皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
ブラッド・ピットがアキレスを演じた映画「トロイ」を観た方沢山いますよね。「トロイの木馬」のトロイ戦争、私の知識はそんな程度だったのですが、一度は行ってみたいと思っていました。ついに29日、トロイ遺跡見学に行ってきました!
7月29日朝ごはんは9時からなので、朝はとてもゆっくり過ごせています。お庭にカーポートみたいな屋根がある場所があり、そこにテーブルと椅子が並べてあります。そこで朝食だなって思って前日見ていました。9時過ぎに降りていくと、すでにお料理が並んでいました。数種類のオリーブ、チーズ、サラダなどをバイキング形式で自分で取ってきます。
これ以外に目玉焼きも後でテーブルに運んでくれました。
食後に運んできてくれた小さいスコーンのようなもの。ジャムは手作りみたいでした。ジャム以外にも、ハーブ類はお庭で栽培されていたもので、卵も鶏がいたので自家製!素朴ですが、どれも美味しかったです。さらに、私達以外にも2組の宿泊客がいて、その方達ともグーグル翻訳を使ったり、ちょッと英語がわかる人に通訳をしてもらったりして、料理の事を聞いたりして交流しながら楽しく朝食を頂きました。
今回の陸路の旅、メインイベントの最初がトロイの遺跡見学です。宿泊先からは車で30分ぐらいの場所なので、ゆっくり朝食を食べてから出かけました。10時半過ぎに出発したので、トロイの近くに来た時はすでに11時過ぎ。
まず園内に入って最初に目につくのはこのでっかい木馬。トロイ戦争の木馬は想像上のお話という説もあるので、本当の木馬がどういう形だったかは誰も知りません。これも誰かが勝手に想像して作ったと思いますが、主人曰く「どうせならもっとかっこよく作ればいいのに。ちょっとこれはがっかりだよね」と文句を言った割には、「写真とって!」だって。
長いこといってみたいと思っていた割には、私のトロイに関する知識は皆無に近いものでした。トロイって、実は一つの時代の街ではなく、同じ場所に3000年以上もの間、いろんな文化が街を作っており、それが9層にも折り重なっている場所だったんです。実に3000年もずっと絶え間なく反映し続けたという世界でも非常に珍しい場所でした。一番初期のものは紀元前3000年から2500年にさかのぼるそうです。同じみの「トロイの木馬」とかの時代は長いトロイの歴史の中では比較的新しい方だったりするんですよね。入口で音声解説のヘッドフォンも借りたのですが、これが本当に良かった。日本語のもありましたよ!ここに来る機会があったら絶対借りた方がいいです。敷地内に説明看板はありますが、英語とトルコ語でしか書かれてないし、英語で書かれてある部分も、音声説明の方が詳しかったのです。何より解説を聞きながら実物を眺めるというのが、すごくよく理解できました。専属ガイドさんに生で説明されている気分になります。
以下ウィキペディアまるっと引用です。
ギリシア神話それ自体は歴史書ではなく、あくまで神話である。トロイア戦争については、紀元前1250年頃にトロイアで実際に大規模な戦争があったとする説もあれば、紀元前1700年から紀元前1200年頃にかけて、小アジア一帯が繰り返し侵略をうけた事実から形成されたという説もある。そもそもトロイア戦争自体が全くの架空であるという説もないわけではない。
古代都市イーリオスは長く伝説上のものと思われていたが、19世紀末、ハインリヒ・シュリーマンによりトロイア一帯の遺跡が発掘された。遺跡は9層になっており、シュリーマンは発掘した複数の時代の遺跡のうち、火災の跡のある下から第2層がトロイア戦争時代の遺跡と推測した。後に第2層は紀元前2000年よりも前の地層でトロイア戦争の時代よりもかなり古いものであることが判明した。シュリーマンと共に発掘にあたったヴィルヘルム・デルプフェルトは下から6番めの第6層に破壊や火災のあとがあることから、第6層がトロイア時代のものであると考えた。1930年代にブレゲンによって再調査が行われ、第6層の都市の火災は部分的で破壊に方向性があることから地震の可能性が強いと推測した。そして第7層の都市は火災が都市全体を覆っていることや、破壊の混乱ぶりから人為的なものであると推測する。また、発見された人骨も、胴体と頭部が分離したものが発見されるなど、戦争による人為的な破壊を間接的に証明した。現在では第7層がトロイア戦争のあったと伝えられる時期(紀元前1200年中期)であると考えられている。
トロイア戦争にまつわる叙事詩の全てが架空のものではないとすれば、その中心はやはりイーリオスの破壊と考えられる。都市が火災に見舞われたことは考古学的に間違いないが、それが侵略によるものかどうかは、可能性としてはかなり高いものの推察の域を出ない。さらに、トロイアの略奪があったとする場合、『イーリアス』に従えばアカイア人による侵略ということになるが、ミュケーナイが宗主権を握っていることや、ここに登場する諸都市がミケーネ文明に栄えた都市であることから、アカイア人が入植する以前のミュケーナイ人による侵攻、あるいはトラーキアやプリギュアの他民族による侵略であったと考えられる。少なくとも、アカイア人であったとする積極的な証拠は存在しない。 ー引用終わり
いろんな年代の発掘現場が出てくるのでそれごとに階層の説明がありました。
結構広いです。
おお~と思ったのは、この看板を見て。これローマ帝国時代の名前です。ILIOSがなんで特別かっていうと、SATOMI号の前の名前はILIOSだったから!前オーナーはローマの人だったからこの名前も納得ですよね。これを見たらILIOSのままにしておいた方がかっこよかったかなって一瞬思ってしまった。でも私達にはなんのゆかりもないしね。やっぱSATOMI号でいいです。
トロイ8層から9層時代(ローマ帝国時代)の天井のデコレーション。
トロイ2層なので紀元前2500年とかの遺跡。メガロロンは前庭のある家屋の形式の事だそうです。
遺跡内はこんな風にボードウォークが設置されていて歩きやすいです。大事な遺跡の中を歩き回るのを防げるしね。
これも2層、3層時代だから紀元前2500年以上前!
