皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
7月7日ホリデーパークのビーチ(Kuruca Buku)を出て同じ半島の先の方にあるダッチャ(Datca)という小さなの街の港のアンカレッジに移動しました。この日もちょっと向かい風がきつくて、ワイルドな走行でした。そのせいかセーリング中にまたしてもちょっとした故障が発生。
7月7日(木):本日の移動は15マイルほどんなので、朝は比較的ゆっくりの出発でした。午前10時近くにやっと出発。アンカーを上げる前に気が早い主人はメインセールを上げちゃってました。アンカーを上げた途端、湾内でジェノアも出してセーリングしながらゆったりKuruca Bukuのアンカレッジを出ていきました。
今日も向かい風を受けてのセーリングですが、この時点ではまだそれほど風が強くなかったので、5ノットいかないぐらいのスピード。出発が遅かったのですでに朝食を済ませてから出ていました。
体感風速11ノットで右前方30度。
あっという間に風は強くなっていき、波しぶきを感じるようになってきました。
20ノットで5.2ノットのスピード。この風の強さと角度にしてはいつもより遅いなぁと思ったんですが、この日は三角の波が押し寄せてくる間隔が短くて、波の影響を受けやすくなっていました。ワイルドなセーリングになりそう。
10:19の時点でこの辺りにいました。
風が波の表面を吹き飛ばすので、時々霧吹きでふきかけられたように潮が顔にあたります。ヒールも早速きつくなってきたので、床に座る特等席に移動。午前10時半ごろ。このあたりにいました。目的地のDatcaは画像左端。
11時30分過ぎ、2回目のタックをした直後、メインセールのトラベラーの位置を変えるため電動ウィンチで引っ張っていたら、以前壊れたメインシートのプーリーがまた外れてしまいました。さらに、トラベラーのライン自体も何かに挟まった感じで動かなくなってしまったのです。
前に外れたところ、また外れた。早く新しいのに代えなければ!
これでは、ブームを真ん中に戻せないので次のタックはもとより、セールを下ろす時にもまずいなぁ。ってことで、まずはジャムっているラインを外すことからスタート。
最初に、外れたプーリ―を取り付け。
風の音はビュービュー本当にうるさかった!見てこの波しぶき。まこの日から20ノット越えになるってわかってたから、そもそもアンカレッジを移動したんですけどね。それと同じ方向に進んでるヨットを数隻みたんですが、こんな日にアップウィンドでセーリングしているのは私達ぐらいでした。皆さんセールも上げずにひたすらエンジン走行。だから最短距離で岸沿いを移動していました。私達もきっと前のヨットだったらもっと不快だったので、きっとそうしてただろうな。頑丈なSATOMI号だからこその走行ですが、自分たちがタフになった来た気がしてちょっと気分が良かった!
ってことで最後のタック、12時44分。
1時5分、ようやく「さあセール下ろすぞ。」と言ってくれました。
到着してからずっとアンカーウォッチのアプリを作動させていて、スイングの軌跡をモニターしていたんですが、風に揺られて多少左右に揺さぶられるものの、ほとんど移動が同じ場所に集中。風があまりない時なんかは潮の流れが変わる時に、180度回転したりするんですが、そういう事も一切なし。アンカーを下ろした直後に必ずギアをバックにいれてエンジンをふかし、アンカーが効いているかどうかを確認しますが、それでもその後アンカーの向きが変わったりした場合、たまにごろりとアンカーが回転した先が岩だったり海草だったりすると突き刺さらず、アンカーが流れるっていう事も過去にありましたから油断は禁物。海底がふさふさの海草林や岩盤じゃない限り、SATOMI号が使っているロクナというタイプのアンカーは、回転してもちゃんとまたグサッと突き刺さってくれる頼もしいやつです。
船体の軌跡を見て、アンカー全く心配なしというのが分かったので、風は20ノットを下らない状態でしたが、一度上陸してみることにしました。
街の中をぐるりと散歩して、ゴミ箱の位置も港からすぐだというのがわかったし、こじゃれた良い感じの街だったので、翌日は移動しないことに決めました。
7時頃SATOMI号に戻り、解凍させていたステーキでディナーです。フェティエのスーパーで買ったものですが、いい品質のビーフでした。やわらかくて美味しかった。ビーフはギリシャより断然トルコの方が質のいいものが手に入るようです。主人はステーキを細切りにしてホモス(チックピーのディップ)を塗り、レバニーズブレッドに巻いて食べてました。
私は普通にステーキとサラダ。ポン酢をかけて美味しくいただきました!
ビュンビュン風が吹いていても、風力発電大活躍なので全然気になりませんでした。
波で揺らされることもなく、強風だから蚊も飛んでこなかったし、アンカーアラームも一度もならず、平和な夜でした。実は港沿いのレストランでは夜9時を過ぎたころから音楽が鳴り始め、ダンスパーティー状態だったのですが、それほどうるさいとは思わず、朝までぐっすり眠っちゃいました。トルコのアンカレッジ、ギリシャと比べていい場所が多いので、とても楽しんでおります。明日のブログではDatcaの港町の様子をご紹介しますね。
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