皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!
月曜日からすでに計画していたアップグレード作戦を開始しております。まず一番の気がかりだったウィンチモーターの整備をしてくれる場所を探さねば。さすがオスティア(正確にはフミチーノエリアも含みますが)、いろんな専門家がすぐ近くに固まっているのです。
ウィンチモーターを外すためにアンカーチェーンを引っ張り出します。
5月20日(月):朝ご飯の後、主人は、レンタカーをピックアップにオスティアの空港近くまで行きました。川向こうに渡るためにマリーナに電話をして、タクシー予約をお願いしました。ブルー・ドルフィンマリーナのサービスとしてやってくれるとのことなので、気兼ねなくお願い。タクシーの時間に合わせて川向うへの「渡り船」」もやってきました。
今回のアップグレードのため最短でも1週間は滞在となるので、レンタカーも1週間予約しておきました。空港が近くあるからなのか、レンタカーがすっごく安いんです。2020年にSATOMI号の所にやってきた時と同じレンタカー屋さんでした。なんと1週間でたったの50ユーロなのです!これまで一日でそれぐらいの値段を払っていたのに。4年前もオスティアには結局2ヶ月ぐらい滞在していたのですが、その間ずっとレンタカーを借りていました。
チェーンをこんな風にデッキ上に並べておきます。全部出し終わってからモーターを外す作業開始です。
なんとなく予感はありましたけどね。ボートの運転手さん、それが専門の仕事じゃないんだからいつでも私たちが利用したいタイミングにすっと来るわけはありません。待つ時間がロスタイムなので、これからはテンダーで移動することにしました。
で、それからグーグルマップで調べた車屋さんに行ったら、メカニックの人が「うちではできないけど、ここなら大丈夫だと思う。」別の場所と人を紹介してくれたのです。「ダイヤモンドマリン」という名前からしてシップヤードみたいでした。時間がすでに夕方5時半を過ぎていたので期待はしていなかったのですが(イタリアでもギリシャ同様お昼休みが長くて、曜日によっては午後は営業してない場所も多し。)一応現地に行ってみることに。すると紹介された職人さんは翌日の9時以降に来る、という話でした。取り合えず場所が分かったのでこの日の収穫はOK。その後オスティアのスーパーに行って夕食の材料を買い込みました。オスティアの街は2ヶ月もいたので、どこに何があるかわかってるので、行動するのがとっても簡単なのです。スーパーも、ギリシャだったら大都会アテネじゃないとこのサイズのスーパーはないよねっていうのが、数軒あるんですよねぇ。ま、イタリアではそれが普通なのでしょうが、ギリシャのスタンダードに慣れた身としては、品ぞろえの豊富さに大感激です。
主人はローストチキンを買ってきた。まだ熱々です。私のお魚は3ユーロで、チキンは小ぶりなのもありますが5ユーロちょっと。それにオリーブ漬けのタコのサイドディッシュ5ユーロでなんと今夜のディナーは合計20ユーロ以下でした。サラダとかは前に買ったものがまだ残っていたので、本当にお手頃にレストランで食べたみたいなディナーとなりました。こういう半できあい製品が豊富にあるのも魅力なのだ。
どうも川底の泥を掘り出すドレッジ船のよう。川の入り口辺りはすぐに砂が溜まってしまい、サンドバーができちゃって浅くなっちゃいますからね。ちなみに、後でわかったのですが私たちが入って来た時は、引き潮時だったようでした。どうりで水深2メートルギリギリだったなぁ。一か所ゼロメートルになったので、キール底をこすったと思いますが泥地なので影響はなし。フィンキールじゃないのは、こういう時便利です。
5月21日(火):朝ご飯も食べずに、朝8時頃から行動開始!テンダーを下ろしたので「自家用渡り船」なので、好きな時間に岸にアクセスできます。まずはマリーナオフィスのトイレとシャワー室をチェック。そこは教室みたいな作りになっていました。入口には見慣れたマークが!RYAのトレーニングセンターって書いてあるではないですか!ここセーリングスクールをやっているですね。RYAはイギリスの組織で船舶免許のコースを沢山やっていて世界中でその資格が認識されています。主人も実はシドニーでRYAのオーシャンヨットマスターの資格を取っているんですよね。
