皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!
ドライブ旅行4日目は、シシリーといえば「ゴッドファーザー」。マフィア発祥の地コルリオーネの街を訪ねました。その夜の宿泊はシシリー島の名物となっているマヨリカ焼を広めたカルタジローネの街。その街も世界遺産の建物があります。
4月15日(月):朝食はお宿近くのベーカリーへ。
朝から追いそうなスィーツが並んでいます。
その中でいひときわ目立ったのがこの「おっぱいケーキ」!そう、ここSambucaの街の名物です。地元の貴族が結婚した時に教会の尼さん達がお祝いに作った「バージンブレスト(処女の乳房)」ケーキが始まり出そうです。試しに1個買ってみた!
その後、車で1時間ほどのコルリオーネに向かいます。本当はこの街に昨晩泊まろうと思っていたんですけどね。でも予定外のSambucaの街もそれなりに面白かったです。
ローマ帝国時代の名残でしょうね。このアーチになった建築様式。
山を登ったり超えたりのドライブ。途中いい景色の場所でちょっと休憩。
10時20分ごろコルリオーネの街に着きました。
コルレオーネは、イタリア共和国シチリア自治州パレルモ県にある人口約1万1000人の基礎自治体。 中世以来の古い歴史を持つ都市であるが、20世紀初頭以降著名なマフィアを輩出した土地として知られる。小説・映画『ゴッドファーザー』では主人公一家がこの町に因む姓を名乗っている。 ウィキペディア引用
ぶらぶらしていたら、道にこんな絵が描かれた場所が。
廊下を通って奥の部屋にまずは行きます。
慌てて明るい場所に行って、手を洗いました。サルバトーレさんがバンドエイドを持ってきてくれました。洗った後で良くみてみたら手の甲にあったかさぶたがはがれていて、そこから出血していんです。かさぶたになっているぐらいだから、ひっかき傷があったことも忘れていたのですが、それが行き成り、何もしていないのに剥がれて出血したんですよね。しかもタイミング良すぎ!まるでマフィアのボスの霊が主人を招いているような感じで、私も主人もちょっと気持ち悪かったです。思えば、ここまでの日々、何かとマフィアに関連した場所に知らず知らずに行っていました。まず一日目のPiazza Amerinia。初めてマフィアに対して真剣に立ち向かい、そのため暗殺されたボリスさんが生まれた町で、偶然その家の前を通りかかりました。第2日目パレルモに急に行くことにしたら、偶然にもアンチ・マフィアの展示場を見つけ、マフィアの衰退までの歴史を学びました。しかもほとんどのマフィアの抗争はパレルモ市内で発生していたのも初めて知りました。そして第3日目間違って宿をとったSambucaの街からも沢山のマフィアが誕生していたこと。そしてついに最終日に大元のコルリオーネの街にやってきたわけです。知らず知らずのうちにこのシシリードライブ旅行はマフィアの軌跡を追う旅になっておりました。そう考えると、なんだかマフィアの霊に取りつかれているんじゃないかと心配になってきたぐらい。
出血はすぐに止まり、見学を続けました。
ここは穀物倉庫兼事務所。
その隣には室内井戸がありました。敷地内に、しかも室内に井戸があるなんてかなりなお金持ちだった証拠だそうです。
大扉に小さいドアがついてるのは、入る人をかがませるためだそうです。つまり頭を垂れてこの家の主人に敬意を示せ、ということだそうです。
階段を上がっていくと上階がご主人さま一家の住居。
奥に当時のキッチンがありました
ちゃんと今でも使える薪ストーブクッカー。それも4台もあるのは裕福な証拠だそうです。
その後、ご主人さま一家の住居を見学です。まずは書斎というか入り口。
この家に住んでいた家族の何代目かの主人の写真。当時の貴族は近親結婚もよくあったので、子孫に遺伝子異常が発生することがよくあったそうです。そのため幼くしてなくなる子供たちも珍しくなかったとか。
奥の部屋はビリヤードが置いてありました。当時もここがエンターテーメントの部屋だったのでしょう。
マフィアのボスになった気分?
