2025年1月25日土曜日

洋上Zoomなんてスターリンクならでは&風向きに合わせて最短距離コースを目指す Day7&Day8

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!



カリブ海を目指した大西洋横断航海第7日目と第8日目のレポートです。航路をちょっと北に移しただけで、スコールに見舞われるようになりました。23日は一日のうちに数えただけでも6回も。でもスコール、いい所もあります。風が突然強くなるのでメインセールだけでもスピードがぐんとアップし、しか最短距離の方角で進めるのです!夕方にはVEラリー主催の太平洋上Zoomミーティングがありました!

1月23日の朝。夜のうちにスコールがあって、デッキ内もびしょ濡れでした。後ろから斜めに降ってくるので避けようがありません。
ジェネレーターが使えないので、明るくなるまでエンジンを付けて充電しました。ギアは外しているのでプロペラは回っておらず、回転数もせいぜい1000回転ぐらいなので大した燃料は消費していないはず。今回の長距離航海はラス・パルマスを出てから、必要最低限(港への入出港)以外はエンジン走行をせず、あくまでもセールだけで走ることを守っているのです。
暗いうちに降ってきたので、主人は急いで船体上に設置していたジェネレーターを取り外しました。それで全身びしょ濡れになってしまいちょっと風邪を引居たっぽい!
ほぼメインセールだけで走っています。ファーストリーフィングしていますが、それでも平均で6.6ノットぐらいのスピードは保てています。

9時ちょっと過ぎ、ジェノアをちょっぴり出してコースを変更しました。波が押し寄せてくる角度を変えるだけでかなり快適さが増し増す。10時半の時点で残りが1155マイルとなっていました。平均速度は7ノットにアップ。

グレーのラインが目的地への最短距離のコースです。そこを目指して北上中。少し超えたらタックして南下する計画ですが、風向きが少しづつ変わるので、うまくいけばタックしなくてもいいかもしれないし、タックするタイミングも重要です。この時点では最低でもこのまま一日進む予定。
ウネリは相変わらず大きめですが、見慣れた光景となりました。



風もコンスタントに20ノットを超えていて、おかげで風力発電が大活躍。今までこんなにまともに風力発電が貢献したの見たことがない。やっぱり最低でも20ノット吹き続けないと、あまり威力がない風力発電です。

天気がよくても数時間後にはまたスコールに見舞われ、数えただけでも6回ぐらい当たりました。それでも土砂降りではなく短期間ざっと降る感じです。雨の前に徐々に風が強まり始め、空気が冷たくなってくるとしばらくして雨がやってくるので、だんだん事前にわかるようになりました。ここ数日リーフィングしたメインセールとちょっぴりのジェノアだけで走っており、この方法は突然のスコールにも対応できるので、いきなり突風が30ノット近くなっても何もする必要がなく、むしろスピードが8ノット~9ノットとかになるので、波を蹴散らして走るのですごく安定するんですよね。スコール来い来いっていう感じです。

この日の夕方5時に、ヴァイキングラリー主催の大西洋上Zoomミーティングがありました!全員の艇が参加したわけではありませんが、久しぶりにメンバーの顔を見ることができてうれしかったのと、激しい横揺れに耐えているのはみんな同じというのがわかり、なんかモチベーションアップにもつながりました。オリバーさんによると、今年のグループはペースがが速く、グレナダ到着が予定よりも早い艇が沢山いるとのこと。おそらくちょっぴり風が例年より強いからだと思いますけどね。事前説明では、「風が全くなくなる日があると思うんで、その時はラインをもって大西洋を泳いでみてください。」とのことでしたが、そんな日あるの?っていうぐらい毎日毎日20ノットは吹き続けてくれています。

1時間弱のミーティングを終えて夕食は、冷凍ピザをオーブンで焼いたもの。とにかく揺れが激しくて、料理をする気になれなかった一日でした。
でもがんばってサラダだけは作っておいた。主人がちょっぴり風邪気味なので、野菜を食べ得てもらわないとねぇ。

第8日目の1月24日は、午前0時にほぼ半分の残り1056マイルに達しました!スコールや突風で30ノットの夜間の強風でスピードを速め、平均速度が8ノットになっていました。この調子だと航海期間は14日ぐらいのペースかな?

