古代ギリシャの神殿を見るぞ！と思ったけどPalermo観光ーシシリー島ドライブ旅行DAY3

皆さんこんにちは！Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ！

Agregentoの街を選んだのは世界遺産の古代ギリシャの神殿を見るためだったんですが・・・気が変わりPalermo観光に変わってしまいました。さらにその日予約した宿泊場所は、行きたいと思っていた街からなんと1時間も離れた別の街に予約しちゃってた！という珍道中の一日   になりました。

4月14日（日）：朝ごはんはAgregentoの街カフェで。8時半ぐらいだったので、他の店はまだ開店しておらずし～んとしていました。

なかなか充実したペーストリーが並んでいでいます。

ピザトーストみたいなのをオーダー。

さて、ゆっくり朝ごはんを食べて、世界遺産の古代ギリシャ神殿を見に行くぞ！と出かけたのは9時ちょっとすぎ。5つの神殿がばらばらっとあるんですが（ハートマークの場所）この中で「Valley Of The Temples」だけが入場料が必要なんですね。一人12ユーロぐらいするのですがそこには博物館もあるので、多分その料金だと思ってました。各神殿の距離は結構離れているので全部見ると数キロ歩く距離。ギリシャですでにパルテノン神殿、デルフィー遺跡、オリンピア遺跡、ポセイドン神殿、デロス遺跡、さらにトルコでエフェソス遺跡を見ているので、この手の神殿系は初めてではありません。だからヘラキュリースやゼウス神殿という有名どころだけみておけばいいかなっていう程度の気持ちで来てたんですよ。

で、最初にゼウスに行ったんですけどね、なんと入り口が通行止めになっていて来るまでは入れないんですよ。というか、まず駐車場がない。シャトルバスみたいなのが来て団体客をゲートの前で下ろして去ってきました。それで気が付いたんですけど、例の有料のValley

 of The Templeが入り口で敷地内に5つの神殿があって、内側からしか見れないんじゃないかってことに。徒歩だと直接入れるみたいでしたけど。それでかな・・・途中で歩ている観光客とすれ違ったんですよね。こんな所歩いてて変なのって思っていました。で、仕方なく有料になるThe Vally of the Templeの場所まで戻ろうとしたら一方通行が多くてすごい大回りになり、すでに時間が10時近くになっていました。さらにちょっと手前からいきなり交通渋滞が始まったのです。ずらりと並ぶ車の先に何台も見えた大型バス！！げ！あれみんな同じ場所に行く観光客？って思ったら、急に興味が失せてしまった。私も主人もヨット生活を初めてから、以前にもまして人込みが苦手になっていて、沢山の人に囲まれるかと思ったら「やっぱやめようか。もう神殿沢山みたしねぇ。」となってしまった！

で、半日空いたので、翌日行こうと思っていたシシリーの首都パレルモの街に行くことにしたんです。

前日教会の上から見た陸橋道路を通過することになるとはね。

途中小さな港があり、島の南西の方ということもあり、マルタの帰りに寄港するかも、と思い覗いてみました。ここにはマリーナは一つしかないのですが、マリーナというよりは漁港。しかも水電気はあるけどシャワーやトイレなどの施設はない、にもかかわらず12メートルぐらいのボートでも７０ユーロかかるらしいので、ＳＡＴＯＭＩ号だったら100ユーロ近くなるじゃない？

ここにはどうしても必要な場合以外は来ないことにしておこう。

その後、一路パレルモを目指しました。パレルモはシシリーの北西端に近い位置にあります。今ＳＡＴＯＭＩ号を係留しているMarzamemiと対角線みたいな位置。

シシリーだけじゃないと思いますが、深い谷の中を通る道路が、こんな風に陸橋になっているから急な坂道がなくてすごく走りやすいのです。谷を上下するぐらいなら、道路を高くしちゃえっていう考えですね。だから直線も多いし程よくカーブも出てきて道路もきちんと舗装されているのでスムーズなんですよね。こういう道路を若き頃から走っていたらフォーミュラ１のドライバー育成になるだろうなぁ・・・なんてことを主人と話していました。

パレルモに着いたのは12時20分ごろ。パレルモにも世界遺産になっている所があるんですよね。Agregentoで世界遺産を見逃したから帳尻はあうな。（どんな帳尻だ？！別に世界遺産の追っかけではないんですけど。）

まずは車を駐車する場所を探していたら、いい感じの隙間を発見。レンタカーがフィアットだから小回り抜群です。で、そこからちょっと歩いたらなんと、こんなすごい景色が！

ラッキー！これこそパレルモ大聖堂ではないか。早速世界遺産に遭遇。でもまずはランチ

に行くので後でじっくり見ます。直ぐこの裏に駐車しているので、帰り道にどうせ通るしね。（なんかすごい贅沢な言い回し。）

パレルモ大聖堂の前の道が目抜き通りみたいで、この端っこにもノルマン宮殿という世界遺産建造物があります。（でも知らなかったし興味がなかったので行きませんでした。）

デカすぎて全体像が一枚のフレームに入らない。

メインストリートを港の方角にあるいていくと、マフィア関連の展示に行き当たりました。

実は今回の旅のメインは世界遺産巡りではなく、シシリーにいるんだから「ゴッドファーザー」でしょってことで、マフィヤ関連の地を訪問することなんですね。なのでこの日の宿泊地にはマフィア発祥の地Corleone(コリオーネ）にしております。

