2024年9月24日火曜日

ドアが閉まらない謎がやっと解けた!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





実はここ2年ぐらいでバウメインバースの扉が閉まらなくなってたんです。つまり天井が歪んできたって事。マストの周辺なので過去にも大工さんに相談してました。構造上には問題ない、と言われてたんですが理由は不明のままだったんです。でもアルメリマルの大工さん、アンドリューさんはすぐに原因発見。その場で応急処置をしてくれたらドアが閉まるようになった!

9月23日(月):朝9時ごろに大工さんのアンディーさんがやってきました。こんなに早くから来てもらえるとは思っていなかったので、うれしい驚き。ギリシャにいる時は、大工さんは「来る来る」といって何週間も来なかったが普通でしたから。

まずはリチウムバッテリーを新しく設置するにあたり、現状のバッテリー支えのウッド枠を確認。やっぱり腐っていたので作り直しです。木枠を外したらその下に水が!どうもここからビルジに流れるパイプにつまりがあったみたい。ずっと掃除してなかったから汚れが泥みたいになってました。従来はバッテリーがボックスに入っていたので直接水に接触することはなかったのすが、新しく設置する時はボックスを使わないで木枠自体に直接固定できるようになるみたい。そのためまずはこの部分を綺麗に掃除してペイントし直します。

泥を洗い流し、パイプつまりもついでに直しました。アンディーさんは大工さんというだけではなく、ご自身もセーラなので、船全体についてよくご存知。泥汚れもパイプつまりも「食器洗剤と熱湯で綺麗になるよ。」と教えてくれて、その通りにしたらバッチリ解決でした。このまま乾燥させておきます。

次はスターンバスルームの床。もう床下が腐っているのはわかっていました。だってフロアがペコペコしてたから。ウッドフロアというは見た目は綺麗ですが、毎日使うシャワーの床がウッドというのは現実的ではありません。前のオーナーは夏の間だけ数週間から数カ月しか使ってない状態だったからそれでも良かったのでしょうが、私たちは住んでいるので使用頻度は何百倍に増えているわけです。で結局ウッドフロアはやめて通常のバスルームみたいな素材の床にしてもらう事になりました。

ウッド下の部分も撤去。

で、ここまでがメインの依頼だったのですが、以前から気になっていたマスト周りの天井の事も相談してみました。ここがだんだん歪んできてるようで、バウバースへのドアが1年ぐらい前から閉まらなくなっていたのです。これまでも数人の大工さんに相談してきており、天井カバーも外した状態で見てもらったのですが、構造上や船体の強度には関係していないので心配する必要はない、と言われ続けていました。でもドア閉まらないっていうのはねぇ。

マスト周りのカバーを外し、マストが天井を突き抜けて外に出ている部分を見て、アンディーさんはすぐに原因を突き止めてくれたのです。マストがデッキを突き抜けている部分、通常はゴム素材のものでシーリングされているそうですが、SATOMI号はハードウッドが詰まったいたのです。それがきつすぎて、デッキ部分を下方に引き下げる力が働いており、その負荷に負けて天井が歪んでたそうです。とうとうドア上のべニア部分がこんな状態に。買った時もちょっぴり亀裂があったのですが、だんだんひどくなってきたのです。4年前はドアはスムーズではないものの、ちゃんと閉まっていたのだ。

アンディーさんも「構造上や強度に与える影響はないし、ウッドを取り外せはすぐに自然にデッキが定位置に戻ると思うよ。」とのこと。そしてマストの後ろにあるデッキを支えてるパうプみたいなものをチェックし、「あ、これが閉ま過ぎ。だからデッキ全体を引き下げているんですよ。」とのこと。すぐに緩め始めて調整し始めました。



この部分、ウッドが何個か詰まっていて埋まっていたのですが、全部外しました。これを機会に本来そうあるべきだったハードラバーみたいな素材のもので埋めることになりました。ちょっと予定外の出費でしたが、しっかり修理したかったので仕方ありません。


じゃじゃ~ん、1年ぶりぐらいにドアが閉まった!しかもかなりスムーズ。

その後もしめたり緩めたり、外に出ていきマストは動かずちゃんと固定されていることも確認してくれました。今までの大工さんは誰もこの原因を突き止められなかったのに、さすがアンディーさん、船の構造を熟知しているからこそ、ヨット特有の問題点もすぐに分かったんですね。それだけじゃなく、同じ日に原因診断から修理までやってくれるなんて!

こっち側はゆるゆるでした。天井へ続くこの部分のべニアにもクラックができてしまいましたが、これ以上酷くはならないので仕方がないな。

お昼ちょっと前にこの日できることは全て終了。後はアンディーさんが工房で作業をしている間に、私たちは清掃したり塗装したりします。マスト周りを埋める素材もすぐにアンディーアさんが手配してくれて、数日以内に届くそうです。

なんかこんなにも素早く一日で事が進んでしま士、驚くやら、嬉しいやら、気持ちが付いていなかない状態でした。さらに、スターリンクのディッシュがもう届いたのだ!

週末オーダーしたのにもう届いた!こんな風にどんどんいろんなことが進んでいくのもヨーロッパの真ん中にいるからでしょうね。同じEUといはいえ、ギリシャはやっぱり遅れていたなぁとつくづく思います。それとアンディーさんはイギリス人なので、英語での意思疎通が完璧、というのも安心です。アルメリマルには英語圏のヨッティ―も多いので、仕事に対する意識もイギリスの基準と同じものを期待されるんでしょうね。とにかく素晴らしい大工さんに出会えただけでも、アルメリマルに来た甲斐がありました。(勿論それ以上にフミさがハーバーマスターというのが、一番ですけど。)

この日もお家ご飯です。ステーキ用の豚肉を細かくカットしてパスタソースにしてみました。前日の残りのキュウリと昆布の即席漬けとサラダを合わせたので、普段あまりサラダを食べない主人に口にもあったみたい。パスタソースのお味は我ながらなかなかでした!やっぱドライトマトが隠し味として効いてるな。



本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