2024年5月14日火曜日

今も噴火し続けている火山をバックに今シーズン初泳ぎーStromboli島

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





13日は私たちにとってエオリア諸島最後の島となるStromboli島に移動しました。ここは現在も活発な火山活動があり、最近では2022年10月に大規模な噴火があったばかり。それ以来今で小さい噴火が続いているのです。暗くなると炎が見えるので、地中海の灯台と言われているそうですよ。

昼間でもオレンジがかった煙が見えたぐらい!時々ドカンという音もき聞こえました。

5月13日(月):朝ごはんを終えてから10時40分ごろ、Basilluzzo島のアンカレッジを出発。この日も全く風無でしかも数マイル程度なので最初からエンジン走行の予定です。

島の左側から通過します。どの角度からみても断崖絶壁だらけの無人島。


そしてすぐ正面に見えるきれいな三角形の島がStromboli島です。

これはBasilluzzo島の、アンカリングしていた場所の反対側にあたります。細長い島でした。

最初のWay Pointが噴火している場所の辺りです。その付近に侵入警戒海域があります。暗くなるとここに観光船などが集まって浮かびながら夜空に吹き出す炎をみるのが観光の目玉ですが、私たちは暗くなってからわざわざ出かけてまた暗い中アンカリングし直すのが面倒なので夜は見に行かない予定。昼間でも十分煙が噴き出ているのは見えるので、それでよし、とします。


あっち側に溶岩が流れ出したんでしょうね。そこだけ緑がなくて真っ黒な火山灰?が斜面を覆っていました。そのすぐ隣は緑青々です。煙の中にオレンジ色っぽい煙も見えました。きっと炎だと思います。夜空だったら花火みたいに綺麗でしょうね。でもしょっちゅう頻繁に噴火しているわけではないので、何時間も粘っていないと見えなかったりするんですよ。

チャート上で赤い点線で囲まれているエリアは噴火の影響があるので航行注意区域。水深は十分あるので危険ではないです。夜は一応このエリア外で見物しないといけないみたい。

煙は数か所から出ていて、最初に見た時は出ていなかった場所からも時々吹き出していました。小さい噴火が発生していたんだと思います。

そしてズームしてみたら、煙の中に赤っぽい色があるの見えますか?おそらくあれが噴火の炎だと思います。ずっと赤っぽいわけではなく、時々色が変わりました。私たち的にはこれで十分満足だった。

左の煙、下の方が赤みがかっているというか、オレンジっぽいですよね。

こんなに活発な火山島ですが、ちゃんと町があるんですよ。島の両側に街があるんですが、二つの街の間は陸路が繋がっていないので海路が行き来の交通手段だそうです。

あそこをぐるりと回ったところに本日の泊地があります。

こっち側はうそのように一面緑があおあおの島。

その名もStromboliです。でも海沿いの建物は住宅ではなく、ホテルで、お店やスーパーなどの商店街は内陸に入った場所にありました。

すでに2隻の観光船らしき船がいました。なんで観光船だって思ったかというと、モノハルとキャタマランですが、同じグループのようでテンダー行ったり来たりしているのを見たのと、モノハルには10人ぐらいは乗っていそうな大所帯でした。船のサイズはSATOMI号ぐらいかちょっと小さいぐらいだと思うんで全員が寝られるほどの余裕はないはず。おそらく暗くなってから噴火を見るために出発し、そのまま港に戻るツアーなんじゃないかな。それにかなり深い場所にアンカリングしているので、一晩中いるのはちょっと不安が残るエリアです。この読みは当たっていて、夕方7時にはこの2隻はいなくなっていました。SATOMI号は一番右側のブルーの船です。SATOMI号はそのもっと後方、水深8メートルの位置にアンカーを下ろしました。
後でわかったんでけどね・・・この小さな壊れたようなワーフ、実はとっても重要な場所で、水輸送タンカーが接続する場所だったのです。そのことは知っていたのでタンカーの邪魔にならない位置にアンカリングしたつもりだったのですが、もう1つ近代的なワーフがすぐ隣にあるので、そっちにタンカーが接岸するもんだと思っていて、そこを避けてアンカリングしていたんですよ。でもねぇ~ワーフの先端に黄色っぽい消化ホースみたいなのがグルグルしているの見えますか?実はこれが水タンカーからの給水ホースだったのだ。しかも水タンカーはでかいので、アンカリングをしたままホースをつなげるですよ。つまり、私たちがいる場所はその給水タンカーがアンカリングするまさにその場所だったのです!この時はまだそれに気づいてなかったのだ。

