皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!
世界遺産のVilla Romana del Casalleは見ごたえ十分で1時間半もかけてじっくり見ても全然飽きない凄さでした。ドライブ旅行2日目のお宿はそこから1時間半弱の海辺に近い方にあるAgregentoの街。ここにも世界遺産の古代ギリシャの神殿があるので、行くことにしたのです。
世界遺産の看板。ちゃんと英語でも表記されていました。海外からの観光客がよく来るってことですね。
4月13日(土):朝食は8時から。朝はB&Bの中のダイニングルームでの食事でした。生ハム2種にサラミ3種、チーズが3種とイタリアらしいメニュー。全部私好みなので大満足。
チェックアウトしてすぐにVilla Romana del Casalleに向かいました。車で10分ぐらいの場所で、着いた時はやっと開園になった時間で、駐車場はガラあき。入場料は一人12ユーロっちょっとお高めですが、十分その価値はありました。受付で音声ガイドを借りました。一人7ユーロ。でも個別ガイドを雇うより安いと思います。
Villa Romana del Casalleというのはローマ帝国時代のこの地域にいた貴族の別荘なのです。
まず最初に出てくるのは、サウナとお風呂。
これだけ全部見ることができます。
廊下部分にもこんな素晴らしいモザイク画。
ここはお風呂やサウナに繋がる小部屋で、モザイク画が示すように館の奥方様が利用していたそうです。床に描かれた絵はその部屋の用途を示す模様になっているようです。
館には主人の家族の部屋以外にも、お客さんが来た時の部屋もあります。沢山の部屋があるんですが、一番すごいなと思ったのは、この館の幅いっぱいの長さの細長い部屋。
異国から珍しい動物を捕獲してきたの図。
奥の方の部屋にはこんなビキニガールの絵が描かれた部屋が!ビキニってこんな時代からあったのね?!ではなくて、当時はこれがスポーツウェアだったそうです。この女性たちはアスリートで、ここで何かのスポーツをしたそうで、優勝者が冠をもらっている様子も見えます。
その奥も宴会場だったよう。結構広いのでかなり豪華な宴だったことでしょう。
すごく状態のいいモザイク画。
その後、建物の南側の住居に向かいます。北の住居と南の住居があるので、季節ごとに移動していたんでしょうね。南側は主人の家族の部屋が噴水のある中庭を囲んでいました。
中庭に面した部屋の一番大きいのが館の主人の部屋。
これは別の部屋の床のモザイクがです。
子供部屋だったそうです。
このモザイクはユリシーズのオデッセイの物語を描いています。
この部屋のモザイクは多分一番有名かな。真中のカップルがハチミチの入れ物をもっているのですが、それは当時の風習で、結婚してから最初の満月の頃にハチミツを食べると子宝に恵まれるという言い伝えたがあったからだそうです。現在のハネムーン(英語だとハニームーン)はそこから来ているそうな。
バシリカという部屋は一番大きい部屋。
9時半にスタートして、見終わった時はすでに11時ちょっと前。でもあっという間な気がしました。とにかく「ほ~」「へ~」と感心することばかりで、退屈することなく鑑賞できましたよ。音声ガイドの口調も物語風で、音楽もあったりしてすごく楽しめました。見終わった後トイレに行こうと思ったら、トイレ使用は有料でした。こんな風に改札口があって、50セントをいれないと開かないシステム。で売店でお金を崩してもらおうとしたら、先にガイドブックを12ユーロで買ったからなのか、売店のお姉さんがレジから50セントをくれたのです。多分何も買わないで、トイレだけ利用する人を防ぐためなんでしょうね。
Agregentoの街には古代ギリシャのテンプル、アテネのパルテノン神殿みたいなのが残っていてそれも世界遺産なのです。見に行くのは翌日に回し、まずはお宿に向かいました。
お宿があるAgregentoの街に着いたのは午後2時半過ぎ。まだ時間があったのですが、主人が取っても疲れていたんで神殿の観光は翌日に回し、夕食時間までお昼寝して休むことにしました。
すごく趣のあるエアB&Bです。壁が土壁むき出し。
ミニキッチンやリビングもあるアパート一軒貸し切りタイプ。エアB&Bはこのタイプが多いのです。それでいてお値段は一泊55ユーロ(これは二人分の料金)なのでとてもお値打ち。ドアに暗証番号をいれると開く小さなロッカーがあって、そこから鍵を自分で取り出して入るシステムです。帰りもそこに鍵を返しておしまい。支払いは予めブッキングサイトを通してクレジットカードで支払い済みです。
バスルームも洞穴みたいな気分。
ベッドルームはロフトになっています。
お昼寝して気分がすっきりした主人をさそって、お散歩に出かけました。翌日行くことにしている神殿以外には特に見る場所がない街なのかな?と思っていたら大間違い。一番近くにあったのは修道院で、ちょっとわかりにくいい位置にあったので、30分ぐらい迷ってしまいましたが、最終的に見つけて本当に良かった。
地味目な作りですけどね。
庭部分はきれいだった。
博物館になっている部分があるので、入場料一人4ユーロかかりました。
丘の上に立っているので、さらに上の階からの眺めがすごくよくて、海の方まで見えました。翌日あの、カーブした陸橋道路を走ることになるとはこの時は気づいてなかった。
博物館になっている部分があるので、入場料一人4ユーロかかりました。
展示物もありましたが、奥の方にはイスが並べれられていて、今でも普通に会議室みたいにして使われているようでした。
でもこの修道院で一番よかったのは、音楽室があったんですよ。楽器も置いてあったけど、ステージみたいなものもあって、コンサートホールとして使われているみたいでした。底の音響がすばらしくて、合唱団にいた頃に歌ったメサイヤの一部をハミングしてみたんですが、自分の声とは思えないぐらい美しい響きになったんです。すごい!だからコンサートホールにしているんですね。素晴らしいエコーでした。それだけでもここに来た甲斐があった、ぐらい特別だったんですよ。
その後、レストラン街を目指してふらふらしていたら、壁に顔が徐々に飛び出してくる感じになっているオブジェ発見。
で、最終的にこの教会の通りにたどり着きました。
この通りが目抜き通りだったみたいで、結構人が歩いていて賑やかでした。この時気が付いたのが、この日は土曜日だったということ。観光客だけじゃなく地元の人も繰り出しているですね。
途中、路上ライブで迫力のある歌声がきこえてきました。ここでもちょっと一杯やって音楽を楽しみました。
ドライブ旅行DAY2も大満足の一日。翌日もまた世界遺産を求めて観光を続けます。
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