2024年7月12日金曜日

超お高級有名ビーチにフランスのヴェニスと呼ばれるPort Grimaud

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





7月10日は2泊したブリジット・バルドーさんのお家がある湾を出て、この辺りでは砂地のビーチで有名なPampelonneビーチに移動。その後午後のいい風に乗ってサン・トロペの街の前をセーリングで通過し、フランスのヴェニスと呼ばれているPort Grimaudを見に行きました。ラグーンにそってお家があって、その前にはボートが係留されていて車代わりにボートで水上移動するとっても面白い場所でした。

7月10日(水):9時20分、朝ごはんも食べずにアンカーアップ。チェーンに泥が着いて上がってきたので、海水ホースで流しながら引き上げます。

向かう先はサン・トロペの街から反対側の長いビーチ、Pampelonneです。サン・トロペに来たらこのビーチに行かないと意味がない、という場所。

大回りしないといけないので8マイルぐらいありそうです。取り合えずすぐ着きたい、ということでエンジン走行です。ブリジット・バルドーさんのお家がある湾は、他のお家も豪邸ばかり。個人所有なのかホテルなのかわかりませんが、どれもでかいです。



同じ方向に向かっているボートがちらほら出てきました。

10時15分ごろ、ビーチが見えてきました。でっかいパワーボートがここにも沢山います。


あのブルーのボートなんかバルコニーが出てるよ!

マスターベットルームでしょうね。移動中は閉じるようになってるみたいです。すごいねぇ。

早速アンカリングして上陸してみました。とにかく朝ご飯を食べてないのにすでに11時近くになっているので、お腹が空いています。ビーチ沿いに何軒かレストランがあるので朝ご飯とランチを兼用します。

あそこにSATOMI号が浮いております。

Pampelonneビーチが有名なのは地中海には珍しく砂ビーチが長く続いていること。それと遠浅みたいで、青い透明な海が広く続いているのです。

確かに綺麗・・・・ですが、これオーストラリアのビーチだったら、どこでもだいたいこんな感じなんですよ。砂はもっと白くてさらさらしているし。なので私たちにとってはそれほど特別感がありませんでした。波がないのはやっぱ地中海だな。

テンダーを付けた場所はジェットスキーとかの発着所みたいで、木の桟橋がありました。それを中心に左右にカフェとかレストランがポツンポツンとあって、それぞれ目の前のビーチにはぎっしりとデイベッドとパラソルが並んでいました。

何軒かレストランを見たのですが、開店したばかりぐらいの時間なのにどこも「予約はしていますか?」と聞かれるのです。さらに12時からしかキッチンがオープンしないということで、朝食メニューはなし。で、そのうちの一軒に何かスナック程度でいいので食べ物を出す場所を知っていますか?と聞いたら、ちょっと先に軽食を出す店がある、とのことで言ってみました。

このお店なんですが、スナック程度の場所はテイクアウト専門で、レストランが隣接していました。12時間からキッチンオープンということで、あと20分ぐらいだったのでその間冷たいジュースを飲んで待つことに。とにかくお天気がよくて気温は30度を超えていたと思うのですごく暑かったのです。

で、オーダーしたのはこちら。私はタイ風チキンサラダ。ゴマ風味の味付けで美味しかったです。

主人は子牛肉のスニッチェㇽ。トマトソースがかかったパスタが付け合せでした。お値段的にはやはりサン・トロペって感じで、これにオレンジジュース2杯、水、コーヒー1杯を含めてなんと85ユーロ!高い!オレンジジュースが一杯9ユーロもしましたよ!

サン・トロペの有名ビーチに来ているのでちょっと気取ってみました。

お客さん達は夏の間滞在している常連さんがほとんどなのか、レストランのマネージャーさんらしき人とハグしたり、キスしたりととっても親しい感じで挨拶していました。サービススタッフはとても元気がよくて感じが良かったですが、とにかくお値段的に料理の質と合わない印象は否めません。このお店でも「予約は」と聞かれたのですが、どうもそれはデイベッドとパラソルの予約の事も言っているみたいで、タオルを持参した人たちが、どんどんやってきては案内されていました。

