2022年7月15日金曜日

ハリカルナッソスの古代世界七不思議建物を十字軍がリサイクルしちゃった!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




7月13日は、ボドルムに来た目的の一つ十字軍の古城に世界七不思議の一つハルカルナッソスのマウロス霊廟を見に行ってきました。それだけじゃなく14日にパブリックマリーナを出発するのでその準備もしてとっても忙しい一日でしたよ。

古城に行く途中のタウンハーバーに係留されていたパワーボートの名前が「宝」だった!ダッチャでも「桜」っていう名前のヨットをみたし、トルコでは意外と日本語に興味がもたれているみたいですね。

7月13日(水):朝ごはんを街のカフェでした後、十字軍が建てた古城を見学に行きました。日本ではボドルムってあまり知られていないみたいですが、ヨーロッパでは十字軍の歴史と関わっているので、有名です。その昔はハリカルナッソスと呼ばれていました。

ボドルム ― Google引用
ボドルムはエーゲ海に面したトルコ南西部のボドルム半島に位置する都市です。双子の入り江からはボドルム城を見ることができます。この中世の要塞は、古代世界の七不思議の 1 つに数えられる、紀元前 4 世紀に完成したハリカルナッソスのマウソロス霊廟の石材を一部使用して建てられています。ボドルムはまた、近郊のビーチタウンやリゾートを訪れる際の拠点にもなっています。 

このお城は、ロードス島の十字軍騎士団が1404年にこの地に建設したもの。ロードスのグランド・パレスを見てきたので、とても興味がありました。正直、私の中のトルコってアジアとか中東の国っていうイメージが強かったんですが、ギリシャに来てから、それもドデカニーズ諸島に来てからトルコとギリシャの深い歴史を実感しています。世界史の時間に習ったはずですが、ピンと来てませんでした。このあたりのトルコは昔ギリシャであり、ローマ帝国の一部だったので、立派にヨーロッパなんですよね。ちなみに、トルコ人の方に聞いたんですが、生粋のトルコ人はモンゴルの子孫だそうでアジア人だそうです。だから日本語とトルコ語は似ている部分がすごくあるっていってました。実は私はトルコに来てから数回トルコ人と間違えられたことがあり、スーパーでトルコ語で普通に話しかけられたこともあるんですよね。

古城の中になぜかクジャクが一匹歩いていた。

階段を上がっていくと、大砲が陳列されていました。


あ、あのあたりに月曜日アンカリングしてたんだ。



騎士団の旗があちこちに彫られていました。このお城を立てるにあたり、ちょっと離れた場所にあった、世界七不思議の一つになっているマウロス霊廟の建物を壊してしまい、その石を一部利用して建てたそうです。騎士団の時代からさらに1000年以上遡って昔の建造物だから、当時としても価値はあったでしょうし、かなり立派なものだったようです。それを見て「素晴らしい」とたたえたあと、頑丈そうな石だなってことでぶっ壊して使ってしまった、というのはかなり傲慢ですよね。当時はイスラム教に対抗してキリスト教を守るため十字軍はイケイケ集団だったでしょうからね。

規模的にはロードス島のお城とは比べ物にならないぐらい小さいし、質素なつくりです。


所々室内に入れるようになっていて、中はこの付近の海底から出土されたものなどの展示がありました。

これが沈没船がかなりこのあたりにあったわけです。

城壁の中に入り最初に見えるのが、教会。

チャペルって書いてる隣に「城のモスク」ってなっているけど、十字軍はキリスト教だからモスクじゃないのにね。

大昔のアンカーも数個ありました。石の板みたいなのは、古代ギリシャの頃とかはこれがアンカーだったのかな。あまり効きそうもないけど。









あれがお高いマリーナ。(ボドルムマリーナ)一泊オーストラリアドルで240ドルもするのに、夜の騒音はかなりなものと思われます。

プリンセスのお部屋があった。結構リアルなお人形がたってましたよ。

真中の宝石には、小さいですがアフロディーテが掘ってありました。物凄く手が込んでいる。


反対側の湾が見える。お城からは両側の湾が一望できるんですよね。あっちの観光船が並んでいる場所にSATOMI号もおります。周りの船が60フィート以上あるでっかいものばかりだから、囲まれると埋もれて見えません。

14日木曜日は、こっち側の湾にアンカリングして、壊れている部品を交換予定です。風がほとんどない穏やかな天気予報に変ったので、陸に繋がって作業する必要がなくなりました。



一番上の方までいくと、見晴らし台なのか、こんな風に小さな窓が四方にあり、そこから湾内を見張ることができます。


十字軍の紋章。イギリスやフランスのはすぐわかるな。

こちらは沈没していた船の展示。本物じゃないと思うけどね。


この目の飾り、サモス島に着いてからよく見るようになりました。お店とかに眼のデザインの飾りが置いてあるんですよ。お土産として売ってもいますが、実際にお店に飾ってあるんですね。魔除けの意味があるそうです。

