2023年9月23日土曜日

凄い偶然?!天のお告げか?!-島の北側のアンカレッジに移動しました

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






22日は風が南なったので島の反対側(北側)に移動するチャンス。追い風受けて気持ちよくセーリング。透明度の高い泊地到着してほっと一息ついたら、ぼちゃんと海に落とし物。潜ってみたらもっと重要案件を発見したのです!

9月22日(金):朝8時半、起きてすぐに出発!すでに微風ながら南風を感じていました。最近は日が昇るの遅くなってきていて、7時ぐらいはまだ暗いのです。

あの建物辺りがワイナリーだね。本当にいい買い物ができた!

湾の外側に近い場所にもう一つ大き目の街があります。Lixouriという街で行ったことはないのですが、ケファロニアのメインの街に行ったので特に行く必要は感じませんでした。

8時54分、湾の出口あたりでクルーズシップとすれ違いました。湾を出るまではエンジン走行です。
Argostilionに入港するのですが、カーブしたところが浅いのでかなり大回りして入っていきました。

すごいな、スターンの屋上にループしたスライダーがついてる。ロイヤルカリビアンのクルーズでした。

湾内にいる間に朝食です。前夜の残りのチンジャオロース―もどきにライスヌードルを加えたもの。温めるだけなので簡単。

午前9時32分、外に出ました。

ここで、ジェノアを出してエンジンを止め、セール走行開始!

6ノットの快速でスタートだ。

まだ日が上り切っていない感じですが、この日は一日曇りがち天気でした。9月半ばを過ぎてから途端に秋の気配となり日差しが弱くなっているのであまりソーラーパネルが活躍していないのです。風もあまりない場所にいたので朝方は電力不足になりがち。なので最近ではセール走行している時は、オートパイロットにせずになるべくマニュアル操船しています。この方が静かで気持ちいい。以前はオートパイロットにまかせっきりだったので、あまり気になっていなかったのですが、マニュアル操船を始めたら、オートパイロットの音がすごく気になり始めた!

10時ちょっと前、まだ本格的に風が出ていない時間帯なので、ピードが落ちてました。本日の目的地まで30マイルぐらいなので、平均5ノットのスピードなら半日程度で到着です。島の西側に出ればイオニア海に面しているので、きっともっと風があるでしょうからその時スピードは挽回できるでしょう。

セールは両方ともきれいにはためいています。(という表現は会っているのかどうか不明ですが。)


途中で私と交代しました。でも私がやっていると主人はうらやましくなってくるのか、すぐに「交代しようか。」と言ってくるのです。なので合計でこの日は1時間半ぐらいしか操船してませんでした。


タックをして少しづつ進路を変えていきます。

10時45分、西側に出ました。これからは完全に追い風となります。

5ノットを保てているので順調順調。スケジュール通りに到着できそうです。

行先は島の北側のこの部分。ここには南風の時にしか行けない場所なので、北風がメインなので行ける時に行っとかないと!海も透明でとてもきれいな泊地だそうです。


ケファロニアは島の西側には街がなく、ワイルドそのものです。

6ノット台になってきた!


12時ちょっと過ぎ、タックをしました。もう何回タックしたかな。後方の風の時はメインセールがジャイブしないようにぐるりと一回転してタックするのですが、途中からコントロールジャイブというテクニックを使いました。風がほぼ150度ぐらになっていたので、そのままわざとゆっくり反対側に風がくるようにして、ジャイブしそうになったらメインシートを引っ張って真ん中に戻し、それから再度反対側に出していきます。その場合はオートパイロットではやってくれないので、私がヘルムして、主人がメインシートをコントロール。その間私がジェノアシートを持ちながらヘルムします。


島の北の橋に近づくにつれて方角が微妙になってきたので、タックを繰り返しましたがコントロールジャイブをすると簡単に方向転換するので慣れると、オートパイロットで一回転するより楽な気がしました。

さあ、あそこを曲がっていくと泊地に近づきます。まだ午後1時30分ぐらいでした。

丁度この辺り。

1時42分、これが最後のタックになるかな。泊地の湾に入ったら方向的にすぐにメインセールを下ろさないといけないと思うし。


ここ浅い場所があるからなんとかこのままクリアできるいいなぁ。



午後2時43分、湾の中に入ったのでセールを下ろしエンジン走行に切り替えました。ここまでずっとセール走行で来れたのは本当に良かった。

そして着いた場所はこんなきれいな場所!

