2024年8月9日金曜日

新しいアンカーローラー完成!普通の業界の人たちはみんないい感じのサルディニア島

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!




ついにアンカーローラー新調できました!オリジナルとほぼ同じ形で材質のものなので、これでやっと元通り。さらにガスボトルも配達してくれる会社を発見。電車とバスを乗り継ぎOlbiaの街をあっちこっち移動しましたが、とても有意義な一日でした。出会ったサルディニア島の人たちはみんなすごく親切で仕事ぶりはプロフェッショナル。もしかしたらこれが本当のサルディニア気質で、ヨッティ―業界だけ違うのかも。

8月8日(木):朝7時半にSATOMI 号を出て上陸。8時22分のOblia行の電車に乗るためです。駅は無人駅で切符の自動販売機あります。
英語に変えられるので、とってもわかりやすく迷うことなくチケットを購入。支払いもクレジットカードでできたので便利でした。印象としてはフランスよりもイタリアの鉄道の方がシステムがちゃんとしているよう。切符販売機に関しては断然イタリアの方が進んでいる気がします。だって島であるサルディニアでも販売機がフランスコートダジュールエリアよりも進んでいるんですから。

Golfo Aranciは執着駅なので来た列車が折り返します。プラットフォームは反対側のものしか使われてなくて、電車が来てから線路をまたいで移動します。

線路に一か所だけ渡れる場所がありました。始発なので出発時間よりも10分ぐらい早く着きました。

朝早いからなのか、利用者が少ない路線なのか、貸し切り状態です。車内は清潔で車両はフランスの電車と同じでした。


車窓からの眺め。あのあたりにSATOMI号、アンカリングしているんですよねぇ。

路線のほとんどを海沿いを走っているので、車窓からの眺めはすごくいいです。

ここはビーチに来るための駅?ビーチのすぐ前に止まりました。他には集落はなさそうだし。

乗車時間は25分。あっという間に着きました。後でわかったんですが、Olbia-Golfo Aranci路線はOlbiaからY字にわかれた路線だったので、Golfo Aranciが始発でOlbiaが終点なのです。この先に行きたい場合はOlbiaで乗り換えとなるのでした。本数は1時間に一本で午後になると2時間に一本しかなくなりますが、私たち的には始発から終点なので、どこで降りるのかって考えなくていいから楽ちん。それに車内アナウンスもイタリア語と英語でしてくれます。フランスコートダジュールエリアでは、なぜかイタリア語アナウンスはありましたが、英語アナウンスはありませんでした。

まだ9時ぐらいなので、駅付近でも街はひっそりでした。

まずは、朝一でパソコンの画面を修理してくれるお店に向かいます。駅から徒歩15分ぐらいの場所。途中のカフェで取り合えず朝ご飯代わりに、コルネット(クロワッサンのこと)を食べました。

一階は店舗ですが上階はホテルなのかアパートなのか、お客さんが常連さんが多いみたいでした。

朝9時から開店しているはずのコンピューターショップ、お店の人が遅刻してきて開店したのは9時半ぐらいでした。事前に今日来ることをメールと電話で連絡していたし、他にも待ってる人がいたのでそのうち来るかなと思って待っていました。遅れてきたことをすごく謝ってました。(イタリア語だから雰囲気的にそうかなと思った。)お店の方は英語も結構上手でやり取りにはまったく支障なし。スクリーンを見るなり「多分在庫があると思うから、あればスクリーン交換だけでいいはずなので明日には修理が終わります。」とのこと!夕方改めて在庫確認と修理費用について連絡をくれることになりました。すごくちゃんとした応対で、感じが良かったので、アンカリングエリアやレンタカー屋の態度でちょっと不信感だったサルディニアの人たちに対してのネガティブな印象がガラッと変わりました。

次に行く場所が、この日のメインイベントなのです。海に落っことしたアンカーローラーを特注してもらいっていて、すでに完成しているのでそれを取りに行くのです。パソコンショップからは歩くと40分ぐらいかかるので、Uバーかタクシーで行こうと思ったらこれが全然見つからないのです。10分ぐらい待ったところで、諦めてバスで行くことに。すでに10時ぐらいになっていました。バスと徒歩で30分ぐらいかかるよう。でもほかに方法がないし、一番安上がりだしね。

バスは10分近く遅れてやってきましたが、乗ったらすぐに着きました。工業団地みたいなエリアにあるので、おりたバス停から徒歩20分。ダンプカーが横を通過する道路を恐る恐る歩いていました。ちなみにバス停のチケット販売機が壊れていたので、乗車してからクレジットカードで払えるかなと思い(イタリア本土のバスはそれで大丈夫でした。)チケットなしで乗車したのですが車内のマシンはクレジットカードには反応せず、結果的に無賃乗車しちゃったのだ!

