2024年6月7日金曜日

いい風だからエルバ島まで行っちゃおうか?!と思ったけど出戻った

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





最初はすぐ近くのTalamoneに移動しようと思ってたんですが、セールをあげたらいい感じだだったので急遽行先を35マイルほど先のエルバ島に変えましたが・・・思ったほどいい方角じゃなくて、結局で戻りました。一つ残念なのは、ウィンドラスモーター、オーバーホールしたのに相変わらずオーバーヒートしちゃうこと。モーター自体ではなく電気系統の接触の問題かもです。

思いがけなくセール走行できたので、うれしくなってヘルムしました!

6月5日(水):午後から北風に変わるのでPort Santo Stefanoにはいられなくなります。二日連続で早起きしたので、この日は休息日ということで、お昼過ぎからほんの7マイル先にあるTalamoneの泊地に移動することにしました。アンカーをあげて出発したのは12時緒と過ぎ。

オスティアでウィンドラスモーターをギアボックスともに整備してもらったので、やっとチェーンをあげている途中でオーバーヒートしてストップしちゃう事はなくなったはず…と思ったのですが、残念ながら相変わらず変化なし。ブローワーで熱気を飛ばしながら引き上げると少しはましですが、根本的な解決にはなっていません。とすると電気系統の接続に問題があるのでは?ということになりました。引き続きテストをする必要があります。

湾を出るとすぐに予報よりもいい風が吹いていて、Talamoneの泊地までセール走行で行けそうです。

さらに欲が出てきちゃって、もしかしたらエルバ島まで行けちゃうんじゃないの?風予報はいい方にはずれてくれたのかも?!と一気に気分があがり、エルバ島まで行っちゃうことにしました!気分良すぎていつもはオートパイロットに任せきりですが「私がやる!」とヘルムをかってでました。

12時半、いい角度じゃん!目的地までタックしないで一直線にいけるなじゃないの?


と思ったのはつかの間。10分もするとどんどん風向きが変わってきて、陸地に沿って走らないと行けない状態になり、途中でタックは必須となりました。ま、いいかそれでも。

体感では左前方40度ぐらいに合わせていくと一番スピードが出ることがわかりました。

それでも最初は4.5ノット程度。でも動いてるから平気。

1時ごろになると、ちょっと風が強くなってきたのでスピードは5ノットを超えるようになってきました。でもねぇ~角度がちょっとずつ変わってきて40度に合わせて走っているとどんどん陸地の方に近づいちゃう方角なんですよねぇ。


6ノットを超える時もありました!

1時間ほどマニュアルで操船していたら、ちょっと飽きてきたのでいつもの通り、オートパイロットさんにお任せすることに。

オートパイロットのウィンド・ベーン機能にしているので、角度だけ設定しております。


今朝までいたPort Santo Stefanoがあるでっぱりの部分が後方に。

丁度このころ今日本来いくはずだったTalamoneの泊地を過ぎようとしていました。


エルバ島まで35マイルぐらいなんですが、テンダーは牽引したままで行くことに。なにせ出発した時は、ほんのお向いに移動するだけだと思ってたからねぇ。

下の地図左のIsola Elbaというのがエルバ島です。ナポレオンが流刑にされた島!午後1時半語ごろ、青丸の位置にいました。

午後1時46分、最初のタック!っと思ったら、なんか思っていたより角度がよくなかったなぁ。これだとかなり逆戻りになってしまう。

もう少し沖に出ると風向きが変わるかもしれませんが、なにせこの日の風予報の方角とは違う向きから吹いていたので、エルバ島に行くためにはかなり何回もジグザグしていかないといけなくなりそうです。そうなると出発が遅かったので、到着するころには夜になってしまうかも・・・・で、2時ちょっと前、今ならまだ何のロスもないってことで、当初の目的地だったTalamoneに引き返すことにしました。

Uターンするとね後方に近くなったのでスピードはぐんと上がり7ノットの快速になったのだ。



スピードも速くなったし、それほどTalamoneから離れてなかったので30分もしないうちに港の近くまでやってきました。Talamoneには小さな漁港&マリーナがあるのですが、そのすぐ外にアンカリングします。

