2024年5月17日金曜日

こんな所が折れていた!オートパイロット故障部分ーSalernoの街

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





15日は朝8時半ぐらいに目が覚めました。とってもいいお天気で、外に出たらこんな素敵な風景が待ってました!15日、16日と2泊マリーナを予約していて、ここ拠点に16日は丸い日ポンペイ遺跡観光にあてています。本来だったら、15日はソレント観光をしようかと思っていたんですが、オートパイロットのブラケットの修理があるんで、まずはその手配が最優先課題!

今朝到着した時は、真っ暗だったけどライトアップされてたので古城が山の上ににあることはわかりました。サレルノはそれほど大きい街ではないみたいですが、ナポリまでの海岸沿いでは一番安いマリーナがあるのでやってきました。アンカリングしている場所は、砂地でアンカーの効きもよくていい場所で、ここに船を置いたまま電車でポンペイやナポリに行った人もいるようですが、やはり長時間誰も船に残っていない状態で、アンカリングのまま留守にするのはためらいがあります。泊地アプリによるとここにアンカリングしている間に夜テンダーを盗まれた人もいたらしく、さらにここかラちょっと行った違う泊地でもテンダー盗難事件もあり、やはりイタリアでは少し治安に注意しないといけないなって思っています。SATOMI号はもともとローマにあった船で、外の施錠は元より内側からも鍵がかかるようになっているんですよね。さらに以前は防犯アラームまでついていた形跡がありました。それぐらい防犯に気を使っていたということかな。もっともSATOMI号、最初のオーナーの時は30数年前にしてはかなりおしゃれな船体で、エアコンも装備していたので、ラグジェリアスな船に見えて狙われやすかったのかもしれませんが。

ギリシャのいいところは、アテネ周辺をのぞいて、治安は一切気にしなくって良かったこと。その点はギリシャが恋しいです。

いい泊地なんですが、昼間はフェリーや小型ボートが周囲を行き来するのでその波の影響はかなりあるようです。でも夜間は交通が止まるので、すごく穏やか。

あそこがマリーナ。でも私たちが予約している場所とは繋がってないので反対側の入り口から入ることになります。

朝ご飯(カレーの残りをやっと終了)を食べてから、無線で11時半ごろマリーナに入港することを連絡しました。その時は気がついてなかったのですが、マリーナからメ「今日到着日ですが、何時ごろ到着されますか?」とッセージが届いていました!

テンダーを一番上まで引き上げました。マリーナに入る時は今後この位置にして、走行中は海面から1メートル弱ぐらいの位置に固定することにしました。その方が上げ下げが楽だし、心なしか走行中も安定感が増したかな。

マリーナの入り口側に回りました。こちら側は大きい港になっていて、大型フェリーやクルーズ船が入ってきます。無線でマリーナに再度連絡して港に入る許可が必要か確認したら、それは大丈とのこと。すでにマリネロがポンツーンで待機しているとのことでした。

ポンツーに近づくと3人ぐらいの男性が手を振っているのが見えました。このマリーナ、接岸時にマリネロが船に乗り込んできて係留を手伝うことになっているらしく、予めそれに同意してから予約を受けるんですよね。SATOMI号が誘導されたスポットは一番外のポンツーンで目の前には何もないからまっすぐ後進していけばいいだけなので、特に係留が難しい場所ではなかったですけどね。

で、ポンツーンに近づくと、4人のスタッフがいました!スターンラインを受け取る人が2人、バウモーリンのラインを持った人が隣の船伝いにSATOMI号のバウに乗り移り、手早くバウモーリンを結わえてくれました。私はラインを投げるだけでよかった。さらに反対側のバウモーリンも違う人が結わえてくれました!後でマリーナからのメッセージをよく見たら「係留アシストが必要ならテンダーも待機させるので言ってくださいね。」と書いてあった!すごいねぇここに来るボートオーナーってよっぽど不慣れな人が多いのかな?

主人が手を汚すことなく、二人のマリネロがバウモーリンを設置してくれました。

マリネロは4人とも、とてもほがらかで感じがいい人たちでした。英語がまあまあわかる人もいて、その人にステンレススティールを溶接してくれる職人はいるかと聞いたら、いい人がいるとのこと。グッドニュース!主人は早速取り外しにかかりました。


これが破損したブラケット。わっかの部分にラダー軸が挟まれます。その先についている棒の部分がオートパイロットの動きを伝える部分に繋がっているのですが、そこが割れていた!


