動画：Saint Tropezまで平均4ノット弱のノロノロセーリングを楽しむ！

皆さんこんにちは！Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ！

コートダジュール地方にはカンヌ、ニースなど有名な街が海岸沿いにつならなっていますが、その中でも一番おしゃれで有名な街かもしれないのがサントロペ！7月8日にサントロペにやってきました。微風な中でもエンジンを使わずセールだけでノロノロセーリング。その様子を動画に収めましたよ。SATOMI号の船内も動画内でちょっぴりご紹介しています。

7月8日（月）：朝10時ごろ二泊した島のアンカレッジを出発。向かう先は20マイルほど先のサントロペです。この日は11時を過ぎると風がちょっと強くなるので、最初はお昼ごろまで出発しない予定でした。でも9時半ごろから微風を感じ始めたので、アンカリングして時間をつぶしているぐらいなら、ノロノロでも出発して海上でプカプカしていた方がいいねってことで予定より早く出発！

アンカーをあげてすぐにメインセールだけあげました。風がよわすぎるので、ジェノアを出しても膨らまないだろうと思い、2ノット以下の超のろのろで湾の外に向かいます。浮いてるだけみたいですが、一応前進しております。

カンヌの街と島を行ったり来たりするフェリーの航路に近づいてたので、すぐ前をフェリーが通過。こっちは止まっているようなスピードだったのでフェリーも気にしてないよう。

さっきまで、あのパワーボートの少し前あたりにアンカリングしてたので、ちゃんと少しづつですが、ちゃんと前進しております。

おや、「サムライ」なんて名前のキャタマラン発見。日本が好きなのかな？

島の端に来るにつれて風が少し強まったので、10時10分、ジェノアも出しました。

あそこが反対側の島の端っこ。リーフが長々と伸びているみたいですね。散歩に行った時、かなり広い範囲で島にそって浅瀬が広がっていたのを思い出しました。

航路を示すマーカーにぶつかるか？と思いましたが、エンジンつけなくても進路変更しなくても避けることができました。

10時13分ごろ、浅瀬をさけていい感じの角度で島の外に出られそうです。スピードは2ノットを超えるようになりました。

10時20分ごろには、島から離れて風の角度が真横に近くなりました。そのため相変わらずの微風ですが、スピードは3ノット台になるのように。

あそこに見えるのが城塞跡。今復元工事中でした。クレーンが見えますね。

フィッシュトラップを発見。他にも数か所は見つけました。ということはこの付近に魚が集まっているということ。実はこの辺りでイルカの背びれを見たんですよね。しかも、一番最初に島のアンカレッジに来た時、朝、まだ周りが静かな頃アンリングしていた場所からほんの50メートルぐらい先でイルカを発見したのです。でも日中は物凄いボートの行き来があるし、大混雑なので、さすがにイルカはそれ以来姿を見せませんでした。とっても気に入ってたアンカレッジを離れる日にまたイルカを目撃できて良かった。（ちなみに、このアンカレッジあまりに風がない日は夜中近くまではまあまあ横揺れがあったりしましたが、私たち的にはそれほど気になりませんでした。）

11時ちょっと前、島から出たら風が強くなるかなっと思ったけど、相変わらずノロノロ走行でした。でもプカプカ浮いてる感じで快適でしたよ。

あまりにもノロノロでリラックスしていたので、セーリング中に数カ月ぶりに動画を撮りました。微風でノロノロ走行を楽しむ様子や航海中にウォーターメーカーを作動させたりなど暇に飽かせてやっていたことなんかもご紹介しています。SATOMI号の船内もちょっぴり登場いたします。ではご覧くださいませ！

 

動画ではサントロペに着くまでのハイライトをお見せしているので、以下その補足としての途中経過です。

12時ちょっと前、風の角度が前方になってきたので微風ながらもスピードは3ノット台にアップ。進行方向も目的地に向かって最短距離で進めそうな角度！タックしないで行けるかな？