日除けの屋根を設置できたので、昨年から一般公開できるようになったそうです。
こちらも初期の時代で城壁跡。
ここはいろんな層を一度に示した場所です。数字で層が示されています。
トロイ2層の時代の坂道
これが当時の予想図。女性は、発掘した方です。
トロイが栄えたのは地理的な条件から。エーゲ海、黒海、アジアとそのアクセスの良さから貿易拠点として好立地なんですね。当時はすぐそこまで海でした。
現在。緑の平野部分が当時は海だったんです。遠方に見える丘みたいな場所は島でした。
トロイの歴史では一番新しいローマ帝国時代の野外議事堂。
ゆっくり休みながら見学したので、2時間半ぐらい費やしました。所々日陰にベンチが置かれてあって遺跡を眺めながら休憩が出来るようになっていまし。
午後2時ぐらいからランチ。遺跡の周りには大きな街はなく、カフェは何軒かありましたが、ちゃんと食事が出来るお店は少なかった。開いてないお店もあったし。結局最初に見つけた、博物館前のお店がやってたのでそこに落ち着きました。
主人とチキンディッシュをシェア。軽くスナック程度で良かったので丁度良かったです。
お土産もの屋さンも隣接していました。トロイにちなんだデザインのTシャツを数枚買いました。
あと、英語のトロイとガリポリに着いて書かれた本も。
お店のご主人で、ご兄弟が本の著者だそうで、サイン入りバージョンを出してきてくれました。
その後遺跡から出土したものを展示している博物館に向かいました。遺跡からは400メートルぐらいの距離。お土産もの屋さんからはたったの100メートル!
4階建て。入口入ってすぐに、この壺がドカンと並んでます。これは古代ギリシャ辺りから使ってた物資保存用。
この博物館のいいな、と思った点は単なる博物館ではなく多目的に使用できるようになっていた点です。子供さんのアクティビティや学校からの見学とかでも利用できるようなスペースがあったり、会議室などもありました。
紀元前200年ぐらいのマリオネットだそうです。これまでギリシャでもトルコでも古い出土品を沢山見ましたが、これ程精巧な作りのものを見た事がない!
これはボドリムの古城の博物館に展示されていたゴールドの髪飾りとよく似てますね!
すっごいキラキラ!現代でも十分通用するデザイン。
もうひとつ、この博物館の特徴は階段がない所。完全バリアフリー。坂道を上がり降りで階を移動します。エレベーターもありますけどね。
トロイと関連があった場所。かなりな場所に行った事がありました!遺跡のアンカレッジ、クニドスも入ってた!
トロイと関わった偉人たち。このデザインのTシャツ買いました!
最後の方はギリシャの博物館とかでも見た事があるような物だったのでさっさと進めました。
出口に向かう途中、首輪を付けた猫ちゃん発見!トルコもギリシャに負けず劣らすまち猫ちゃんが沢山います!この子は飼い猫だと思うんですが、近所には住宅街はなかったけどなー。触っても逃げなかったので人馴れしてました。
すると、警備の方がやってきて抱え上げ出口とは違う方向に連れていきました!まさか博物館のペット?! それともお客さん出入口とは違う通用口から逃がすのかな?それにしても警備の人が落ち着いてたので、いつもの事かしら?
ホテルに戻ったのは5時ちょっと前でした。ちょっと休憩してからホテルから徒歩でGeyikliの街のレストランに夕食に行きました。その後、ネットフリックスで映画「トロイ」をまた観ちゃいました!ブラピ、若かったなー!アキレスを演じるに相応しいカッコ良さ、あらためて惚れ惚れしちゃいました。
トロイの歴史はとても興味深かったですが、それ以上にこれまで訪問してきたギリシャの島や都市との関連の深さをあらためて痛感しました。そして実際にその場所に行く事ができる幸せを痛感!ギリシャ諸島でクルージングを始めた時は、ぼんやりとしか把握してなかった事がどんどん繋がってきました!
明日はいよいよガリポリに向かいます!
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