皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
あ~もう10月になってしまいましたね。2023年もあと2ヶ月。SATOMI号の冬ごもりまであと2日です。10月1日はMytikasの泊地を出て数マイル先にあるVarkoビーチに向かいました。そこからレフカーダの運河はすぐ近くですが、まだ海はきれいな場所。運河内はセール走行禁止なので、これが最後のセール走行のチャンスかも?!
Mytikasは毎回期待に外れず本当にいい泊地です。勿論風向きを間違ったらヤバイかもしれませんが、北からの風なら波やウネリの心配は全くなし。ウネリは多分ここには地形的に入ってこないと思います。島のアンカレッジだと風がなくなった時に湾内に押し寄せるウネリは、予想が難しいのですが、ここは安定しています。海もまあまあきれいで、泳ぐのも平気。海底が粘土質の場所なので透明度は低いですけど。アンカーを上げると、粘土がばっちりついたまま上がってきます。
午前10時50分出発。風の具合は微風ですが、なんとかセールで走れそうな方角。タックは必須ですが。
Mytikasの港町。私達がここに来るときはいつもシーズンから外れているので、最盛期を見たことがないのでいつもさびれた感じがするんですが、私はなぜかそのさびれ感が気に入ってます。フツーのギリシャの田舎の雰囲気があり、名前が国際的には知られていない離島の雰囲気と似ているのです。
前方30度でなんとか進んでいきます。できるだけこの方向で進んでいってから次のタックでMytikasの街の突端を超えられるといいなぁ。
あれは前日までいたKalamos島です。カラモスはこの湾内ではでっかい方の島。ちなみにレフカーダも島なんですけど、本土とほんの20メートルぐらいの端で繋がっているので、あまり離れている感じはしません。
11時6分に1回目のタック。
11時30分、Mytikasの港の反対側、レストランがある方が見えます。
この頃にはすでに3回目のタックを終えていました。3回目は2回目のタックの数分後でした。
これで右側の突端を超えられるんといいんだけどねぇ。角度はまだまだ前方30度ギリギリ。なぜかこういう場所では風が回り始め、だんだん岸側に引き寄せられるんですよねぇ。そうならないといいけど。
きれいにはりきった両方のセールを見るのは、今年はこれが最後かも?レフカスからプレヴェザに向かう最終日にセール走行できるといいけど、その区間はあまり風がいつも強くならないし1時間ぐらいの距離だからあまり期待できません。
う~ギリギリあそこを超えられるかなぁ?微妙なところだ。
青丸の位置です。
12時7分なんとか超えられました!でも風はさらに弱まっていて、体感風速はたったの4ノット程度。にもかかわらず取り合えず2.5ノットのスピードを保てているのは上出来です。
本日の目的地は✖印の場所。このままセール走行で行けそうなコース。
がしかし、湾の真ん中に近づくにつれて風は強まるどころか弱まる一方。
粘りまくった結果、12時25分、ジェノアは全くふくらまくなったのでエンジン走行に切り替えました。
このスピードならあと30分ぐらいで到着ですな。
風がないからまっ平な海。
お日様に反射してちょっとオレンジ色になっている山肌と海のコントラストが、何度見ても綺麗!この辺り景色本当に好き!