ビーチは例によって真っ黒な砂。砂というよりはすごく細かい砂利って感じですけど。

取り合えず上陸して街散策開始です。だいたい海岸線を歩いていけば商店街とかレストラン街に出会うはず。

どこからでも煙が見えますね。

ぐるりとアンカリングした場所からは反対側の海岸線まで来たんですけどねぇ、さっぱり街らしいものがないんですよ。でやっとググってみたら、なんと街並みは内陸での坂の上に見えるのがそうだった!そちらに向かう小さな路地を見つけて坂道を登って行きました。

はい、これが目抜き通りです。せっま!

なので、軽トラよりもさらに小さい三輪トラックがこの島の御用達みたいです。

道幅は狭いですが、お土産物屋さんやレストラン、スーパーなんかも連なっていました。

あれは反対側のアンカリングポイントです。数隻係留されていました。マリーナらしきものもありましたよ。シーズンになるとモーリンが設置されるらしく、なんと使用料は一泊100ユーロを超えるらしい!まだ設置されていないみたいなので、アンカリングできる場所は結構あります。夏に来てたらこうはいかなかっただろうな。

遠方から見えていた教会みたいな場所が街の一番小高い場所みたいで、ここからは下り坂になっていました。

でさっき通り過ぎたこのお店まで戻りランチをすることに。メニューがいい感じだったのです。

入り口からは想像もつかなかった素敵な景色が奥に広がっていました。テーブルは海側のベランダ席だったのです。なんだ~、こんないい雰囲気になっているんだってこと、もっと道沿いに写真とか出して宣伝しないとわからないで入らないお客さん、沢山いるんじゃないかな?

軽く食べたいだけだったので、私は小エビのリゾットにしました。食べ切れなくて半分お持ち帰りしましたけど。

主人はマグロのカットステーキ。レアでタタキ状態にしてもらいました。見かけよりも実際はすごくボリュームがありましたよ。お値段的には、このレベルの料理にしては高いな、と思いましたが、不便な離島で、水さえもタンカーで運ばれるているぐらい不便な場所だから、その分お値段に反映されていても仕方ないでしょうね。それに、この島、噴火している火山を見るぐらいしか観光目玉がないようなんで、島に滞在する観光客も少ないと思います。メインの島Lipariから半日観光でぐるっと島を海から眺める人が大半なのでは?

さっき通った教会、中にはいってみました。船に戻るのに、海沿いよりも内陸から反対側に下りて行ったほうが近道なのです。教会はこれまで見たものと比べたらかなり質素ですが、それでも上品な装飾がされていました。


そして教会外にも、三輪車がずらりと駐車されていました。あとゴルフ場でみるバギーも走ってたな。

あちら側の湾にアンカリングしています。


アンカリングしている湾までの帰り道は、宿泊施設が両側に立ち並ぶ小道を通っていました。こっちの方が断然近い!まだシーズン前だからちらほらとしか営業していないみたいですが、数組の観光客らしき人達とすれ違いました。



この階段を降りればさっきテンダーで上陸したビーチに出るのだ。

SATOMI号は向きが変わっていました。今晩は陸側からの風に変るので、180度方向転換します。でもアンカーの効きはよくて、一発できき出したのがよくわかったので今回は不安は一切なしです。