根元がぽっきり折れてたのです。経年劣化かかな。ここを溶接してもらう必要があります。

取り外してからマリーナオフィスにもっていくと、明日には大丈夫だ、と言われたそうです。それが16日中に修理完了するという意味なのか、16日にできるかどうかがわかるっていう意味なのか今一つ不明でしたが、万が一16日中に修理できなかった場合はローマまではマニュアル操船で行き、ローマに行ってから直すことにしています。ローマまでは途中寄港地もあるので、オーバーナイトで行く必要はないしね。

午後2時ちょっと前になっていたので、ランチに出かけることに。


朝までアンカリングしてた場所の付近が賑やかなエリアみたい。海岸線はきれいに整備されていてリゾートタウンの雰囲気です。

これは一階部分に店舗が入り上が住居という感じの建物ですが、入居している部屋はちらほら。店舗は一つもはいっておらずゴーストタウンみたいです。

目の前には広場が広がっており、エレベーターで降りると海岸線に繋がっており、海沿いにそってレストラン、バー、カフェなどが入る予定だったらしいスペースがありましたが、そこも数店舗しか営業していないようでした。できたてというよりは、すでに数年経過している雰囲気だったので、開発してみたもののコロナの影響とかで計画倒れになってしまったっていう感じでしょうか?

後方には古城が見えるすばらしいロケーションですけどね。


海沿いにはずっとこんな感じで綺麗にタイルされた散歩道が続いています。ビーチにも簡単にアクセスできます。

あのブレークウォーターの前あたりに朝までアンカリングしていました。


建物も古びた感じとおしゃれな感じが丁度良く混ざっていて趣があります。

イタリアの街並みってホントにいい雰囲気だなぁ。ローマに近づいてきたからなのか、SATOMI号の故郷のオスティアの街に街並みが似てる気がする。

海岸から一歩奥にはいったら、車一台通れるかどうかの細い路地が広がっていました。車両進入禁止の場所も多かったです。

この建物は元教会だったのを博物館に改造したよう。


ランチ時間は午後3時頃に終了するお店が多いんで、急いで場所を探しました。やっと見つけた場所は健康志向の強いお店みたいで、オーガニックのオリーブオイルを出してくれました。今まで味わったものよりすごくマイルドでフルーティーな風味だったので、バルサミコ酢なしでオイルだけパンに付けても充分美味しいのです。すっかり虜になり、お買い上げしちゃいました。

私はお決まりのマグロのタタキ!ゴマを付けたままあぶってあり、お醤油に付けて食べるかなり和風な感じでした。ゴマの香ばしさがたまらんかった!ピンクに見えるのは生姜ではなく玉ねぎの酢漬け。これがとってもタタキにあって美味しかったです。

主人はタラのグリル。プチトマトソースとの相性抜群でした。

すっかりお腹も満足して、家路につきます。仮眠したとはいえ、まだ疲れが残っているのです。

海沿いの建物の屋上にこんな文字に装飾が。古そうな建物。



滞在しているマリーナは、52フィートのSATOMI号は、水電気VAT含めて一泊100ユーロ。これまでイタリアに来てから入ったマリーナの中では一番高いんですが、ナポリ付近ではここが一番安いんですよ。ナポリに近づくにつれて値段が上がり、ナポリではなんと最低200ユーロですから!このマリーナ、オフィスがこんな感じでプレハブ小屋で、シャワーやトイレの施設はありません。それもこの辺りでは当たりまえみたいで、このちょっと先のソレント辺りのマリーナも施設はなにもなくても一泊は100ユーロ越えになっていきます。

もっとも私たちは短期滞在の場合、マリーナの施設を利用することはほとんどないので気になりません。特に水や電気が使いたい放題だしね。係留代が安い場所は水や電気が別料金の場所も多いし。いずれにしても、マリネロが手際よく手伝ってくれて楽ちんだったし、みんな感じがいいし、さらに壊れたブラケットの修理も預けておくだけで自分達は何もしなくていいってうのが本当にありがたいです。

ということで、新たな修理が発生しましたが予定どおり16日はポンペイ観光に出かけることができました。

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