皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!
5日間滞在したTangierマリーナを10日に出発、オーバーナイトで約120マイル先のRabatに11日の早朝に着きました。ほぼダウンウィンドに恵まれたセーリングでしたが、夜になるにつれてウネリの角度が激しい横揺れを起こす形となってしまい、時折激しく左右に揺さぶられ続けた結果Vangが切れました!ブームはプリヴェンターで固定していたので問題なかったです。Vangはそろそろ寿命かなっていう感じだったので切れてもあまり驚きませんでしたけどねぇ。Rabatはこれぞモロッコという感じがして、この先の滞在がとても楽しみです。
11月9日夜はオールドタウン(メディーナ)のレストランに向かいました。
怪しげなマーケットがありましたが、男性衣料品ばかりのマーケット。このポンチョみたいなの買いたかったのですが、今後はしばらく冬服が不要になるし、どうせならラバットやカサブランカ、マラケッシュで買った方がいいかな、と思い我慢。
向かったレストランは大人気で席は全部相席。待っている間に仲良くなったアメリカ人の御婦人お二人と同席することにしました。前夜にもここに来たぐらい気に入っているそうです。
お腹も満足、同席したご婦人たちはアメリカユタ州から来ていて、スタンピン・アップの事も勿論ご存知。私が2018年にインセンティブ旅行でユタ州に行ったことがあるという話で、さらに親近感が生まれました。楽しい食事を終えて帰路に就いた時は8時半。まだまだ夜が早いのですが、翌日のオーバーナイト走行に夜遊びなしで真っすぐ帰りました。Tangierでの最終日を満喫するために、ちょっと遠回りしてメディーナの迷路のような道の方から帰ることに。
マリーナを出る時も出国するみたいな手続きが必要で、どれぐらい時間がかかるかわかなかったので、10時ちょっと過ぎにマリーナバースを出てカスタムポンツーンに向かいました。なんと満員御礼。ウロウロしていたら、フランスのご家族が乗っている船が「ラフティングしていいですよ。」と誘ってくれました。
風向きは完全にダウンウィンドになりました。
写真ではわかりにくのですが、いつもとは違う形でプリヴェンターを設置。ブームに付けたラインを一旦バウに付けたブロックに通してスターンに戻します。
スターンのクリートで固定します。今まではブームにつけたプリヴェンターをミッドシップのクリートに結んでたんですが、本当はこちらの方法が正しいやり方なのだ。古いジェノアシートを利用したので長さが充分あるのです。
午後3時の時点でRabatマリーナの入り口まで103マイル。スピードが6ノットなのでこの時点でETAは午前8時。それより早くには着きたくないのです。マリーナが川の中にあり、入り口付近に魚のしかけが沢山あるらしいので明るくなってから着きたいのです。日の出が遅いので8時半すぎないと夜が明けた感じにならないんですよね。
風は順調に強くなっていて、すごく気持ちよく進んでいます。
夕方6時から仮眠を開始、夜10時に主人のウォッチと交代するのですが、その間ほとんど眠れませんでした。もともと1日のオーバーナイトだと夕方6時からの仮眠はまだ体が慣れていないのでほとんど眠れないのですが、この日はとにかく船体にあたる波の音や波に揺さぶられた時にジェノアがバタバタする音、ブームが反対側に戻されそうになってガシャンと大きい音を立てたり(プリヴェンターのおかげでジャイブはしませんでしたが。)で、とにかくうるさかった。それと波があたる振動もかなり感じました。さすが大西洋の波力強い?!でもそれは波にあたる角度があまりよくないのもあると思いますけど。
夜10時、残り58マイル弱で、スピードは6.7ノット。時々波に押されると7ノットを軽く超えました。それと波のサイズも時々でっかいのが来て、かなり激しく左右に揺れます。
午前2時までの私のウォッチは、特に何もドラマがないまま平和に過ぎていきました。風の強さもほぼ安定していたし。ただ気が抜けなかったのは、漁船の数。も100隻以上の漁船があっちこっちにいて、ライトを付けているので位置はわかりますが、ほとんどの船はAISを搭載していないので、目視で確認する必要があります。前方に明かりが見えるとかなり緊張するのですが、幸い進路変更せずに超接近遭遇はまぬがれました。でも主人がウォッチをしたいた時間帯に、(私が仮眠中)すごく近くまで漁船がわざわざ近寄ってきたらしく、場所柄主人はすごく緊張したそうです。バウバースにいた私にもエンジンの音がすぐ頭の上で聞こえてきたので、驚いて外に出ていったぐらい。
