2024年8月8日木曜日

サルディニア島って金儲け主義?!ーGolfo Aranici

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





サルディニア島2日目は20マイル弱先にあるGolfo Araniciのアンカレッジに移動しました。アンカーローラーを作ってもらえることになったOlbiaの街まで電車で行ける場所です。街のアンカレッジは遠浅の砂地で広くてとてもいい場所なのですが、なんとここもGolfo Pevero同様、2023年からアンカリング禁止区域が広くなっていていた!さらにレンタカー会社でも足元を見るような値段ふっかけをされて・・・なんかサルディニア島の印象は二日目にしてあまりよくありません。

8月7日(水):朝起きたら目の前にパワーボートがいた。昨晩着いたのかな?次の目的地Golfo Aranciまではそれほど遠くないので10時過ぎにゆっくり出発しました。

なんとかセーリングできる風が吹いてたので、早速セールをあげました。

例の人気の場所は、すでに昨晩よりも数が増えていました。

あのキャタマランは昨夜8時ぐらいに来てアンカリング禁止区域にアンカリングしていて、すぐに例の取り締まりボートの人たちがアプローチしていたのですが、お留守のようで見回りの人もあきらめたみたいです。今朝みたら昨晩同様テンダーはつないでないんですが、人がいるのが見えました。もしかして居留守を使ってたのかな?!フランス船籍でした。

今日も大型パワーボートが沢山。この間をぬってセーリング・・・と思ったのですが、チャートを見たら湾の右端とその前の小島の間が充分深さがあるのがわかったので、パワーボートの林の前で右折してショートカットしていくことにしました。

あの島の間を通過します。

それにしてもこの辺り、本当にパワーボートのハイウエイって感じで、猛スピードで通過していくボートに何隻もすれ違いました。

そのたびにこんなウォッシュにユラユラされるのです。

風があまり強くなかったので、ウォッシュに揺られるたびにブームが揺れてジャイブしそうで嫌な感じでした。


10時半ごろの位置。島との間は水深10メートルはあるので問題なく通過できます。でも右下の小さい島との間は浅いので外側を通過します。



透明度が高いので、海底が見えるので十分な深さがあるとわかっていても、なんか心配になりました。


10時47分、島の間を通過。

でもあそこは浅いので外側をまわっていきます。


前方のボートはなんかすごい煙を吐いてるけど、エンジン不良かな?排気ガスまき散らしですね。



出発してから1時間ぐらいの11時ちょっと過ぎ。スピードはずっと3ノット~4ノットの間でゆったり進んでいます。

それにしてもパワーボートの多いこと多いこと。

あっちからもこっちからもやってきて、そのたびに波にユラユラ。メインのブームがガシャンとなるので、やばい感じの時は慌ててメインシートを引き入れました。


12時半ごろ、目的地のGolfo Araniciの反対側辺りに来ました。緑の旗マークがGolfo Araniciのアンカレッジです。


ゆっくりですが、着実に進んでいるので良し。


あそこをぐるりと回ったら目的地が見えてくるでしょう。


地図だとこの辺りでした。午後1時ごろ。

ここでコントロールジャイブでセールを反対側に移動させました。

あの泊地も混んでますねぇ。地図上のSpiaggia di Cala Morescaという場所ですね。

Golfo Araniciは真正面です。


この辺り風がグルグル回っているみたいでオートパイロトが素早く作動しなかったので、マニュアルに変えました。

あ、フィッシュファーム。その奥の方にアンカリングしているんですね。ここにフィッシュファームがあるので、この辺りでイルカを見ることが多いそうですが、私たちが通過した時はお目にかかりませんでした。でも朝Golfo Peveroのアンカレッジを出てくる時、アンカリングしていた場所から50メートルぐらい先でイルカを見ましたけどね。

午後3時ごろ、目的地のGolfo Aranciのアンカレッジに到着。青丸の位置にアンカリングしています。緑のアンカーマークの場所あたりは現在アンカリング禁止区域にほぼ差し掛かっているんですよね。モーリンブイが沢山浮いてましたがちらほらしか使われていませんでした。

広くて遠浅で砂地いっぱいのいいアンカレッジなのに、2023年からモーリンブイエリア内でのアンカリング規制が厳しくなったそうで、エリア内でアンカリングしているとモーリン会社から追い出されるそうです。元々フェリー発着ワーフの周囲はチャート上でもアンカリング禁止区域になっているのですが、さらにモーリンブイが増えていて、その近く100メートルぐらい離れてないと取り締まられるそうです。



