2023年8月16日水曜日

午後のシーブリーズに吹かれてうらびれた小さな街へーBenitses

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!







午前中はほとんど風がなく、午後1時過ぎから必ずシーブリーズが吹いてくる毎日。それを利用して8月15日古城のアンカレッジを出発しました。向かった先は車だとたった30分ぐらいのBenitsesの街のアンカレッジ。でもコーフタウンの活気とは違ういい感じに「うらさびれた」ムードが結構気に入りました。


8月15日(火):朝ごはんはスモークサーモン&クリームチーズ!午前中はゆっくりしておいて、お昼ごろにまたコーフタウンに戻りました。ちょっと買い足したいものがあったので。

その一つがこれ。スーパーマーケットで見つけた「トリフオリーブオイル」。ふたを開けたら何ともいえないトリフのいい香りがして、普通に茹でたパスタにこのオイルをまぶすだけで食べられそうなぐらい、食欲をそそる香りなのです。自分用に買ったんですが、お土産用にも買い足すことに!それに午後には古城のアンカレッジを離れるので、コーフタウンの最後の見納めです。

お目当てのものをゲットしてからコーフタウンで一番有名なイタリアンサンドウィッチのお店に寄りました。こんなに行列があります。でも待ち時間は10分とのこと。


フォカッチャというパンのサンドウィッチで、中身が超贅沢なのです。いろんな種類があるんですが、どれも違った生ハムが入っているんですね。しかも毎回その場で、作る直前に削っているのです。新鮮だ~。

私たちがオーダーしたのは「キングトリフ」というもの。そう、薄切りトリフが生ハムの上に乗っかっているのだぁ~。メニューの中では高い方で11・5ユーロもします。でもサイズ的には二人でシェアで十分です。
トリフの上にこれまた削ったばかりのパルメザンチーズがこんもり。見てるだけでよだれが出てきそうでした。

お店のひとたちは作っている様子もエンタメ間隔で、お願いしなくてもちゃんとポーズを取ってくれます。

SATOMI号に戻ってから早速食べました!トリフの香りと生ハムの程よいしょっぱさ、おいしゅうございました。

ランチを終えて午後2時半、アンカーを上げる前にメインセールを出しました。今回もエンジンを使わないでセーリングしながら泊地を出発いたします。

午後2時40分、静かにSATOMI号が滑り出しました。


そして2時44分、早速1回目のタック。まだ湾内で、あちこちアンカリングしている船がいるのでその合間を進んでいきます。素早くタックできるようにジェノアは全部は出していません。




まだまだ微風ですが、ちゃんと前に進んでいるのでOK!それに目的地はたったの3マイルぐらい先なので急ぐ必要は全くなし。


ばいばい~!オールドフォートレス、ばいばい~コーフタウン!


さて次なる障害物はあのパワーボートだな。

この辺りは沢山の大型パワーボートがあっちこっちでアンカリングしています。

ぎりぎりまで近寄ってからタック!

これで湾から出る角度になったと思うけど・・・・もう1回ぐらいタックが必要かな?

ここにも大型パワーボート。

さらにちょっと沖に係留していたのこの船、すごく気になりました。ヘリパッドとかクレーンとかが2台もついてて、小型のオーシャンライナーって感じだけどね。クルーズ船なのかな?でもなんでクレーンがついてるのかしら。

風は弱いままで、しかも交通量もあるのでキャプテンはマニュアル操船に変えました。

湾から出て、目的地に向かう方向になったら風は真横に近い状態に。

これで本当にコーフタウンともお別れだね。数日のうちにはコーフ島を離れる予定なので、もうここへ戻ることはありません。ひやっとした事件もあったけどとってもいい泊地だったな。

午後3時20分ごろ。風は10ノット弱しかないのでスピードはせいぜい3ノット程度で海面もとってもスムーズでした。

でもどんどん風は弱まっていき、午後4にはついにジェノアがへたって来ちゃいました。

しばらく様子をみていましたが、結局スピードは計測もされず。これで正真正銘、単に浮かんでいる状態になりました。

風、1ノットもなし。

ですが、もう目的地の目の前まで来ていたので、これで良しとしセールを下げてエンジン走行に切り替えました。


目的地のBenitsesの街は、コーフタウンから島沿いに南下した海岸線上にあります。車だと30分で来れちゃう距離!最近オープンしたマリーナの隣に昔からあった小さな港があり、そちらの外側にアンカリングしました。アンカーはすごく効きが良くて、砂地らしき場所に落として一発でした。午後4時半、アンカリング終了。

念のため主人はシュノーケリングでアンカーチェック!この辺りは砂地と海草地なんですが、砂地に見える場所でも実は砂にカバーされた岩だったりするのです。

確認したら、砂地は砂地でしっかり埋まっていたそうですが、どうも砂の下に岩もあるようで、その岩に引っかかっているようです。ただ反対側に回転した場合、そちら側はちゃんとした砂地なので方向転換してもまたちゃんとアンカーは埋まっていくとのこと。それがロクナアンカーのいい所。それに今晩は全く風ないしね。

海沿いにはビーチパラソルが並んでいますが、派手な感じはなくちょっとひなびた感じが漂っています。でもそういう感じ、私は好きです。

水深は6メートルぐらいの場所ですが、アンカーチェーンがこんなにくっきり見える透明度。こういう場所久しぶり!勿論、着いた途端一番最初にやったのは、スターンから海へドボン!

