2022年7月31日日曜日

陸路だからこその体験!ートルコ陸路の旅日記TroyーCanakkaleーGalipoli

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





7月30日はトロイの観光のために来たGeyilkliの街を離れ、ガリポリ観光のためにCanakkale(チャナッカレ)に移動です。当初はここまでSATOMI号で来るつもりだったのですが、実際に来てみて、やはり陸路出来て正解だったなって思いました。

2日間泊ったGeyilkliの小さなホテルでの朝食。出発時にはオーナーさんが外まで見送りにきてくれました。

9時半ごろ出発しましたが、チャナッカレまでは距離がないので、1時間半ぐらいで着くと思われます。セーリングだと半日ぐらいかかるけど陸路だとやはり速いなぁ。というよりセーリングのスピードが遅いからんなんですけどね。だいたいママチャリのスピードぐらかな。自転車でもギアがついた本格的なものだと時速30キロぐらい出たりしますよね。全然追い越されます!

チャナッカレまでの道のりも道路はとても整備されていて走りやすく、大きな工場などもあり、かなり都会なんだろうなっていうのがわかりました。こんな大きくて立派なモスクもあった!


11時頃にはすでにチャナッカレにはいってきてました。まずは港に向かっているのですが、その途中でかいショッピングセンターを発見。Geyilkliにいた時、主人のスニーカーのファスナーが壊れてしまったので、新しい靴を買う必要があったんです。Geyilkliには靴屋さんがなく、でもチャナッカレの方が都会のはずだから、と期待していました。こんなにでかいショッピングセンターならスニーカーを売ってる場所も何軒かあるでしょうね。というか、ギリシャにいた時も、本土のまあまあの都市じゃないとこういうでかいショッピングセンターはなかったなぁ。

港へ続く道路は、ちょっと狭くなってきて昔からの繁華街という雰囲気がありました。

上がマンションになっているらしき建物がずっと続いており、下が店舗になっています。思った以上に都会だった!

まずは車を駐車する場所を探します。有料駐車場もあったのですが、30分とか2時間ぐらいの短期ならほとんどの道路で路上駐車がOKでした。

この奥が港。今日の宿泊地は海を挟んで反対側のガリポリがある方。つまり、ヨーロッパ側でイスタンブールがある側です。そちら側まで橋があると思ってたんですが、フェリーで行くしかないみたいで、フェリー乗り場を見に行きました。

ハーバー沿いは例によってとても賑やか。

これこれ、これを見に来たの!この木馬は映画「トロイ」の中に出てくる木馬のレプリカだと思うんですが、こっちの方がトロイの遺跡にあるものよりかっこいいんですよね。私達はチェスメから北上してきたので、その手前の街に泊りトロイ観光をしましたが、通常は、チャナッカレに滞在して、オプショナルツアーとかでトロイに行くのだと思います。トロイ観光ツアーの案内所が数軒港の周りにありました。

そしてここが、SATOMI号を係留しようと思っていた地域運営の公営マリーナ。

フェンスがあって防犯対策はちゃんとしているみたいですが、空きはほとんどなさそうでした。地元の船でだいたいいつも満杯というのは聞いてましたけど。実際に見てみて、陸路でここまで来ることにして本当に良かったと思いました。仮に係留スペースを確保できたとしても、マリーナ内に波が結構押し寄せていて、係留している船はみんなすごいゆらゆら横揺れしていました。この日は特に風が強い日じゃなかったのですが、位置的に常に風が吹きつけるだけではなく、マリーナ内にウネリが入りこむのは避けられないようなのです。近場に半日出かける程度ならいいけれど、ここにいたら、数日間留守にてイスタンブールまで足を延ばそうっていう気にはならなかったかも。主人も同じことを思ったそうです。

こっちはタウンバースみたい。ポンツーンのある場所には小型の漁船やボートがびっしりでした。コンクリートの岸の方に係留できるのかは不明ですが、できたとしてもつねにコンクリート側に打ち付けらそう。アンカーが流れたら後ろがっぶつかっちゃうね。しかもコンクリートに跳ね返る波で結構荒れていました。ギリシャでもこういう前がオープンのタウンバースに係留したことがありましたが、長時間船を離れるのはとても不安でした。
それと、例の公営マリーナ、規模が小さいので入れなかったのか、キャタマランが1隻、写真の奥の方にアンカリングしていたのですが、横揺れしいくいキャタマランが揺れていたんですよ!モノハルのSATOMI号だったら、とんでもなく横揺れしてたと思います。つまりアンカリングしてもあまり快適じゃなさそうな場所でした。街へのアクセスは最高ですが、長時間置きっぱなしに不安が残るし、滞在中が不快だろうなぁ。

エーゲ海からマルマラ海に続くダーダネルス海峡は広い海から狭い海峡になるわけなので、3~4ノットの海流があり、普段でも三角形の波が立ちやすいのです。さらにメルティミも吹いてるしねぇ。

今いる場所はこの地図で、ダーダネルス海峡のエーゲ海側の入り口付近にあるチャナッカレです。ヨーロッパ側のトルコとアジア側のトルコの間。宿泊するガリポリはヨーロッパ側トルコにあります。


ダーダネルス海峡で一番広い箇所の幅は6.5kmです。 海峡の平均深度は55mで最大深度は90mです。 上層の海水はマルマラ海からエーゲ海に向かって流れ、下層は逆向きに流れています。ーグーグル引用