が切れたらしいです。おそらく午前5時ぐらいにとうとう諦めてエンジン走行に切り替わったと思います。
午前8時半、ラバットマリーナへの入り口が見えてきました。この時点ですでにメインセールも下ろしています。あっちにもこっちにもフィッシュトラップが浮いてるので注意が必要です。やはり日が上ってから到着して正解でした。
VHFでマリーナを呼び出したんですが、応答なし。でもおそらくここがカスタムポンツーンだろうと思われる場所をグーグルマップで確認したので、気にせず入港します。外海から川に入る時は、大波が立ちやすいのでタイミングも大事。幸い間隔が長かったので1.5メートルほどのウネリが後方からありましたが、これぐらいなら大丈夫、いけます。それより水深の方が心配なのだ。
いっしゅんキール下0メートルになったのですが、すぐに深さは回復しました。最近掘り起こされたそうなので、最低でも4メートルぐらいあるはずなんですけどね。ゼロメートルのすぐ後はまた4メートルぐらいになったそうです。
与えられたバースはTバーの所に横付けでした。自分達で接岸したのですが、横づけだったら軽々自分達でできます。オーストラリアにいた時はどのマリーナでも自分達で接岸ですから。
ポンツーンの長さはほぼSATOMI号と同じ。なのでバウとスターンはポンツーンの端っこについているリングにラインを通します。それを船にもどして残りのラインをミッドシップ当たりの場所にあるクリートに結びスプリンガーとしておきました。
ポンツーンの奥T字になっている場所にいるSATOMI号。
そこそこのサイズのマリーナです。周辺には数軒レストランがあります。落ち着いたのは10時ぐらいだったのですが、それから取り合えず寝ました。
この後くねくね川の中をマリーナに向かったのですが、写真を撮りたくてもとにかくあっちにもこっちにも漁船がうようよしていて、それどこじゃありませんでした。常に私はバウにいて進路をキャンプテンに報告する大事な役目がありましたから。
VHFでは応答がなかったのですが、おそらくここだな、と思われるポンツーンに近づいて行ったら二人の男性が手を振ってきたので、ラインも受け取ってもらいました。海流が結構あるみたいで、なかなかポンツーンに近づくことができなくて、横づけだっていうのに2回目でやっと成功。ラインを受け取ってくれたうちの一人は予約でやり取りしていた男性でした。私たちの到着は知っていて、とても歓迎ムードでした。私が日本人だとわかると「トウキョウ?」と聞いてきたのでと刈谷といってもわからないと思ったので、ナゴヤと言って置いたら「お~ナゴヤ」と言ってたのけど知っているのかな?つたない英語でしたが「まずはポリスとカスタムが来るからそれまでここで待っていて、その後マリーナのバースを私と一緒に見に行ってから移動です。」ということでした。
スペインではなく、Tangierから来たからだったのか、思ったより時間はかかりませんでした。9時ちょっと前に到着して、10時半前にはマリーナバースに移動していました。Tangierと同様、カスタムの人が船内までやってきて、ハッチをとこどころ開けたりして、また「武器やドローンは持っていますか?」と口頭で聞かれました。視察はそれだけですが、とにかくペーパーワークが多いらしく、同じことを5つぐらいの違う機関向けのフォームに記入した、と主人がいっていました。
というお店がありベント―ボックスがメニューにあったので、そこにしました。お寿司とチキン唐揚げにシーフードサラダの弁当は95DH(約9ユーロ)。
この日はゆっくり疲れを癒すことにして、どこにも出かけず食事の後はすぐまた船に戻り、ちょっとテレビを観ただけで8時には寝ました。ぐっすり熟睡して、私は朝6時ぐらいにかすかに聞こえたコーランのお祈りの声で目が覚めました。
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