2024年5月27日月曜日

ナポリまで2泊三日のドライブ旅行!DAY1は地下墓地カタコンベ

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!




24日金曜日から26日日曜日までナポリ観光に行ってきました。2泊3日でしたが丸一日過ごしたのは正味1日だけ。でもなかなか充実した週末旅行でしたよ。宿泊先が下町情緒たっぷりの場所で、ナポリで一般公開されている2つのカタコンベのうちの1つ徒歩で行ける場所にありました。

5月24日(金):朝9時半にオスティアのドルフィンマリーナを出発!朝ご飯は途中で食べます。前日に急遽決めたドライブ旅行。宿泊先も出発当日の朝予約しました。

先週末は雨が続いた中のセーリングでしたが、オスティアに着いてから日に日にお天気が回復していき半袖で全くOKの初夏の雰囲気となっています。

それにしてもローマ付近の道路、不思議なんですけどね、私たちが走っている道路の両側に平行してもう2本道路が走っているんですよ。つまり全部で6車線みたいなんですが、それぞれ独立した片側一車線の道路が3つ平行して走っているのです。で、その間は行き来できません。つまり真ん中はローマ付近までいっきに行きたい人用、両側はそれぞれ途中の場所に枝分かれてしたい人用。つまり電車で言うところの特急路線の両端に、各駅停車の線路があるっていう感じです。だから行先がよくわかっていないと、途中で右折とか左折できないから間違ったらかなり進んでから戻ってくるはめになります。(すでに経験済み)

あっちにも片側一車線の普通の道路があります。

反対側にもある。つまり3つの独立した道路が平行に通っているのです。

高速に入って最初に見たサービスエリアで朝食ストップとなりました。まだ10時ちょっと前だった。

今開店したばかりみたいで、隣接のマクドナルドはまだ開店していませんでした。でも出来立てみたいな美味しそうな生ハムのバゲットがあったので、主人とはんぶっこして朝食がわり。


ナポリまでは高速を使って2時間半ぐらいです。一般道は海沿いを走るので風光明媚だと思いますが、なんと倍の4時間半ぐらいかかるので、高速で行くことにしました。

12時14分、高速を出てナポリ市街へと向かいます。

路面電車の始発駅みたい


12時半、とりあえずナポリ市内をドライブしてみようとグーグルマップを市内中心部に合わせていたので、電車の中央駅付近に出ました。


が、すぐにそれが大間違いだということがわかりました。ナポリ市内は車で移動は悪夢そのもの。渋滞がすごいのに加えて、中央駅付近のお踊りなのに信号がなくラウンドアバウトもまるでルールがないかのように、あっちからもこっちからも車が飛び出てきて、左側通行とか右側通行とかも無視状態!ひえぇ~!!!!

行く手をふさがれてしまった!あっちからもこっちからも正面からも向かってくる車を塗ってなんとか脱出しました。レンタカーは格安価格にするため保険をかけていないんですよぇね。(保険の方がレンタル料金の倍以上高いのだ!)だからハラハラドキドキ。一刻も早くここを抜け出そうということで、まずは宿泊先が手配してくれている有料パーキングに向かう事にしました。とにかく車を捨てなければ街に来れない!


駐車場にたどり着くまでも、小さい道をくねくね通過して緊張ものでした。一方通行が多いので、曲がり角を間違えると元の場所に戻るのに10分以上もぐるっと回り道してこないといけないんですよぉ~(泣き)。

ナポリに着いてから1時間ぐらいぐるぐるさまよい、やっと駐車場にたどり着き、そこから徒歩でお宿に着いたのは午後1時半ぐらい。駐車場は一日25ユーロかかるんですが、路駐の車がほぼすべて凹んでたり傷がついてる事を考えると、安いもんだ!しかもお宿の方が車ナンバーを伝えて予約しておいてくれたので(でないと空きがなくなる!)駐車場のおっさんが英語がわからなくても便利でした。

お宿は観光ポイントが固まっているエリアまで地下鉄で一本の路線上にあります。最寄り地下鉄駅まで徒歩5分ぐらい。市内中心地まで4~5駅で本数も沢山ある路線。15分ぐらいで中心地の駅に着きます。1日70ユーロです。駐車場だい1日25ユーロを足しても、ナポリ中心街のホテルに泊まるより半額ぐらい。

普通の住宅街のアパートの一室にあるエアB&B。

ランチがまだなのですぐにでかけてみることに。2時間半もドライブした主人ですが、案外元気が残ってるようです。階段を何段もおりて裏道を通ります。

行った先は地元の人しか来ないよねっていう感じの家庭料理風カフェテリア。予め調理された料理から選びます。この方法は言葉がわからない観光客にとってはかえって便利。実際に見ることができるし、指させばいいだけだからね。