ここです。泊地の名前としてはFteriビーチと呼ばれていますが、でかい湾内には数か所のビーチがあります。

海草が茂っているので、砂地を探しました。最初にアンカーを下ろした時は砂地の端っこに着地したので、念のためもう一回やり直して同じ砂地のど真ん中に2回目は下ろしました。水深は11メートルぐらいなんですが、物凄い透明なのでアンカーが着地したところまでくっきり見えました。午後3時到着。


水もすごくきれいだったので主人がシュノーケリングをマスクを出してアンカーを見に行こうと思ったら、ポちゃんと何かが海に落ちる音がしたんです!
落とすようなものはスターンにはなかったのと思ったんですが、なんと、スターンのライフラインの一本がなくなっていた!どういうこと?しっかりフックで留められているのに!で、海底までよく見えるので最初は素潜りで捕りに行こうとしたのですが、なにせ水深11メートル。無理!ってことでスキューバ出動。

無事拾って戻ってきました。

これ、フックで留められているのに落ちた理由がわからない!フックの留め金が緩んでいたのかな。

でついでにアンカーも見に行きました。見に行くまでもなく後で回転した時アンカーがすぐ後ろにきて、みたらちゃんと砂地にぐっさり埋まっているのが見えました。

さて、ここからが本題。ついでに船底やプロペラの点検をしたら、なんとアノードが外れかかっていたそうです。しかもプロペラに近い部分のアノード!!気が付いて良かった。このままだったらすぐに外れちゃっていたから、知らずにいたらプロペラにもダメージが発生しちゃいます。10月初めにハードスタンドに上げる頃にはきっとアノード失くしてただろうな。

さっそく修理です。スキューバを外して同じサイズのボルトを探します。あいにく全く同じサイズはなかったのですが、半径が同じで長いものがありました。ドリルを出してきてカットし自作しました!

それからまた潜って取り付け。作業自体はあっという間に終わりましたが、サイズの合うボルトを探したりツールを出したりと、1時間ぐらいかかったかな。

アンカーチェーンの先にアンカーが埋まっているのが見えます。

画面真ん中の黒いのは魚、そのすぐ上にアンカーが見えますか?

それにしても、不思議なのは落っこちるはずがないライフラインがこのタイミングで落っこちて、だから潜って取りに行こうと思ったからプロペラも点検したんですよね。でなければわざわざ見に行ったりしませんでした。見に行ったからアノードが落っこちかかっていたのに気が付いたわけです。すごい偶然ですが、なんか天のお告げみたい。こういう「これが無かったら気が付かなかった。大事を免れた。」っていうこと、過去にも何回か経験している私達です。そして落っことした時、たかがライフライン、また買えばいいよと、あきらめなくて本当に良かった。


主人が作業を終えてすぐに夕食の準備を開始しました。お昼を食べていなかったので夕食は午後5時半。ミソロンギでの買い出しでゲットした真空パックのビーフステーキ。2個目を消費。あと一個残っています。本当にこのステーキ柔らかくて美味しいのです。それにステーキディナーの場合は付け合せは茹で野菜だし、マッシュルームはステーキと同じフライパンで一緒に焼くので簡単簡単。後片付けも少なくて済みます。

とても透明な水で魚も沢山いました。パンくずをスターンからやってみたらどんどン集まってきました。

目一杯セーリングを楽しんだ後、いきなり潜ってアノード修理となりましたが、すごくきれいな泊地なので翌日のシュノーケリングがすごく楽しみです。


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