取り合えずお腹は満たされたのですが、とにかく暑くて少々熱中症気味。ビーチをぶらぶらしていても仕方がないということで、すぐにSATOMI号に戻ることにしました。

海底が砂地だから薄いブルーの海が広がっています。


テンダーをつなげる場所があって上陸は便利でした。


ビーチよりもアンカリングしているぐらいの深さ場所の方がもっと海がきれい。水深5メートル弱の場所にアンカリングしているのですが、アンカーを下ろした途端砂地にグサッとささったのが見えました。海底もくっきり。暑くて仕方がなかったので、すぐに飛び込みましたよ。

キャプテンはバウの先っぽに登ってそこからダイビングです。


凄く気持ちがよくて、本当はここに泊まりたくなっていたんですよね。でももう一か所行きたい場所があるんです。午後から南風がちょっぴり強くなるので、この場所は泊まるには最適なんですが、私が行ってみたいPort Grimaudにセーリングでゆったり行くにも最適な風向き。その近くの泊地もこの夜の天気にはピッタリです。

で、あまりにも綺麗な海に囲まれているので、ここにとどまり翌日Port Grimaudに行こうかと思ったんですが、次に行きたい場所はコルシカ島。ここからは100マイルぐらいのなので、オーバーナイトとなります。11日がそれにぴったりな風向きなのです。12日も風向き的には悪くないのですが、波が高くなる予報。波がなくて風が10ノットそこそこのの11日の方がセーリング日和なのですね。で、私的にはしぶしぶでしたが、移動することにしました。

午後1時半、メインセールをあげてすぐにエンジン停止。ミリオンダラーのパワーボートの合間をゆっくりセール走行で通過していきます。




ダウンウィンドなのでコントロールジャイブで方向転換。

ぐるりと一回転している軌跡が見えるでしょうか?

午後1時42分、パワーボートの林を抜けました。スピードは4ノット台ですが、ゆったり優雅に進んでおります。


今朝までいた湾がここで、今Pampelonneビーチ。船のアイコンの場所にいます。

で次に向かうのはサン・トロペの街を通過してさらに奥の湾です。

陸から離れるに従って、徐々にスピードがアップしてきました!

2時7分。あの先をぐるりとするので、もうすぐ方向が変わります。

方向転換しました。

オートパイロットのウィンドベーン機能を使って、目指したい角度を調整します。

あの岩礁エリアを大きく迂回しないといけません。

ぐるりとしたら、アップウィンドに。

70度に設定して走っています。風もさっきより強いのでスピードはぐんぐんアップです。


またまたパワーボートの林を通過しないとけないので、オートパイロット早めてキャプテンがヘルムを取ります。



ヒールしだしました。

突風時は18ノットぐらいになりました。

7ノットを超えるようになった!

スピードも出ていますが、周りにはエンジン走行のパワーボートがガンガン通行しているので、ちゃんと航路を譲ってくれるのかちょっと心配でした。


サン・トロペの旧市街が見えてきました。海側から見ると街全体の様子がわかるので、観光には一番ですね。

こんな風にすぐ近くをハイスピードで通過していくボートが沢山。

その後こんなウォッシュを受けて、揺れる揺れる!


こんなにヒールしながらもキャプテンはとっても楽しそうに操船していました。

8.1ノットがこの日の最高スピード記録でした。

午後3時半すぎ、Port Grimaudの外の泊地に到着しました。

青丸の位置にアンカリングしています。

Port Grimaudというのは、こんな風に迷路みたいになっている出島というかポンツーンとうか・・・そう現代版ヴェニスなのです。


まだまだ日差しが暑かったので、1時間ぐらい休憩してから4時半過ぎにテンダーで行ってみました。入口はビーチが広がっていて、その奥にPort Grimaudの入り口があります。ここには絶対変なウネリとかが入ってこなくて常に平和な海面でしょうね。


ほんとだ、ヴェニスみたい。水路のすぐ目の前に建物があって、その前にはプライベートポンツーン?に係留されたボート。個人の家もあるでしょうけど、宿泊施設らしき建物も沢山ありました。
迷路みたいになっているので、グーグルマップで現在位置を確認しながら進んでいきました。取り合えずスーパーマーケットがある場所を目指して進んでいます。画面左の端に見える壁が教会で、そのお向いにスーパーがありました。上陸できそうな場所も見つけたので、まずはぐるりと水路を探検してみることに。