あそこが目的地だな。すでに何隻かいるようです。あそこはレフカスを出発したチャーターヨットが最初に碇泊する場所として人気らしく、いつもすごく混んでいるそうです。広さはそこそこあるのでそれは大丈夫なのですが、初心者の方でもアンカリングしやすいと言われているらしく、そういう方が夕方にやってきてすごく近くにアンカリングしてきて危ない、という噂もある場所。そういうのは困るなぁ。
その手前に小さな島があって、そこも泊地になっている場所があるので通過しがてらちょっと近寄ってみました。
岩場があるので、泳ぐのは楽しいかも。スターンを岸に結び付ければ大丈夫かもしれないけどたった1日いるだけのためにそれをやるのは超面倒だし、思ったより島が小さかったので問題外だな。
最初にいこうと思っていた場所は、チャートをみたら半分ぐらいが、岩が海底にゴロゴロしているので係留するには向いていない場所でした。なので、西側にみんな固まってアンカリングすることになるわけです。数えたらすでに15隻ぐらいがいました。
それと今夜の風向きからここよりも、さらにカーブした奥の方のVarkoビーチの方がいい感じ、と思ったので通過。
1時46分、アンカー終了。水深は8メートルの場所にアンカーを下ろしました。
ここにもすでに10隻近い船がいましたが、半分ぐらいは自分の船の方達。チャーターヨットの方達は出発していく人たちもいました。
それと皆さん、私達よりももっと浅い場所にアンカリングされているので、SATOMI号からは離れてます。なので思いっきり40メートルのチェーンを出してスイングしまくりだ!
キール下5.6メートルということなので実際は水深7.6メートルです。夜になると岸側から風が吹いてくるので、180度方向転換すると思います。
海の透明度もいいですねぇ。それにしても魚が物凄く集まってくる!船に寄ってきた魚の数ではもしかしたら過去最高かも! Kalamos Wood Bayを超えています。自然に集まってきたわけではなく、パンくずを投げて呼び寄せてますけど。
一度餌をやったらすぐに覚えて、次はいつかな?て感じで常に後ろに待機。
本日のディナーはチキン唐揚げ!今年初め日本に里帰り中に唐揚げ粉を沢山仕入れ来て、途中でなくなるのがいやだったので、ちびちび使っていたのですが、あと数カ月でまた日本に帰れるので思いっきり使いました!ご飯にふりかけをかけて、ちょっとお子様ランチ風になってしまいましたが、主人はこういう盛り付けの料理が大好きなのです。(永遠にお子様なんですね。)
日が暮れるにつれて、さらに数隻増えましたがとても広いので余裕です。それに皆さん浅い方集中しているし。
7時ちょっ前なりお日様が沈んでいきました。この時、突風が岸側から吹き始めていて、風力発電のプロペラの具合から15ノット程度かなっていう感じでしたけど。すると私達よりも後から来たイギリス人のご夫妻が、なぜかアンカーを上げて、もう少し後方にリアンカーし始めました。スイングした時に私達に近すぎになると思ったのかしら?確かに近くはなったけど心配になるほどの距離ではなかったし、風があればみんな同じ様にスイングするので私達的には全く気になってなかったんですけどね。イギリス人の奥ゆかしさでしょうか。
ディナーは6時ぐらいに食べててましたが、晩酌が長く続きプロセッコをもう1本開け始めたのでおつまみセット登場。
景色のいい場所でアンカリングできるのもこれで今年最後かも、と思ったら、いつもは暗くなるとさっさと船内でネットフリックスを観だすのですが、この日はデッキで音楽をかけ夜10時ぐらいまで二人だけのパーティーをしました。
床の部分にライトがあります。もともとついてた装備。築31年の船にしたらかなりおしゃれだと思いません?新品の時は、当時としてはかなりラグジェリアスでおしゃれな船だったと思います。当時はエアコンも付いていたのだ!
最初は私達のすぐ隣にいたイギリス人ご夫妻の船。夕方になってあんな後方に移動していきました。だったら最初からあそこにいればよかったのにね。
8時ぐらいの時点では、突風はすっかり収まりました。
2日はいよいよレフカスの街のパブリックポンツーンに移動です。今年4月に新しいディーゼルエンジンに変えたのですが、そのメカニックの方がレフカスにいるんですね。ハードスタンドに上げる前にエンジンのその後の様子をチェックしてもらうのと、バウベッドルームへのドアの天井のウッド部分にヒビがはいっているので、船体の強度に影響していないかどうかの確認をしてもらためです。火曜日3日の午前に約束しているので、前日月曜日に入港です。そろそろメンテナンスモードに頭の中を切り替えないとなぁ~。でも嫌だなぁ~。
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