2023年6月27日火曜日

アルバニアはトルコに似ているって思ったのは正しかった

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






25日と26日は午後から夜半にかけて北西の強風になる予報だったので、それから待避のためにQeparoに移動してきました。次に北上できる風に変るのは火曜日辺りなのでそれまで数日滞在することになります。25日は昼間のうちにビーチより内陸に行ってみました。いろいろ興味深い発見あり。


6月25日(日):日曜日なのにミニマーケットが数軒開いていることがわかり上陸しました。

ギリシャでもミニマーケットというか、個人経営の商店は日曜日も営業しているのですが、チェーン店のスーパーはお休みです。アルバニアではどうなのかは、まだわからないのですが、Qeparoの街のスーパーは3軒とも日曜日でも営業していました。これはアルバニアだからなのか、お店がそれぞれ個人経営のミニマーケットだからなのかは、まだ不明。牛乳とかを買い足したかった私達には、日曜日でしかもビーチから徒歩10分以内にミニマーケットがあるのはとてもありがたいです。


この道の先にT字路になっている道がメインストリートみたいで、お店はその道沿いにあるようです。

突当りにベーカリーがあったのですが、外から見るとミニマーケットみたいで行には気づきませんでした。

スーパーマーケットに行くとその地域の人々の趣向や暮らしが見えてくると思っているので、実際に買い出しが必要でなくてもスーパーには観光気分でよく行きます。Sarandeは海辺のリゾートで、海外からの旅行者もよく来ると思うので、アルバニアの普通とは違うんじゃないかなと思っていました。Qeparoも海沿いのホリデータウンですが、地元の観光客の方が多い印象を受けました。でもレストランの人たちは英語は通じましたけど。

3軒のうち一番品ぞろえがよさそうな「リビエラマーケット」に入ってみました。置いてあるものは、ギリシャのミニマーケットよりもちょっと国際的でした。特にチーズはギリシャでは圧倒的にフェッタチーズがメインなので、いわゆるチェダーチーズというはイギリス人観光客が来る地域以外ではめったにお目にかかりません。このスーパーでもチェダーチーズとはなっていませんでしたが、牛のマークのチーズがあり、試しに買ってみたらチェダーチーズの代替として十分けました。それとアーティチョークの瓶詰とかイタリア風のピクルスとかもあり、ここが特別なスーパーなのかわかりませんが、ギリシャのミニマーケットよりも品揃えにバラエティを感じました。
マヨネーズもトマトソースもヨーロッパのブランドが並んでました。

チーズはスライスチーズならチェダーチーズがありました。サラミも美味しそうなのかがあったので買っておいた!

主人がコービーを切らしていたので、豆をひいた状態のコーヒーを探していたんですが、なんとそういうのはなくて、かなり細かくひかれていてプランジャーで使うタイプのものしかなかったんですよね。勿論粉末のインスタントコーヒーはありましたけど、主人はインスタントが嫌いなので問題外。でレジの若いお姉さんに「これは豆を砕いたコーヒーですか」と聞いたら、とても上手な英語で「そうですけど、アルバニアではちょっと違うやり方でコーヒーを淹れるんです。」と言ったので主人が「トルコのコーヒーみたいな感じ?」と聞いたら「そう。トルコの影響を沢山受けているの。」という答えが返ってきました。
なるほど!だから海賊船か!!!とすごく納得。というのはSarandeにいた時に観た観光用海賊船は、ギリシャでは見たことがないんですがトルコではどこに行ってもいるんですよ。それに街の雰囲気もなんかトルコに似ている気がずっとしていました。メインの宗教もイスラム教だしね。国境は接していませんが、トルコもアルバニアもEU加盟国じゃないから、お互いどこかと貿易をするとしたら繋がりがあって当然です。しかもアルバニアは第1次世界大戦直前までオスマントルコの支配下でしたから、今でも影響があっても全然不思議じゃないですよね。もしかしたらウォーターフロントの観光業もトルコを見習ってるので「海賊船」なのかも!

こういう事って、よほど地理や歴史に興味がない限り、実際にその地に行ってみないとわからないことで、ギリシャに引っ越してきてからヨーロッパの地理関係が物凄くよくわかるようになりました。同時に大昔から、相互に影響を及ぼし合ってきた歴史やその現代までの影響なんかも身近に理解できるようになりました。これは船上生活の大きなメリット。

街のバックには大きな山が連なっているのでハイキングコースがあるみたい。その看板だと思われます。

アルバニアで2つ目の街なので、全体的なことは言えませんが、素朴だなと思ったのは車が行きかう道沿いに馬がいたこと!野生の馬なのかしら。近くに飼い主の家らしきものはなかったけど。この部分だけ見るとすごい山の中みたいですが、これは港からスーパーに行く道の途中の風景です。このお向かいにはマンションみたいな建物が普通に立っていたりします。

