2026年10月29日木曜日

動画:真夜中にブームが折れたりオートパイロットもだめになったり!太平洋横断最終レグ目指せオーストラリア最終回

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!




10月28日の夜8時40分ぐらいに、無事オーストラリアNSW州のコフスハーバーに到着しました。なんと27日の真夜中にブームが折れてしまいエンジン走行に切り替え。さらにはコフスハーバーまであと60マイルという時に、イースタンオーストラリアン海流と逆風25ノットの組み合わせを横切る羽目になり、そのためオートパイロットが完全故障となりました。当日の朝いきなり発生した天気警告で、荒れるとわかっていても行くしかない、という状況でした。海流は幅30マイルちょっともあり、約5時間、マニュアル操船で大西洋横断の時よりも激しい揺れで、なんとアンカーロッカーの中でチェーンがあっちこっちに飛び回り絡まってしまったほどでした!

ブームも折れてオートパロットも壊れたけど、沈む夕日を背に見えた陸地は美しかった!


10月27日(火):朝ごはんはベーコンと目玉焼きのごく普通です。私は前日の残りのサラダも食べて健康な気分。朝ごはんといってもすでに10時半ぐらいです。
11時にはセール走行にもどりました。アップウィンドになってるからヒールします。画面左下にあるのは、スターリンクミニ。使う時はここに出して、普段は船内に保管しています。
テルテールサインをみながらジェノアをトリミングします。
遠方にオーストラリアのミリタリー船発見。

もし私たちがコフスハーバーで入国を知らせていなかったら、もしかしたら近寄ってきたかもね、なんて主人と話していました。オーストラリア海域セーリング中、北の端や南の沖合では何回かボーダーパトロールの船やカスタムの飛行機を見ました。カスタムの飛行機なんかは無線で交信してきたぐらい。海に囲まれた大陸の国なので、海上警備はかなりしっかりしております。
望遠にしたら、かすかに見えました。
午後3時、冷凍のムサカを食べました。早めのディナーです。いつもラザニアをよく買ってるのですが、ニューカレドニアのスーパーでギリシャ料理のムサカを見つけたので、興味を持ったのです。ムサカというよりはナスラザニアという感じでした。

夕方5時ちょっとすぎ、すごくスムーズに走ってたので外にいるのが気持ちよかった。

明日には到着するかな?とこの時は、この夜発生するアクシデントの事なんか夢にも思いってませんでした。前日突然クラッシュしたオートパイロットもこの日はずっと大丈夫だったのです。

そして真夜中、突然バタンとドアを思いっきりしめた時のような音がしたんですね。最初は主人がトイレに入ってたので、ドアがしっかりしまってなくて揺れでバタンとしまったのかな?と思ったのですが、主人が出てきて「今の何?」といったので、外で発生した音だったのかな、と思って見に行くと・・・そこにはL字になったブームがありました!

なんとブームがヴァングのすぐ後ろあたりで真っ二つに折れていたのです。メインセールはあげたままだったから、セールもLの字になってました。あまり風が強くなかったのでセール自体には影響がなかったのは幸いでした。すぐにジェノアを巻き入れメインセールを、主人がブームをささえながら、私がおろしていきました。そのあたりの詳しい状況は動画内でご説明しておりますので、ぜひご覧ください。

とりあえずセールがおっこちないよう固定してエンジン走行に切り替えたので、目的地のコフスハーバー目指してまっしぐらのコース取りにしました。幸い風があまり強くなくて、いずれにしてもエンジン走行に切り替得る予定でした。

1月28日(水):これが折れたブームです。メインセールは紐でしばってるので、固定されております。
見事なぐらい綺麗に折れてますよね。すでに34年たっているブーム、そろそろ寿命だったのでしょう。ヴァングのすぐ後ろなので一番負荷がかかっていた部分です。
最新天気予報を確認していた主人が、お昼ぐらいから一時的にすごく荒れちゃうけど、午後3時ぐらには収まるからね、と言ってきました。数日前にはなかった警告サインが風予報に出ていたそうです。海流と逆強風注意、とのことだったのですが、その時はあまり深く考えてなかったそうです。

それは大間違いだった!10時ぐらいから三角波が立ち始めて、波しぶきが激しくなってきました。するといきなりまたオートパイロットが止まってしまったのです。で例によってスイッチオンオフを何回か繰り返したのですが、今度は完全にいかれてしまったようです。

