2023年10月7日土曜日

動画:コッパーコーティングの効果は?!ハードスタンドに上がりました

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






10月5日(木)に予定通りSATOMI号はクレオパトラマリーナのボートヤードのハードスタンド上に移動しました。クレオパトラのハードスタンドにあがるのはこれで3回目なので、クレーンでつり上げられるのも5回目。それでも毎回ドキドキしちゃいます。今回特に注目しているのは、コッパーコーティングした船底の具合です。

夕方じゃないですよ。朝8時15分ぐらいの様子です。最近は日が上るの本当に遅くて、朝7時ぐらいだとまだ薄暗いのです。

昨晩はちょこっと風が出ていましたが、とても快適。この泊地はウネリもないし街へのアクセスにも便利なので、今年4月にも数日滞在しました。あっちに見えるのがクレオパトラのボートヤード。全部で3つのボートヤードが隣接なので軽く1000を超す沢山の数のボートが保管されています。ギリシャでは最大のボートヤードエリアだと思います。


そして後方に見えるのがプレヴェザのマリーナ。クロパトラとプレヴェザマリーナはオーナーが同じ、というか兄弟で関連企業。噂では2021年に越冬したキオス島の放置マリーナもこの会社が買い取ったということですが、まだ手付かずになっているので相変わらず無料で皆さん勝手に係留しているそうです。

9時半にクレーンに乗っかる約束なので、9時、アンカーを上げて出発。近くまでいってVHFで呼び出しましたが、なんか相手のVHFの調子が悪いみたいで相手の音声がとぎれとぎれ。そこで電話しました。ちょこっと時間が遅れているみたいで、呼び出しされるまで待機するように、とのこと。ただ、私達が次らしいのでそれほど時間はかからないでしょう。

9時半、テンダーに乗ったマリネロが近づいてきて「スターンインでラインはスターボード側に設置して、入港しボートランプの前に接岸して待機してください。」と伝えに来てくれました。と同時に電話もなり、マリーナオフィスのお姉さんが同じことを伝えてくれたので「今マリネロに聞きましたので大丈夫です。」と答えておきました。こういうのは日本的に言えば当たり前かもしれませんが、ギリシャでは珍しいのです。こちらからしつこく確認しないと相手から連絡が来て状況を報告してくれることはほとんどありません。

バックで入港なので、この位置からキャプテン・ロブは後ろ向きでヘルムします

順調にバックで進みます。最初の頃はプロップウォークとの兼ね合い具合がわからず、後ろ向きに真っすぐ進むのが本当に大変でしたが、今はまるでなんでもないことのように自由に操っているキャプテン・ロブ。

はい、問題なくクレーンつり上げの場所に入りました。前のヨットがこれからつり上げられるので、私達はこの次。時間をみたら9:35分だった!完璧時間順守だ。9時半だから朝一の順番かなと思って遅れちゃ後の人に申し訳ないと思って早めに到着したんですよね。でも前にいたんだ。

ウェットマリーナの方は結構スペースが開いていました。でもこの後時間がたつにつれてもっと数が増えていました。この時期はハードスタンドに上げるためにやってきた船が、スタンドに上げる前日にマリーナに入るっていうケースが多いみたいです。中には冬中ここで過ごす船もいますけど。浮いているよりもハードスタンド上にいる方が断然安いのです。

あそこがマリーナ入り口です。一番外側は昔は給油スタンドだったみたいですが、今はやってません。給油が必要ならプレヴェザマリーナに行くことになります。あっちのスタンドワーフの方が設備がいいしね。

ここ、入り口にちょっと海流があって、横風があったりするとバウが流されて結構この角度を曲がってここに入るの大変なんですよ。コントロールが効かなくなってしまった状態を何回も見たことがあります。でもマリネロはちゃんと心得ていてテンダーでバウやスターンを押してしっかりアシストしていました。


あ~とうとうこの日が来ちゃったね。でもこの時点ではもう気持ちの整理がついていて、陸上での生活が楽しみになっていました。

前のヨットが高圧洗浄を受けています。もう何回も来ているのでここのスタッフにはお馴染み。「おかえりなさい。」と迎えていただきました。今年はねぇモンテネグロとかに行ったよ~と待っている間にライン扱いのスタッフと世間話。

ここに入れるまでが私達の仕事。後は全てスタッフがやってくれるので船から降りて見物です。


今回ハードスタンドに上げるに辺り、一番気になっていたのはコッパーコーティングの効果。


2022年4月にキオス島のボートヤードで塗布してもらったのですが、塗布後の研磨が正しくされていなかったので、今年のシーズンスタート前に船体の研磨をやり直すことになったんですよね。しかも部分的にしっかり塗れていなかった事もあり、全部やり直しとまではいかなくても、船体を全体的に改めて研磨することになり大変でした。研磨が正しくされていないとコーパーコーティングをしても意味がないので、その成果がすごく気になっていたんです。引き上げる時からハードスタンドに上がるところまで動画にしましたので、ご覧ください。