ちなみに、Sarandeでは100レク=1ユーロ、というだいたいの換算レートがまかり通っていましたが、リビエラマーケットのお姉さんは私達がユーロで支払おうとしたら、ちゃんとしたレートで計算してくれました。お買い物合計は35ユーロでしたが、ギリシャで同じものを買ったら50ユーロぐらいになると思うんで、物価は安いと思いました。数年前はもっと安かったそう。

さてさて、Satomi号に戻ってきて買ってきたらサラミとパンのサンドイッチを食べていたら、なんと・・・・・!トルコで発生した悪夢が再び。主人の奥歯がかけてしまったのです。多分かみ合わせが悪かったんだと思うんですよ。パンにはゴマが乗っかってましたがそんなんで歯が欠けるわけないと思うし。トルコにいた時も同じようなことでパンを食べて歯がかけて応急処置だけしてもらいオーストラリアに戻ってから抜歯する羽目になったんですけど。今度は反対側の歯がやられました。で、夕食に出かけるのはやめて、家でミートソースパスタを作ることに。しっかりと噛めないようなんです。

夕方からちょっと風が強くなる予報ではありましたが、予報以上に強くなってきて、アンカーの効きがちょっと不安でした。一応主人が前日に泳いで行って確かめたのですが、先っぽのほうしか砂地に埋まっていなかったらしく・・・それでも何回かやり直した中では一番ましな方だったんですよ。
風向きは予報とは違い東よりになっていました。しかも10ノット程度のはずがどんどん強くなっていき、突風時は20ノット絶対超えている!というぐらい。幸い波の影響は全くなかったのですが、アンカーに今一つ不安がありました。
そうこうしているうちに、他の船がどんどん待避してきました。前日一緒だったキャタマランともう1隻は私達が起きた時には、すでに出発していました。次の泊地に移動したようです。例の豪華イタリア船籍も出ていったのですが、夕方また戻ってきたんです。もしかしたら次の泊地の方が居心地が悪かったのかな。だとしたら移動しないで正解だったけど。
日が暮れてからも風はおさまらず、結局お家ごはんにして正解だったのですが、夜9時には収まるはずが全然衰える気配なし。最初は日があるうちにリアンカーしようかなと思ったんですね。で、しばらくアンカーの軌跡を見ていたらどうもしっかり効いているようなんです。落とした場所が砂地と海草の境目ぐらいの場所で、もしアンカー自体が方向転換した場合(ロクナアンカーなのでぐるりと回転してまた突き刺さります。)はちゃんとした砂地の方に刺さるはずなので、最初よりも効きがよくなっているはず。だとしたら下手にリアンカーしてもちゃんと効く可能性も低いので、このまま動かないことにしました。

結局、一時的に8時頃弱まったものの、またすぐにぶんぶん吹き出して、ようやく静かになったのは午前4時。風の音がうるさくて寝付けなかったのもありますが、アンカーの事が今一つ気になっていたので、いつアラームが鳴るか、と待ち構えてしまい目がさえちゃいました。


明け方ようやく静かになってから数時間眠ることができました。


6月26日(月):アンカーアラームは一度もなりませんでした。朝、チェーンの軌跡を見てみたらアンカーが動いた様子は全くなく、しっかり効いているようです。

一晩あけて穏やかな朝。でもまたこの日も午後から強風になるのですよ。前日と似たパターン。


で、アンカーはいったいどうなっているのか、と思い主人がもう一度泳いで見に行きました。すると嬉しいことに、場所は最初のままですがさらに深く埋まっていたとのこと。風で引っ張られてどんどん海底に埋まりこんでいったみたいです。これなら安心!

次の泊地はQeparoよりも大きな街なので、そこで主人は歯医者に行くことにしました。前夜あまり寝ていなかったしアンカーがしっかり効いていることがわかったので、26日もこのままQeparoで過ごします。そして風の方向がちょっと南寄りに変わり始める火曜日に次の泊地、Himareに移動します。Himareまではたったの7マイルぐらいの距離。そこに例のイギリス人カップルとかSarandeで出会った他のヨットの人たちもいるみたいです。私達が着くころにはまた皆さん先に進んでいるでしょうけど、特に急いでいないのでゆっくり北上していきます。またHimareでは数日間滞在することになると思いますが、ラッキーなことによさげな歯医者さんが海沿い近くにあり、そのうちの一つに予約が取れました。外国で医療のお世話になるって、最初はすごく勇気がいったんですが、ギリシャでは何回もお世話になっているし、イタリアでもトルコでも歯医者に行ったりした経験上、だいたい医療関係の人たちは英語がわかるし、英語が通じる場所だと設備もちゃんとしているようで、最近ではめんどくさいとは思いますが、「どうしよう!医者に行かなくちゃ!」なんていうパニックは全くなくなりました。アルバニアの歯医者さんはどんなんかなぁ~。私には他人事なので(ごめんなさいね、ロブ!)単純に興味深々です。


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