2024年6月23日日曜日

風よりウネリが強くて苦労したけど満月の素晴らしい夜でしたーMentonフランス

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





6月21日の夕方からオーバーナイトで85マイルを進み、フランスとイタリアの境辺りMentonの街にやってきました。セール走行できそうな風の時も、ウネリが大きくてメインセールがジャイブしちゃいそうになり、仕方なくエンジンを付けたりもしましたが、できる限りはセールで走っておりました。満月のとても明るい月明かりに照らされて、素晴らしいオーバーナイトでしたよ。

Mentonの街、海辺から見た感じです。カラフルに塗られた建物がおしゃれ。

6月21日(金):夕方6時、2泊3日滞在したChiavariのアンカレッジを出発。


出て直ぐの時はゆっくりでもセール走行できそうだったので、さっそくメインセールにジェノアも全部出して勢い込んで、出発しました。

スピード的には5ノットから5.5ノットの間だったので悪くはなかったのですが、あまり長く続きませんでした。オーバーナイトの時は私はいつも夕方6時から10時まで仮眠になるので、この日は出発してすぐに私は船内に入りソファで横になりました。

1時間ぐらいしたら、主人がエンジンを付けたのがわかりました。横波のウネリが結構大きく波に揺られるたびメインがジャイブしそうになるんですよね。それを防ぐだけの風の強さがなく、仕方がなくエンジン走行に切り替えたみたいです。

時間がたつにつれて波はどんどん大きくなっているみたいで、パンチングもし始めました。バウバースで寝ていたら、ハッチの上まで波がザブンと押し寄せてくるのがわかりました。ハッチがしっかり閉まっていなかったみたいで、天井から少し水漏れしちゃって驚いて起き上りました!

夜8時40分はこの辺りにいました。バウバースのベッドの上で体がジャンプしちゃうぐらいパンチングすることが何回かに一回あって、全然眠れず、リビングのソファに移動しました。

結局ほとんど眠れないまま私のウォッチ開始の夜10時となりました。この頃には波が少し穏やかになっていました。満月のまん丸で大きな月が、さんさんと輝いて海面を照らしており、とっても明るくて幻想的な夜でした。なのでウォッチがすごくやりやすくてリラックス。しかも、周りに全然通行する貨物船とかもないんですよね。見晴らしもよかったので簡単なウォッチでした。



午前0時ずっとエンジン走行ですが、回転数は1500程度。風も波とか変なウネリがなければノロノロでもセール走行できそうだったのですが、なにせ、風が弱いのにウネリ?波?に押させて船体がふらつけその都度メインがジャイブしそうな感じになるのが嫌で、ある程度のスピードを保つためにエンジンを付けていたのです。1500回転程度でもスピードは速い時は7ノットを超えていました。

午前0時11分。

風予報では最初は前方からの風になっていて、明け方2時頃から後方に回ってくる形だったので、それまで我慢してエンジンで走ろう、と思っていました。

午前1時過ぎ辺りから、風向きが変わりつつあるのか、方向を示すハリが時折ぐるりと1回転しちゃうよういなりました。あっちにいったりこっちにいったりふらふら風が動いているみたい。

午前1時半ごろ、10ノット程度ですが、後方に回ってきたので主人にお願いして、プリベンターを緩めてメインセールを外に出してもらいました。ジェノアも外に広げました。

午前2時風予報は結構あたっていて、丁度この頃エンジンを止めても6ノットを保てるぐらいになってきました。

ただ、どうしても真後ろに近い方角なので、ブームをプリベンターで固定したままにしています。私のウォッチは2時で終了なので、ここで主人と交代。

その後も数時間はセール走行できていたみたいですが、結局最終的には真後ろになりすぎたのと風が弱まってしまったようで、気が付いたらエンジン走行にまた切り替わってました。でもセールをあげていたので、エンジンを付けていても風の助けも大いにあり、快速でぶっ飛ばしてきたので、予定よりも早く到着。

6月22日(土):午前6時半目が覚めたので、主人と「交代しようか?」と言ったら、「もうすぐ着くよ。」とのこと。まだイタリア海域なのですが、目的地のMentonはイタリアとの境からすぐの場所なのです。


もやがかかっていました。まだイタリアの山々。

でもカーティシーフラッグは、すでにフランスのものに主人が変えていました。昨晩のうちに旗をリビングのテーブルの上に用意しておいたので、暗い中でも簡単に差し替えられたよう。

