2024年5月11日土曜日

世界遺産(自然遺産)のエオリア諸島巡りーLipari島

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





今いるのはシシリー沖にある火山性の島々エオリア諸島です。リパリ島を中心とした7つの主要島々で構成されているそうです。今なお活発に噴火している島もあり、火山学にとても大きな貢献をしているそうで、2000年に世界遺産の自然遺産に指定されたそうです。10日はその中で一番大きいリパリ島に移動しました。ほんの5マイル弱の場所ですけどね。

5月10日(金):朝9時半、ゆっくりとブルカノ島の港のアンカレッジを出発。昨夜見た時もよりもさらに船の数が増えている気がする。週末だからなのか、チャーターシーズンが始まるつつあるからなのかな。

あれは火山のもくもくなのか、雲の発生地点なのか微妙なところ。

いきなり突き出ている岩。

9時55分、リパリ島のメインの港に向かいます。まずは給油をする予定。燃料的にはまだ余裕がありますが、今後万が一ローマまで一気にエンジン走行しなければいけない事情が発生した場合でも問題なくできるように、今のうちにトップアップしておきます。このシーズンのクルージングをスタートさせて初めの給油。フロントタンクはまだ満タンなのでバックタンクだけトップアップします。ついでに水も補給できればやっておくつもり。水タンクの方は、節約しないでもあと5日は持つ予定ですが、最近自炊が多いのとシャワーの時にお湯になるまでちょっとだけ流しっぱなしにないといけないので、夏場よりも水消費スピードが速いのです。それとこの辺りマリーナに入ると一泊100ユーロ以下の場所はなく、しかも水電気が別料金っていう場所も多いので、水補給だけのためにマリーナに入る羽目になりたくない!ウォーターメーカーも付いてるんですが、まだ作動させたことがないんですよね。というのはウォーターメーカーっていたん作動させたらコンスタントに使い続ける必要があるんです。でないと保存処理が面倒なのだ。さらにウォーターメーカーを作動させるためには電力も必要で、今のままだとちょっと発電力が足りないのです。ですが、今年はテストも兼ねて夏あたりからウォーターメーカーを作動させる予定で、そのためにソーラーパネルを追加する予定です。それらをローマに着いてから行う計画。なんといってもローマはSATOMI号の故郷。購入した時、とってもいいブローカーに巡り合い、今も交流が続ているんですが、その方が今回も格安で滞在できるローマ郊外のマリーナを手配してくれているんですよね。だから、なるべくならそこに着くまでは普通のマリーナに寄りたくないのです。

左に見えるのが、古い街並みですね。その向こうに大きい港があり、そこに給油スタンドポンツーンがあるはず。泊地アプリにはこの情報は掲載されていないのですが、グーグルマップを見ていて発見して、昨日電話で確認しておいたのです。

中世の名残の街は、どこも城塞の街。

10時ちょっと過ぎに給油スタンドに接岸。水も無料でトップアップできました。水圧がすごく良かったので、あっという間に満タンになりました。SATOMI号の水バックタンクはでかいので、水圧が弱い場所だと満タンにするのに1時間ぐらいかかったりしるんですよ。この給油スタンドには島々を結ぶフェリーも給油にくるので、とっても忙しいようです。私たちが、接岸する直前にも1隻入ってきました。担当の方はとても手際がよくて一人でささっと係留を手伝ってくれました。次の船が待っていたので、給油が終了次第、すぐに離岸。滞在は30分ぐらいでした。エオリア諸島の中でこのリパリ島が一番大きい島だから、多分ここにしか給油ポンツーンがないんじゃないかな。

街の付近には数か所アンカレッジがあるんですが、どれも火山の島特有で、水深が深いのでアンカーを落とせる範囲が狭いのです。それと頻繁に行き来するフェリーからの波の影響もガンガン受けます。下の画像真ん中あたりの白マークが旧市街の小さな港。そこからさらに1個したの黄色アンカーマークの場所を選びました。青丸の場所におります。

アンカーを下ろした場所は6~8メートルでしたが、浮いてる場所はキール下17メートル。つまり水深20メートルぐらいの場所です。40メートルのチェーンを出しています。

湾のほぼ真ん中なので、逆にフリップしても深さはまだ十分ある場所です。

右に見えるのが旧市街。きれい!