デコレーションなのかこれが普通なの天井に下着が干してあった!洗濯物だとしても、なんで下着だけなのでしょう!この下で食事をするんですよ。


濃いめのトマトソースが主人の好みドンピシャ。奥がチキンのトマト煮で手前がトマトソースのパスタ。

写真を撮る前に食べちゃったポークにチーズがかかったもの。すっごく美味しかった!飲物は水とコーラで合計なんとたったの20ユーロだった!パンも付いててソースに付けてペロリと完食しました。

Materdeiという地下鉄の駅があるSanitaエリアなんですが、グランジ―ですがミュールがあちこちあって面白い場所です。

プロジェクションマッピングみたいに見えるけど建物の壁に描かれた絵です。


サッカー路地と私たちが勝手になずけた小道。他の地域にもこういうサッカーファンの人がデコレーションしたと思われる路地がありました。



あの立派なドームの教会の下にカタコンベがあったのですが、この時はまだ気づいていませんでした。Basilica Santa Maria Della Sanitaです。

お腹が一杯になったのでこのままお宿に帰ってお昼寝でもするか、と思ったのですが近くにカタコンベがあるはずなので行ってみることに。うろうろしていたら、行こうと思っていたカタコンベの途中に別のカタコンベがありました。San Gaudiosoのカタコンべでした。この先にもっと有名なSan Gennaroのカタコンベがあるので、ここはあまり知られていないようでした。でも一般公開されているカタコンベはナポリでは2つしかなく、そのうちの1つだし、お宿に近い方だったので、ここだけにしておきました。

チケットを買う場所の天井には美しいフレスコ画が。
奥は教会の中庭に繋がっていました。

天井の模様がなんとも言えないエレガントでクラッシー!落ち着いたグレー貴重の色彩が素晴らしい。


カタコンベとしてはここはNo2のようですが、その上に立つ教会はこちらの方が素晴らしいようです。ナポリタン・バロック様式の特徴的な作りだそうです。本当に見事。祭壇へ続く階段が色の違う大理石を組み合わせて模様になっています。

その下には、カタコンベの真上にあたる部屋でここでお葬式をあげてその下にあるカタコンベに遺体を下ろしていたわけです。ちなみにこんなコージャスな部屋ですから貴族とか裁判官などの要職にあったハイクラスな人たちしか利用できませんでした。



そのすぐ近くにある階段から地下に下りていきます。見学はグループでガイドさんと一緒に行います。英語ガイドさんとイタリア語ガイドさんがいます。

いきなり、こんなのが入り口から出現!


両側の棚は勿論ご遺体置き場です。壁にかかれば文字は当時のもの。上の教会はカタコンベの後に建設されたものです。カタコンベ自体は4~5世紀からあったそうで、一旦廃棄されたのち再開しました。教会は1602年~1610年に建設されたそうで、その間貴族から徴収した埋葬代が教会建設の費用となったそうです。

もう一個のメジャーなカタコンベと比べると規模はこじんまりとしていますが、その分薄暗さや閉鎖感がすごくて、スプーキーな雰囲気が満載。

ここから上のお葬式を行っていたエリアと繋がっています。

遺体を乾かすための穴だそうです。

これは数体の遺体を組み合わせてあり、全体を埋葬することができない人たちはこんな風に他の人たちと共同で埋められていたそうです。本来頭蓋骨があった部分には穴があいています。


描かれ入る絵はご遺体の生前の地位や職業を表していたとか。これは貴族の女性のもの。

これは裁判官だった方。



とにかく不気味なムードが漂っていました。


そして地上に戻ってきたら、そこには大きなショーケースに入った人形の置物が。ナポリはクリスマス飾りの人形が伝統工芸の一つだそうです。これは360度全が作られた童話の世界のようでした。

物凄く精巧な作りで、これはマリア様とベイビージーザス。

そしてこの少年はなんと幼少期のマラドーナだそうです。マラドーナって南米の人だけどねぇと思ったら、ナポリのチームで7年ぐらいプレーしていたそうで、当時どんぞこだったナポリのチームを優勝に導いたそうで今でもナポリに人たちの間では英雄とたたえられているらしい。オレンジをボールにしてる図。

あんな奥の方までしっかり手を抜かず作られています。


どの角度から見ても全ての精巧度がすごくて、見飽きません。

飾ってあったのは部屋は司祭さんが着替える部屋でした。

見学を終えた時は午後4時ちょっと前でした。これまで教会とか遺跡とかは沢山見てきましたが、カタコンベはこれが初めて。想像以上に興味深く、楽しめました。死んでからも遺体を飾っておくために多額のお金を費やした当時の貴族の人たちの考えはちょっと不思議でしたが、そのお金が教会建設や教会の装飾のために役立ったわけで、当時の教会は「葬儀屋」としてのビジネスで成り立っていたようです。その辺りも面白い!

この後お宿に戻りがてらミニマーケットでフルーツを買いました。疲れていたのと遅いランチでお腹が空いていなかったので夜はフルーツでおしまい。主人はドライブ疲れもあったので早寝でした。翌日(26日)は朝から目一杯ナポリ観光に出かけます!


本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