原因も今回はわかりました。ラダーについてる位置センダーがジャムってしまったので、オートパイロットはラダーの位置がわからなっくなってしまったのです。なのでシステム上ではラダーが右に思いっきり曲がったままになってるのですが、実際はマニュアルならちゃんと動きます。三角波に激しく上下に揺さぶられた衝撃でセンダーがダメになったみたい。
予備部品があるので、修理可能ですが、そのためには主人がスターンバースからさらに奥の穴倉にもぐって狭い場所で変な姿勢で作業をしないとけなく、とてもじゃないけど、こんなに激しくバウウェーブをパンチングしている時に無理!それに残り走行10時間ぐらいだったので、それぐらいなら大丈夫ってことでマニュアル操船していくことにしました。

2時間置きぐらいに交代しようか?と言ってたのでが主人が最初の4時間を一人でやってくれました。その間私は船内にいたのですが、もうすごい衝撃で上下に揺れて、バウのあたりではガタンバタンと時々大きな音がするんですね。波に打たれてる音というよりは、何かが宙に浮きあがってあっちこっちにぶつかっているような音・・・あとでわかったのですが、アンカーロッカーの中のチェーンが宙に浮いてぶつかっていた音でした。そのためからまっちゃっていて、コフスハーバーについていざアンカリングしようとしてたら、最初アンカーが途中で降りなくなってしまい焦った!

天井のハッチの上から降ってくる波しぶき。バウウェーブがここまでふってくるのです。

写真だと全然実際の波の激しさはわかりません。本当にすごい時は撮影できなかったしね。

バウウェーブの水が洪水のように流れてきます。
主人は一番荒れていた朝10時から午後2時ぐらいまで一人でヘルムしてくれました。コックピットまで入り込んだ波で、ずぶぬれになりました。
その後私に交代。10マイルやってからまた主人が担当。その後また私が次の10マイルだったんですが、主人はかなり疲れていたのと、すでに残りが20マイルちょっとだったので15マイル私が担当し、湾内に入っていくまで最後の5マイルを主人にやってもらいました。夕方6時、あと2時間ほどでコフスハーバーに入れます。

午後3時を過ぎたころから徐々に海は穏やかになり、夕方5時ごろには今朝ほどのあれ具合が嘘のように穏やかになっていました。なのでスピードも最低8ノットの快速でした。

夜7時、正面に沈んでいく太陽を背に、コフスハーバーの輪郭がはっきり見えてました。なのでこのころはチャートではなく陸地の形を目安に舵を取っていたので、より一直線にヘルムできるようになりました。
夜9時ちょっと前、無事コフスハーバー内にアンカリング。湾に突き出したジェッティーに明かりがともっていてきれいです。ここには何回も船で来たことがありますが、湾内は基本どこでも深さが十分ならアンカリングできる場所なので暗くなってからでも簡単です。

アンカーを下ろそうとしたら、チェーンが途中で降りなくなって一瞬「え~また~?!!!」とひやっとしたのですが(フィジーのSuvaでアンカリングしようとしたらリモコン電池が切れていて使えなかったのです。)、チェーンが絡まっていて降りてこなかったのでした。昼間あまりに揺れが激しく、チェーンがアンカーロッカー内であっちこっち飛び回った結果でした。

夕ご飯を食べていなかったので早速串焼き牛とチキンを焼き、野菜をゆでました。ヌメアで買った缶入りのプロセッコ(なんと後で気が付いたら、それオーストラリアから輸入されたものでした。)でちょっぴりお祝い。でも食べたら途端に疲れが押し寄せて、シャワーを浴びてすぐに爆睡しました。


10月29日(木):朝7時に目が覚めました。メールでカスタムから連絡が来ており、マリーナバースに入ったらそこにカスタムの係員がやってくるとのことでした。なので慌てる必要もなかったので、ゆっくり朝ごはん。オーストラリアへの生鮮食料持ち込みは非常に制限されているので、残ったものはすべて食べきるか処分しないといけません。卵2個と玉ねぎとピーマン、ベーコンが余ってたので使い切るためにオムレツを作りました。

コフスハーバーに到着までの2日間のハイライト動画です。動画ないでブームが壊れた時の事もご覧いただけます。
 

2020年にイタリアはローマで買ったSATOMI号、念願かなってやっとオーストラリアに連れて帰ることができました。最後の最後に大きな破損がありましたが、しばらくは海に出ず、SATOMI号をゆっくり休ませるつもりです。航海には出ませんが、大幅なお化粧直しをする予定です。それが終わればSATOMI号は何十歳も若返ると思いますよ。

本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