2024年4月10日水曜日

Siracusaシラク―サに着きました!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





4月9日シチリア島で最も美しい街と言われている(らしい)シラク―サに着きました。古代科学者のアルキメデスが生まれ育った街でもあるので、そういうのが大好物の主人はとっても楽しみにていました。


4月8日、カターニア最後の日は夕食におでかけしました。カターニア名物が赤い海老っていうことで、夕食はシーフードレストランに行くことに。

マリーナからエトナ山が拝めるなんて、なんて素敵なポジション。

港からちょっと街の方に入ったところに、フィッシュマーケットがあるんですよね。その近くはシーフードレストラン街。その中でも一番グーグル評価が高かったお店に行きました。


まずは前菜としてシーフード・クルード。クルードっていうのは「生」っていうことらしく、要は新鮮魚介盛りって感じかな。これで25ユーロなんですが、二人分で十分な前菜です。前菜にしてはお値段がちょっとしますが、その価値は十分でした。小ぶりでも味が濃いクリーミーなオイスターは、主人いわく「こんなに美味しいオイスターは初めてかも。」。シドニーのロックオイスターもすごく美味しいのですが、それに比べてもかなり高品質でした。マグロや白身魚のカルパッチョも美味しかったけど、一番は、やはり海老だった!茹でてないのに真っ赤な海老はすごく甘かったし、後の二つはそれぞれ違うタイプ。どちらかというとロブスター系のものもあり、それぞれ味が違うんですが、ミニロブスターみたいなのは、もう、まさしくロブスターの刺身の味!要は伊勢海老のお刺身の味でした。
最初主人は「今日はお肉が食べたい気分」と言っていたのですが、選んだお店はシーフードだけではなく美味しいステーキ肉もある場所だったので選んだんですよね。で、私がシーフードの前菜をオーダーしたいといったらお値段的にもちょっと難色を示していたのですが、食べてみて「大正解だった!」と喜んでいました。

メインは主人が食べたいといっていたアンガスビーフのステーキ。ビーフタリアータです。タリアータってカットという意味だそうで、つまりなんでもカットされた料理はタリアータ。

このお肉も美味しかったけど、ソースがまた格別で・・・ソースまでパンですくって全部完食でした。

大満足の笑み。ちなみに手に持っているのはデザートリカーです。このお店、お食事とワインのお店っていうだけあって、ワインが豊富で、グラスワインでさえも予め味見をさせてくれるんですよね。

食事中は主人が赤で、私がスプマンテを飲みました。ここで一つ学んだのは、今までイタリアで飲むスパークリングワインってみんなプロセッコっていうんだと思っていたんですが、それは大間違い。プロセッコっていう地方で作られたものだけがプロセッコだったんですよ。つまりフランスのシャンパンみたいな感じ。でそれ以外の地域で作られたものは葡萄の種類も関係なくみんなスプマンテと呼ばれていたんです!英語的にいうスパークリングのイタリア語ってことだね。
デザートのアーモンドアイスクリーム。

大満足の食事ですごくいい気分で家路につきました。行にも通過したこのアンブレラの通り、帰る頃にはライトアップされていてすごくきれいになっていました。


そこからぶらぶらしていたら、こんな噴水のある小さな水路に出会い、その隣がなんと・・・

聖アガタの大聖堂の広場だった!こいう位置関係だったんだね。まだまだ奥が深いカターニアの街でしたが、二日間(正味一日半弱)でしたが、満喫した満足感一杯でした。



4月9日(火):朝はいつもよりゆっくり目で、8時ちょっと過ぎにマリーナを出発しました。街にいるとエトナの巨大さが感じられないので海上から見るのがやっぱ一番いい。
バースを出る時、プランク代わりにしているバージボードをポンツーンに忘れてきたのに気が付き、大慌てで戻りました。バウモーリンも外して出たとこだったのですが風もなかったのですぐにバックしてポンツーンに近づき主人が浮いていたボードを無事回収。気が付いて良かった!

ブレークウォーターを出る前にフェンダーを全部収納しておきました。

さよ~なら~カターニア。楽しい思い出を沢山ありがとう!

目的地のシラク―サまでは30マイル程度と、これまでの航海と比べてとっても短いもの。しかもこの日も風が弱いだけではなく向き的にセール走行するなら大きくタックしないとだめな方角だったので、ある程度風が強くなるまでは最短距離でエンジン走行することにしました。

スピードが7.3ノットで風のスピードが8ノット。つまり全然風なし。

8時46分、朝ごはん。ギリシャで買っていて冷凍しておいたスモークサーモンを前日に解凍しておきました。クリームチーズ、オニオン、ケーパをのっけて。

そして新しく買った真っ赤な持ち手のカトラリ―も早速使ってみました。

まだエトナ山見えますね。

その後も全く風は強くならずで、ずっとエンジン走行のまま。つまらなくなって私はしばらく船内に入って朝寝?お昼寝?10時ちょっと前に外に出てきてみると、まっ平な海でした。

10時17分、カターニアとシラク―サの間にある町Augusta沖に差し掛かりました。シラク―サはもうすぐそこ。

なにこれ?いまだ風速は3ノット以下。こりゃだめだね。今日もまたエンジン走行だ。

11時40分過ぎ、シラク―サの街が見えてきました。

チャート上ではこの位置です。あと1マイルちょっとの場所に着いたら、ハーバーマスターに入港許可をVHFで要請します。

ここはシシリー島とは短い橋でつながっているだけの、一応別の島なのです。オルテジア島といって、島全体が城塞だったんでしょうね。でもすごく短い橋でつながっているだけなので、ほぼ繋がっているも同じ。


あの変な形のタワーはなんだろう?

