうしてもサロニック諸島エリアに行ってみたい、という気持ちが、今のところはないんですよねぇ。すぐ気が変わる私達なので、来週には違う気持ちになっているかもしれませんけど。

スターボード側にいた船舶の一つにでっかいケッチカッターがいましたが、彼らもエンジン走行だったみたい。スターンを通過していきました。


11時50分、タックしました。今日はこのまま一直線で目的地まで行けそう。画面右上に見える、本土にとても近い島に向かっております。そこにTorizoniaという小さな町があるんです。スーパーマーケットも島にはないのですが、本土までフェリーが頻繁に往復しているらしです。フェリーと言っても小型ボートですけど。


かなり真後ろに近い角度になってしまったので、この程度の風だとスピードはちょっと落ちますが、ヒールもしないし後ろからの波も今日はほとんどないので快適です。

12時ぐらいの時はここ。

実際の景色はこんな感じ。ぺロポネス半島側です。あの道路はRion-Antilionの端に続いたハイウェイで、プレヴェザからアテネに向かう時にいつも通っていました。いつも海の景色を楽しんでいましたが、今日は海側から道路を眺める形。また今年の冬もあそこを通ってアテネに向かいます。


ちょっと風も弱くなっているし、方角的にも真後ろに近く、スピードはがた落ちですが、出発が予定よりも早かったので全然OK。予定では午後2時近くにならないと風がないと思っていたので。

あ、トリゾニアの島が見えてきた。あの反対側に港があって、その外にアンカリング予定です。

12時30分、島に近づくために進路を変えたので少し変わり風は前方よりになりました。


そのためスピードは再び7ノット台の快速に戻りました。

おお~これは今日の最高速度記録だ!

12時47分。

午後1時25分。

おやこんな場所に結構大きなお家。本土と反対側には町がないので、ほとんど何もなかったのに。

この後午後1時半、セールをおろしエンジン走行に切り替えて泊地に向かいました。最終的に青丸位置にアンカリングしたのです。

午後1時50分、アンカリング終了。お昼ご飯がまだったので主人が「お腹すいたーすぐご飯作って!」と言ったので、後処理は全て任せて私はすぐにキッチンに向かいました。

あそこはマリーナなのです。すごくお安いみたいですが、電気や水の設備はないわけではないですが、あまり整ってはいません。

そしてパブリックのワーフもありますが、あそこもの横づけしていい場所ですが、何もないのに7月、8月は係留代がかかるので接岸する気は全くなかった。

泊地には他にもう1隻先客がいました。泊地アプリでは、アンカーがうまく効かないという声も多い中、大丈夫だったという声もあり、賛否両論のようですが、私達的には全く問題なし。入った時は結構陸側から突風もありましたが、おろした途端に効き始めたのがわかりました。いつも通りギアをバックにいれて再確認したし。全く問題なし。Navilyの泊地アプリは、実際に行った人のコメントで現地の詳細がわかり便利なのですが、その地域によっては信ぴょう性が疑問も感じます。それはコーフ島辺りから感じ始めていました。エーゲ海の方とかトルコに近いドデカニーズエリアでのコメントは結構宛てになっていたのですが、それはコメントしているヨッティ―自体の力量と関係があるみたい。コーフ島や本土の側の海域「ばかり」にいるヨッティ―達はどうも要求レベルが高い傾向があるみたいで・・・・。このアンカレッジに対しても、「コリントス運河を通過してからは一日8時間以上連続航海するべきでない」というわけのわからない事を書いている人が「アンカーが効きが悪い。夜突風が吹いたらアンカーが流れた。」という感想は当てにならないな、と思いました。他にも数名アンカーが一発では効かなかったというのがありましたが、アンカーの仕方、間違っているんじゃないの?!ということで、最近ではこのあたりの泊地情報アプリのコメントはあまり信用していません。特に「揺れがひどい」とかというの。天候にもよるけど、「これで酷いって言ってたらエーゲ海の島のアンカレッジには行けないね。」というのが結構ありました。

ポークステーキがマリネされていたのを買って冷凍してあったのでそれを焼きました。コーンもスーパーですでに茹でられたものが真空パックになっていたのを買っておいたので温めるだけだったから、見た目よりもうんと時短でできました。30分ぐらいでできたました。

食後は、船内でゆっくり。暑くてブルーシートを外にかけしのぎます。涼しくなるまで上陸は待ちました。

夕方6時ちょっと前、港にテンダーを係留して上陸。
レストランとか島の反対側、本土側に面した側にあります。

反対側といってもすぐそこ。

なるほど、こっち側の方が賑やかですね。



ここにも港がありますが、泊地にはなっていませんでした。本土との間を頻繁に小型ボートフェリーが行きするし、それほど広くない場所で海水浴をするので、こちら側にはヨットや他の船舶は来てほしくないのでしょう。




教会もありました。勿論だけど。

教会の後ろには本土がみえます。

そのとなりにはコーストガードの建物が。ここで入港手続きをするとポートポリスがめんどくさい事を言うらしいので、やらない方がいいのだ。私達、港には入っていないしね。

海沿いのレストランの一軒で軽食。タコの赤ワイン煮込み(やわらかくて美味!)とタズキ。
ミートボールのトマトソース煮。どれも前菜ですが、お昼にガッツリ食べたので丁度良かった。

サービスでできたミニアイス。

レストラン猫ちゃんたち。石畳が冷たくて気持ちがいいのか、ぴったりくっついてました。


その後また上陸した側の港に戻りました。

マリーナの方まで散歩してみます。

かなり長期で係留しれているらしき船が沢山ありました。この船なんか猫ちゃんたちが自由に出入りしていた!

船のオーナーさんがが餌をあげているらしく、他にも数匹たむろっていました。

このマリーナは公営みたいでオフィスに連絡して入港の指示を受けるのではなく、勝手に空いている場所に入れるみたい。ずっと係留している船がほとんどみたいなので、どこがちゃんと開いているのかどうか不明でした。地元や長期にいる人専用って感じだった。


SATOMI号に戻ったころには午後7時過ぎ。涼しい風が吹いていたので、デッキでちょっとリラックス。

小さな街だし、上陸もしちゃったからトリゾニアは満喫、ということで翌28日も移動を続けることにしました!銀行に行かないといけない用事ができちゃったんですよねぇ。


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