2023年9月19日火曜日

今まで行った場所の中で一番かも!Trapezakiのアンカレッジ@ケファロニア島

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






海の透明度が素晴らしく、海底も砂地でアンカーの効きも抜群。さらにシュノーケリングではこれまでギリシャでは見たこともない種類の魚まで見ることができました。ギリシャに来てから3年目ですが、今まで行ったことがある中で、もしかしたらここが一番かも!

ギリシャ、というとエーゲ海の島々の青く透き通ったり暖かい海!を思い起こしますよね。勿論その通りの場所も多いのですが、そうでない場所も沢山あります。ホリデーで滞在してビーチで泳ぐだけの場合は、だいたいどこでも海水はきれいに見えると思うんですが、アンカリングしているヨットの上から海底まで見通せる場所はそれほど多くありません。水深にもよりますし。だいたい水深5メートルを超えても海底までくっきり見える場所というのはそう多くないのです。さらにエーゲ海諸島だと、常に風が強かったりして泊地内でも海面が乱れているので、そのせいでなんとなく「ここは砂地だな。」とわかる程度だったりします。ギリシャに来る前のセーリング経験はオーストラリアだけだったので、グレートバリア―リーフで自分の船でしか行けないサンゴ礁群でシュノーケリングするのが当たり前になっていた私達にとって、ギリシャの海は正直がっかりしたのが本年です。というのは、いくら海水が透明でも、海の中がおもしろくない。シュノーケリングしても魚がほとんどいないんですよね。ミロス島にKlefitikoという一面砂地でとても透明度が高い素晴らしいブルーの海の場所があるんですが、そこはまるでプールなのです。魚が一匹もいないので、海水のプールで泳いでいるみたいな気になるのです。勿論「魚が沢山いてシュノーケリングが楽しめる。」という評判の場所はありますが、その「沢山」のレベルが私達が思っているレベルと違うようで・・・やっぱオーストラリアのようにサンゴ礁エリアならちょっとシュノーケリングだけで七色のサンゴが見えたり、熱帯魚がわんさかいたり、ウミガメやサメと一緒に泳ぐのに慣れているとこちらでの「沢山」は「全然いない」レベルになってしまうんですよね。

ですが・・・Trapezakiは、グレートバリアリーフには全然及ばないものの、見える魚の種類はこれまで泳いだ場所のどこよりも多かったのです。

海水透明度はもう最高。水深4メートルです。

アンカーがぐっさり埋まっているのが上からくっきり見えました。

砂地はさらさらではなく、ある程度硬さがあるタイプなので、アンカーの効きも抜群です。あまり岸に近い場所になってくると大きな岩も海底にありましたが、キールボートなら水深4メートルぐらいの場所にアンカリングすると思うんで、そのエリアだったらほぼ一面砂地。広い湾なので場所をきにせずアンカリングできます。ここなら暗くなってから到着して全然問題なし。

海底の砂地の模様までくっきり見えます!

水温も26度と非常に暖かく、外気が9月に入ってから日中最高気温でも28度ぐらいまでしか上がらないので、午前中とは水温の方が暖かいぐらいです。18日は朝からとても穏やかっただったので、朝食を済ませてあと外に出てみたらたまらなくなって、ひと泳ぎ!

まるで宙に浮いているみたいじゃないですか?

11時ぐらいからシュノーケリングをスタートしました。後方に見える岩場のまで泳いでいきました。浅い方に近づくと海草も茂っており、その辺りには5㎝ぐらいの魚は群れをなして泳いでました。さらに大き目の魚もあちらこちらにいて、姿からすると私達がよく食べているDorado(真鯛の一種)の子供かなっていうのもいました。

ちょこっと右端に移っている突端みたいな場所までシュノーケリングしました。

岩場あって、今までギリシャで見たことがない魚がいました。細身で青と黄色の縞模様があって結構綺麗だった。サイズも10㎝から15㎝と結構いいサイズでした。とにかくがっかりしなかったシュノーケリングはギリシャに来てから初めてでした。

夢中になって泳いでたので1時間ぐらい遊んでいたようで、SATOMI号に上がる時ちょっとふらついたぐらい!

夕方は、アンカリングしている場所からはテンダーで5分ぐらい走った先にあるビーチに上陸。湾が大きいのとゆるいWの字型になっているので、アンカリングしてるSATOMI号はここからは見えません。地元の人が作ったであろう、岩を積み上げたブレークウォーターの中にテンダーを付けました。

そこからビーチ沿いの道を通ってリゾートホテルなどがあるエリアまでは徒歩5分ぐらいだったかな。

広々としたいいビーチですね。あまり混雑していません。シーズンオフに近いから?遊泳エリアを示すブイもなかったので、おそらくあまり「観光地化」していない場所なのかもしれません。確かにケファロニア島でも特に名前が知られた場所じゃないみたいだし。


ミニマーケットがありました。実はビールを切らしていてたのに二日前に気が付き、主人はちょっぴり禁断症状的になっていました。

ミニマーケットとつなぎのレストランがよさげだったので入ってみました。

ミックスミートとマッシュルームのつぼ焼き。トマトソースにヨーグルトがすごくいい相性でした。美味しかった!

最近外食時は、ほぼ毎回魚グリルを食べています。やはり外側カリカリで中がしっとり、という焼き方は網状の魚焼きを直火でグリルしないと無理だと思うので、家では魚料理は切り身になっているサーモンしかやらないのです。日本のガスコンロに当たり前についてる魚焼きグリルは本当に優秀だ!

お値段も観光地的ではなく、地元値段という感じでした。

で、調子にのってデザートまで。クラム・ブレがあった!ギリシャでは珍しい。この辺りはやっぱりちょっと国際的なケファロニア島ならでは、かな。デカい島だし国際空港があるので本土のプレヴェザより都会的なのです。イギリスからなんとたったの4時間で来れるらしく、どうりでイギリス人が沢山いたわけだ!それも結構年配の人が多いのは、このエリアが典型的な観光地ではなくどちらかというと地味目な場所なんだというのを示していると思いました。パラソルとデイベッドが連なり夜は大音響で音楽が鳴り響く場所よりも、こういう場所の方が私たちはお気に入りです。(自分達も年配の人グループだし。)

いつもはデザートはシェアするのですが、主人はどうしてもサンデーを食べたいといったのでクラン・ブレは私担当となりましたが、半分以上主人が食べました。



物凄い賑やかではなかったけど、それなりに活気があったいいビーチでした。

2021年からギリシャでのクルージングをスタートさせ、エーゲ海諸島はメインの島はほぼ全部周り、ドデカニーズ地方まで足を伸ばし、訪ねた泊地の数は相当になっていますが、Trapezakiは今まで行った場所の中で一番かもしれません。泊地としてのアンカーの効き具合、北西の風&波からのプロテクション、海水の透明度、シュノーケリングの満足度、総合的に見て全てが満点!あ、でも風がない日は夜にちょっとだけウネリで横揺れすることもありましたが、ひどすぎて眠れないというほどではなかったし、すぐに収まるので気になりませんでした。一度来たことがあるからといって、素通りせずに南側に来てみて本当に良かった!

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