これは当時の住人の直筆の手紙。コルリオーネって書いてある。映画のゴッドファーザーではマフィアのファミリーの苗字がコルリオーネでしたが、実際はそれは街の名前でこの苗字のマフィアがいたわけではないそうです。
この街を象徴する二つの丘が両方窓から見えます。
1つの丘の上には十字架がたっていました。
さらにこの階にはお祈りの部屋も。貧しい人々を搾取したり、暴力をふるったり、殺人も犯していたわりには、マフィアは敬虔なクリスチャンなんですよね。かなり矛盾にしていますが、当時は教会組織自体がマフィアの活動を擁護していたというか、癒着もあったので当然と言えば当然。
その後、階下にもどりました。この部屋も沢山の十字架で埋まっていますが、これは現在のオーナー、サルバトーレさんのアイディア。
アメリカに渡ったマフィアとのつながりを示す、自由の女神像。シシリーからの移民した人たちはマフィアに搾取されることに慣れているので、移民先のアメリカでもマフィアは同じような活動を続けることができたそうです。
この人はつい最近亡くなったみたい。2017年没。刑務所で亡くなったそうです。
ロブはこの日私の甥っ子にもらったTシャツを着ていました。
1時間みっちり説明してもらい、その語り口調からサルバトーレさんがいかに熱意をもって、この展示をしているかがよく伝わってきました。サルバトーレさん曰く、今でも水面下でマフィアの活動はあり、今は政治家と繋がっている、と言われていました。
ゴッドファーザーの家を満喫して、この日のお宿をとったカルタジローネに向かいます。カルタジローネまではかなり距離があり、3時間ちょっとの長いドライブですが、シシリーに来た一番の楽しみだったマフィアの話を堪能した主人は長旅も苦にならないようでした。
やっとカルタジローネに着いたのは午後4時ちょっと過ぎ。
「カルタジローネは、イタリア共和国シチリア州カターニア県にある、人口約3万8000人の基礎自治体。 陶器の生産地として昔から知られており、マヨリカ焼きやテラコッタ陶器が有名である。 ウィキペディア引用」
バスルームも新しくしていい感じ。
お宿の前の小道を出てものの数分でこの大聖堂のある広場に出ます。
さすが陶器の街。街の案内地図も陶器でできていた。この街にも世界遺産があるんですよね。
大聖堂の向かい側にカフェらしきものがあったので、入ると中は広いホールになっていました。しかもバルコニーも柱にも陶器の飾りが一面に!
見て、これ陶器の自転車!こんなの飾ってあった。
その後、レストランを探してぶらぶら。
カルタジローネの庁舎ですが、その建物が世界遺産になっていました。
今でも使っているみたいです。
その後、レストランを探してまたぶらぶら。
大当たり。トマトソースとナスのシンプルなフェットチーネ。
一日に5時間近くも運転していた主人はかなりお疲れで、食後はデザートもなしですぐにお宿に戻りました。
最近目につく、自販機のカフェ。
4月16日(火):楽しかったシシリー島ドライブ旅行も終了です。SATOMI号を置いているMarzamemiに帰ります。この日は小雨が降っていたので、徒歩でカフェに行かず、テイクアウトして先を急ぐことにしました。
というのは、帰り道にシラク―サによる用事があるんです。この先マルタに行きたいのですがMarzamemのシップシャンドラーにはマルタのカーティシーフラッグが売ってなかったので、シラク―サのシップシャンドラーで買う事にしました。お店が午後1時までしか営業していないので急がなきゃ。シラク―サまでは車で1時間はかかります。
途中道を迷ったので1時間半ちょっとかかってしまいました。シラク―サの街の中は駐車場を見つけるのは至難のわざ。そこで私だけがお店の前で降りて旗を買うことに。丁度いいことにお店の手間の角に一時駐車できたのと雨も小降りになっていたので、ささっと私が買いに出かけました。その間も主人は車内で待機。20㎝x15㎝程度の小さいサイズが15ユーロもしてびっくり!
その後、マックカフェを見つけたのでランチ。イタリアで初めてのマック体験です。セットはなくて、全て単品でした。普通のチーズバーガー二つにスモールのアイスティー、それにスモールのフレンチフライだけで10ユーロぐらいでした。日本円にしたら1000円を軽く超えているので、かなり高い気がする。バーガーも一回り小さい気がした。
SATOMI号に戻ったのは午後2時半ぐらい。遊び疲れてたので、それからぐったり。ディナーは外食疲れしていたんで、自分で作りたくなっていて、豚と野菜炒めにギリシャで買っていた中華ソースを混ぜてチャイニーズにしました。
4泊5日でSATOMI号を離れていたのですが、マルタに行くにはまだまだ強風が続くのでまだ数日はMarzamemiに滞在することになりそうです。でもシシリー島を思いっきり満喫した満足感があるので、思い残すことはないです。
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