やっと着いたステンレススティール加工の会社。思っていたよりもちゃんとした大きな工場でびっくり。こういう場所が一個人の特注以来に応じてくれるとは思ってなかった。夫婦で細々とやっている小さな工房だと思っていたんです。

この日は会社が一般向けにはお休みだったのですが、取り次いでくれた女性が工場の人に伝えておいてくれたので無事ピックアップできました。材料代に製作代を含めてたったの130ユーロ!これには別にオーダーしたローラーカバ―固定のための長いネジも含まれています。

近くにカフェがあったので、次の場所に移動する前に冷たいジュースを飲んで休憩。これが新調したアンカーローラーです。オリジナルのものとそっくり!主人が作った図面をもとにナイロン樹脂を削って作ってもらいました。この工場エリアはボートヤードにも比較的近く、小型ボートを作っている工場もありました。なので、ステンレススティール加工工場でもアンカーローラーを作成する仕事があるのでしょう。主人いわく、ローラーの形が普通と違うのでもしかしたら新しい商売のヒントになると思って積極的にやってくれたかも、とのこと。

だとしても取次ぎをしてくれていたフランチェスカさん(ご主人が職人さん)はとても感じがよく、英語も完璧ではないもののしっかり対応してくれて、お願いしてから数日で作ってくれてしかも私達が長居しないことも考慮して、Obliaに私たちが到着する前に仕上げてくれていました。パソコン店の人といい、フランチェスカさんといい、もうサルディニア島の人たちへの印象は上がりまくりです。

こんな殺伐とした道路を歩いて移動していました。

途中リカーショップのホールセールの倉庫もありました。

一般向けにも販売しているみたいで、すっごく安かったんですよね。買いたかったなぁ~。倉庫の後ろにはトラックが直接付けるローディングドックがあったので、卸売り会社なんですね。

次に向かったのは、ガスボトル会社。

この辺りにはアウトレットショップもありました。ここは生鮮食品から衣料品までありそうな、大型ディスカウントショップ。

お向いにも日用品のお店がありました。まとめ買いとかに便利そう。買い物したかったのですが車じゃないからねぇ。

ガスボトルは2本あるのですが、1本目がフランスに入るちょっと前ぐらに空になっていました。コートダジュールエリアのマントンのマリーナに入った時、ガスボトル交換をしようと思ったら、なんとボトルの口の形が違うではありませんか!さらに他の場所でもキャンプ用みたいな小さいものしか見つからなかったのです。SATOMI号はイタリアで作られた船なんですがギリシャにいる間は全く問題なく普通のガソリンスタンドでもガスボトルを扱っていれば交換できてたんですよ。今までは外食することが多かったので、あまりガスが減らなかったし2本ボンベがあるから一年にせいぜい2回交換すればいい程度でした。

でもフランスに入ってから全然は合うボトルが見つからず・・・でサルディニアだったらイタリアだから大丈夫だろうと思っていました。グーグルで偶然、Olbiaの工業地帯にガスボトル会社があるのを発見。しかもコメントから配達もしてくれるようだったので、直接行ってみることに。すると大正解。配達料はかかりますが、レンタカーを借りなかった120ユーロが浮いてるので全然余裕です。サイズが不明だったので、夕方船にに戻ってからスタッフの人とやり取りをしてわかったのですが、丁度いいサイズの13キロのボトルがなく、仕方なく10キロボトルを一個配達してもらうことにしました。取り合えずはこれでこの先3,4カ月は問題ありません。その間にはスペインやモロッコに移動していると思われるのでおいおいアダプターを探すことになるかも。

とにかく、レンタカーを借りられなかった身としては、配達料がかかって配達してもらえるのは非常にありがたい。今まで使っていたボトルはギリシャで交換していたものだったので、ボトルごと新しく買う羽目になったので配達料と含めてちょっと高くなりましたが、それでもレンタカー代が浮いた事を考えるとお釣りが充分来ます。