最大90メートルの深さっていうのはそれほど深いわけではないので、そりゃ、すぐに波が立つはずだ。


港近くのペンションには「ANZAC(アンザック)」を名前に入れた場所もありました。4月に行われるアンザックデーの記念式典とかにきっとオーストラリア人やニュージーランド人が泊るんだろうなぁ。

さて、フェリーの時間が毎時丁度ということがわかり、すでにお昼になっていたので、ショッピングとランチで時間をつぶし午後2時の便をめざすことにしました。来るとき通過してきたショッピングセンターに戻ります。

全然混雑してなかった。人がまばら。

スポーツシューズのお店も何軒かありました。このお店で気に入ったものを見つけられました。

早速履き替え。知ってるブランドだったのですが、オーストラリアで買うよりもうんと安くて良かった。オーストラリアって自国で生産していものが少ないので(食料以外には)物価が本当に高いんです。大したことがないスニーカーでも日本円にすると1万円近くかかります。これはオーストラリアドルで70ドルぐらいだったので、私達にとっては破格に安い。この後一日履いてましたが、足がつかれることなく快適だったそうです。

ランチを終えると丁度いい時間になり、港に戻ります。隣にももう一つショッピングセンターがあった!都会だねぇ。

さて、運転していて気が付いたんですが、信号機が面白いんですね。どこでもこうではないんですが、交通量が多い場所だけかもしれません。日本だと、緑から黄色に変わり、赤になりますよね。トルコは逆。赤だったのが黄色に変わり、もうすぐ緑になるよってわかります。

だから、黄色になった途端アクセルふかして準備します。トルコのドライバーはせっかちなのかな。他の場所では信号が秒読みになってました。ちなみに赤からは突然緑に変ります。

フェリー乗り場の料金所はドライブスルー。

2航路あるんですが、どっちも反対側に行くので取り合えずすぐ向かい側に渡る航路を選びました。10分ほどで着きます。最初、時間前に満車になったみたいで、ゲートが閉められてしまって出発してしまい、乗れなかったのです。しまった!1時間待ち?と思ったら、すぐにつっぎのフェリーがやってきました。1時間ごとということになっていても、片道10分しかかからないから、次々やってくるのかな。車の乗り降りを加味すると片道30分ぐらいはかかると思いますが。
あっちがチャナッカレ。

ダーダネルス海峡は大型船の航路にもなっているので、混雑しております。ここはセーリングヨットでも帆で走るのは禁止、エンジン走行しないといけません。

着いた場所はちょっと手前すぎて、本当はもう一つの航路の方のエジャバトの方に行かないといけなかったのですが、その分アンカレッジを偵察できたので、結果オーライでした。こちら側の半島はトルコの軍事施設も多いので、アンカリングできる場所が限られています。しかもアンカリングできてもメルティミからしっかりと守られているとは限らなかったりします。

宿泊先はちょっと山の中に入った場所にあるので、途中から山道になりました。

ガリポリハウスという場所。なんかフランスの田舎町に出てきそうないい感じの建物!

門を入ると結構ひろくて、離れもありました。

ここがメインの建物。

レセプションと書いてある中に入って行くと、こんな感じでいかにもヨーロッパ!


私たちのお部屋は離れの一角。

向かいにも離れがある。

広々としたワンルームです。素敵!

朝食は含まれていないのですが、オーストラリアドルで1泊90ドルほど。今までの宿泊先よりちょっと高いですが、規模と快適さが断然いい!

キッチンも可愛らしいです。夕方エジェバトの街のスーパーで紅茶、パン牛乳など朝食を買ってきました。

専用テラス付き。

とても雰囲気のいい場所で、エアコンをつけてなくても大丈夫なぐらい涼しかった。着いたのは4時近くだったのですが、取り合えずお昼寝しました。最近のルーティーン。午後3時すぎると途端に眠くなってくるんですよね。そこから夕方ちょっと涼しくなるまでお昼寝しています。

夕方7時ごろ、エジャバトの街まで降りていきディナーです。フェリー乗り場の港沿いにお店が固まっていました。




主人はミートボール。


私はレントルスープ、ライス、枝豆とポテトのトマト煮をオーダー。主人が追加でナスとポテトのヨーグルトソースかけも頼んでました。ソフトドリンクなども含めて全部で210リラなり。どんどんお食事のお値段が下がってきました・・・・というかこれが普通のトルコ値段だと思います。今ではぼったられる心配もありません。つまり、海外観光客、それもイギリス人の観光客が来ない場所なら、トルコのレストランは普通なんですよ。ボッタくりは観光地に特化したことだったみたいです。以前からそういう傾向はあったみたいですが、3年前ぐらいに同じ場所に行ったことがある方のお話からすると、ここ数年、つまりコロナ前と後で、ボッタくり発生範囲が広がっているようなんですね。コロナのお陰で観光地は大変だったと思うんで、その分を取り戻そうとしているのかな。でもそれだと悪いうわさが広がってしまい、長期的に見たら悪影響だと思いますが。少なくとも私は、トルコでクルージングをしたいという人がいたら、「クリージングで人気な場所のトルコは安い国じゃないよ。ボッタくり覚悟だよ。」ってアドバイスすると思いますから。


ここがエジャバトのフェリー乗り場だった。ここまで本当はフェリーでこればよかったんですけど、間違えた分、気になっていたアンカレッジを視察できたのでよかったけどね。

港にあった立派な塔は実は水飲み場でした。地元の若い男性が実際に利用していました。

ということで、これが昨日30日の出来事。今日31日はこれからガリポリ戦争にちなんだ場所を見学に行きます。

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