2024年11月15日金曜日

街全体が世界文化遺産のRabat!うっとりする美しさの霊廟

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!




新旧両方の市街全体が世界文化遺産に指定されているという珍しい街Rabatはモロッコの首都でもあります。いつも行き当たりばったりで旅行しているので、実際に来るまで知りませんでした。どうりで、カスバ(城塞)があちこちにあったり、規模もデカいと思った!中でも有名観光スポットはハッサンタワーとムハンマド5世の霊廟です。どちらもマリーナからトラムでアクセスできる場所にあるし、ハッサンタワーに関してはマリーナから眺めることができるのです。

ムハンマド5世の霊廟の天井。モザイクタイルにドーム天井内のステングラスみたいな部分がなんともいえないぐらい美しい。

メディーナの大西洋に近い方のアーチ門を出ると、大きな城壁が目に入ってくるのですぐにわかったウダイヤのカスバ(城塞)

ウダイヤのカスバは、タリク・アル・マルサ通りをはさんでメディナの北に位置する城塞地区。ムワッヒド朝時代に築かれた城壁を利用して、17世紀にムーレイ・ラシッドによって造られました。現在の呼び名は、18世紀に気性の荒いウダイヤ・アフブ族の軍隊をここに駐屯させたことからついたものです。彼らは13世紀にモロッコに侵入し、モロッコ各地を荒らしまわった後、ラバトに腰を落ち着けました。当時アラウィー朝のスルタンだったムーレイ・イスマイルは、ラバト周辺で暴れていたザエル族の進入を防ぐために、ウダイヤ・アラブ族にラバトの防衛を託したのです。幅が2.5メートル、高さが8~10メートルもあるという城壁は、まさに「堅牢」という言葉がぴったり。近代的に整備された周囲の風景とのコントラストがその巨大さを強調し、見るものを圧倒する迫力があります。ーGotirpサイト引用(そのサイトへアクセスはここから)

入場料は無料です。

入り口入ってすぐ左側にあったでっかい門。本当はここが正門かな?扉の周りの装飾がこんなに素敵です。スペインのアルハンブラ宮殿にもこんな門がありましたよ。それもそのはず、スペインアンダルシア地方を統治していた王朝とラバトにあった王朝は同じものなのです。スペインのフラメンコの発祥はグラナダのあるアンダルシア地方。古くからインド、ユダヤ、アラブ、ギリシャなどと文化交流があったそうです。フラメンコショーでソロ歌手の歌を聞いた時、なんともいえないスローでメランコリックなメロディーがコーランのお祈りみたいだったのです。さらにマリーナ付近のレストランで流れていたアラビアの音楽が、もうフラメンコ音楽にそっくりだったのだ!だからフラメンコとアラブの世界には密接な繋がりがあるんじゃないか?ってずっと思ってました。グラナダに行ったおかげで二つの場所の繋がりを肌で感じることができたと思います。

城塞の中にはエーゲ海の建物を思い出させる白い街並み。



ここにも路地がいろいろありましたが、大通りだけ歩いてみました。こんな美しい模様が木の板に描かれています。

なんかエーゲ海にいるみたいな建物。


大通りを端までいくと、先日通過してきたブー・レグレグ川への入り口が見えます。ブレークウォーターの外は大西洋なのだ。丁度お城の横を通ったあたりが水深が浅かったんですよねえ。満潮に近い時間に入港したのにね。出発する時もタイミングに気を付けないと。

はいってすぐ両側にビーチがあるので、一瞬どっちに進めばいいのか迷ったのだ。

下の写真でブレークウォーターの右側を通過して進んでいきます。干潮時だと左側は地面がみえちゃう。マリーナへの航路は掘り起こされているようで、だいたいずっと最低でも4メートルはあったんですが、チャート上では陸地になっていたそうで、主人はすごく緊張しながら操縦してたらしいです。私は川の真ん中にまででぱって係留されている漁船に気を取られてました。




ここにも猫ちゃんコロニーが。近くにゴミ箱があったからだと思います。


門を出て次にむかったのはハッサンタワー。

ハッサンタワーはトラムの駅の近くにあるので戻る形となります。カスバからだと徒歩30分弱かかりますが、帰り道と言えば帰り道。でも後で気が付いたんですが、マリーナ付近のトラムの駅の次の停車場がこのタワー近くの駅。その後の駅がメディーナの地元マーケットエリアに近い駅だったのです。地元エリアをスキップしたければ、さらにその先にあるメディーナというトラムの駅まで行けばあまり歩かないですみますが、くねくね路地を歩くのはとっても面白いので、体力があれば歩いた方が断然いいです。

あれがハッサンタワー。44メートルもあるのに、未完成だそうです。というのは当時この地を統治していた王朝の3代目が世界最大級のモスクを建設しようとしていたのですが、途中で亡くなってしまい計画が頓挫。で中途半端に残されたのがこのハッサンタワーなんですって。

タワーの近くには公園の中を通っていくのですが、私達が行こうとしていた側のゲートは閉まっていました。フェンス沿いにぐるっと歩いて行ったら、門の前に馬に乗った兵隊さんがいる場所にきました。

というのは、この建物がムハマンド5世の霊廟だから。警護の人があちこちにいました。

まずはハッサンタワー。

まわりには長さが町々の円柱が沢山ありました。これ世界最大級モスクの柱になるはずだったのかな?解説とかが現地になかったので、よくわからなかった。


タワー自体は中に入れるわけではないので、近くに行っても特にどうということはありません。なので、霊廟にいくことに。


ここにもガードの兵士?がいました。モロッコは王国なので、きっと近衛兵みたいな方達じゃないかな。



部屋の四隅すべてに警護の人がいます。

中に入ったらもう息をのむような美しい装飾が壁から天井までぎっしり。

わ~と思わずため息がもれたぐらい。


天井はこんなですよ!美しすぎ!


下を見ると大理石の棺桶(?)がありました。その周囲にも警護の人たちがいましたよ。つまりこの建物全体がかつての王様のお墓ということです。


中もきれいなんですが、外もすごく綺麗。


噴水だと思いますが、水は出てませんでした。


霊廟とタワーの周りは土の壁でかこまれているんですが、それには小さな穴が開いていて、中が空洞になっているみたい。鳩小屋だ。鳩が穴から顔を出してました。

街全体がユネスコ文化遺産のラバットなのだ。


夜になるとライトアップされるハッサンタワー。これがマリーナから見える景色です。

川向うのメディーナカスバもライトアップされて本当にきれい。

特に建築に興味がある私ではないのですが、とにかくモザイク模様や天井や、木の細工の彫り模様とかが美しくて、あ~とかわ~とか思わず声が出ました。あまり予習しないでやってきたラバットですが、観光スポットも近いしマリーナも安くて安全だし、すっごく気に入ってます。

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