お店の前にもボートが係留されています。それぞれ所有のバースなのか、ビジターのバースなのか?この中にはマリーナもあるんですよね。でもどこがマリーナでどこが個人所有のバースなのか区別が表示されていませんでした。まるでここ全体がマリーナの中みたいな感じ。

車代わりに小型ボートやテンダーで移動します。

レストランにもテンダー横づけで来れる?でも実際はもっと大きな船が横づけするので、おそらく予約しておかないダメみたいでした。


テンダーに乗ったまま「あれをください。」とかお買い物できたりしてね。




とにかく、思ったよりも面白い場所です。主人も私もサン・トロペ滞在ではここが一番気に入った場所となりました。



この辺りがマリーナっぽいなぁと思ったですが、水上タウンと一体化しているので、区別がよくわかりません。

本当に広い範囲で、半部ぐらいしか回りませんでしたが、十分楽しめました。取り合えず上陸しよう、ということで教会の建物の方に戻りました。

ここは水上バスの発着所のすぐ隣で、すでに何個かテンダーが係留されていたので、私たちもここに繋いておきました。


このエリアが街の中心のようで、お店やレストランが固まっています。



さっき下をくぐった橋の上でポーズ!



何軒かメニューをチェックした中で、最初に見たレストランが気に入りました。ディナーは7時からということで、取り合えずスーパーでお買い物をし一旦船にもどることに。シャワーを浴びてすっきりしてから出直しました。

このお店は予約を受け付けないという、この辺りでは珍しいお店。その気さくな感じがとっても好印象でした。

テーブルのすぐ隣にはパワーボートが入ってきました。このちょっと後ろにテンダーを係留していた人がいたんですが、その人はお店でビールを飲んでいたんですね。でもテンダーをどかしてくれと言われていたみたいでした。後でもう1隻ボートがはいってきたんです。やっぱ勝手に係留しちゃいけないみたいですね。お店に連絡しないといけないみたい。

レンタル用のおもちゃのボートみたいなのが通過していきます。なんかディズニーシーの乗り物みたいだなぁ。

前菜としてアジア風プレート盛り合わせをオーダー。エビフライ、春巻き、サモサが3つずつ入っているので二人でシェアで十分でした。

私がオーダーしたのはマグロのステーキと野菜炒め。ミニライスを追加しました。

マグロステーキは、タタキ状態なのです。もう最高に美味しかった!でっかすぎて全部食べられず、主人が1/3ぐらい食べたかな。

主人はインド風クリームチキンカレー。カレー風味でしたが、今一パンチにかけてましたが、まずくはなかった。このお店はこんな風にフランス料理以外の食べ物がメニューにあったので気に入ったんですよね。お値段的にはこのエリアにしては安い方かな。ビール2杯にプロセッコ1杯、ジュース1杯、前菜、メイン2皿を含めて、ランチのお店よりちょっと高い程度いだったのでコスパはここの方が絶対いいです。

Port Grimaud、こんな場所があるなんて全然しりませんでした。グーグルマップを見ていて偶然発見したんですよね。ネットで事前に見どころを調べた時もPort Grimaudの事は全く出てきませんでした。確かにサントロペの街からは離れていますが、距離的には大したことありません。なのにあまり知られていないのは不思議だ。だからかなぁ~観光客の数は断然少なく、賑やかだけど落ち着いたムードで私たちには丁度いい感じでした。

水路の間を行き来する水上乗り合いバス。決まった停留場はないみたいで乗り合いバスみたいに好きな場所で乗り降りできるみたいでした。このすぐ隣の小さいポンツーンにテンダーを付けています。

夜になっても南からの風が安定して吹いていたので、Port Grimaudの外の泊地はウネリの影響が全くなくとても居心地が良かったでした。湾の一番奥なので、その前を通過する交通量は、港に出入るする船やジェットスキーで遊ぶ人たちの波程度でした。もしかしたら2泊した湾よりもこっちの方が静かだったかも?

3泊してゆっくりサン・トロペを満喫しましたよ。一瞬飛ばそうかと思ったPort Grimaudが一案面白かったので、めんどくさがらないで行ってみて良かったです。

さて、このブログがアップする7月12日にはなんとコルシカ島に移動しております。11日にサントロペを出発してオーバーナイトでコルシカ島に向かったのです!

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