午後3時頃に戻りました。お天気が本当によくて、水温も気持ちいい感じだったので遂に今シーズンの初泳ぎをしましたよ。スターンからドボンと何回も入って涼みました。そのまま外でくつろいでいたら、ワーフに三輪車が入ってきて男性が例のホースを荷台に積み込み始めたんですね。その時やっと、ここに給水タンカーが接岸するということがわかりました。ネットで調べてみたら、繁忙期でも週3回しか来ないようなので、今ホースを片付けているということは、今朝やってきたってことでしょう。ということは少なくとも水曜日まで来ないってこと。よかった~!!!!その頃には出発してるからね。泊地アプリの写真を良くみたら、まさに今私たちがいる場所に給水タンカーがアンカリングしていました!タイミングが悪かったら早朝とかに起こされてリアンカーするはめになっていたなぁ。

夕方に近づくにつれ、どんどんお隣さんが増えてきました!ほとんどがチャーターヨットの方たちで、中にはアンカリングに苦労している人たちもいました。苦労というか、観察していると、アンカー担当の人が、どういう状態だったらアンカーが効いているのかがわからなかったみたいで、こちらから見たら「これでOK!」という状態なのに、チェーン引き戻されて前進しちゃうとアンカーが効いてないと思ってるらしくてチェーンを短くしたり、しばらくしてからやり直したり・・・を3回ぐらい繰り返していました。「大丈夫ちゃんとアンカー効いてますよ!」って教えてあげたかった。

この位置からは噴火の炎は見えませんが、時々かすかに大砲みたいなドカンという音が聞こえるんですよね。


お天気がよくてすごく気持ちがよかったので、いつも以上に外にいました。そのため日差しがまぶしくなってきて、ついに日よけを登場させました。

夕方7時を過ぎても次々船がやってきます。でもこの何隻かは暗くなってから出発して、噴火の炎を見に行くために去っていくと思いますが・・・また暗くなってから戻ってくるのかな、と思うとかなりスペースが限られてきたので、ちょっと心配。ほぼ9割がチャーターヨットの人たちなんで。


夜8時でやっとこれぐらい。昼間いた2隻の観光船らしきモノハルとカタマランはこの時はとっくに出発していました。あとはどうも出発する気配がないから皆さんここに一泊するんでしょうね。夜ではなく早朝暗いうちに起きて見に行く人たちもいるみたいだから、その予定なのかも。それなら次の泊地に明るくなってから着けるしね。私ならそうしたと思う。

久しぶりに夜9時過ぎまで外の景色を楽しみました。お昼にガッツリ食べたので、チーズやサラミ、クラッカーのおつまみとカクテルでディナーはなし。

やっぱこっち側からは見えないねぇ。ま、期待してなかったけど。

明るいうちは穏やかだったのですが、夜が更けるにつれてウネリがやってきたのか、結構横揺れが激しかったりしました。ま、それでも寝ちゃってましたけど。朝起きたら昨晩の半分ぐらいの船しか残ってなかったので、みなさん早朝出発したようです。

私たちは今日、ランチ後ぐらいの時間に出発します。次の目的地は本土のソレルモ。110マイル先なので、オーバーナイトで行きます。20時間ちょっとかかると予想しているんで、お昼ぐらいに出れば水曜日15日の朝には到着するはずです。ソレルモではマリーナを2泊予約していて、そこからポンペイ遺跡見学に行きます。一泊100ユーロなんですが、そのエリアでは格安なのだ!ナポリなんか一泊最低200ユーロから!で、最初ソレルモからナポリに行こうと思ったのですが、それだと3泊しないといけなくなるので、諦めました。ナポリ観光をあきらめたわけではなく、ローマ、オスティアに着いてからドライブ旅行で来ることにしたのです。オスティアではソーラーパネルの追加とウィンドラスモーターの整備(ずっと調子が悪くて最近特にオーバーヒートの頻度が増えてきたのだ)を予定しているので2週間ぐらい滞在すると思います。オスティアは4年前SATOMI号と初めて会った場所。同じマリーナではなく、テビレ側の反対側にあるマリーナを、当時のブローカーの方に手配してもらいました。シップヤード的マリーナですが、一泊なんと税込み55ユーロはローマ付近では破格。ブローカーが予約してくれたので、業者価格なのかもしれませんけどね。なので、そこで設備アップグレードをしている間に、いろいろドライブ旅行に出かける予定です。SATOMI号の故郷に戻るので、すっごく楽しみです。あ、その前にポンペイ観光も楽しみだけどね。

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