2025年6月25日水曜日

リギン屋さんが戻りスピニカカップカーも完成―着々と船保管準備

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!




最終週第二日目も朝から船内掃除に明け暮れた私。外ではリギン屋さんが戻ってきてステイの交換を開始しサイドステイ交換を完了してくれました。あとはバックステイとフォアステイ。スピニカポールカップのカーを依頼していた職人さんもやってきて完成品を見せてくれました。まだ微調整が必要ですが、一見しただけで従来のものよりも断然頑丈に仕上がっているのがわかります。リギン交換にしてもスピニカポールカップカーにしてもオーストラリアでやったら倍近い費用が掛かったとことでしょう。

引き続きサイドステイの交換のためリギン屋さんがもどってきました。月曜日に来ると思ったんですが、雨ふりだったからね。
するするとマストにあがっている職人さん。
アウトボードモーターは外に置いたままですが、ビニール袋2重でカバーしておきます。チェーンでロックしているので外に置いていても盗まれる心配はなし。ちなみにボートヤード内では船の上に置いておけばそれほど心配はありません。ディンギーなんかは船の下にカバーしておいてる人も沢山いるので、ヤード内のセキュリティには問題なさそうです。
風力発電はプロペラを外し根本は厳重カバー。
プロペラも最終的に船内保管です。

コックピット内もかなり片付きました。
スターボート側のスターンバースのパッキング終了。いつもはマットレスを敷いたまま荷物を載せていましたが、カビ対策で今回は壁にもたせ掛けておきます。ポート側のバースもこんな感じになる予定。

着々とリギン交換が進んでいます。


午後には依頼していたスピニカポールカップのカーが戻ってきました。どこにもつなぎ目がない頑丈なカー!これなら両サイドに負荷がかかったとしても割れるんなんてことは絶対にありません。

トラックに合わせてみたら内側のナイロン部分の寸法が数ミリ足りなくて、トラック内でちょっとグラグラしたので、再調整となりました。カー自体がこんなに頑丈だからトラック内で隙間があって左右にぐらぐらする状態だと、カーではなくトラック自体に破損が生じる恐れがあるので、妥協はできません。

サイドステイの他、あとバックステイにフロントステイの交換がありますが、それは水曜日に持ち越し。
天気の関係で、私たちが出発した後まで作業が持ち越しになるかもしれないので、ディンギーを後ろに釣ったままでも大丈夫か、確認しました。全く問題ないとのこと。ディンギーは単にダビッドに吊り下げているだけではなく、さらにベルトでダビッドに縛り付けている形になっているので、船体と一体化しているように固定されているのです。

一方私は船内の掃除を引き続き担当。荷物が移動するたびにスターンバースの掃除をしたり、バウバースの床掃除などを順調に終了。一番やっかいなキッチン周りに取り掛かりました。キッチン周りはカビだけではなく、ゴキブリなどの外からの害虫をひきつけないためにも慎重にしておかないと。キッチンストーブの正面が戸棚になっていて、ここに調味料や、コーヒー紅茶、パスタや粉物、ライスなどを普段保管しています。

不要なものは全て廃棄して、保管できる紅茶パックとかはジップロックにいれてプラスティックボックスに入れて保管しておきます。なので戸棚の中はガラガラ。船内に泊るのはこの夜が最後ですが、まだ数日あるのでその間のコーヒーや紅茶セットだけ残しておきます。
真中の戸棚は上の部分は、缶切り、ガーリッククラッシャー、チーズグレーダーなどの小さいキッチン用具を保管しています。ここは戸棚内をきれいに拭いてあとは元に戻しました。下の棚は調味料置き場だったので、かなり汚れている。

特に粉物とか粉末の調味料がこぼれていたので、しっかりふき取りました。使いかけ調味料は全て処分しました。まだ開封していないものやチリなど保存しておいても大丈夫なのはジップロックバッグにいれてさらにプラスティックボックスに入れておきます。一番左の小さいスペースはスパイスラック。

元々は一番左も他の棚と同じスペースがあったのですが、そこに電子レンジをはめいれたのでこんな隙間が残ったのです。ギリシャプレヴェザにいた時に大工さんに棚改造をしてもらい、残ったスペースをスパイスラックとして使えるようにしてもらいました。なので、扉自体も小さく作り直してもらったのです。

外では主人がアンカーを上げていました。チェーンのペンキ塗りも終わり、チェーンも乾燥したので収納です。
でも途中でチェーンがからまってしまったようでした。

バウのレールはサビ落としができませんでしたが、こちら側は酷いサビはあまり出ていません。でも裏側はすごいけど。
つなぎ目の部分はサビているなぁ。戻って来たからのお楽しみ。地元の人によると、10月はかなり雨がの量が減っているそうで、作業するにはいい季節だそうです。

やり直しになったスピニカポールカップのカー、夕方になってアリさんが戻ってきました。内側のナイロン部分を作り直してきてくれたのです。今度はかなりきつくって、全く左右のぶれがなくなりましたが、きつすぎて上下に動かないぐらい。なので再度持ち帰り最終的な微調整をしてくれます。つなぎ目無のソリッドのステンレスで形成されているカー、材料費と人権費を合わせて、合計で5750TTドルでした。オーストラリアドルに直すと1500ドル弱なんですよね。これって人権費にもならないぐらいの値段なんですよ。おそらくオーストラリアだったら倍ぐらいの値段になっていても不思議はありません。
リギン交換もそうなんですが、トリニダードは人権費が安いみたいでいろんな修理が、オーストラリアやヨーロッパでやった場合を考える材料代程度ぐらいでやれています。特にリギン交換は今までのメンテナンスの中で最大の出費なんですが、これで向こう10年は心配いらないし、オーストラリアでやることを考えてたら半額ぐらいできるので、やらない手はないっていう感じでした。それに保険の関係があるからやらないわけにはいかなかったですけどねぇ。
お値段もそうですが、職人さんや業者の質がとても満足できるもので、その意味でもトリニダードでハリケーンを過ごすことにして大正解だったなぁ、と思いました。


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