まだ時間が早かったので、主人が朝ご飯はマクドナルドに行く!と聞かなかったので仕方なく妥協。このマクドナルドもお馴染みの場所なのです。
その後、前日場所確認でやってきた「ダイヤモンドマリン」に行きました。
まだこれでこの日のミッションは終わりではありません。次にSATOMI号を買った時のヨットブローカーのオフィスがあるフミチーノのマリーナに向かいます。
担当のファブリチオさんは木曜日までホリデーみたいでいませんでしたが、オフィスのマネージャーや受付のラモーナさん、みんな私たちの事を覚えていてくれてすごく歓迎してくれました。SATOMI号の事もしっかり覚えていて「TAYANAでしたよね。本当にエレガントな船。と言っていました。売買時だけじゃなく、こうして何年たった後でもいろいろ助けてくれるのは本当にありがたいです。それにブローカーだから業者さんとのつながりもあるから、ソーラーパネルを追加するにあたり、既存のキャノピーを改造しないといけないのですが、それができる職人さんもすでに紹介してくれていて、ファブリチオさんが間に入って寸法とかやり方を伝えてくれたりしていました。ソーラーパネル3枚追加します。
実はバウバース(メインベッドルーム)のマットレスが古くなってきて、スポンジ状のものなんですが、クッション性が弱くなっているんですよね。でメモリーフォームのパッドを買おうかと思っていたんですが、なんとお店の中にメモリーフォームでできたマットレスがありました!だいたいのお値段を聞いたら思ったよりも安かったので、ここで手配することに。翌日古いマットレスを持ち込んで採寸してもらい、最終お値段を出してもらうことにしました。
ソーラーパネルを追加しようと思ったのは、この後はウォーターメーカーを常時作動させるつもりだからです。電力供給量が増えるのでウォーターメーカーを毎日作動させてもバッテリーはチャージし続けることができるので、一晩中オートパイロットを作動させても電力の不安がなくなります。当初はそれだけの設備投資だったのですが、3月にギリシャを離れてから、ウィンチモーターの整備、ベッドマットレスの交換、ドッジャーのウィンドー部分の劣化、ウォーターポンプ交換などいろいろ対処したいことが増えてきました。ソーラーパネルに関しては単に追加するだけではなく、そのために現行のキャノピーを改造する必要があります。
では、なぜそれをギリシャでハードスタンド上にいる間にやらなかったのか。一番の理由は、一刻も早くギリシャを離れイタリヤ入りしたかったから。
ギリシャだと昨年末に仕事を依頼しても、実際に取り掛かるのが年明けでしかも暖かくなってから、という業者さんがほとんどなのです。だから仕事の完成をまって出発が延び延びになるのが過去の経験から目に見えていました。それとSATOMI号の故郷であるオスティアには必ず立ち寄りたいと思ってたのも理由です。オスティアには土地勘もあり、しかもマリン関係の業者がマリーナ付近に集まっていてるし、購入時のブローカーという力強いサポートもあります。またローマまで車で1時間もかからない距離だというのに、係留代がお値打ちなマリーナがあります。税電気水道全部込で一日55ユーロというのは52フィートのSATOMI号にとってはかなり魅力的なのです。他にもレンタカー代が格安だったり、買い替えが必要な部品なども値段比較ができるのでギリシャよりもお値打ちに、しかも配達日数が短く入手できます。それらを考えると、オスティアにしばらく滞在したとしても、ギリシャでやらない方が私たちにとって得策という結論に達したんですよね。
当初は1週間の滞在予定でしたが、各修理の進み具合から察するに多分2週間の滞在になると思われます。
本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
0 件のコメント:
コメントを投稿