2024年3月25日月曜日

さよーなら~ギリシャ!Ciao イタリア!Santa Maria Di Leuca

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!


3月23日ギリシャを離れて、イタリアのかかと部分の先端になるSanta Maria Di Leucaに到着しました。出発時はちょっと風が弱すぎてエンジン走行でしたが、途中で期待していた風が吹き始め、平均速度7ノットの快走。予想していよりもうんと早くイタリア現地時間のお昼ちょっと過ぎに着きました!

3月23日(土):朝6時に起床。岸壁からの離岸でしたが、主人が一人でラインを外して私が着替えをしている間にいつの間にか出港していました!

この日は風があまり強くないことはわかっていたので、迷わずエンジン走行。時間がたつにつれて少し強くなっていくはずなので、それに期待します。

6時45分。日の出はもっと早いでしたが、ようやく山の反対側から見えてきました。

さよ~なら~ギリシャ!!!

一応エンジン停めてみたんですが、風が弱すぎて。短距離なら4ノットでも我慢できるんですけど、今日は先が長いので10時間もかかってしまうのはいやだな、ということで引き続きエンジン走行。

取り合えず、セールは上げておきました。

午前7時50分はこの辺りにいました。目的地のSanta Maria Di Leucaまで一直線コース。

午前9時、TrueWindが後方から10ノット~12ノットぐらいになってきたので、エンジンを止めてみました。この時残り28マイルちょっと。今でエンジンセーリングで、8ノット近いスピードでぶっ飛ばしてたので、かなり余裕があります。しかもイタリアはギリシャよりも1時間遅れているのでギリシャ時間で9時はイタリアではまだまだ8時。ということは平均速度5ノットだとしても6時間弱で到着・・・つまり午後2時には遅くても着けるわけです。到着したら夜だった、ということにはもうならないので、エンジンを止めセール走行に切り替えることにしました。

9時15分。もう半分弱来ましたね。確かこの辺りで時計をイタリア時間にしたので、9時と言っても本当はギリシャの10時だったと思いますが、これ以降イタリア時間でお話しています。

9時半を過ぎると、風が少しづつ強まり後方120度~150度ですが、少しづつ120度に近い方に変わってきました。メインセールのトラベラーを思いっきりスターボード側に寄せて目一杯横に出します。さっきまではスピードがあまり出ていなかったので、横波が来るたびに若干ジャイブしそうになったので、プリベンターを付けていますが、そろそろ不要になってきたかも。


9時43分、ギリシャ海域を出たのでカーテシーフラッグの交換式です!昨年使っていたギリシャの旗はボロボロになっていたので、新しいものを付けていたのですが、ほんの10日ほど使用しただけでしたね。それならボロいままでも良かった気もしますが、すでに買ってあったし4年間お世話になったギリシャですから、敬意を示すために新品を付けていました。


快走(平均6ノットぐらい)で、波の影響も受けにくくなっていて気持ちがよくて、船体の上で寝転んでました。

イタリアの旗が上がったよ!旗のコレクション、ギリシャは元より、トルコ、アルバニア、モンテネグロ、そしてイタリヤと増えてきました。今年はこれからもっともっと増えていくなぁ。楽しみ。それにしても、イタリアはEUなのでギリシャからイタリアに行くのは人の動きはそのままなんですが、本来だったらオーストラリア船籍のSATOMI号は船の出国手続きとしてトランジットログをカスタムにおさめに行かないとけないのですが、SATOMI号はVAT支支払い済みなので、ギリシャのトランジットログは無制限。つまり永久に変換しなくてもいいんですね。でも海上に戻した時だけ、ギリシャ国内をクルージングする時みたいにプレヴェザのポートポリスで出港スタンプは押してもらいました。万が一この先数年以内にギリシャに戻る事があったら、これに入港スタンプが加わるわけですが・・・それはないな。でも記念に保管しておきます。だって無制限のトランジットログって物凄い稀で貴重らしいのです。



気持ちよくはためいてるねぇ。

10時44分、波が少し穏やかになってきた気がするけど・・・自分達のスピードが速くなっているので、波をけって走ってるからかも。遅いと毎回やってくる波揺さぶられちゃいますからね。

体感風はどんどん前に変わってきたのでスピードはぐんぐん上がってきました。最高速度は7・9ノット。平均で7.5ノットぐらいで突っ走り始めました。

このスピードならあと1時間半ぐらいで到着だ!