外に展示されていた石のブロック。

その中にこんな菊の御門に似たようなものもありました。関係ないとは思うけど。


1時間半ぐらいかけてゆっくり古城を見た後、次の場所マウソロス霊廟に行く前に休憩。

以下グーグルから引用です。

マウソロス霊廟(マウソロスれいびょう)は、カリアを支配したヘカトムノス朝マウソロスとその妻アルテミシアの遺体を安置するために造られた霊廟である。ギリシア人建築家のプリエネのピュティオスサテュロスによって設計され、スコパスレオカレスブリュアクシスティモテオスという4人の高名な彫刻家によってフリーズ(彫刻帯)が施された。その壮麗さから、世界の七不思議のひとつに選ばれている。また、ヨーロッパ圏で使用される単語「マウソレウム(一般に巨大な墓の意、英語mausoleum)」はこの霊廟に由来する。

マウソロスは、カリア国の首都をハリカルナッソス(現在のトルコ共和国ボドルム)に定め、周囲の地域も支配下に置いた。この霊廟は、マウソロスの死後に妃アルテミシアが夫のために建造したといわれているが、実際にはマウソロスの生存中に建造が開始されたと考えられている。マウソロスの死から3年後、アルテミシアの死から1年後にあたる紀元前350年に完成したといわれている。


ここに立っていたのを十字軍騎士団が壊しちゃったんですね。


展示物がありました。


これが霊廟。かなり立派だったでしょうね。
この建物の中には椅子があってちょっと休憩できるようになっているんですが、賢い猫ちゃんが真ん中の席を占領していました。触っても全然気にせず。





ここは跡地なので、ざっと見渡したらおしまい。お迎えのカフェスタンドで冷たいレモネードを買って家路につきました。

せっかくなんで、裏道的な通りを探していきました。

港沿いのおしゃれなバザールとは違い、庶民的なお店。

この通りはメインの通りから2本ぐらい中に入ったところなんですが、バックパッカー的なホテルが立ち並んでいるので、スーパーとかランドリーがある通りです。メインの通りにはスーパーがなくて困った!

SATOMI号への帰り道なので、スーパーに立ち寄りちょっと卵や牛乳など常備品を買って帰りました。

SATOMI号に戻ったのは午後3時半だったんですが、そこから1時間ちょっと休憩した後、水タンクに残っている水を利用して、SATOMI号を洗いました。もう潮まるけで粉をふいたようになってましたから。この超大型クルーズ船入港で、周りにいた観光船は朝から全部出航していました。タンクの水をほぼ空にして、新しい水を入れ直します。前後のタンクを満タンにしました。これからまたしばらく、アンカリングの日々となるので。
出発した後、その後ろにもう1隻クルーズ船がいたのに陰になっていて全く見えなかった。ヨットを洗い終わったら6時半になっていて、主人が朝出しておいた洗濯物を取りに行きました。

夕食にでかけたのは8時近くになってから。今日は港沿いではなく、ちょっと奥まったところに見つけた路地のレストラン街に行きます。

一通り見て回りましたが、大半はトルコ料理のお店。

一軒だけイタリアンがあったので、そこに決めました。

前菜は真鯛のカルパッチョ。美味しかったです。
ビーフタルタル。生肉のマリネって感じですな。これも美味しかったです。

私のメインはマッシュルームリゾット。正直いうと、今まで食べたマッシュルームリゾットの中ではランクが下の方。まずくはなくて、それなりに美味しんですが、もっと美味しくてポルチーニやトリフの風味が強いものをキオス島とかでも食べれていたので、それを考えると、ちょっとランクが落ちるな。クリーミーさが少なくてあっさり系だった。

主人はスパゲッティミートソース・・・・のはずなのに、パスタがこれフェットチーネですよね。ソースはそれなりに美味しかったけど「これ本当にミートソース?」って感じだった。

ワインやカクテルも飲んだし、前菜も2皿とっているのでいつもよりかなりお高かったです。ただそれなりに中身が伴えば全く気にならない金額だったんですが、正直メインコースがちょっぴり残念だったのでそう思うと「コスパが悪い。」と言わざるを得ない。


帰り道、主人はバナナスプリットをカフェで食べました。

最初は14日も含めて3泊する予定だったんですが、予報が変わり木曜日が穏やかになるのでマリーナ滞在は2日だけにして、14日木曜日はまた古城の前でアンカリングをして壊れた部品の取り換えをすることにしました。そして15日はボドルムを出発して、次の場所に移動です。

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