動画内でキャプテン・ロブがご飯を炊いてましたよね。缶詰のビーフシチューを温めてランチを用意してくれていました。ご飯はちゃんと柔らかく炊けていましたが、ザルで湯きりをした形跡を発見。沢山水を入れ過ぎて炊飯しちゃったんですね。ちなみに米はモチ米ではなく、ちゃんとイタリアで買ったリゾット用の米を使っていました。缶詰とは思えないぐらい、ジャガイモもゴロゴロ入っていて、なかなか美味しかった。やはりフランスは缶詰食品の質もいいなぁ。

午後1時ちょっと前は青丸の位置にいました。

その時陸側の眺めがこれ。この赤い山肌の山々はいったいなんていう場所かな。

午後1時20分ごろにはスピードは4.5ノットになりました。これまでも時々風が10ノットぐらいになると5ノットまでスピードが上がったりしていましたが、平均では4ノットを保って走れるようになっています。次のWay Pointは目的地のアンカレッジ付近なので、あと残り11マイルぐらい。

風がない分、海面は穏やかで本当にリラックスした快適セーリングでした。セールのトリミングも時々やる程度。

午後2時44分の時点ではここにいました。ちょっとづつ進路を変えながら進んでいるのですが、今のところタックしないで来れていますが、ちょっと微妙な感じになってきた。

午後3時ちょっと前、進路を風に対して30度で進むように設定。風が強まってきたのもあってスピードは5ノット台になる快速。これまでずっと３とか4ノット台で走ってきたので5ノットが超快速に感じちゃいます。これで一直線にアンカリング予定の湾まで行けそう！

午後3時45分、この浅瀬エリアがチャート上で気になっていて、ここを避ける角度で進めるといいなぁと思ってたんですよね。無事難なく通過できました。もうこれでタックの必要なく目的地に向かえます。

あっちこっちから海面スレスレに岩場が出現していますね。ちゃんと岩の上にマーカーがありますけどね。

午後4時2分、サントロペの街がある湾内に入ってきました！

そして午後4時半ちょっと前、無事目的地到着。サントロペは左側にあります。この辺りではここは昼間は観光船や小型ボートの往来によるウォッシュで揺れるんですが、夜になると全く揺れない平和なアンカレッジとのこと。青丸の位置にアンカーを下ろしました。

水深が8メートルぐらいの場所にアンカーを下ろしているので、チェーンは40メートル出してあります。ここ数日は強風も全くないので、これで十分。アンカーの効きもよくて下ろした途端効き始めたのがよくわかりました。海底は泥質らしい。

着いてすぐに夕食の準備。5時半にはディナー開始となりました。トンカツを作るつもりで豚ひれ肉を解凍しているつもりが、なんと間違って鶏肉を解凍しちゃっていたんですよね。で急遽メニュー変更でチキン唐揚げとなりました。マントンの街でミートした日本人セーラーMご夫妻にいただいた、真空パックになってた崎陽軒のシュウマイも添えました！私たがまだ唐揚げをあげている最中にシュウマイを出して置いたら、気が付いたら半分ぐらいなくなってた！

ランチに主人が炊いてくれた残りのご飯、サラダを添えて唐揚げ＆シュウマイディナー

日よけを下ろして、夕方にお家ディナーです。

いつもならアンカリングしているご近所さんの写真を撮るのですが…実はすぐ手前にアンカリングしていた船のカップルが、ヌーディストみたいで・・・アンカーを下ろした時に泳いでいた人が船に上がってきた時、肌かのお尻が目の前に！主人も気が付いたみたいでした。その後もずっとデッキで全裸で日光浴をしているので、写真がとれませんでした！

夜７時ぐらいまでは、観光船が近くをウロウロしたりしてましたが、小型ボートや日帰り組が帰った後は、本当に平和で、ウネリも全くなく一晩中ゆれることなく、海上にいるのを忘れるぐらいの平和な夜でした。ちょっとぐらい揺れないと眠れない私ですが、マリーナにいた時とは違い、揺れなくてもちゃぷんちゃぷんと船体にあたる水の音が心地よく、熟睡できたんですよね。やっぱ解放感かな熟睡の理由は。

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