もうプリベンター全く必要ないので、外しておきます。


風がどんどん前方に移動しているので、メインのトラベラーは中心に戻しました。

11時22分。あと5マイルちょっと。ランチ過ぎぐらいに着いちゃうね。ギリシャ時間でもまだ12時半で、朝6時に出てきたからここまで6時半。50マイル弱の距離だったので5ノット平均で10時間と予想してたので、うんと早い到着です。

イタリアのブーツのふくらはぎの部分が見えてきました。この辺りから少しづつ風が弱まってきてのがわかり、スピードもちょっとずつ落ちてきました。さらに風向きが40度を切るぐらいになってきた。まだまだ5ノットぐらいは出ていたのですが、残り5マイルぐらいなので、ここでエンジンを付けてジェノアを巻き入れることに。



12時16分。 もうすぐそこ。

このかかとの部分に向かっておりますよ。

あの灯台、確か有名でこの辺りの観光名所になっているそうな。



12時半、マリーナのブレークウォーター外の位置で、無線でマリーナを呼び出しました。前日メールはしておいたのですが、当初予約した時は22日~27日の間に着くって言っておいたのです。で無線で呼んでも応答がなかったので、電話しました。早く来たので驚いたみたいですが、入港してください、とのこと。

午後1時ごろバースに入ったのですが、バウが右からの風にあおられてどうしても左に曲がってしまうので、バウモーリンをしっかり締めるためにしばらくスラスターを吹かして調整したりしていました。さらに、後ろがまだ遠すぎたのでバックしたかったのですが・・・。

ラインを受け取ったマリネロ(マリーナスタッフさん)のミカエルさんが携帯を落っことしたそうで、モーリンスティックにタモを付けて一生懸命拾おうとしているんで、バックできませんでした。で、ようやく拾う事が出来て、後ろがクリアになったので、気に入る位置まで移動したりポート側のスターンラインをもう一本先のクリートに結び直したりして、完璧に接岸完了した頃には1時半になってました。

それから、ささっと着替えをしてマリーナオフィスに出向きます。

SATOMI号はマリーナ入り口を入ってすぐの一番外のワーフ。ここじゃないと深さが十部じゃないのです。それでもキール下は30㎝しか余裕がありません。ブレークウォーターを超えて入ってくるウネリガ結構あって、横揺れがあるんですよねぇ。でも別場所には浅すぎるので移動できないのです。月曜日から風が強くなる予報なのでちょっとウネリの影響が心配ですが、仕方がありません。

マリーナオフィス。なんと、まだ人がいたのに「ランチで閉まりました。次は4時半過ぎから空きます。」だって。携帯を落としたミカエルさんがいたので、お勧めレストランをききました。いい感じのレストランが近くにあるとのこと。そこに行ってみることに。

画面右端に見えるマストがSATOMI号です。

教えてもらったレストランに向かって歩いていくと、古い建物に囲まれた路地みたいな場所に出ました。

途中階段があったので、降りていくと、マリーナの奥の方のポンツーンに通じるボードウォークがありました。


マリーナの中から直接来れたのかな?と思って歩いていくと最終的に行き止まりになってました。


で、ちょっと戻った場所に上の方に行く別のボードウォークがあったので、そこまで戻ることに。この道が最終的に外の道路と繋がっていました。

すっごくきれい!


教えてもらったレストランはマリーナ奥に続く、古い港を見下ろす位置にありました。



前菜のカルパッチョ。一見すると寿司?って思いますが、下は凍ったチーズ。でもあまり味がなかったので、上の魚部分だけ食べてました。美味しい!!!

子牛のタギリアータ。イタリアでステーキが食べたかったらこれをオーダーします。う~美味しい。

もう一品はいかにも自家製のトラットリアパスタ。スカンピ風味で生の海老が入ってました。パスタの中味は魚のすり身です。もうソースが美味しくて美味しくて、パンに浸して食べましたよ。小瓶の赤ワインを二人でシェアして、全部で71ユーロ。お料理の質とギリシャでのスタンダードを考えると、格安に感じました。やっぱイタリア、食のレベルが高い!幸先いいスタートです。

帰り道はボードウォーク(かなり遠回りだった)ではなく、道路沿いに歩いて帰りましたが、立ち並ぶお家が豪邸なんですよ。

そして下にはこんないい眺めが広がっています。


4年間お世話になったギリシャ、ついに終了でこれからはしばらくイタリアの旅がスタートです。この後の予定は特に決めていないのですが、ブーツのかかととつまさきの凹んだ部分のエリアには行く予定はなく、なるべく早くシシリー島やマルタ島の方に先に行ってみたいな、と思っています。その後北に向かいSATOMI号の故郷のオスティアにももう一度行ってみたいです。

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