必要な事がほぼすべて完了した半日。ガス会社から街まではバスで10分もかからないぐらいでした。朝早く出てきたので、まだ午後1時ちょっと前。ランチに行くことに。


グーグルで見たら評判がいいお寿司のお店があったので行ってみました。外観はこんなんですが・・・

店内の雰囲気はとっても良かった。


甲冑とかも飾ってありました。日本風をおしゃれにアピールしていました。



寿司ネタケースもあったけど、働いている人はカウンター内はアジア人は一人でした。

地元ビールをチョイス。

サービスの前菜が出てきました。

これは刺身の盛り合わせ大で、55ユーロ。でも十分価値がある分量でした。


ホタテもあるし。

オイスター美味しかった!マグロ、サーモン、白身魚に海老とお刺身を満喫。

握り盛り合わせは、すし飯の形が単なる筒形で長ぼそかったけど、乗っかっているモノに工夫があって楽しめました。

餃子は蒸し餃子でしたが、タレがちゃんと酢醤油だった。これ海外ではすごく珍しく、タレガ全くなかったり、単に醤油だけ、というのが普通です。

デザートは抹茶アイスもち風。

個室もあるみたいですね。お店の雰囲気はちょっと高級感漂いますがお値段的には「高い」という印象はありませんでした。なんといってもフランスではこれより断然質が落ちるものに同じような値段を払ってたので、それを考えるとコスパはすごく良かった。半日歩き回ってミッションを全部こなしたので、そのご褒美としては最適でした。

帰りの電車が午後2時47分の後は4時半過ぎまでなかったので、2時47分に乗って帰ることにしました。ランチ後20分ぐらい時間があったので、駅周辺をウロウロしましたが、暑すぎてすぐに駅舎にもどることに。パソコンを取りに戻ることになるので、Obliaの街観光はその時にします。

電車の駅でもスタッフの方がとても親切で、切符は自販機で買っていたのですが、実はそれをフォームにある読み取り機にガチャンとしないといけなかったらしく、太っちょのおっさんスタッフが、電車が来た時切符を見せたらニコニコしながら「ここに通すんだよ。」とやってくれました。行は、車内で切符確認に来た若い女性スタッフが車内で切符をスキャンしてくれました。Golfo Aranci行は出発時間よりも10分も早くやってきたので、涼しい車内で発車を待ちました。

4人掛けの席にはテーブルもあり、電源もありました。


帰りも空いていて快適でした。あまり利用者がない路線みたい。

Golfo Aranciには大きなフェリー乗り場があるんですが、今は使用されていないみたいなんですよね。ボードウォーク沿いに何軒もお店があった形跡があるのですが、今はどれも空きや。フェリーはコルシカーサルディニア島の黄色いフェリーが夜にやって来る他は、あまり大きくない島内移動のフェリーしか来ないみたいで、そっちは漁港マリーナのワーフに来ます。かってはさかえた時期があったGolfo Aranciかもしれませんが、今はほとんどのフェリーがOblia発着なので、それでGolfo Aranciは用なしになったのかな。だって8月のシーズン真っ盛りで海沿いのお店が全部空き家ってあり得ないですよね。でもそんなひっそりとした感じは私たちは結構好きです。

今日も、沢山のヨットがアンカリングしていますが、みなさんマリーナ付近に固まっています。

私たちが入る場所はちょっとだけ離れているので、お隣りさんがくっついてなくて快適です。ミッションを全て達成できて充実した一日を、デッキ上で涼みながら振り返っていました。

サルディニア島、普通の業界の人たちはみんなとてもプロフェッショナルでちゃんと仕事をしてくれて、すごくいい感じでした。これが本当のサルディニア気質なのかも。ヨットや旅行業界は特別なのかな。特にマリーナに関して言えば本土よりも100ユーロぐらい係留代が高いからなのか、来る船がほとんど大型パワーボートなんですよね。イタリア本土からお金持ちのヨッティ―がわんさかくるから、マリーナ代が高いのかな。だからそのお高いマリーナのすぐ隣で無料でアンカリングしている船が許せないからアンカリング禁止エリアを増やしているのかも。ま、島の北東、イタリア本土に近いエリアから移動したら事情はまた違うかもしれませんけどね。

本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