皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!
6月21日の夕方からオーバーナイトで85マイルを進み、フランスとイタリアの境辺りMentonの街にやってきました。セール走行できそうな風の時も、ウネリが大きくてメインセールがジャイブしちゃいそうになり、仕方なくエンジンを付けたりもしましたが、できる限りはセールで走っておりました。満月のとても明るい月明かりに照らされて、素晴らしいオーバーナイトでしたよ。
Mentonの街、海辺から見た感じです。カラフルに塗られた建物がおしゃれ。
6月21日(金):夕方6時、2泊3日滞在したChiavariのアンカレッジを出発。
1時間ぐらいしたら、主人がエンジンを付けたのがわかりました。横波のウネリが結構大きく波に揺られるたびメインがジャイブしそうになるんですよね。それを防ぐだけの風の強さがなく、仕方がなくエンジン走行に切り替えたみたいです。
時間がたつにつれて波はどんどん大きくなっているみたいで、パンチングもし始めました。バウバースで寝ていたら、ハッチの上まで波がザブンと押し寄せてくるのがわかりました。ハッチがしっかり閉まっていなかったみたいで、天井から少し水漏れしちゃって驚いて起き上りました!
夜8時40分はこの辺りにいました。バウバースのベッドの上で体がジャンプしちゃうぐらいパンチングすることが何回かに一回あって、全然眠れず、リビングのソファに移動しました。
結局ほとんど眠れないまま私のウォッチ開始の夜10時となりました。この頃には波が少し穏やかになっていました。満月のまん丸で大きな月が、さんさんと輝いて海面を照らしており、とっても明るくて幻想的な夜でした。なのでウォッチがすごくやりやすくてリラックス。しかも、周りに全然通行する貨物船とかもないんですよね。見晴らしもよかったので簡単なウォッチでした。
午前0時11分。
風予報では最初は前方からの風になっていて、明け方2時頃から後方に回ってくる形だったので、それまで我慢してエンジンで走ろう、と思っていました。
午前1時過ぎ辺りから、風向きが変わりつつあるのか、方向を示すハリが時折ぐるりと1回転しちゃうよういなりました。あっちにいったりこっちにいったりふらふら風が動いているみたい。
午前1時半ごろ、10ノット程度ですが、後方に回ってきたので主人にお願いして、プリベンターを緩めてメインセールを外に出してもらいました。ジェノアも外に広げました。
午前2時風予報は結構あたっていて、丁度この頃エンジンを止めても6ノットを保てるぐらいになってきました。
ただ、どうしても真後ろに近い方角なので、ブームをプリベンターで固定したままにしています。私のウォッチは2時で終了なので、ここで主人と交代。
その後も数時間はセール走行できていたみたいですが、結局最終的には真後ろになりすぎたのと風が弱まってしまったようで、気が付いたらエンジン走行にまた切り替わってました。でもセールをあげていたので、エンジンを付けていても風の助けも大いにあり、快速でぶっ飛ばしてきたので、予定よりも早く到着。
6月22日(土):午前6時半目が覚めたので、主人と「交代しようか?」と言ったら、「もうすぐ着くよ。」とのこと。まだイタリア海域なのですが、目的地のMentonはイタリアとの境からすぐの場所なのです。
7時25分、街の港の入り口付近にアンカリングしました。
指定された場所は給油スタンドのすぐ裏手のポンツーン。入口からすぐで、マリネロがすぐに見えました。左からの風があったので、バウが右に流れてしまうのですがバースにはまったく問題なくスムーズに入りました・・・・がここからがちょっと大変だった。
最終的に下の写真のようにポート側は隣のボートにバウを結ぶことになったんですが、ようかこのバース、左側にモーリンラインがないっていうんですよね。だから右隣にいるパワーボートにどうしても寄りかかってしまうんです。
やっと落ち着いたらお昼になっていました。朝ごはんを食べていなかったので、お腹が空いており、早速街に繰り出すことに。
マリーナがある方角から、今朝アンカリングしていたもう一つのマリーナ&港の辺りに向かって歩き出しました。徒歩20分ぐらいかな。ブレークウォーターで囲まれたビーチはほんとに穏やかで、沢山の人が海水浴を楽しんでました。南国ムードが漂う街並みです。
海岸沿いから一本入った路地の方までレストランが続いていましたが、どれもこれも結構お値段が高い!だいたい一皿最低20ユーロなんですよねぇ。それでいて特にピン!とくるメニューもなくて。ディナーならいいけど、ランチでこの金額はちょっとねぇ~ということで、その中で一番カジュアル系なお店に入りました。主人はローストビーフ。私は写真を撮り忘れて超残念!マグロ、カツオ、タコのグリル3種盛りにライスとグリル野菜が入ったプレートだったのです。満足できる一品でした。
食後オーバーナイトの疲れが一気に押し寄せてきたので、船に戻ることに。というのは、この後、一大お楽しみが待っているのでそのために体調を整えておく必要があります。
午後2時過ぎに船に戻り、それからお昼寝したり船内の片づけをしたりして夕方までゆっくりしました。
Mentonに来たのは、昨年日本に里帰りした際にお会いしたMご夫妻と合流するためなのです!今夜数カ月ぶりの再会、楽しみだなぁ。
お隣に人はイギリス人で、出てきてフェンダーを移動させたりしてくれていて、マリーナの人に「これじゃだめだよ。うちの船に寄っかかるだろう。」と言ってくれてたんですが、マリーナの人は「大丈夫、バウモーリンを付ければいい。」と言い張るんですよ。それはそうですが、スターボード側を固定しても意味がない!もっと右に曲がっちゃうでしょ。
で、しばらくエンジンを付けたまま両隣に近づかないようにバース内で動きを微調整していました。ずっとこのままでいられるわけもなく、最終的にマリーナの人がテンダーに乗ってやってきて左隣りのボートにバウを結んでくれました。で、やっとバースの真ん中あたりに落ち着くことに。やれやれ、最初からこうしてくれればよかったのにねぇ。
マリーナがある方角から、今朝アンカリングしていたもう一つのマリーナ&港の辺りに向かって歩き出しました。徒歩20分ぐらいかな。ブレークウォーターで囲まれたビーチはほんとに穏やかで、沢山の人が海水浴を楽しんでました。南国ムードが漂う街並みです。
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