2023年10月4日水曜日

有終の美を飾れたかな?こんなに沢山の魚に囲まれたのは初めて!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






2日は午後からレフカーダに移動してレフカス港内にあるパブリックのポンツーンに移動しました。レフカスには一泊の予定ですが、その後はプレヴェザに移動となるので海で泳ぐのは今年はこれがラストチャンス?!怖いぐらいの沢山の魚に囲まれたので、泳ぎ納としては有終の美を飾れた気がします。

綺麗だからついついドボンと入りたくなります。

SATOMI号の周りにはDorado(地中海生息の鯛の仲間)と思われる魚が常に群がっているのです。前日にパンをやって餌付けに成功したみたいで、次はいつくるいかな?と期待しているよう。主人がドボンと飛び込んだ時も、逃げるどころか「この音は巨大な餌?」と言わんばかりに、周りに群がってくるんです。

一瞬離れるけど、すぐに近づいてきます。

そして後を追っていく!

そしてパンくずを投げるとこんな状態になってしまいます。集まってきた魚の数、またしても記録更新!

直接餌付けできるかな?と試したら、なんと全然気にせず食いついてきてしかもパンをすごい勢いで食いちぎっていきます。指までかじられそうな勢いで怖いぐらいでした。この状態で足を入れたら、絶対指をかじられるね。

だって、スイミングラダーを引き上げるために結んでいるヒモをかじる子たちがいて、その都度ヒモがゆらゆら動くのです。

ラダーの上まで乗り上げ我が物顔で自由に泳ぎまくってます。今ここで網を入れたら物凄い大漁でしょうね。ヨットを怖がること知らない純粋な魚ちゃんの期待は裏切れないので、魚釣りはしませんでした。

午前中、綺麗な海と魚との戯れを楽しみ、12時40分出発することにしました。あ~あ、いよいよこれでクルージング生活も終わりになるんだなぁ、と思ったら胸の中に何か塊があるような気持ちになりました。すごく寂しい。主人も同じ気持ちでした。今年のクルージング生活が終わることが寂しいのもそうですが、この後ハードスタンドに上げてからのメンテナンスと修理の毎日を思うと気が重くなります。船は陸上にあがると本当に生活が不便になるのです。

風がないのはわかっていたしすぐにチャンネルに入るので最初からエンジン走行です。

今日もまっ平な海。

スピードは6ノット出ていますが、エンジン回転数は低めにしています。

最近では1500回転ぐらいにしかしていません。これで6ノットのスピ―ドだから充分。2000回転させると7ノットを軽く超えて8ノット近くまでスピードが出ちゃうんですが、燃料の消費率も上がる事がわかったのです。新しいエンジンの効率良い使い方がだんだんわかってきました。

午後だから、かなり出発したあとかな。昨日最初に係留しようと思ったけどすでにかなりな数が並んでいたのでやめたビーチ。

あそこの先端を曲がったらもうレフカスへのチャンネルがすぐそこです。

あっちはメガニシ島だね。

エンジン走行なので暇そのもの。波もなく穏やかなのでイスを船体の上に持ち出してきてここで日光浴をしながら景色を楽しみます。

二人とも、ちょっと落ち込んでいるの図。ギリシャでクルージング生活をスタートして3年目になりますが、今年になってやっとSATOMI号を使いこなせてきた感触を得たんですよね。今年はクルージング中に大きな故障もなく、期せずしてアルバニアやモンテネグロにも行けたし、すごく充実した年でした。いつもなら10月に入ると朝夕の気温が低くなり、水シャワーがつらくなってくるのですが、今年はまだまだ天気がよく数日前にエンジン走行していた時に沸いた温水があるので、まるきり冷たいシャワーで我慢、という事もまだありません。それに雨降りが続いたり、悪天候の時にはタイミングよく陸電に繋がっていたし。それと泊地選びが上手になったのか、エリア的にいい泊地が多いエリアにいたからか(多分そちらの方が)、横揺れがひどすぎて眠れなかった!ということが半年のうちに2回ぐらいしかなかったのです。とにかく3年目で初めて、楽しいことの方が大変さを上回った年でした。だから名残惜しさもひとしお。