あの内側が大きな港になっていて、そこにアンカリングします。

12時ちょっと前、VHFでシラク―サのハーバーマスターを呼び出し。入港許可をいただきました。もしパブリックバースにつなげたい場合はこの時連絡するとつなげる場所を教えてくれます。パブリックバースは5日間まで無料なんですが、ちょっと風があるとすぐに海面があらくなって岸に打ち付けられたり、往来する船からのウオッシュの影響を結構受けてあまり居心地がよくないそう。水も電気もないし(あるけど使うとなるといきなり物凄い高い料金になります。)自分のアンカーを使ってスターン・トゥーするギリシャのタウンハーバー様式なんですが、20メートルを超える大型船用のバウモーリンがあって、そのチェーンに自分のアンカーがひっかかる確率も高く、そうなったらダイバーを雇わないと外せないんですよね。泊地アプリでも何人かそうなった人のコメントが載っていました。だからパブリックバースに泊める唯一の利点は上陸が簡単っていう理由だけ。なんで、私たちは最初からそこに行く予定はなく、アンカリングして過ごすことにしていました。この日午後に予想外に強い南風があり湾内は小さいとがった波で一杯になったのですが、アンカリングしているとその影響は全くと言っていいほどなく、でももし今頃タウンバースにいたらかなり不快だったろうなって思いました。

入港許可をいただき、さらにアンカリングのポジションの位置も教えてもらいました。同じ場所に行こうと思っていたので丁度良かった。

内側にはいってきました。

とっても広い湾で、しかもアンカリングしていたのは他にはたった3隻。しかも水深は8メートルぐらいの場所だったのでぐるりと円を描く必要もなく、すぐにアンカーを落としました。海底が泥らしくアンカーがすぐ効き始めたのもわかりました。12時16分本日の航海終了。

キール下5.4メートル。

休憩する間もなくすぐにテンダーを下ろして上陸しました。ワーフの奥にはオルテジ島に行く橋が何個かかかっていて、その反対側にマリーナがあるんですよね。橋をくぐったところに観光船の発着ワーフみたいな場所があり、階段もあるので安全に上陸する場所は沢山あるようです。

ついたらすぐ目の前の広場にアルキメデスの像がありました!

橋は何個かあるみたい。

あっちがお高いマリーナ。


まずはランチっていうことで、大きな広場に近いレストランに行きました。ポルチーニとひき肉のパスタ。う~美味。食べ切れなかったので持ち帰りましたけど。

主人は魚のすり身が入ったラビオリ。カツオみたいな魚の塊が入ったソースがかかっていて、こちらも美味でした。

デザートも欠かしませんよ。これはムースみたいなケーキでした。

広場にはマーケットがあって、ざっと見ましたが結構大きい。毎日やっていて午後2時には閉店するらしいので、明日ゆっくり見ることに。

食後に、コインランドリーの位置を確認しに行きました。

その近くにアルキメデス&ダ・ビンチ博物館があったので、行ってみました。中は撮影禁止なんですが、アルキメデスが発案して、ダ・ヴィンチが作ったウィンチやテコの原理を利用した機械のモデルが展示されていて、中には実際に触って動かしてもいいものもありました。子供が楽しめるようにっていうことですが、大人でも十分夢中になった!

その後、また元の広場に戻りました。アポロ神殿の遺跡です。


船に戻ろうとした時は午後3時ちょっとすぎ。風が南に変わっていてちょっと強めになっていて湾内は細かい波が沢山たっていました。それに逆らう方角でSATOMI号に戻らないと行けなかったので、なんと頭からザブンと波しぶきを被ってしまい、前進ずぶ濡れ!幸い私は風よけに防水ジャケットとフードを被っていたので上半身は大丈夫だったのですが、短パンはびしょ濡れ。主人は左半身ずぶ濡れになりました。船に戻ってから来ていたものを外に出して、すぐに暖かいシャワーを浴びました。エンジン走行してきたからお湯がしっかり沸いているのがよかった。その後夜7時ぐらいまで風が強くて、波がバシャバシャ船体にあたる音がしていましたが、揺れるということはあまりなく快適でした。パブリックバースに居たら今頃嫌だっただろうなぁ。泊地アプリのコメントに南からの波の時は最悪、アンカリングの方が絶対ましって何人かコメントしていました。

ランチに結構ガッツリ食べていたので、夜はスナック程度ですませ、寝る頃には風も収まっておりとっても平和な一晩でした。

4月10日(水):朝起きたら、なんと周りにこんなに沢山ヨットが増えていました。

昨日の午後5時ぐらいまではSATOMI号を入れてたったの3隻だったのに、ざっと数えても12隻はいた。昨晩到着したのかな?南風に乗ってきたとしたらマルタの方からやってきたのだろうか。

とうことで、これからまた街に上陸して観光開始です!


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