あっち側にモーリンブイ。十分離れてるのでOKですが、おかげでみんなビーチに近い湾の端っこの方に追いやられるのです。だいたい水深が10メートル以下の場所で砂地なので、モーリンブイを使わなくても問題なく安全にアンカリングできるエリアなんですよね。だからわざわざ浮いているブイに60ユーロ以上も払って留める船はそれほどないわけです。

泊地アプリによると昨年まではモーリンブイの間をぬってアンカリングしていた船が沢山いたそうですが、今年6月あたりから取り締まりが厳しくなり、近くにアンカリングしている船はどかされるようになった、と泊地アプリにコメントされていました。

なんとかいいスポット発見して落ち着きました。水深は5メートルぐらいですがチェーンを30メートル弱ぐらい出しているのでどこにも動きません。さらに主人がシュノーケリングでアンカーを見に行って再確認。しっかり砂地に埋まっていたそうです。ここには数日滞在する予定で、半日ぐらい留守にするのでアンカーがしっかり効いてることを確認したかったのです。

到着してちょっと休憩してから午後3時半すぎ、Aranciの街に上陸しました。小さなマリーナがあってそこに繋がるボードウォークがあるんですが、その下にテンダーをつなげて置けるます。でもボードウォークが高いので、私の身長だとかなり必死によじ登らないといけません。


一日で一番暑い時間帯だからか、街の中はひっそり。

道を一本入ったところにあったカフェで遅いランチです。主人はお決まりのハンバーガー。

私は久々にパスタ。トマトミートソースのリングイネ。やっぱりイタリア、パスタの茹で具合が腰があります。フランスで食べたパスタはどれも茹ですぎでまずかったんですよねぇ。

街散策というより、翌日Olbiaの街にいくために電車の駅を下見に行きました。港から一本裏の道はこんな風にモザイクが敷かれていて、歩行者だけの道でした。なんか歴史がありそう。



テンダーをつなげた場所から徒歩で10分弱ぐらいの場所に駅がありました。チケットも自動販売機があって、ちゃんと英語に変えられるマシンで、試しに買う直前までやってみたら簡単でした。これで明日の朝はばっちりだな。


電車が一時間に一本しかないので、レンタカー屋さんにも行ってみました。翌朝10時半すぎにしか車が空いてないということでした。Olbiaの街のステンレス加工の工房には11時までには遅くともいかないといけないということだったので、間に合わないな、ということで諦め。さらに一日90ユーロのフィアットパンダが一番安い車でした。ステンレス加工の工房はOlbiaの電車の駅からタクシーに乗る必要があるのですが、一日90ユーロだったら電車で行ってタクシーに乗った方が安いな、という結論に。

午後5時ぐらいに船に戻りましたが、余りの暑さに取り合えずドボンと入らずにはいられませんでした。もしレンタカーが借りられたら、空になっているガスボンベもOlbiaの街で交換できそうだったので、それなら90ユーロかかってもいいかな、と思いました。ステンレス加工の工房は実は木曜日がお休みだそうで、10時ぐらいに来れるならお店を開けてくれるとのことだったんですね。で、念のため電話をして時間を少し遅くできるか確認しました。すると午前中だったら待っていてくるとのこと。

でそれならレンタカーを借りても間に合うな、と思いレンタカー会社に電話したのですね。すると驚いたことにさっき聞いていた90ユーロの話が反故になり、120ユーロに跳ね上がったのです。なんというぼったくり!実はレンタカー会社は3軒あることになっていますが、実際に営業しているのは1軒だけみたいでした。他の会社もグーグル評価では予め予約していたにもかかわらず、当日になったら「車はありません。」と言われたというコメントが1つじゃなかった!

アンカレッジも、砂地で広いいい湾なのに、モーリンブイやマリーナに入らせるために、アンカリング禁止区域を年々増やしているようで、サルディニアに来てから2か所ともそういう場所にあたりました。ま島のこちら側はイタリア本土、ローマからも来やすい位置だし大きなパワーボートの数を見るとかなりお金持ちの人たちが来る場所のようです。マリーナは一泊300ユーロとかも珍しくないので、そんな場所のすぐ近くに無料でアンカリングされるのが嫌なんでしょうね。ちなみにOlbiaの街にも以前はアンカリングできる場所があったのですが、昨年から禁止となったそうです。だから電車でアクセスできるAranciの街に来たんですよね。レンタカー屋さんといい、泊地での取り締まりといい、なんか私の中ではサルディニア島の印象はあまりよくないのだ。でもステンレス加工の職人さんはいい人で、なんと主人の設計図をもとにすでに作成済みなのです。しかもお値段もすごく良心的でした。だから取りに行くだけ!島の普通の人たちはいい人なのかもしれません。


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