正面はこんな景色。風向きはコンスタントに岸側から吹いてくるので波の影響は全く心配なしです。

左側の景色はこんな感じ。

が真後ろにパワーボートがアンカリングしていたんですよね。彼らの方が先にいたんですけど、彼らよりも前方に私たちはアンカーを下ろしていますが、落ち着いたら彼らのすぐ前に並んでしまいました。チャーターボートらしく、お客さんを陸に送って行ったあと、スキッパーの方が近づいてきて「一晩中いますか?」と聞いてきました。彼らは午後に出発するそうで、その時アンカーが私たちの真下になっているんじゃないか、という危惧。なので「大丈夫、お宅が出発する時は船の位置を動かしますよ。」と応対しました。ま、すぐに上陸するつもりはなかったので、それまでゆっくり過ごします。

午後って言ってましたが、イタリア風午後ってことみたいで、やっとお客さんが戻ってきて出発し始めたのは夕方5時近くでした。エンジンをかけて、ゆっくり前進して彼らがチェーンの巻き入れた時に近づいても余裕がある場所に動きました。アンカー自体は動かしたくなかったので、チェーンの周りをグルグル移動っていう感じ。で、チェーンをどんどん巻き入れていく様子を見たら、どうも彼らのアンカーは私たちが浮いていた場所とは全然違い、湾の右端に近い位置だったようです。な~んだ、だったらあまり関係なかったのにね。でもミリオンダラー以上のボートだし、チャーター会社だから、お客さんの手前よその船に接触するような場面は避けたかったのでしょう。とっても感じがいいクルーでした。

ちなみに、私たちの後にキャタマランが1隻はいってきて、彼らはこの時間にはまた出て行ってたいのですが、キャタマランの人たちは陸に向かう途中テンダーで近づいてきて「お宅後ろの船にすごく近いの気づいてますか?多分後ろの船のアンカーの上に浮いていると思うんだけど。」と言ってくるんですよ。「あの人たちは後で出発するそうです。わかっているのでご心配なく。」と返事しておきました。「あ、わかっているならいいです。」だって。なんかちょっとお節介ですよね。会話の途中からキャタマランの人たちはちょっとぎこちない感じになったので、その態度からするとおそらく最初は私たちがチャーターヨットだと思い「素人があぶないことやっているから忠告してやるか。」みたいな気持ちで寄ってきたんじゃないかな。でも近づいてみたら個人所有の船で装備からしたら長距離航海仕様ぽかったので、忠告しようとした事にバツが悪くなったなんじゃないかしら。こういうことはギリシャでもよくありました。SATOMI号、遠目で見るととても築32年の年代物には見えないスタイリッシュな形をしているので、チャーター船とよく間違えられんです。だからもう慣れっこ。これってヨッティ―の世界でのマウンティングっていうやつですよねぇ。

午後6時ちょっと過ぎ、ディナーのために上陸しました。

両側に小さい港があります。




小型フェリー乗り場のワーフの根本あたりにテンダーを付けました。ここからも、SATOMI号がよく見えます!あの場所、本当にいい泊地で、フェリーが往来する波に影響はありるんですが、それほどひどくないんですよね。街の港のブレークウォーターのすぐ外も泊地ですが、そこの方がフェリーの波がきついと思われます。上陸には便利かもしれませんが、ブレークウォーターをぐるりと回る距離を考えると、あそこから直線で来てもあまり変わらない気がします。それと私たちがアンカリングしている場所は外からのウネリが入ってこないんですよね。パワーボートが去った後は、小さな湾のど真ん中の最高の位置に陣取っております。



坂道を上がって、海から見えた古城みたいな場所の方向に向かいます。

お土産物屋さんとか雑貨屋さんも数軒あります。

ここは博物館みたい。明日昼間に来よう。



坂道を登り切りました。


大きいフェリー乗り場の港。さっき給油に寄ったポンツーンもこちら側にあります。こちら側は新しい街並みのよう。

坂がなだらなので歩きやすいです。

上陸した港にもどりました。まだ全部のレストランが営業しているわけではないみたいで、開いているのは海沿いの場所だけのよう。7時ぐらいから開店するみたいなので、お目当てを見つけてから時間つぶしにまたぶらぶらしていました。











ドラゴンのなんとかっていう看板にひかれて入ってみたらオブシディアン(黒曜石)のお店でした。なるほど火山の島ですもんね。



ぐるりと回ってからレストランに戻りました。


久々の外食。マグロのマリネ。もう最高に美味しかった。

メインはステーキ。チップスの付け合せと・・・

なすのトマトソース煮込みのサイドディッシュを選びました。この手の野菜の煮込み、シシリーに来てからよく食べてますが、ほんとに美味しいのだ。
取り分けてワンプレート風に。

デザートはチョコパウダーにくるまれたチョコアイス。これも甘すぎなくて美味しかった!

リパリ島にはもう一泊して、街並み散策を楽しみます。島々を巡った後は来週半ばには、ナポリ付近をめざしてオーバーナイトでロングセーリングをする予定。

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