すごいねぇ~マリーナはイタリアからフランスの国境からほんのすぐ近く。ここを行き来してたら常に旗の交換をしないといけないのかな?地元の人たちは気にしていないか。


6時51分、見えてきた見えた来た!この辺りでメインセールを下げることにしました。


ここはまだイタリアです。陸橋のハイウェイはイタリアの風物詩だ。

あっち側はフランス。


あそこが予約したMenton-Garavanマリーナ。でもまだ時間が早いし、取り合えず仮眠したいのですぐ隣でアンカリングします。

朝日に照らされるMentonの街。建物がカラフルで綺麗な感じ。


7時25分、街の港の入り口付近にアンカリングしました。

ブレークウォーター内は海水浴場みたい。囲いがあるからあまり外からの波がはいらなくてでっかい天然プールみたい。でもこういう海での海水浴に慣れているから、ヨーロッパからの観光客がシドニーのボンダイ・ビーチで毎年何人も溺れちゃうのが納得できる。

入る予定のマリーナはあっち側。

多少ウネリは感じたものの、とても穏やかで心地よいユラユラに誘われて、すぐに眠りに着きました。

目が覚めたら10時半でした。早速主人を起こして、マリーナ入り準備開始。まずはテンダーの位置をダビッドの一番上まで持ち上げねば。最初はちょっと面倒だと思いましたが、最近では慣れました。ほとんどの作業を主人が一人でできるし。アンカーをあげる前にフェンダーも出してスターンラインも付けて準備完了。VHFでマリーナを呼びだし、すぐ近くにいることを連絡しました。

指定された場所は給油スタンドのすぐ裏手のポンツーン。入口からすぐで、マリネロがすぐに見えました。左からの風があったので、バウが右に流れてしまうのですがバースにはまったく問題なくスムーズに入りました・・・・がここからがちょっと大変だった。

最終的に下の写真のようにポート側は隣のボートにバウを結ぶことになったんですが、ようかこのバース、左側にモーリンラインがないっていうんですよね。だから右隣にいるパワーボートにどうしても寄りかかってしまうんです。

お隣に人はイギリス人で、出てきてフェンダーを移動させたりしてくれていて、マリーナの人に「これじゃだめだよ。うちの船に寄っかかるだろう。」と言ってくれてたんですが、マリーナの人は「大丈夫、バウモーリンを付ければいい。」と言い張るんですよ。それはそうですが、スターボード側を固定しても意味がない!もっと右に曲がっちゃうでしょ。

で、しばらくエンジンを付けたまま両隣に近づかないようにバース内で動きを微調整していました。ずっとこのままでいられるわけもなく、最終的にマリーナの人がテンダーに乗ってやってきて左隣りのボートにバウを結んでくれました。で、やっとバースの真ん中あたりに落ち着くことに。やれやれ、最初からこうしてくれればよかったのにねぇ。

やっと落ち着いたらお昼になっていました。朝ごはんを食べていなかったので、お腹が空いており、早速街に繰り出すことに。

マリーナがある方角から、今朝アンカリングしていたもう一つのマリーナ&港の辺りに向かって歩き出しました。徒歩20分ぐらいかな。ブレークウォーターで囲まれたビーチはほんとに穏やかで、沢山の人が海水浴を楽しんでました。南国ムードが漂う街並みです。




海岸沿いから一本入った路地の方までレストランが続いていましたが、どれもこれも結構お値段が高い!だいたい一皿最低20ユーロなんですよねぇ。それでいて特にピン!とくるメニューもなくて。ディナーならいいけど、ランチでこの金額はちょっとねぇ~ということで、その中で一番カジュアル系なお店に入りました。主人はローストビーフ。私は写真を撮り忘れて超残念!マグロ、カツオ、タコのグリル3種盛りにライスとグリル野菜が入ったプレートだったのです。満足できる一品でした。

食後オーバーナイトの疲れが一気に押し寄せてきたので、船に戻ることに。というのは、この後、一大お楽しみが待っているのでそのために体調を整えておく必要があります。


午後2時過ぎに船に戻り、それからお昼寝したり船内の片づけをしたりして夕方までゆっくりしました。

Mentonに来たのは、昨年日本に里帰りした際にお会いしたMご夫妻と合流するためなのです!今夜数カ月ぶりの再会、楽しみだなぁ。

本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