遊泳エリアの仕切りはありませんでしたが、スピードボード用の航路がブイで指定されていたので、それ以外は遊泳エリアということでしょう。直ぐ近くまで泳いでいる人たちが数名います。街にはちょっと歩く感じになりますが、テンダーはあのワーフの端につけるしかないね。



ウォータースポーツはこの辺りでは、このでっかいコマみたいな形の浮き輪をけん引するものだけで、ジェットスキーの人はいませんでした。なのでそれほどうるさくないし、引きこされる波で揺れまくるという事もなさそう。

夕方6時、シャワーを浴びてサッパリしてから上陸しました。


夕方だからなのか、ひなびたリゾート地だからなのか・・・砂利ビーチにはポツリポツリとしか人がいませんでした。

そして海沿いの建物も、こんな感じのさびれた感じの建物が数軒ならんでいるんです。なんか「かっては栄えた」と言う感じ。でもねぇそこがなんとも心地よいというか、飾らない素朴な感じで落ち着くんですよ。コーフタウンの喧騒とは真逆です。


泊地を流られるAVRAタバーンはヨッティ―の間では人気。

自分のヨットを眺めながらカクテルを飲むわけだ。
海沿いをマリーナの方向に歩いていきました。

その途中にも、今は廃業らしい「かっての豪華リゾートホテル」がありました。


砂利ビーチから道路に移りました。車の通りが結構激しい。コーフタウンに続く道だからね。


あら、レストランが固まった繁華街があった。このアンカレッジを選んだのは私ですが、特にBenitsesの街に行きたくて選んだわけではなく風向きやウネリから守られていて、そこそこ街もありそうだからいいかなと思ったのです。

落ち着いた華やかさ、というかごてごて感がなくとてもリラックスしたムードなのが良かったです。こんな風にレストランが並んでいる場所だとお店の呼び込みが激しくて、ちょっとメニューをみただけで付きまとわれたすることがあるんですが、ここではどのお店の人も「メニューを見ているだけです。」と言ったら、あっさり引き下がってくれたのが心地よかった。でも一見だけしつこいお店があって・・・・そこには絶対行きたくないと思ってしまいました。




久しぶりにギリシャ料理のお店でグリルフィッシュを食べようと思っていたのですが、「チャイニーズレストラン」の看板が目に入り、見に行ってみることに。

数日前にチャイニーズレストラン行ったばかりだったので、私はちょっとためらっていたのですが、主人がかなり乗り気だったのです。前回酢豚をオーダーしなかったのが心残りだったみたい。
で、ギリシャ料理はいつでも食べられるよね、ということで今回もチャイニーズに落ち着きました。


春巻きとホット&サワースープ。どっちも美味しかった!Gouviaの街のお店とはまた違った美味しさ。こちらの方がちゃんとしたチャイニーズでした。
はい、お待ちかね酢豚に、私はジンジャービーフ。ジンジャービーフは丁度いい生姜の辛さがすごく爽やかでした。

チャーハンはお椀に入ったものを2個オーダー。こちらもパリパリで美味しかったです。

サービスのリキュール。ウゾではなく、コーフタウンの名物だそうです。味的にはレモンチェロみたいだったけど。

お腹いっぱいになってから帰り路、マリーナの方まで足を延ばしてみました。




マリーナはそれほど大きくなかったです。これがマリーナオフィスも兼ねているのかな。

あっち側が港でここからもSATOMI号が見えます。


マリーナはフェンスなどなく外側のワーフはそのまま公園みたいなエリアに繋がっているので、誰でも出入りできるオープンな感じでした。落ち着かなさそう。それとここ、お値段はGouviaマリーナと同じぐらい高いそうです。雰囲気を考えると、それだとちょっと高すぎる気がするなぁ。まここに来る予定はないから関係ないけどね。


午後からゆっくりセーリングして近場のアンカレッジに移動したのですが、微風でもシーブリーズを利用すれば近距離なら十分セール走行できるので、これからこんな感じで移動していこうかな、と思いました。でもそろそろコーフ島にも飽きてきたし、木曜日、金曜日辺りから北西の風がちょっと強くなるので、それに乗っかってさらに南下するのもいいな、と思っています。もしかしたら、今日16日の午後に出発してオーバーナイトで一気にレフカス島、ケファロニア島の外側を通り、本土のコリントス湾の方までいっちゃうかも?!同じ日の午後の予定さえも未定な風の吹くまま気の向くままの毎日です。


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3 件のコメント:

  1. 一昨年11月のヨット購入時に暇に任せてグービアからバスでうらぶれた街に行き散策しました。
    表通りからちょっと入ったところに中華料理屋があり「どんな料理だったのだろう」と思っていました。
    なるほど、こんなお店だったのですね!

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    1. そうだったんですね!あの中華料理屋結構いけてて、トリップアドバイザー推奨のお店でした。マリーナからも近いですよね。

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    2. 確かにイケてそうな店構えでした、「こんなところに本格中華料理屋」の思い出でした。

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