24日は朝6時の私のウォッチ開始から、すぐに料理を始めました。結構揺れはあったのですが、その揺れのペースになれてきました。風邪気味の主人のためにチキンスープを準備。鶏肉が骨付きもも肉なので骨もそのままにして煮込みます。いいおだしになるかな。
朝ご飯からしっかり、暖かくて栄養満点のスープを食べて英気をやしないます。でも揺れるなかスープ系の食事はバランスを取るのが結構大変ですけどね。沢山作ったので、このまま一日中好きなタイミングで温めて、パスタとかを加えて食べ続けることになります。

11時過ぎ、主人が机に向かって何やら勉強。いつのタイミングでタックをすると一番無駄がないか、角度を計算しているようです。

相変わらずリーフしたメインとちょっぴりジェノア仕様。これ以上ジェノアを出した事はありません。そうするとどうしてもバタバタしちゃうんで。

お昼ちょっと過ぎから再度、ジェネレーターを船体上に設置して充電し始めました。夜になると突然の雨対応が難しいので、昼間天気がいい時間帯を見計らって充電しておきます。

風はTrueで25ノットを超える突風になり、ハイスピードを保てました。
4時間ぐらい充電した後、終了。終わったらまた片付けます。

午後2時すぎ、残り距離が1000マイルを切り3桁となりました。



夜10時からの私のウォッチ開始時は、突風30ノット、常に26~27ノットぐらいの強風になっており、その分スムーズに安定して走っていました。この時点ではジェノアは巻き入れており、風向きが少しづつ変わっているので、最短距離のラインにほぼそった角度で進むことができました。
それにしてもスピードはぐんぐんあがり、常に8ノットぐらいで9ノット代を保つことも。
この日最高記録は11.3ノットでしたが、シャッターチャンスは逃しました。
このラインにそって走行できるれば、それが一番最。タックする必要もなくなります。

でもいえ~いと思っていたのは2時間弱で、結局すぐに風はおさまり(多分スコールだったから)、その後30ノットから一気に15ノット程度まで弱まってしまい、途端にスピードが落ちてしまいました。そうなると波に翻弄されやすくなるので、不快だし、動くのが危険になります。そこで、ちょっぴりジェノアを出して走れる角度ス―タ―ボード側143度に合わせて走ることに。それだけですぐにスピードもあがり、風もまた25ノットあたりを保ってくれるようになりました。ちょっとづつ風向きに合わせて進路を変え、それがすぐスピードという結果につながるのが本当に面白いです。それ最近新しく身に着けた技がもう一つあります。

それはウォッチの間にタイマーをセットしておいて、その間小刻みに仮眠を取れるようになったのです。まわりに何の交通量もないので、今は30分に一回、外に出て航路や風向きをチェックするのですが、室内のパッドにもチェートを映しているので、中でも確認できるんですよね。次にタイマーが鳴るまでうとうとしたり、結構ぐっすり眠れたりするんですよね。これはシングルハンドのセーラーがやっている方法です。なので仮眠時間以外にも、小刻みに睡眠をとれるようになったので、疲れがたまらず、昼の間元気いっぱいなんですよね。なので最近毎日ブログ更新できてるのだ!





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6 件のコメント:

  1. お陰様でこちらも乗っているみたいです。
    グラナダの次はカリブ海をアイランドホッピングしながら北上してバミューダ、アゾレス諸島を経て帰る航路だったら凪いで泳ぐチャンスが有るかも知れませんね。

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    1. カリブ海の後はトリニダード・トバゴに戻り来年は太平洋を目指して進むので、アゾレス諸島は元より地中海にも戻らないのです。最終目的地はオーストラリアです!

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  2. オーストラリアですか!
    トリニダード・トバコからパナマ運河を通っても16000Km以上有りますよね。

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    1. 気長に帰る予定です!南太平洋の島々訪問したいですし。

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  3. 大西洋横断も序の口という訳ですね。
    素晴らし過ぎます。
    イースター島やタヒチからのアップも期待しています。

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    1. ありがとうございます。今の時点では太平洋横断時はどこを回るのか全く見当がついてませんが、タヒチは絶対よる予定です!

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