入ってきました!もう何回も通過してるから楽々ですが、ちゃんと主人はマニュアル操船しています。

ミソロンギのラグーン地帯みたいなのがレフカスにもあります。



釣りをしている人がいた。釣り竿じゃなくて網を投げていたけどね。こんな所で何か捕れるのかな。かなり濁っていて汚いですけど。


午後2時ちょっと過ぎ、今年5月に係留していたパブリックポンツーンに係留終了。月曜から金曜日はチャーターヨットがいないので、ガラガラでした。

あっち側もガラガラ。

Dマリンのマリーナ側がもガラガラですね。まだまだチャーターヨットのシーズンは終わっていないのだ。
ゴミをしてたりシャワーを浴びたりしてゆっくりしていたら、午後4時半ぐらいに外で何やら騒がしい音がしたので見に行くと、チャーターヨットの人がポンツーンに係留したいらしいのですが、うまく操船できず、画面右のキャタマランの船体に横並びで接触していました!曲がり切れなかったってこと?でなんとかバックで離れたところ。画面中央の白いヨットがそれです。ポンツーンいる男性が、このポンツーンの担当のジョンさんです。彼がスターンラインを受け取ってくれるんですよ。ここに入る時は彼に予め連絡しておくと場所をキープしておいてくれます。でも連絡先は公にされていなくて、毎回ヤンマーエンジンのパノスさんに連絡すると彼がジョンさんに連絡して私達が来ることを伝えてくれます。
反対側のポンツーンは空き空きだから下手な人でもなんとかスターン・トゥーで係留できたようでした。ジョンさん、いろんな技量のヨッティ―を相手にしないといけなくて、ご苦労様です。

岸に繋がれてしまい、ちょっと気が重くなっていましたが、陸上での楽しみの事を思い気を取り直しました。夕方ディナーにお出かけ。3年前初めてこの日本語看板を見た時は驚いたなぁ。「へるんの小道」!?小泉八雲でお馴染みのラフカディオ・ハーンはなんとレフカーダ生まれだったのです。母親がギリシャ人だったそうで、ラフカディオというのはレフカーダから取られているそうです。

レフカスでお気に入りのレストランに行きました。ここのメニューはギリシャ料理とはちょっと違うんですよね。

ツナのタタキ。ゴマ風味にマンゴーサラダにお醤油が合います。

ビーフカルパッチョ。あ~美味しい~!!!


でメインはラムチョップのピスタチオまぶし。もうどの料理も絶品でがっついてしまい、あっという間に完食しちゃいました。プレヴェザにもこういうレベルのお店はないので、ハードスタンドに上がった後も、ここに来れるというのを心の励みにしたいと思います。そう考えたらかなり気持ちが上がった私達。気持ちの切り替えの速さには自信あり。

広場を囲んでレストランがぐるりと連なっているんですが、5月には営業していたお店が今は2軒ほどすでに営業終了という感じになっていました。本日休業というより、シーズンが終わったので営業終了という雰囲気でした。

デザートはさっきのレストランの反対側のカフェで。



私じゃないですよ、主人が食べます。

なんか選挙演説みたいのが始まるようです。5月の時はギリシャの総理大臣の選挙があり、その時もここに演説会場が設置されていました。

立候補者の一団みたいなグループがチラシをもって、写真を撮ったあと周りの人に声をかけて握手とかしていました。

そのあとテレビが運び出されきたので、ここでもなんか選挙関連のプレゼンが始まるのかと思ったら、サッカーの試合だった。ギリシャの人たちのサッカー大好きです。

美味しい料理でお腹いっぱいになって、7時半すぎ、SATOMI号に戻りました。


3日火曜日の午前中にパノスさんがエンジンの調子を見に来きます。それがはやく終わればその後すぐに出発して、回転橋を出たところにある泊地で一晩すごすことにしています。ハードスタンドに上がるのは10月5日の午前9時半なので、4日にプレヴェザに移動しクレオパトラマリーナの隣にアンカリングします。レフカスの橋の外は海も結構きれいなので、最後の最後の泳ぎを楽しめると思います。

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