午後2時46分、アンカーを下ろして本日のセーリング終了。出戻ったけど、2時間半ぐらいセーリングを楽しめたので良しとしよう。

あれがTalamoneの港。この辺りは遠浅なので結構離れていますが、水深は4メートル程度です。北からの風がすでに14ノットぐらいになっていましたが、海面はほとんど乱れておらず、快適な泊地です。海底も泊地アプリでは砂地と海草となっていましたが、海面が乱れ知たのでよくわからず、適当にアンカーを下ろしましたがすぐに効き始めたのがわかりました。

この位置です。画面の水深表示はキール下なので、実際は4メートルです。

風はだいたい11~14ノットの間で吹いてました。でもこれぐらいの方が、ウネリの影響を受けないので快適なのです。

ここはカイトサーフィンが盛んな場所みたいで、あっちこっちにカイトサーファーがいました。アンカリングしている船を障害物にみたてて直ぐ近くまできて、いきなり方向転換したりするので、念のため、アンカーボールをあげておくことに。これで万が一サーファーがぶつかってきたら私たちにはお咎めなし、ということになります。ぶつかって欲しくないけどね。

私たちより席に1隻アンカリングしていましたが、この後もう数隻入ってきました。北風の場合はこの辺りだとここしかないので。

緑の旗の位置が今朝までいたPort Santo Stefanoで、青丸がTalaone。本当にお向いに移動しただけですが、ちょっと回り道をした感じ。

夕方になって、上陸してみました。港内にはポンツーンのマリーナもありますが、ブイモーリンに係留されている船も多く、どこからが港なのかちょっとわかりずらい感じになっていました。それでっていうわけじゃないんですけどね、テンダーで結構スピードを出して入ってきたら、ポートポリスに怒られてしまいました!テンダーを係留していたらポートポリスの人がやってきて、その方はあまり英語がわからなかったので、コーストガードの事務所まで「連行」されてしまったのだ!で、オフィスでボスらしき人がグーグル翻訳で「テンダーが3ノット以上のスピードでした。」と注意されました。すぐに申し訳ございませんと丁寧にあやまると、最終的には許してくれたのですが、一時はドキュメントを見せろと言われて、私たちは船のレジストレーションの事だと思い「船に置いてあります。」と答えたら「船はどこだ?」「アンカーしてます。」となり、何日いるんだ、とかこれからどこに行くんだ、と尋問みたいでした。ドキュメントとうのは、身分証明書の事を意味していることがわかって、ギリシャのレジデントカードを見せたら、「ギリシャのどこだ?」とか聞かれましたが、なんかなごんできました。一応EUレジデントだからね、滞在期間の制限がないから特にそれ以上調べることがなかったんでしょう。「スピード出して本当に申し訳なかったです。」と主人が再度誤ると「わかったならよろしい。」という感じで最後は笑顔でお咎めも無でした。良かった!罰金とか取られたらいやだなぁと思ってたので。
丘に続く道を上がっていくと、こんな広場に出ました。

いい眺め。あの黄色い建物はさっきまで連行されていたコーストガードの建物だね。

さらに奥の方に歩いてくと、反対側の入江が見えました。リゾートホテルのビーチになっているみたい。

さらに上にには古城みたいなのに繋がっています。

ブルーの船がSATOMI号。後から2隻ぐらい入ってきたみたい。増えてる。

この坂道を下るとまた港に続いてるようです。

さっきの広場に立っていたタワーがあそこに。あそこから下を眺めていたんですね。

船に戻って来た時には、ちょっと風はおさまっていました。早速夕食の準備開始。今夜のメニューはチキンの野菜たっぷりアジアン炒め。生姜と中華の味の素で味付けしました。セロリのシャキシャキ感がすごく良かった!美味しくできました。


思ったよりもいい風、と思ったのでエルバ島までいっちゃおうかと思いましたが結局あきらめて当初の予定通りTalamoneに戻りましたが、数時間でもセール走行を楽しめたので、それはそれでいい暇つぶしになりました。夜が更ける頃には風がすっかり収まりましたが、横揺れなども全くなく、とても平和な夜でした。


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