動画内でも言ってますが、本当につるりとしていてきれいな船底でした。バウスラスターの中も綺麗だった。

ぬるぬるっとしたものは高圧洗浄で簡単に落とせましたし、そうでなくても布でこすれば簡単に落ちます。

凄い偶然。昨年すぐ後ろに保管されていたヨットがまたしてもご近所さんでした。船のサイズで入れる場所が決まるので、そういう意味ではそれほど不思議ではないのですが、スタンドに上げる時期が違えば場所が変わるので、そいう意味ではかなりな偶然。

右端のオレンジ尾根がマリーナオフィスで、そこにトイレシャワーもあるのでかなり近いです。でももう一つ、今いる列から数列奥に入ったところに新品のトイレシャワー室があるのを発見。そちらのほうが使う人が少ないので常に綺麗です。

船体が乾いてきて、いいブルーになってきました。この色になっていないとコッパーコーティングの威力が発揮されていないのです。


プロペラにはプロップスピードを塗布していましたが、塗り方を間違っていた部分には付着b物がついてました。やり直しだなぁ。一枚だけちゃんとできていたみたい。

この部分なんかほとんど剥げてるし。ま、大した範囲じゃないので時間はそれほどかかりません。

ここはさっきクレーンのベルトで隠れていた部分なので高圧洗浄されていない部分ですが、ヌルヌルは軽く布でこすると簡単に落ちます。

梯子をかけてさあ、これから一カ月ちょっとここでの陸上生活がスタート。


なんかこの日はもう何もやる気がおきなくて、午後からは船内でぐたぐたしてました。私は早速ペーパークラフトの道具を並べ始めました。

夕方、マリーナのレストランにディナーにでかけます。ここ、外装が毎年綺麗になっていてテラス部分に天井ができてました。これで冬場にも営業できますな。

ただねぇ~、メニュー的には2021年の時の方が良かったんですよねぇ。おしゃれなこった内容だった。それから単なるカフェみたいなハンバーガーぐらいしかないっていう時期を得て、今はまあまあ、ギリシャ料理はギロスやスブラキ程度で、パスタ、ハンバーガーと浅く広くっていう感じになりました。

これはメニューにはビーフシチューと書いてありますが、ギリシャの代表料理の一つビーフスティファ―ドのことです。

私はチキンカレーにしました。カレー風味のクリームシチューといった方がピンときます。お味は両方とも悪くないですが、毎日ここで食べたいと思うほどではないな。

外観がとってもおしゃれになりました。このマリーナにはミニマーケットもあって、最低限のものはそこで揃う感じなっています。お値段は普通のスーパーより高いですけど。でも街から離れているので車がないと買い物には不便なので、ちょっとぐらい高くてもミニマーケットはありがたいです。が、シーズンオフになると閉店するので10月一杯かな、営業してるのは。

ということで、遂に2023年度のSATOMI号のクルージングシーズンは終了しました。今年はギリシャのレジデントビザの延長申請が予想以上に長引いてしまい、時間つぶしのためにアルバニア、モンテネグロにも行ってみましたが、すごくいい思い出になりました。これまで全く馴染みがなかった国でしたが、実際に行ってみると地続きのヨーロッパの一つだから歴史はとても興味深く、相互に影響しあっていたのがすごくよくわかりました。(当たり前と言えば当たり前ですけどねぇ。)ビザは第一関門は通過したので、次はレジデントカード発行手続きのアポイントを待つばかり。なんとかこれが11月半ばにオーストラリアに帰る前に終了すれば、戻ってきた頃にカードが発行されているので丁度いいタイミングなのですけどね。どうなることやら。すべてに時間がかかるギリシャです。今現在の私達のビザの状態は、いわゆるブリッジングビザといって、正式なビザではなく申請中の待機ビザ。なのでギリシャ国内には結果がでるまで問題なく滞在できるし、ギリシャ以外の国でもシェンジェン条約加盟国以外の国、つまり日本とかオーストラリアとかなら出入国も自由です。ただ、他のシェンジェン条約加盟国(イタリア、フランス、スペインとかほとんどのEU国)には、たとえフライトのトランジットでさえも入国できないのです。だからオーストラリアや日本からの便も、エミレーツとかエくハートとかのアラブ諸国経由のフライトを選ばないといけません。アルバニアやモンテネグロはこんなに近くてもシェンジェン条約加盟国ではないので大丈夫でしたが、そのすぐ近くのクロアチアは最近加盟国になってしまったので行けなかったのだ!

ということで、ビザの様子が気になりつつも、これからオーストラリア里帰りの日まで陸上でのメンテナンス生活のスタートです。


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