この展示スペースは「アンチ・マフィア」ということで二度とあの悪夢を再現するなっていう活動。パレルモもマフィア全盛時代にはとても深くかかわっていて、マフィアと戦おうとした警察や司法の要人が何人も暗殺されていたのです。中でもこの警察署副所長のボリスさんは、ドライブ旅行第1日目に行ったPiazza Armerinaの街で生まれていて、街をぶらぶらしていたら彼の実家跡に行き当たったんですよね。だから写真を見てすぐにわかりました。何か繋がってるなぁ。知っててPiazza Armerinaに行ったわけじゃないし、パレルモがマフィア闘争の中心地になっていたなんてことも知らなかったのに。主人がすごくマフィアの事に興味をっ持っているんですが、その気持ちがマフィアのボスの霊を呼び寄せているんじゃないの？てな不思議な出来事がこの後日、起こったんですよ！！展示場は無料ですが、寄付をしたかったらお願いします、とのことで寄付の代わりに小冊子を買って「釣りはいらねぇ」としておきました。

どんどん歩いてくと、こんな豪華な建物に遭遇。

しかも、御向かいにも同じようなのがあるじゃないか！噴水も入り口にある。これ表面部分が当時のままでその後ろは近代的に改装してますという感じでした。

銅像まで建物の途中に埋め込んでるなんてよほどの財力ですよね。

もっと驚いたのが、振り返ったらさらにもう一組あった！つまり交差点の四つの角にこれがたっているんですよ。こんなの見たことない。日曜日だったからか歩行者天国になっていました。

Fontana Pretoria噴水広場でこれを囲むように歴史的建造物があります。

これも教会。隣のドアからはいったらそこは博物館でした。途中で教会とつながっていて、天井の方に上がれるのですが、それは有料で、となりの教会でチケットを買うそうです。なので行きませんでしたけどね。あまりに沢山教会を見過ぎてるので最近ちょっと「教会食あたり」的な気分なのです。

修道院も隣接で、お庭の奥にはベーカリーがあって、みなさんこのベンチでカネロニとか食べていました。ちょっと気になったけど、ディナーが食べれなくなるので止めた。

その近くにあったこの赤いドームがついているはサン・カタルド教会といって世界遺産でした！（後でわかったから当然行ってない。）

そのあと、例の大聖堂に戻りました。

入り口が開いていたので入ると、左側にチケット売り場が。これはおそらく建物の上まで登っていくのにひつようなんだとおもいます。

外がかなり豪華なのに比べてると中は意外と質素でした。質素といっても絢爛豪華にはかわりないですけどね。

その後、車にもどりマリーナを見に行きました。パレルモには５つぐらいマリーナがあるんですが、セーリングクラブに入ってないとダメな場所もあります。どれもお値段が、なるべくなら入りたくない金額。観光を済ませておけば切羽詰まっていない限り、周辺アンカレッジで済ませられます。

午後3時20分前ぐらいに、パレルモを出てお宿に向かいました。

1時間ぐらいでCorleoneの街につくはずだったのに、なんか2時間近くドライブしているんですよね。変だなぁと思ったら、ななんとCorleoneの街に予約していたと思った宿は実際はそこからさらに1時間弱先のSambucaという街だったのです。しかもパレルモからだったらCorleoneを通り過ぎている位置だった！（以下画像の真ん中の旗が行こうと思っていたCorleoneで、予約した宿は青丸の位置だったのです。）どうりでドライブ長いと思った。

なんでもないSambucaの街。宿もね35ユーロで激安だったのです。

エアB＆Bなのでドア横のキーボックスを暗証番号を入れて自分出あけます。チェックアウトも同じでここに戻すだけ。だからオーナーの人には1度も会いません。

泊まろうと思ってた街からは1時間も離れた場所で驚きましたが、この街にはこの街の良さがあるかも。お部屋は広くていい感じ。

朝食付きって書いてあったけど…と不思議だったけどコルネットとジャムがあり納得。食べませんでしたけどね。

夕方になってから街歩き。普通のシシリーの田舎街だから観光客はおらず、地元の人さえあまり見かけない、静かさ。そこが意外と渋くてまんざらでもなかった。

斜面に街があるのでメインストリートは真ん中辺りにいると見下ろしたり見上げたり、となります。

レストランは数軒しかなく、しかも営業しなさそうな店もあったのですが、幸いいい感じのが開いてました。お店の中にお肉の塊を入れた冷蔵庫があり、肉料理に期待できそう！で前菜はビーフカルパッチョ。5ミリぐらいの厚みはカルパッチョでは分厚いです。大きさも私の掌より出かくて食べ応え満点！

私は最近食べ過ぎ気味なのでメインはまぐろ。「タタキ」とメニューにありました。美味！

主人はラムチョップ。オーストラリアを出てから初めて食べたんじゃないかな。最高に美味しかったです。

デザートワインまで飲んじゃってご機嫌です。

ちゃんとデザートも食べたけどね。ティラミスみたいだけど、カネロニの解体、というものでした。つまりカネロニの中身だけだね。

レストランはメインストリートから1つ奥に入ったとこ。

こんな趣のあるゲートをくぐります。

カタツムリに由来した街なのか、歩道にカタツムリのオブジェが数個ありました。そう言えばメニューにもエスカルゴがあったし。

Googleマップに騙された感じで、アクシデント出来てしまったSambucaでしたか、そんな事がなければ絶対来ることがなかったので、それはそれで面白かったです。でもね、後日この出来事さえもマフィアつながりがあった事がわかったのです！何だか不思議な力に導かれてるような？！それはドライブ旅行4日目の15日に全てが繋がったのでした。

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