2024年7月1日月曜日

ジェノアだけ出してカンヌ沖の島のアンカレッジに移動ーIle Santa-Marguerite島

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





6月29日は5泊もしてしまったSaint Jean Cap Farretの泊地をやっと出発。久しぶりにダウンウィンドを楽しんで、カンヌ沖にある島のアンカレッジまで20マイル弱のセーリングを楽しみました。最初にアンカリングした場所が、予想以上に波が酷くて島と島の間のアンカレッジに移動したら大正解でした。そこには海上ピザ屋があるのだ!

6月29日(土):朝ごはんを終えてから10時ちょっと前、アンカーをあげてSaint Jean Cap Farretの泊地を出発。居心地がよくて5泊も同じアンカレッジにいたのは過去最高かも?ギリシャの時もメルティミがすごくて5日ぐらい同じ湾にいたことがありましたが、その時は上陸して遊びに行く場所もない所だったので、ほぼずっと船上にいたし連日連夜20~25ノットに吹かれていたので、今回の滞在とは全然違うものでした。

20マイル弱なので、テンダーは牽引したまま行きます。湾の中にいた時からすでに風向きが変わったことがわかっていたので、一刻早く外に出たくてうずうずしてました。

早速ジェノアだけ出して、エンジンを止めます。

角度はバッチリ。いい滑り出し!

岬の影を出たら、さらに風が強くなっていました。

空模様はこの日もどんより曇り空。もうずっとこんな感じです。夏になっているっていう実感があまりないです。




風が後方に回るにつれて、波で左右に揺さぶられることが多くなりました。これぐらいの角度で左右にぐらぐらします。

最初は4ノットちょっと過ぎぐらいのスピードだったのですが・・・

11時過ぎぐらいでは、ちょっと進行方向を変えたのでサイドに回りスピードが6ノットを超えるようになってきました。いぇ~い!


6.8ノット!角度的にもこのまま目的地まで一直線で行けそう。タックする必要もないかも!

間隔の短い三角波が結構あって、時折大きいのが船体を超えて中まで入り込んできました。



ふりこみたいに左右に揺れます。すっごくヒールした時は海面がすぐそこで手が届きそうでした。

風が海面を通過する軌跡が見えていて、細かいしぶきが飛んできました。

風が20ノット近くになってきたら、スピードは7ノット台!

この日の最高スピードは7.8ノットでした。ジェノアしか出してないのにこのスピードは最高です。しかもセールトリミングもほとんど必要がなく、楽ちんセーリング。



12時20分ぐらいには目的地のIle Santa-Marguerite島に近づいてきました。

風向きはもう150度から真後ろになってるんですが、風に十分な強さがあるのでセールはバタバタすることなくちゃんと風邪をはらんで進んでいました。

でもかなり波は大きくなっていて、1メートルぐらいのがわんさかやってきまました。

私たちは比較的陸から離れた場所を進んでいたのでまだましだったのですが、岸づたいに航行していたヨットは、あっちに揺られこっちに揺られでそのたびにセールがバタバタしてしまい、大変そうでした。浅い部分だと波がさらに大きくなってしましね。

12時40分、目的地のアンカレッジが見えてきましたが・・・風向きはまだ正面から吹いているのでアンカリングポイントには外からわんさか波が押し寄せています。

青丸の位置にアンカリングしましたが、風向きが予報とは違っていて、北から吹いていたんですよね。時間がたつにつれて南東に変わるはずなので、ここを選んだんですけど。

1時15分アンカリング終了。でも押し寄せる波で大揺れでした。夕方にかけて風向きがかわり夜には陸側からの風になる予報を信じてここに来たのですが、夕方4時を過ぎても一向に風向きが変わらず、さらに波も収まるどころか、ひどくなってきた気がしました。

そこで夕方5時ちょっと前、移動することに。島の反対側にもう一つ島があるんですが、その間にアンカリングできるのです。翌日は南西の風に変わるので最初の場所を選んだのですが、とにかく夜になっても波が収まらなかったらとんでもないと思い移動しました。島の西側に進むにつれて波も風も収まってきました。青丸の場所にアンカリングしたのですが、風は二つの島の間を抜けて少し入ってきてましたが、海面は各段に穏やかで、移動して大正解でした。

さっきと比べたら全然海面がおだやか。まるでセーリング中かと思うぐらい、アンカリングしていたのに揺れてたんですよねぇ。

大きな砂地が広がっていて、海もブルーで綺麗です。アンカーもすぐに効き始めました。


これなら快適な夜を過ごせそうです。6時を過ぎる頃には、ほとんど波を感じないぐらい穏やかになっていました。もしかしたら最初の場所でも今頃は、穏やかになっていたのかもしれませんが、何の障害物もなく押し寄せてくる波がほんの30分ぐらいでいきなり穏やかになるとは思えなかったので、いいタイミングで移動してよかったと思います。

ディナーは冷凍魚介のリゾットを温めました。ローマオスティアの冷凍食品専用マーケットで買ってきたもの。魚介の御出汁が出ていて美味しかったです。

まだなんとなく小腹が空いていたので、Saint Jean Cap Farretにいた時にスーパーで買ったテリーヌとサラダを食べました。

デザートは焼プリン。今夜のディナーは全部温めただけとか買ってきたものだけなのですが、食品の品質が高いので、レストランディナー並みに楽しめました。


そしてこの場所が特別なのは、海上ピザ屋があるのです!

グーグルマップにもちゃんと掲載されています。その名もキャタマランピザ。配達もしてくれるそうなので、次の日のランチにオーダーしてみるつもり。この泊地に来たらここでピザ―をオーダーするのは「マスト」なのだ。


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